やっち Oct/11/2024 07:00

はじめてのコロナ陽性

 コロナの羅漢検査をするのは3回目であるが、とうとう陽性となってしまった。そんな中で書いている。

 過去2回、突然高熱を出して病院に行った時に強○的にされたコロナ・インフルエンザのウィルス検査では「陰性だけど、いたかもしんない」とは言われた。ということは「具合悪いなー明日は病院行くかなーどうしようかなー」と布団の中で数日間駄々こねている間にウイルスがおさらばっしてしまい、重い腰を上げて病院に行った時にはもうテーブルの上にはさよならとだけ書かれた手紙だけが状態であったのかなと想像していた。

 しかし、今回陽性となって、明らかに過去の体調不良とは違うと感じている。現在もまだ外出自粛中に書いているもので熱のせいか頭がボーッとする、というか、頭の中にもやもやと霧がかかった状態をはじめ、ちょっと体験したことない、体の変な感じを経験している。もしかしたらコロナは〇〇株と種類があるとニュースでしきりに言っていたが、前のコロナ未遂の時とは種類が違うコロナなのかもしれぬ。オミクロン株とかシロタ株とか色々あるらしい。しかしコロナの新種株は次々と見つかり名称にシグマとかオメガとかその辺は使い切っちゃって後続機の名前をどうするのかというオタクチャットでわいわい盛り上がっていた時期もあるがもしかして私の好きなクスィーは出ちゃったのかしら。はやくハサウェイ続編やれっ。学生時代、私がガンダムのゲームにハマっていたおかげで作品を見たことはないが機体は知っているという話になった時にガンダム好きの友人に「さんガンダムが性能が高すぎて好きだね」「さん?なに?」「さん。漢字の」「…それクスィーや!Ξ!」となりみんなで大笑いした。それ以降仲間内ではメールやウェブチャットではクスィーガンダムさんは「三Ξミガンダム」「-=≡●ガンダム」などと呼ばれ最終的には「ミ……ミミミ……」でクスィーガンダムとわかるようになっていた。

 なんの話だ。ああ、そうそう、コロナ。
 株によるのかもしれないが、明らかに体調不良の質が違う。なんというか、異常。明らかに体が変ということがわかる。

 最もわかりやすいのは体温の変異であった。数日前の夜、なんだかだるいと思って熱を測ってみると38度少し。あー熱あるなーちょっと体冷やしちゃったかなーと思っていた。数時間後、寝る前にまた測ってみると40度ジャスト。ここでもう急な高熱はウィルス性の可能性が高いので明日病院に行くことにした。
 以前、突然高熱が出た際は「寝てれば治るだろ」で1週間治らなかった時があり仕方なく病院に行ったら実はそれがウィルス性のもので強力な薬をすぐ投与され食事制限までされたことがあった。その時に医者から「ウィルスはワクチンじゃないとそう簡単にいなくならんよ」と凄い怒られた過去があり、急に高熱が出てそれがなかなか引かない時は医者に行くようになった。大体の場合がインフルエンザである場合が多く、やはり急な高熱はウィルス性なのであった。
 しかし今回は違った。病院に行く前に熱を……と思ったら平熱。いや、平熱よりも低い。しかし寝る前に40度も出るなんてちょっと普通じゃないしとりあえず行っておくかということに。しかし病院で処方してもらった薬を飲んだ後でも熱が38度6分程まで上がり、かと思ったら数時間で平熱くらいまで下がり、また微熱が出たと思ったら数時間、まったく数値が変わらなくなった。その後、平熱近くまで下がってきたと思ったらそこからまた数時間数値がまったく変わらなくなるという、なんとも妙な熱の上がり下がりだった。やはりコロナは全く馬鹿にしてはいけないウィルス……いや、"生き物"なのであるなと背筋が寒くなる思いであった。自分の体の中で悪さをしたり、逆に大人しくなったりという感じがまじまじと実感出来て気味が悪かった。

