やっち Oct/04/2024 07:00

ペンネーム

 月の最後の金曜日の夜に生配信を定期的にやっています。良かったら来てね❣

 さっそく冒頭、宣伝からはじまりうんざりさせて申し訳ない。実はこの文章を書く数日前のその定期配信にて、私のかつていた職場の先輩の知人のあだ名についての話をした際に視聴して頂いた方々に笑って頂いた。まあそれは完全にその先輩の手柄なワケであるのは認めますです、が、今日は一つペンネームについて語りたい。

 まず私のペンネームが変わった。わりと単純な理由なのだが公の場ではペンネーム一つで評価が変わったりしてしまうということに大分前から気がついていた。私は執筆の賞の際の応募ですらネット上のハンドルネームで応募していたが、ある時なにげなしに私が送った賞とは全く関係ないとある有名小説誌のホラー賞の寸評を見ていると、受賞作品にも関わらず内容については触れられておらず「ペンネームを変えろ」と公開説教をされている作品があった。そのペンネームがどんなものか詳細には忘れたが「鉄火丼大好きクン」とかそのような気の抜ける名前だったように思う。
 仮に貴方がその受賞作品を夢中になって読破したとしよう。

「いやあ怖い。怖いなーこのお話。良かった。すごく良かった、怖くて。この人の名前を覚えておこう。なに。鉄火丼大好きクン」

 次に貴方が取る行動は出版社にファンレターもといファン鉄火丼を送ることではあるまい。おそらく、さきほどまであんなに酔いしれたお話の内容を、鉄火丼に置き換えてしまうことだろう。井戸から這い出してくる鉄火丼、多重人格の鉄火丼、村人たちが次々と鉄火丼を貪る吸血鬼になっていく鉄火丼。食いしん坊が見る悪夢か。

 やはりペンネームというのは大事だ。「実力があれば問題ない」という世界でもこうなってしまうのだから。少なくとも「私は真面目です」という空気は出しておかなくてはならないなと感じた。

 またこのペンネーム一つで評価が変わると強く思える世界が物書きは物書きでも、ラジオの世界である。私と兄弟はラジオ好きの親の影響かラジオが好きである。もっとも私は兄の録音していた深夜ラジオを聞いてハマったので兄の影響が強いと言った方が良いのだが。兄はTBSラジオの深夜枠"アップス"、そして後の、であり、現の"ジャンク"の熱狂的リスナーでテープ/MDにほぼ全ての番組を録音していたヘビーリスナーであった。それをまだ幼くて深夜まで起きていられない私に聞かせてくれた。聞かせてくれたというよりもはじめ私が偶然一緒に聴いていて大笑いしたのをきっかけにこれはどうだあれはどうだと次々と違う番組を聞かせてくれた。印象的だったのは兄が大ファンであったコサキン、カーボーイは一緒に大笑いをしていた。それと子供心に「下ネタばっかりだ!」と驚いた深夜の馬鹿力は私はツボにハマって大笑いしていたため兄は好みじゃなくてもちゃんと録ってくれていたようである。さまぁ~ずさんも楽しくて一緒に笑っていた記憶がある。しかし大人になってから気がついたけど恵俊彰さんや雨上がり決死隊さんの番組は何故か思い出がない。それは、まあ、その、なんだ。兄が「小さい子供にはあのような高度な笑いは理解が出来ないだろう」と気を使ってくれていたのだと思う。決して録ってなかったワケじゃないと思う。
 おかげで私もバッチリとTBSの深夜ラジオ番組にハマり子どもの時は近所で行われた構成作家の先生(DJの方ではない)のサイン会に行ったり中学生の時は番組webページからネタを送り、採用され、番組オリジナルグッズやイラスト付QUOカードを頂いた。(しかし自分のネタが採用されたオンエアは聞き逃している。30くらい送って2つくらい採用されたようだった。しかしネタを送るようになると番組を純粋に楽しんで聞けなくなるので辞めました(笑))。あ、ここまで書いて思い出した。母に手を引っ張られて公開収録に行ったこともあった。

