【全体公開】『ドラゴンクエストVII Reimagined』の感想とキーファの話
こんにちは!イラストレーターの久保田です。
前々からプレイしたかった『ドラゴンクエストVII Reimagined』をようやくクリアしたので感想など書きたいと思います。
良かったところ、やらかした話、そしてキーファの話です。
※以下、ネタバレを含みます。
▼良かったところ
まずはイラストレーター目線として、グラフィックの進化に感動しました。
鳥山明先生のキャラクターデザインを人形風に落とし込んだ3DCGが本当に素晴らしいんです。温かみのあるミニチュアのジオラマを冒険しているような感覚で、職人魂が感じられて画面を見ているだけでワクワクします。
そして何より、オリジナル版で多くのプレイヤーを苦しめた「テンポの悪さ」が劇的に改善されています。序盤の謎解きや、あの悪名高き「石版探し」のストレスが、充実したヒント機能やシナリオの最適化によってサクサク進むようになっています。速いオートバトルのおかげで、レベル上げも本当に快適でした。
昔のRPG特有の「そこに時間を使わせるんだ」という部分が減っていて、今の生活の中でも遊びやすい形になっていました。
あとは、ストーリーの過去から未来に戻ったときに、過去の栄光を称え伝えたり、歴史が偽られたり、町が滅んでいたりのあの切ない感じも、色々考えさせられ良かったです。
▼やらかした話
今回、僕が一番やらかしたのは、職業の「かけもち機能」です。
今作には、2つの職業を同時に装備して育成ができる「かけもち機能」という素晴らしいシステムが途中から追加されるんです。これはシンプルに職業をマスターする時間が2倍違ってくる超重要システムなのですが…
僕、これの追加に全く気づかなかったんです…!!
今作は「メニュー画面からいつでもどこでも転職できる」という超親切設計になっているのですが、それが完全に裏目に出ました。
かつてのように「転職するならダーマ神殿に戻る」というルールがなくなったおかげで、途中から追加されるダーマ神殿のイベントを完全に見落としてしまっていたんですね。
気づいた時には育成がかなり進んでいました笑
▼キーファの話
今回一番語りたかったのが、先ほども触れたキーファにまつわるお話です。
過去の世界でのユバール族とのエピソードを見ていて、僕はお笑い芸人のケンドーコバヤシさんがかつて語っていた「少女漫画論」をふと思い出しました。
ケンコバさんの少女漫画話を要約すると、こういう内容です。
少女漫画では最初からヒロインを好きでいてくれる優しい男の子は、だいたい報われない。振られたあとですら優しいのに。ヒロインが好きになるのは、突然あらわれた少し悪くて、強引で、でも弱みを見せる男だったりする。だから少女漫画は一途な男が報われない悪魔の本だ!(※笑い話として言っています)
これ、ドラクエVIIの過去の世界でキーファが恋に落ちる「ユバール族の踊り手・ライラ」をヒロイン視点にして考えてみると、完全にこの少女漫画の鉄則に当てはまるなぁと思いました。
ライラには「ジャン」という、最初から彼女を深く愛し、一途に支え続けてくれる優しい幼馴染(婚約者)がいました。
しかし、そこに現れたのが、祖国や身分を放り出してまで自分の意志を貫こうとする、ある意味で型破りでちょっと悪い男の魅力を持った王子・キーファです。
王子で、行動力があって、自分の運命すら変えてしまうくらい強引で、でも本気で自分の人生を選ぼうとしている男。
これは少女漫画的に見ると、かなり強いです。
しかもキーファの離脱は、主人公側から見ると「おい、置いていくのかよ」となるのに、ライラ視点で見ると「自分のためにすべてを捨ててくれた人」にも見える。
この視点の違いが面白いです。
結果として、一途で優しかったジャンは報われず、ライラはキーファと結ばれる道を選びます。
ケンコバさんの論評をフィルターにして見直すと、「ドラクエVIIのあのエピソードは、地獄のような少女漫画の黄金パターンに似てるな」と、妙にリアルな納得感を得てしまいました。ジャン、本当に一途でいい奴なのに切なすぎます。
▼まとめ
『ドラゴンクエストVII Reimagined』おもしろかったです。かなり遊びやすくなったリメイクでした。
テンポも良く、職業システムも便利になっていて、今からDQ7に触れる人にはかなり入りやすい作品だと思います。
ただ、便利になったぶん、人によって原作の重さや寄り道感が少し薄く感じるかもしれません。
そしてキーファの話はやっぱり強かったです笑
以上、イラストレーターの久保田でした。
それでは!
※個人的感想なので話半分参考程度にお願いします。
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