2023年12月16日 小学生がオーバードーズ(以下OD)してニュースになったので、解説します
小学生がオーバードーズ(以下OD)したので、解説します
小学生2人が薬を学校に持ち込みオーバードーズ、病院に救急搬送…東京・目黒(読売新聞オンライン)
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まず、ODそのものに関しては止められません
無知な子供が興味本位で行うことは昔からありました
その対象が今は市販薬になっただけで、昔は危険ドラッグやシンナーが使われていました
ただ、それらの商品は取り締まられ、簡単に手に入らなくなったため、比較的手に入りやすい市販薬がこういった目的で使われるようになったと思われます
実際、2009年の薬事法改正により、ドラッグストアでは薬剤師が居なくても医薬品が販売出来るようになり、
2014年の薬機法改正により、通販でも指定二類医薬品まで売れるようになり
2021年の薬機法改正により、2分の1ルールの撤廃により、薬剤師や販売登録者がその店舗の営業時間の半分以上勤めていなければならないという法律が無くなり、
医薬品の販売は事実上規制緩和が進んでいます
その結果、医薬品の販売店舗が増える訳ですから、買う側は簡単に入手できるようになります
適切に医薬品を使う人ばかりなら問題は無いのですが、中には不適切に使う人が居るのです
不適切に使う人が医薬品をODして問題になっています
学校でも医薬品の適切な教育をすれば良いのですが、必須ではありません
学校薬剤師に薬の講座をやって欲しいと言えば、対応してくれます
ODの問題の一つは「教育をしていない」という点です
性教育でも同じことを言われますが、「そういうことを教育すると興味を持って余計にやるだろ!」ということを言う人も居ます
ハッキリ言いますが、そういうことをする子供は放っておいてもやります
むしろ知識が無い分危険なのです
教育をすることで興味を持って、そういうことをする子供が増えるのであれば、麻薬はもっと使われているはずです
麻薬を乱用するとこうなるということを教育しているから、過剰に使う子供はかなり抑制出来るのです
(教育しても使う人は使います。完全に0にはなりません)
ではどうすれば子供のODを防げるかという話ですが、
・学校での薬学教育の実施(義務教育で必須にすることが望ましい)
・医薬品の規制緩和を取りやめ、薬剤師又は登録販売者との対面のみで販売する
この二つを実行すればODはかなり減り、薬の誤った知識を取り除くことが出来るでしょう
また、マスゴミのプロパガンダによる
「薬は危険。食品は安全」という印象操作も薬がどれだけ厳格に作られているのかを知れば、食品より医薬品の方が遥かに安全だということが分かるでしょう
安全で効目があるから、中国人がわざわざ日本に来て、医薬品を大量に買って帰るのです
日本の医薬品を怖がっているのは日本のマスゴミのプロパガンダを受けている日本人ぐらいです
また、昔の市販薬って一回に3-5錠で、そんなに飲むのが煩わしいって言われるんですけど、これだけ飲ませるのはODや誤飲を防ぐためです
一回5錠の薬だった場合、6錠飲んでも有効成分としては1.2倍になるだけで、副作用などのリスクは少ないのですが、
一回1錠の薬だった場合、2錠飲めば有効成分としては2倍になる訳ですから、それだけ副作用などのリスクが上がります
市販薬が飲む数が多いのですが、こういったことを理解して飲んでいただけると助かります
あと、市販薬をODしてもしんどいだけで、薬効成分が吸収されるまでそれなりの時間がかかりますので、私はお勧めしません
多幸感を味わいたいのなら、同じ金額を出して、良い肉を食べた方がよっぽど良いです