 大人になった今でも自発的にラジオを聞いているが、ラジオを注意深く聴いていると、違う番組でも同じハンドルネーム(ラジオネーム)があることに気がついた。ラジオや雑誌には投稿したハガキやメールがよく採用されるという常連のことを"ハガキ職人"という存在がいるが、わりとこのハガキ職人は私の兄のように一つの番組だけでなく、いろんな番組を聴いてハガキやメールを送って採用されているようであった。1度、昼のFMラジオを聞いてる時に耳に馴染みがあるペンネームだなと思ってあとでTwitterでつぶやいてみたら、やはり深夜ラジオのハガキ職人の方で、「別人である」とツッコミどころ満載のリプライをご本人から頂いた。やはりハガキ職人だけあってTwitterのやり取り一つとっても面白い人であった。

 それはともかくやはりペンネームは記憶に残るものの方が良いかも知れぬと思ったものである。もちろん簡単につけた、適当につけたペンネームで活躍することはカッコいい。「いや、そんな真剣にやるつもりなかったから適当につけたんだけどさぁ、なんかうまくいっちゃってねぇ」風を吹かすのはカッコいい。しかし私のような才能が無いものは皆様に覚えて貰わなければと思い立った。あと、「真面目にやってます」感が出てるの。ということでハンドルネームが変わりましたがどうかこれからも私をよろしくお願い致します。ここではあえて書きません。また名前変わった時この記事を直すのが面倒なのでっ。変える気がありませんけども。

 最後にまことに勝手ながら今まで聴いたペンネームで凄く印象に残っているハガキ職人の先生の皆様を紹介したいと思う。ペンネームの素晴らしさを際立たせるために敬称を略させて頂くが全て「先生」とついていると思って頂きたい。

・犬大丈夫
 「いぬ だいじょうぶ」先生。漢字の形が全部似てる。音だけだと気が付かなかったが、ラジオのMCの方のツッコミで気がついた。活字の世界に来て頂いて作者プロフィール欄の名前のところだけで一笑い取れる素晴らしい名前だ。

・白雪姫と7人の悪魔超人
 白雪姫に従事している7人の小人がキン肉マンに出てくる憎き敵役の悪魔超人であったらと想像させてくれるペンネーム。キン肉マンのサポートをするミートくんをバラバラにして持っているという残虐極まる大男達が眠り続ける白雪姫の周りでおどおどしていると想像するとたまらなく面白い。王子様がキスしているところアトランティスあたりがジッと見てそう。

・【男性器】が大きくなりますように
 【】内は当サイト自主規制でありオンエア時はもっと露骨な名前であった。ラジオMCの方がハマって笑ってしまってからの数週、ラジオネームで「〇〇になりますように」系のラジオネームがブームとなってしまい「名前書くところは七夕の短冊じゃねーから」とツッコミしざる得ない程のブームになった。

・本名OK、MCハマー
 「本名OK」というのは「私の本名をラジオの電波にのせて頂いて構いません」の意思表示。ラジオではペンネームでお呼びするのが当たり前の世界でペンネームが書いてない場合ラジオのMCの方は気を使って「東京都の鈴木さん」等、送ってくださった方に気を使って匿名性を高めて投稿文を読むが、その必要なないということわりである。なので当然「本名OK」の後はまごうことなき本名が来る。しかしまさかMCハマーから日本語のネタのハガキが来るとは。日本の深夜ラジオもずいぶんと格式が高いものである。MCハマー本人も本名じゃないだろ。なお「おばあちゃんの本名OK、【XXXX】ミツ」というハガキ職人の方もいてそれも笑ってしまった。なぜおばあちゃんの名前をバラす。有名人なのかな。錦鯉のボケのまさのりさんもブレイク前は地元北海道ではお母さんの方が有名だったらしい。

・【自慰行為】6段
 「オマエとうとう6段まで行ったか……長かったな」とMCの方が感慨深く読み上げたのが印象的でした。

 ああ、やっぱりラジオの深夜放送のネタだから、下ネタばっかりが頭に残る……。

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