ひよぺん幼稚園 May/09/2025 00:20

24.ボドゲ開発記録/Vol.1:自己紹介&企画【ボドゲ開発記録】

概要

先日Xにて、次のようなアンケートを取りました。
https://twitter.com/hiyopenzoo/status/1912850940102873276
ありがたいことに合計32票も投票いただきました、ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございました。

結果として、閲覧用を除いた興味ありは80%、そのうち制作経験の有り無しで半々に分かれるという結果でした。

今後は数回に分けて、ゲーム制作から完成、そしてその後の宣伝や販売(ゲームマーケット出展)までの流れを記事にしていこうと思います。
投稿先はCi-enの予定しており、全て無料&登録なしで閲覧できるようにします。

記念すべき第1回は、私たちの紹介とボドゲ企画の始まりについてお話します。

目次

自己紹介&企画←ココ
ルール&イラスト制作(シャイニングシティ)
テストプレイ&ルール改修(シャイニングシティ)
ルール&イラスト制作(ぱぴぃ☆すたあず)
テストプレイ&ルール改修(ぱぴぃ☆すたあず)
入稿&出展
宣伝&試遊会
ゲームマーケット当日
頒布部数&収支

私たちの紹介

まずは、私たちのチームについて紹介します。
チーム名:「ひよぺん幼稚園」
メンバーは2人です。

夢織楓子🐣

担当:デザイン・ビジュアル全般
本業:デザイナー(主にwebデザインとコーディング)

はやと🐧

担当:ゲームデザイン(ルール、プログラム)、制作管理
本業:プログラマー(DB関係)
備考:学生時代制作経験あり(詳しくはこちら

役割分担

ルールやスケジュール管理ははやと🐧が、ビジュアル面は楓子🐣が担当しています。
とはいえ、どちらもボドゲ制作に関しては素人。
そんな2人だからこそ、素人なりに工夫した点などがありますので、紹介していきたいと思います。

制作の概要

今回制作したのは次の2作品です。
・シャイニングシティ
・ぱぴぃ☆すたあず
それぞれのスケジュールをざっくり紹介します。
※時間ははやと🐧の担当分のみ記載。


企画自体は23年末に上がりましたが、本格着手は半年後の24年夏です。

なお、「ぱぴぃ☆すたあず」は当初制作する予定はありませんでした。
制作のきっかけは次の通りです。
・「シャイニングシティ」のデザイン制作が落ち着き、楓子🐣の担当分がなくなった
・人物以外のイラストにも挑戦したくなった

結果的に、2作品を半年で制作することとなりました。

企画(サークル発足)

ゲームマーケット2023秋に参加したとき、一般出展(企業ブース以外のこと)のクオリティが全体的に高いと感じました。
反面、価格も高い印象を受けました。
特に3000円越えが珍しくなく、クオリティ、価格ともに商用作品とそん色ない作品が多い印象でした。

そこでふと思ったのが
「低価格のゲームなら、たくさん手に入れることができて嬉しい!」
「しっかり遊べてデザインも楽しめる、満足度の高いゲームが欲しい!」
「動画を見て世界観に浸れる、特別感に浸りたい!」

ということでした。

なので、次の条件を満たすゲームを制作しようと思いました。
・価格は2000円以内
・程よいプレイ感と、チープさを感じさせないデザイン
・遊ぶ前に見ることで、世界観に浸れる動画

ただし
低価格とはいえダンピングはしません!
原価割れなんてもってのほか!!!

