No.5:神の悪戯

リリース年月日：2010/08/16
制作ツール：RPGツクールVX

この作品はRTP祭り「Run Time Party!! 2」参加作品の１つです。

「カオス送り」よりはもっと凝ったシステムを導入しております。
ルール上、タイトル画面以外でのオリジナル素材の使用が禁じられているので
ここでもスクリプトの力をふんだんに利用いたしました。

今回、数値の表示を全角表示にしました。
ツクール作品で数値を画像化しない場合、どうしても半角数字に
なってしまいます。この状況を打開したかったのです。

BASICでさえ半角を全角に変換できるのだからRubyでもできるはず…
ということで、力技を使いました。

アルゴリズム的には数字画像を出力するのとあまり変わりません。

…って、のっけからこんなことを書いてしまうと
これがこのゲーム最大のウリみたいになってしまいますね。

今回も「Historb」公開前の作品ということで
「Historb」にも使いたい演出を先行して導入いたしました。
それは、タイトル画面でプレストーリーが流れるやつです。

これならすぐにスタート／コンティニューを選べるし
読みたい人はそのまま放置すればすべて読めるので
タイトル画面の前につらつらとストーリーを流す必要がなくなり
プレイヤーが手間をかけることもなくなるわけですね。

ゲームを作るにあたっては、まずキャラクターの成長システムありきの
ものになりました。
キャラのパラメータを自由自在に変化させられるRPGを作りたいという思いで
作ったわけです。

システム、マップ、各種データを作ったあとにストーリーを考える
制作パターンになりました。
やりたいこと（＝システム）とストーリーをどのように融合させるかで
苦労しました。
ゲームタイトルである「神の悪戯」も大まかなストーリーができてから
考えついたものでした。

で、このタイトルロゴは見ての通り手書きです。
今回はロゴデザインをフォントに頼らずやってみたかったので。
カレンダーの裏の白地に筆ペンで書いたものをスキャナで取り込んで
PhotoShopで加工したものです。

実にアナログですね。

成長システムの話に戻すと、ステータスのポイント振り分けゲーは
どうしても数値を平均にしたら安定すると思われがちと思ったので
平均的な設定にするほどクリアしにくくなるよう調整しました。

そういう意味では難易度高めなのですが
やられてしまってもヒントをくれるので、通常クリアなら
割とどうにかなってしまいます。

慣れてくると、ベストなポイントの振り分け方が
自分なりに見つけられると思います。

一応作者の中での理想の振り分け方を設定した上で
バランスを取っていますが、最近やり始めていい感じに内容を
忘れていた状態で、少し尖った振り分け方をしてしまっても
案外なんとかなってしまったりします。

ゲーム中のヒント等に逆らった設定でもクリアできてしまうことも
ありますので、ある程度設定の自由度はあったのかな、と。
…図らずも、なんですけどね。

ストーリーは、当初間抜けなものを貫くつもりでしたが
どこかそこに全振りしきれておらず、愛をテーマにした話に
なり、中途半端にまともになってしまいました、ははは。

主人公も敵もとんだアレ（詳細は割愛）なのに…

まぁ、ある所で同じような性格の者同士の愛を賭けた戦いですね。

しかし、RTP祭りに参加したVX製作品は全部メイドの女の子が
ヒロインになっちゃってますね、これまた図らずも。

まぁ、かわいいからしょうがないよねっていう…ね。

キャラや一部主要武器の名前には基本的に由来があります。
プレイされた方なら気づいてる人は気づいてると思いますが…

下記のものはすべて逆読みしてもじったものです。
魔剣ターレ・ワローノ…「のろわれた」
ゾイドクーア…「あくどいぞ」
イアクーハ…「はくあい（博愛）」

おまけ
リゼルは、PC9801のN88BASICでRPGを作ろうとした時に設定したキャラで
ポジションで言えばDQIから見た勇者ロトに近い存在です。
結局完成せずじまいだったので、せっかくだから名前だけ借りて
こういう形で出してみようか、と。

最後に、この作品も「Historb」本編に絡んだストーリーになってたりします。
「カオス送り」の時に比べればそれが分かりやすい作りにしましたけども…
あと「カオス送り」にも絡んでるというか、ほぼ続編とも言える作品ですね。

完全クリア後にもやり込める要素というか、おまけモード的なものを
盛り込んでいます。

今回も作品のボリュームの割には思ったより長くなってしまいましたが
この記事がきっかけで遊んで頂ければ幸いです。

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