 ここからは病院行った時のお話し。
 最近の検査キットはコロナとインフルエンザ、両方がわかる仕様になっているが私の場合は直近過去2回は検査はしたもののインフルエンザもコロナもなく。そんないつも空振りの検査の3回目。鼻の奥に細いなにかを突っ込むあの検査。「動くと効果が出づらいですからなるべく……」と看護師さんに言われ覚悟するのも3回目。よく家族や友人から「あんなもん○問やろ」という声を聞く。その声が思い出されて覚悟はする……が思ったほど痛くない。そんな経験を2回してるから「結局そんな痛くないんだよね」という油断が生まれたのか、今回ちょっと痛かった。
 体調が悪いので特にどおってことはないのだが、検査の結果が出るのはまちまちなのだろうか、何分程度で結果がわかります、だの、何分お待ち下さいだのと言われたことがない。大体この結果待ち時間が長く感じる。重ね重ね言っておきたいが、これは文句ではない。どうせ予定もないし。しかしそれにしても「お待ち下さい」と言われるのみで、検査時間については全く言われたこと無い。大体20分から30分くらい、ただひたすら待っている。ことわっておくが、不満はない。検査してもらってる訳だし。それはたしかに、「…いつ来るの?」と思わないわけではないが、本当に、文句は無い。なんならあのボーッとしてる時間が好き。こういう状況になった人なら知ってる人も多いと思うが大抵は病院内の部屋の片隅、隔離されている部屋での待機になるがエアコンが入っているというのに窓は開けてあり扇風機が回っている。冬はストーブすらついている。病院というのに閉塞感があんまりないのである。少し寒さも感じるし、医者の先生が来るというわずかばかりの緊張感も生まれているものだが、それでものんびりと出来る不思議なリラックスタイムだ。思うに自分と向き合うということが少なくなった現代において、体調が悪いという状況においてようやく自身の身体を気遣う、様々な娯楽よりもやはりなにより健康が人間一番の宝であるという「探しに行ったが実は身近にいた、幸せの青い鳥」の存在の認識「おまたせしてすいません。診察いたします」と医者が入ってきた時、やっぱりスマホはいじってましたね、はい。体調悪いからなんかしてないと寝ちゃうししゃーない。
「コロナ陽性ですね。出ちゃいましたねー残念」
 コロナ陽性者でも無自覚無症状は珍しくない。症状が軽いか重いか、出るか出ないか。既に日本はコロナ対策はポージングだけとなっているところが多々あり(更にそのポージングすら嫌悪をする人もいる)コロナウイルスは自身の手だけで避けることは難しい事態となっているのである。なのでコロナ陽性で症状もバッチリ出るのは運が悪かった、もらい事故の交通事故だ。

「一応説明しておきますが、コロナ用のお薬はあります。1日早く治ります。ただ5万円です(※医療負担なし場合。もちろん負担有の説明も頂きました)。処方しますか?」
 1日早く治してくれる代わりに5万円。日給5万円である。もちろん私の日給より高い。なんだったら月によっては月給より高い。働けよ。当然返事はノー。俺は働かないと強い意志表示をしてやったぜ。

 コロナの薬が高くなるというニュースは見た思い出があったがそこまで変わるとは思わなんだ。
 しかし検査費とかはすっごい安くなってた。前はどの病院でも大体4000円前後してたような……。なぜ今回は安かったのであろうか。そっちは税金が使われるようになったとか……。3回目だったから節目で割引だったのであろうか。あるいは2回陰性だったから「次こそは」割引だったのであろうか。でも陽性の方が嫌だっての。

 最後に薬局に寄ったのだが最近の薬局も色々やっている。薬が出来るのを待っていると「今日健康食品の試供品をお配りしてます。如何でしょう……」と案内の方が積極的に話しかけてくれたが、コロナ陽性の自分がぺちゃくちゃ話して良いものか迷った。とりあえず貰った。どう見ても不味そ……いや、美味しそうに見えなかったがきっと具合がめっちゃくちゃ悪かったからだと思う。体調が戻ってから見れば……そういえばどこ置いたっけ。
 ほどなくして薬が出来上がり、薬剤師の方が私の座っているところまで持って来てくれて薬の説明をしてくれた。
 「コロナですけど通常の風邪の時とお薬は変わりません。持病とかもありませんし……なによりお若い方にはこれで十分ですから(笑)」

 さすが薬剤師。プラシーボ効果についてよくわかっているなぁ。その言葉だけでどれだけ元気になったか。

 うそです。
 そのあと2日間の記憶ほぼない(笑)

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