あくまで適正価格、具体的には制作費は価格の半分前後にしています。
その上で、できるだけ安く楽しいゲームをお届けしたい、と考えています。
詳しくは後日投稿する記事(7本目くらいかな?)でお話しします。

シャイニングシティ

企画

低価格を目指すため、極力コンポーネント(内容物)を減らす必要があります。
かといって作れば赤字、というのは避けたいです。

そこで、セット印刷で制作することとしました。
これはコンポーネントが決まっている代わりに、安く提供できるシステムです。
そのときの最安値がグラフィック様の16枚セットでした。
制作部数を選択することができ、当たり前ですが部数を増やすほど単価は安くなります。
5部だと5600円(1120円/部)ですが、50部だと18410円(368円/部)です。
なので50部制作しました。
頒布価格としては500円~1000円を想定していました。(最終的に1000円で頒布)

コンセプト

16枚のゲームでできることは限られてきます。
そこでプレイ人数は2人用としました。

2人用にするメリットは次の通りです。
・自分のメリット=相手のデメリットの構図なので、バランス調整が容易
・テストプレイのハードルが低い

1つ目について、少し説明したいと思います。
人数が変化すると、攻撃カードの影響力が変化してしまい、ゲームバランスが難しくなります。
例えば3人プレイと6人プレイで「1人を攻撃するカード」があるとした場合、
6人だと影響は限定的ですが、3人だと均衡が崩れやすくなります。
(もっと言えば、3人プレイだと第三者が漁夫の利となります。)

このように、他プレイヤーに対して攻撃することは、プレイ人数によって価値が大きく変わります。
「攻撃以外にも、人数によって価値は変わるのでは?」
と思われるかもしれません。
なぜ攻撃は気を付ける必要があるのか?攻撃のメカニズムとは?
詳しい話はあとの記事(2,3本目くらいかな?)で説明したいと思います。

2つ目の制作環境についてですが、私たちは2人で制作しているため、テストプレイのハードルが低いです。
1人誘えばテストプレイができる、というのは
(ボドゲ制作の)人脈が乏しい私たちにはメリットと言えます。

ジャンルとテーマ

ジャンルはデッキ構築としました。
このジャンルはカードの種類や枚数が多くなりがちなため、通常なら不向きとも言えます。
だからこそ、あえてそのジャンルに挑戦することで、宣伝効果を狙いました。
またテーマはディストピアとしました。

楓子🐣は昔、TRPGのパラノイア(簡易版)と忍者パラノイアを遊ばせてもらいました。
そこでディストピアの世界観を知ったのですが、これらTRPGはルールが難しく、遊ぶ機会がありません。
ボードゲームのテーマとしても見かけないので、手軽に体験できるゲームがあればいいと思い、採用しました。


「ディストピア ボードゲーム」で検索すると、私たちのゲームが一番上に出るくらいにはマイナーです。

またディストピアをテーマにした作品は作ってみたいと考えていたため、どうせ作るならこのテーマで行こう、と思いました。
まとめると以下の点が強みとなります。
・低価格で手に取りやすい
・最小枚数のデッキ構築という珍しさ、2人用なので遊びやすい
・ディストピアをテーマとした独自性

ぱぴぃ☆すたあず

企画

ぱぴぃ☆すたあずは、楓子🐣の担当作業がなくなった&人物以外のイラストを描きたい、ということが発端です。
ターゲットとしては次の通りです。
シャイニングシティは手に取りやすい価格ですが、デッキ構築型ゲームという特性上、ルールが少し難しいと感じました。
そこで、多人数でも遊べる、ルールが簡単なゲームを制作することにしました。

コンセプト

イラストテーマは、人物以外を描きたいと思い子犬にしました。
子犬なら嫌いな人が少なく、親しみやすさを狙いました。
ゲームジャンルはトリックテイキング(トリテ)にしました。
トリテはいろいろなゲームがあるため、差別化のため次のルールを組み込むことを考えていました。
・1トリックに1~2枚出す
・裏向きで出すことができる

こちらは価格などは決めていませんでしたが、漠然と1500円ほどで考えていました。
(実際は1800円と少しオーバーしています…)
初期段階では、シャイニングシティほど考えておらず、漠然としていました。

次回は「ルール&イラスト制作(シャイニングシティ)」の話をしたいと思います。

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