miya Dec/21/2024 17:17

かつて冒険者だった人達へ

最近ちょっと思うところがあり、
今日は過去作のイニシエダンジョンについて語ろうと思います。
(今回はIccoProjectの開発日誌ではありません)

イニシエダンジョンとはかつて公開していた無料のブラウザゲームで、Adobe社のFlashPlayerのサービス終了と共に閉鎖したゲームです。
よって現在プレイすることは出来ません。

商業ベースのゲームに比べるとマイナーでしたがフリーゲーム界隈ではそこそこ人気も出て、有り難いことに今でもたまに当時遊んでましたと元プレイヤーの方からメッセージを頂くこともあります。


ただ、何年か前に私がうっかり「いつかUnityでリメイクしたいなぁ」的なことをぼそっと呟いてしまったが為に「おいっ、イニシエダンジョンがリメイクされるらしいぞ!」という噂が広まってしまいました。
この件については不用意に期待させてしまって大変申し訳なく思っています。

なのでもう下手に希望を持たせぬよう今はきっぱりと言うことにしてます。
現在はイニシエを作り直す予定はありません。


イニシエはその開発を通して大きく成長することが出来たし私にとっても非常に思い入れの深い作品です。
しかし今にして思えばあのゲームシステムは初心者には取っつきづらい部分が多く、「あそこをああ作ったのは不味かったな」という反省点も少なくないです。

例えば死んだらキャラごとロストする極めて重いデスペナルティ。
時間をかけて手に入れたレア装備を一瞬で溶かして引退を決めてしまった冒険者も相当いたことでしょう。
これは物珍しさから知名度を得るきっかけとなりましたが、同時にプレイヤーの維持率を著しく下げていた要因でもありました。

それからゲーム後半になると仲間の自動化が進んでエフェクトも画面を覆い尽くすほど派手になり、ほとんど何が起こっているのか分からない状態になっていたのも個人的には気になっていた所です。
これじゃあせっかく手塩にかけて作ったボスキャラの姿も見えないじゃないか!と。
まぁこれはこれでイニシエならではの面白い要素でもあったわけですが、そのせいで「知らない間に死んでいた」という状況も度々発生していました。
これは前述の重いデスペナとは非常に相性が悪いものだったなと反省しています。

かと言ってデスペナを軽くして大衆受けしやすいよう今風に作り直したとしてもそれはそれであのひりつく様な緊張感を失うことになり、もはやイニシエでは無くなってしまうと思うんですよね。

じゃあどういう風に作り直せばいいのか?その答えはまだ出ていません。

熱狂的なファンだった人は不服に感じるかもしれませんが、私の中ではイニシエはもう最後まで作り切って完結したゲームで、このタイトルに拘ったところで満足のいくものを作れる気がしないんです。
思い出のゲームが中途半端な出来でリメイクされたらがっかりしません?
私ならがっかりします。


ひるがえって今IccoProjectの開発に私がなぜこんなに入れ込んでいるかというとイニシエを超えるアイデアがあるからです。
ハクスラとして未熟だったイニシエにおける数々の不満を解消するゲームシステムをIccoProjectは携えています。
加えて沢山の仲間を引き連れて敵の大群を薙ぎ払っていく爽快感、ランダム生成マップでレアアイテムを探索する中毒性、創意工夫しながら進めていく自由度の高さ…ゲームタイトルこそ違いますがプレイしてもらえればイニシエの遺伝子をそこかしこで感じることが出来るはずです。

故にかつてイニシエの冒険者だった人達にこそIccoProjectに触れてみて欲しいと思っています。
もし実際にプレイしてみてつまらなかったらその時はどうぞ批判なり罵声なり浴びせてください。グーで殴ってくれても大丈夫です。甘んじて受けます。

なんだお前、そこまで言うならちょっと期待してみてやってもいいか。
そう思ってくださった方はフォローしてもらえると励みになります。

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