湯舟に浮かぶ雨と星 2019/11/03 10:31

深層放蕩巡り・設定裏話(作品ネタバレあり)

作品の設定を頭の中だけに残しておくと忘れるので、記録を兼ねて公開します。

(1)しずくの設定について
この作品では深層心理の擬人化(美少女化)、もしくは感情の雫として『しずく』なる存在が登場します。
このしずくは、
A.誰の心にも存在するが、具現化できるかはその人次第
B.人によってしずくのデザインは異なる
という特徴があります。

A→今回は疲れた社会人である主人公の「眠りたい、休みたい」という欲求が一定の閾値を超えたため、しずくが発芽しました。(既に何度も現れている設定です。)
しずくは、当人の妄想でしかないので、具現化したしずくも妄想です。ただ、強い妄想は現実に干渉することもあります。(このしずくは、寝る前にホットミルクとか淹れてくれます。)

B→今回のしずくのデザインは、主人公が妄想したしずくです。基本的にその人の好みの姿になります。主人公が女性であればお父様ではなくお母様になってしました。(当初はお母様版の音声も作ろうと考えていました…。)

(2)夢の世界について
今回、主人公は夢の世界でわたあめになり、水飴になり、最後にしずくに飲まれます。
これは、現実が苦いのだから、夢の世界は甘くあってほしいという願いから生まれた世界観です。勿論、人によって理想の世界、夢は異なります。


別人のしずくイメージ。髪と目の色と声だけは統一されます。

今回主人公は最後、深い眠りにつきました。しかし、当初の予定ではしずくに飲まれたまま、目を覚さない結末も考えていました。これは、しずくに優しく殺されたい、現実をこれ以上生きたくないという主人公の深層心理を反映した結末です。
ただ、これは作品の主題でもある「癒し」から逸れてしまいます。(個人的には好きですが、一般的にはバッドエンドなので。)よって、今回「しずくでは」すやすやするだけの話になりました。

(3)続編について
このしずくの続編はあります。
別人のしずく版もあります。
来年中には形にしたい…。

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