ぼんやりクラブ 2019/06/12 05:00

【雑記】欝展開について思うこと

https://news.nicovideo.jp/watch/nw5449777

こちらの記事を眺めて、ぼんやり考える。

個人的には「後味が悪い」「胸糞」という印象を与える作品でも、初めから終わりまでの間に何かしら創作物としての面白さや魅力を感じられるのであれば、それはそれでいい、と思っています。

「欝な展開=急に欝なシーンをねじ込んでくる展開」は作品の質を落とす

サイト内のコメントにもありましたが、「突発的・部分的に」欝な展開を持ってくるから、急にテレビの電源を落とされたような冷めた感じになってしまうのだと思います。
「楽しい」「嬉しい」は急に来ても不自然でないけど、「欝」は急に来ないです。
ショッキングなことが急に起きても、それは「鬱」ではないです。

洋画ですがダンサー・イン・ザ・ダークは、もう冒頭の冒頭から「あ、なんか陰鬱そうな映画だ!」感を醸し出しており、欝展開が来ても不思議でない状態を初っ端から作り出しています。雰囲気作りの巧みな、心に残る名作です。

https://www.youtube.com/watch?v=GJTMJn2TOAM

欝なシーンを持ってくるならば、

①伏線や前兆を前もって入れて唐突な流れにしないこと
②作品の空気をそれっぽくすること

これらを気をつけるだけでだいぶ印象が変わると思います。

もし、今後そういった展開のある作品を作るとすれば

「え? その展開にする必要あったの?」

って言われたとき、

「絶対に必要だった」

そう言い切れないといけない気がするんですよね。

で、じゃあ、どうして、そこまで欝展開にこだわるんですか?
ほのぼのハートフルじゃダメなんですか?

ってなったときに、

・このジャンルが大好きで自信がある
・他の人ではできない欝描写ができる
・実体験があるので現実味をもって演出できる

みたいな、自分の強みが活かせるといった理由があった方がいいなと感じます。
内容が内容だけに。(あとは「そうでしかこの作品の魅力は伝えられないんだ!」といった理由)

でも、やっぱ、普通じゃ書けないものだと思うんですよね。
それなりに何か持ってないと中身薄っぺらになる気がします。

欝な内容なら、直接的な描写しないにしても、目を背け耳を塞ぎたくなるようなものが作品内で展開しているのはずなので、その事実に作者が真っ直ぐ向き合わなければいけないというハードルがあるはずなんです。

「いかに欝な展開を創り出すか?」
そこに情熱を注げる人なら、すごく素質があると思います。

ホラーだったら?

最近、というか、前々からネット上で流行ってる感じの短編ホラーノベルをを作りたいと思っていたのですが、ガチで作るなら、本当に恐ろしいものをインプットしていかなければ良い作品が作れないと思い、半ば諦めています。

なぜなら、怖いからです。
恐怖を研究していくということは、すなわち真実に近づいていくということです。
多分、その行為はやがて禁忌に触れるので、できないです。

※そもそも近年怖いのダメになってきてます。

ネタになる体験もないのでライトなものしかできそうにないです。
でも、ライトなものは怖くないのでそもそも破綻してしまう。

もっとも、不思議、奇妙な物語ならばいけそうです。
微妙なところですが、今後書くかもしれません。

創作サークル ぼんやりクラブ
Webサイト:http://bonyari.club/
Twitter:@bonyari_club

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