久保田 正輝 Apr/26/2026 12:00

【全体公開】イラスト界隈の「逆光ブーム」がいつのまにか終わっていた話

こんにちは!イラストレーターの久保田です。

最近、SNSのタイムラインを眺めていて、ふと気づいたことはありませんか?
数年前まであんなに溢れていた、キャラクターの背後から強烈な光が差し込む「逆光イラスト」が、なんだか最近少なくなったような気がしますよね。

今日は、あの熱狂的なブームがどこへ行ってしまったのか、みたいなことを僕なりにまとめたいと思います。

▼「逆光ブーム」を振り返ってみる

ここ5年くらい、イラスト界隈はまさに「大・逆光時代」でした。

イラストに逆光を乗せると、それだけで完成度がグッと上がったように見えるんです。いわゆる「エモい」と言われる雰囲気を作るための、最大の武器だったと言えるでしょう。


そして何より顔面が映える!
これがもっとも強烈なメリットでした。

当時は、いかにして画面を光らせるかというメイキング動画もたくさん流れていました。「加算・発光」というレイヤーモードは、僕たち絵描きにとって心強い友だったと言っても過言ではありません。

スマホの小さな画面で見た時に、パッと目を引く強さがあったので、流行るのも当然だったと思います。

▼「逆光=正解」という空気があった

当時は「逆光にしておけば間違いない」という、ある種の強迫観念のようなものもあった気がします笑

プロもアマチュアも、みんながこぞって逆光で描いていました。
右を見ても左を見ても逆光。みんな逆光中毒です。
もちろん僕も、これでもかというくらい描きまくりました。

まるで、逆光にしないと「手抜き」だと思われてしまうような、不思議なプレッシャーがあったように思えます。

むしろ逆光しないのは、逆張りしてるんじゃないかと思えるほどでした。

でも、冷静に考えてみると、これって少し不思議な話ですよね。
世の中のすべてのシーンが、そんなにドラマチックに光り輝いているわけではありません。

いつのまにか、「リアルな光」ではなく「SNSで映える記号としての光」を追いかけていたのかもしれません。

▼なぜ最近は見かけなくなったのか

それがここ最近、めっきり減ったように感じます。

ブームが去った理由はいくつかあると思いますが、どのイラストを見ても同じような雰囲気に見えてしまうという、ちょっとしたマンネリ化が起きたのではないでしょうか。

最近の流行りを見ていると、光で飛ばして誤魔化すのではなく、もっとシンプルで丁寧な部分にスポットが当たっている気がします。

例えば、キャラクターが着ている服のシワだったり、お気に入りのスニーカーの質感だったり、そういう「物質としての存在感」を大切にする絵が増えたように感じます。

派手な逆光よりも、日常にある何気ない美しさを描く方が、今の時代には新しく感じられるのかもしれません。

▼とはいえ、完全に消えたわけではない

逆光ブームが終わったからといって、みんなが描かなくなったわけではありません。
むしろ、あのブームを経て、ライティングの技術は血肉になったと言えます。

「主役」だった逆光が、今は「名脇役」として、必要な時にだけ使われるテクニックになりました。

イラストの流行が終わるというのは、その技術が廃れることではなく、当たり前の常識として定着したということなのだと思います。

なので、毎回逆光イラストではなく、何枚かに1枚みたいなことになっていくのではないでしょうか。

今は、逆光で隠れていた「線」や「色」の美しさを、もう一度じっくり味わえる楽しい時期に思えます。

派手な逆光に頼らなくても、キャラクターの魅力は十分に伝えられるということに、改めて気づき始めたのかもしれません。

▼まとめ

いつのまにか終わっていた逆光ブームについてでした。

流行を追いかけるのは大変なことですが、こうして振り返ってみると、その変化自体がとても面白いです。

今はまた、素材の良さを活かす描き方をみんなで探しているような、ワクワクする時期だと感じています。
次はどんな表現が流行るのか、楽しみで仕方がありません。

以上、イラストレーターの久保田でした。
それでは!

※個人的感想なので話半分参考程度にお願いします。
※いいねや感想頂けると喜びます。

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