2024年11月4日 マイナ保険証(マイナンバー健康保険証)について解説します

マイナンバーカードの健康保険証利用がほぼ義務化されそうです(まだ確定では無い)

医療機関ではマイナンバー読取機が置かれ、出来るだけマイナンバーカードを使うように誘導しています

では何故マイナンバーカードを使うのかを見ていきましょう

動画
https://www.youtube.com/watch?v=scLi3pfmdXs

厚生労働省のサイトより引用します
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22682.html

1.データに基づくより良い医療が受けられる
過去に処方されたお薬や特定健診等の情報を、医師・歯科医師・薬剤師に口頭で正しく伝えることは大変ですが、
受診時・調剤時にマイナンバーカードを用いて受付し、情報提供に同意することで、過去に処方されたお薬や特定健診などの情報を医師・薬剤師にスムーズに共有することができます。
初めて受診する医療機関・薬局でも、患者本人が情報提供に同意すれば、医師・薬剤師がデータを確認することができるため、より良い医療が受けられます。


国が一元管理するため、他院での服薬状況が分かりやすくなります





・一元管理するのであれば、保険薬局側が病名を分かるようにして欲しい
現状の紙の処方箋では何の病気で通院しているのか不明なことも多く、薬局でアンケートを取らないといけない(これが煩わしいという患者も居る)



・お薬手帳の存在意義は薄れますが、災害や停電や通信障害などでマイナンバーカードが使えなくなることも有り得ますので、紙のお薬手帳は残しておくべきだと思います
また、手帳を使うことは患者側が病院に行っているという意識(リテラシー)の向上にもつながる


・一元管理したため、誤魔化して複数医院でもらっていた薬が直にバレる
(医療制度の悪用防止)

・保険証の貸し借りが出来なくなり、他人の保険証での成りすましを予防できる

この2点だけでもマイナ保険証を導入する理由になります。
それぐらい医療制度を悪用している人が多い

2.手続きなしで高額療養費の限度額を超える支払いが免除される
医療機関の事務員の負担が大幅に減りますし、患者側は申請漏れや申請の度に病院に行く手間が減ります



3.マイナポータルで確定申告時に医療費控除が簡単にできる
病院に行くための公共交通機関の交通費(バス代や電車代)は別途申請しないと聞きました




4.医療現場で働く人の負担を軽減できる
これまで、医療機関・薬局では適切な医療を提供するため、過去の健診情報や飲み合わせの悪いお薬がないか、問診で都度確認をする必要がありました。また、加入している保険の資格情報の確認では保険証の情報を目視で確認してシステムに手入力するといった対応が必要でした。
 しかし、これからは、マイナンバーカードを健康保険証として利用し情報提供に同意いただくと、お薬や特定健診などの情報を医師・薬剤師にスムーズに共有することができ、業務効率化が図れます。
 保険資格の情報確認においても、マイナンバーカードと顔認証付きカードリーダーを用いて資格情報などを自動取得することができるため、事務職員の負担が軽減され、さらに自動化により誤記リスクも減らすことができます。



これが最大の理由でしょう
医療業界も人手不足であり、事務員を派遣社員を使わないと人が居ません
人が居ない分を出来るだけ患者さんに負担してもらわないと現場が回らなくなってきました





ただし、導入することによるメリットだけでは無いのですが、何故かサイトではメリットばかり伝えてデメリットは伝えません
そういったサイトは一度デメリットも考えてみるべきです
特に通販で売っている商品はメリットばかり強調してデメリットは全く言わないサイトが多いです


上記のことを読み解くと「健常者を対象にした文言である」ということです
確かに健常者では上記のことはメリットしか無いです
でも病院に行く人ってどんな人ですか?

病院は基本的に病人が行くところです
病気になっているということは、健康な人が問題なく出来ることでも、病気によってできなくなっているということを考慮すべきです
更に高齢になって来ると目が見えにくくなってきたり、体力が落ちたり、筋力が落ちたりして、今まで出来ていたこともできなくなってきます


役人の悪いところに「自分(役人)が出来ることは皆出来て当然」と考えている人がかなり居る印象を受けます
役人は勉強も出来て資格試験も通っているようなエリートですから、色んな事が出来るでしょうが、多くの日本人は役人ほど優秀ではありません。
そして優秀な人も老化すれば衰えます
その点を全く考慮していないんですよね


では何故無理なのか

セーラームーン声優、「マイナ保険証」反対を切実訴え「介護をこれ以上大変なものにしないで」
[2024年10月30日19時50分]
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202410300001268.html
>「マイナ免許も保険証もホントやめて欲しい」と切り出し、「高齢の母なんて保険証を年に3回くらい失くすのよ。病院はしょっちゅう行くから必要だし保険証はすぐに再発行してもらえるけど…マイナンバーカードの再発行はホントに大変で、しかも本人じゃなきゃダメ…」と、紛失時の再発行手続きが高齢者にとっては特に困難だとして「母には無理です」とキッパリ。



介護あるあるです
本当にしょっちゅう保険証を無くす人が居ます
(筆者も一度紛失して問合せたことがある)






学校行事(修学旅行など)で保険証のコピーはどうなるのか?
回答が出ていました

https://ajhc.or.jp/siryo/20240301-1.pdf

○ ただし、修学旅行等の学校行事や部活動の合宿・遠征等において、児童・生徒本人がマイナンバーカードを持参することが容易でないときには、数日間の限られた使用であること、かつ、学校教員等の管理監督の下での使用が想定され、なりすましが起こることは想定され難いことから、マイナポータルに表示される被保険者資格情報の PDF ファイルをあらかじめダウンロードしたものやその印刷物、資格情報のお知らせ又はその写しを医療機関・薬局に提示するといった方法により、保険診療・保険調剤を受けることは妨げられません。

〇 こうした方法による確認の結果、療養の給付を受ける資格が明らかな場合には、医療機関等の窓口負担として、患者の自己負担分(3割分等)を支払います。
他方、上記のいずれによる確認も行えない場合には、原則として、一旦医療費の全額(10 割)をお支払いいただき、後日、資格が確認できた際に、自己負担分を超える金額について医療機関・薬局から還付を受けることとなります。



保護者の負担、増えました
マイナンバーカードを忘れても、一旦10割支払っていただき、後日資格確認が出来れば超過分は還付されるとのこと
・・・・10割負担を選ぶ親が出てきそうです

ただ、こういったことが出来るのであれば、マイナポータルに表示される被保険者資格情報を別の末端(紙などでも良い)に入れて持ち運べば、介護を受けている人が紛失しても簡単の発行できるので、上手く組み合わせて欲しいものですね
(マイナンバーカードの本体は大切に閉まっておく)


ただ、立憲民主党が言うような「今まで通りの紙の保険証」
https://cdp-japan.jp/feature/maina-health-insurance-card_problem
というのは医療現場の問題で継続不可能ですし、
医療制度を悪用している人を締め出すことも出来ませんので、
この発言は単に高齢者の感情に訴えかけ、票を集めたいために都合の良いことを言っているんだと解釈しています

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