ビジュアルに向き合う姿勢…
やはりビジュアルに手を出すと、文字通り筆が止まります。
理由は至極単純で、絵を描くのが特別好きなわけでは無いから。
ゲームの設計に私が時間を費やせるのは、
大変だろうが難解だろうが、無茶だろうが現実味が無かろうが、
単にそれが好きだから続けられるわけです。
この差はものすごく大きく、継続は力なりとはよく言ったもので、結局最後にモノを言うのは場数であり手数です。それについては随分と前から気づいてはいました。
そこで発想を大転換、目的を
「絵を描けるようにする」から
「絵を描くのを好きになれるようにする」
という方向にシフトをしてみようと考えてみることにしました。
私にとって絵が面白く感じないのは、出来そうで出来ないというもどかしい状態が長く続いてしまう事が原因の一つだと思っています。
ゲーム設計の場合は、仮に詰まったとしても、解決策の案を考えることは出来るし、何より「解決策の案を考える」という事を楽しむこと出来ているので続けられるのですが、絵の場合はそういっていない訳です。つまり課題を課題として楽しむことに何かしらの突破口がある気がしました。
その結果、相当捻くれたアプローチを思い立ち試している所です。
それは、絵の描き方から自分で設計すること。
見て描く事、模倣する事、世で推奨される絵の描き方を無視すること、
つまりは先人達教えを一旦白紙にしてでも、自らが再設計すること。
間違いなく、デメリットの方が大きいでしょう。
でも、これなら何より絵を楽しめるような気がしているのです。
そして、この感覚が正しければ私にとってはこの特大のデメリットを天秤にかけるにあたいするメリットになるはずなのです。
このアプローチ、人によっては全力で否定する人もいると思います。
私自身でさえ誰にも勧められないし、勧める気もないです。
だけど、今の私にはコレが一番向いているような気がしています。