新型コロナウィルスの影響によるイベントキャンセルについて思うこと
お久しぶりです。柳英一朗です。
最近なかなかこちらに投稿できておらずすみません。
特に有料会員向けコンテンツが十分に対応できておらず申し訳ないなと思いつつも、やはり何も動かないよりは少しでも動かした方がいいだろう・・・と思い、こちらでの活動に関してもう少し気軽に取り組んで見ようかと思います。
いろいろ掲げた目標とは違う形になってしまうかもしれませんがもしご意見ご感想があればお気軽にくださると嬉しいです。
さて、表題の件。
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために大勢人が集まるイベントがそこかしこで中止になる中、AYUMI ONE.で制作するいくつかのイベントも中止という判断をせざるを得ない状況となっております。
開催しないリスク、開催するリスク、開催を強行して感染が発覚した場合批判を受けるリスク、様々なことを考えながらイベント運営側では日々状況をどう読むか?と会議が繰り返されていることでしょう。
ウチの事務所でも例外ではなく、毎日コロナウィルスの話題が出ない日はありません。
そんな中、6月13日に開催予定だったminori liveの無期延期を発表しました。
10年以上関わってきたコンテンツでもありますし、個人的に本当に残念です。
しかしながら、今判断することに大いに意味がある。という僕は思っています。
イベントの中でも特にライブイベントはものすごくお金がかかる。
ちょっとこだわったりすると簡単にウン10万円〜ウン100万円のキャッシュオンの繰り返し。直前になればなるほど代わりの対策は打てなくなり、キャンセル費用100%に。キャンセルになった後には何も残らないどころかチケットの払い戻しの手数料もすごくかかってくる。
当然、AYUMI ONE.のスタッフを路頭に迷わせるわけにもいきませんし、危険を犯して不確定な夢を追い続けるのは結果として誰も幸せにならない。そう思うのです。
「キャンセル」ではなく「発注する前に辞める」が多ければ多いほど、困る人が少しでも減らせる。参加する側も、作る側も困る人が減る。
政府が自粛をいつまで延長するかなんて全くわかりませんし、解除したところでそれは本当に大丈夫なのか?という懸念もあります。
せっかく楽しみにしてくださっていた皆様には本当に申し訳ないと思います。
しかしながら、今はじっと耐えなければいけない。。。
そんな状況になってしまいました。
「どうしようも無くなる前にリソースを解放しろ」
minoriの社長のnbkzさんの教えで常に思い出すフレーズです。
余裕の有るうちに解放してあげれば個々に対策できる。
そうしないと皆が困る。
以前ゲームを作っていた身なので僕も経験上痛いほどわかりました。そして今回もその例に従うことにしました。
少なくとも取りやめる事が「物理的に不可能」な領域では無いと思いました。(それでも実被害額は出ています)
”簡単に自粛すべきではない”という声も多数あることもわかっています。
こんな時こそ自分たちが頑張るんだ!と自己の判断でライブハウスに立つミュージシャンも居ます。
僕はそういった人達を否定しませんし、むしろとても応援します。
事務所や法人が一切関係なければ僕もそちら側だったでしょう。
だからこそ、苦しい。
というかそもそも
簡単に中止してる奴なんか一人も居るわけないでしょ
って思うんですよね。
出演者やスタッフ、ミュージシャン、の生活は?
ライブハウス側の経営は?
生活する為に必要な仕事を無かったことにする。それを言うのも言われるのもどんなに辛い事か。
ものすごいパワーと時間と予算をかけてたった2時間程度の為に何ヶ月も、時には年単位で準備するんですよ。それが簡単な訳が無い。何を言ってるんだ阿呆が!と。
ライブに参加したことがある人ならわかると思いますが、酸素の薄いライブハウスの中でマスク着用義務はかなり厳しいものがあります。熱気と酸欠で倒れる人が出ないか等の別の警備も必要になり、さらに煩雑な業務になります。
そもそもマスクがない状況ですからそれなりの規模になるとマスクを配ることもままならないでしょう。
そして人数が増えれば増えるほど感染リスクも跳ね上がります。
そんな中、開催を強行して果たして皆幸せになれるのだろうか?
我々がしなくちゃいけないのは「音楽」を届けること。それは大事。
でも
「幸せ」や「安全」を犠牲にししないために引き返すことの方がもっと大事だと思う。
だから
無理してやるのではなく、万全な体制でもう一度ちゃんとやりたい!
そう思い、何度も何度も相談した結果このような結論になりました。
B.G.M Live‼️ で僕たちを知ってくださっている方々は、きっと理解してくれるのではないか。理解してもらえるといいな。そう思っています。
6月の半ばにはもう
「コロナなんてあったね」
そう言えることを心から願っています。
ですが自粛期間延長の発表もされ、各地で緊急事態宣言の発令もされており、今尚混乱は続いています。
こんな状況で、エンタテインメントが何をできるのか?
音楽に携わる人間が何をすべきなのか?
「自粛」だけで終わってしまうのか?
考えさせられる毎日です。
最後に繰り返しになすが、自己の判断でイベントを開催される方、ミュージシャンを否定するものではありません。
中止になったイベントの分音楽を届けて下さい!
と、長々と書いてしまいましたが・・・
結論、イベントが中止でも明るい話題を提供できるように頑張るぞ!
これが言いたかった!