KBry Dec/04/2025 22:07

Obsidianをご存知か

Obsidian(オブシディアン)とは、俺が2021年5月から使い倒している、おすすめのノートアプリです。テキストエディタともいう。
なんかインドの人が踊ってそうなタイトルにしてしまいましたが、別にインドは関係ありません。

前々から俺の使ってるツールの話をしたいなと思ってたんですが、12月に「創作系Obsidianアドベントカレンダー」というアドベントカレンダーが開催されることを知り、参加することにしました。

創作系Obsidian Advent Calendar 2025 - Adventar

俺は12/10に「テンプレートとcanvasを使って漫画の文字ネームを作ってみる」という主旨の記事を、ここの無料枠で投稿する予定です。
そんなわけでその前に、ここを読んでるObsidian知らない人向けにざっくり紹介しておこうかなと思った次第。

どういうアプリなのか

Obsidianは、今時珍しく?webやクラウドベースで使うアプリではありません。自分のPCまたはスマートフォンにインストールして使います。WindowsでもMacでもLinuxでも、iOSでもAndroidでも使えます。
公式サイトはこちら。
Obsidian - Sharpen your thinking
「Download」からDLできます。
あっ公式が英語だからって引かないでください。大丈夫です、日本語で使えます。
導入の仕方とかは、検索したらいっぱい出てくると思うのでここでは割愛します。

個人的おすすめポイント

  • 書いたノートがローカルに保存される
  • wikiみたいにノート間をリンクで繋げまくれる
  • ほぼ完全無料

書いたノートがローカルに保存される

webやクラウドベースじゃないということは、オフラインでも使える、自分の手元にノートファイルが残るということです。Obsidianはmdファイルというテキストファイルで保存されるので、メモ帳など他のエディタでも開くことができます。

俺はこれまで(2009~2023まで)Evernoteというノートアプリを使っていました。廉価版の有料プランを契約して8000ぐらいのノートを作っていたのですが、運営元に色々あり、動作も重いしもう無料版にしようかなと考え色々な他のアプリを試していました。そんなときに入った、無料版の仕様が変更されるというニュース。ノート数の上限が「50」に。桁が違いすぎる。
まだ廉価版有料プランを併用していたものの、これもいつまで使えるかわかりませんでした。すでに新規契約不可になっていたプランだったからです。当時(今もですが)の現行の有料プランは、使っていたプランの倍額ぐらいしました。
こらもうあかん、本格的に乗り換えようと思い、試していた中からObsidianを選びました。そして今までのノートが消されてしまわないよう別のアプリにデータを移行してから無料版に変更。結局新しいノートが作れなくなっただけで、勝手に消されるようなことはなかったんですけどね。考えてみれば普通はそうかとも思うものの、当時はそれぐらいEvernoteに不信感がありました。

というわけで、Obsidianに決めた理由の一つが、この「ローカルに保存される」という点です。運営が迷走して使い勝手が変わったり、最悪サービス終了となっても、色んなアプリにデータを引き継げます。特殊なファイル形式じゃないからエクスポート作業も必要なし。Evernote、エクスポートもインポートも割と大変だったんですよね……。
一応デメリットとしては、クラウドじゃないからバックアップなどは自分でやらないといけません。ただまあ、今時は同期アプリとかもいっぱいありますし、後述しますが有料で対応可能だったりもするので個人的には気になりませんでした。

(※ちなみにEvernoteは今は割と落ち着いたというか一時期よりまともに運営されており、値段は相変わらず昔より高いものの、少なくともしばらくの間は無料版でも勝手にノート消されたりはなさそうです)

wikiみたいにノート間をリンクで繋げまくれる

ObsidianではMarkdown(マークダウン)という記法が使えます。別にプレーンなテキストで書いてもいいのですが、この記法を使うことで見出しを大きくしたりテキストを装飾したり画像を貼ったり、外部リンクや、ノートのリンク(内部リンク)を貼ることも出来ます。記法は割と簡単なのですぐに覚えられると思いますが、めんどい人にはアイコンクリックするだけで記述してくれるプラグインもあります。もう更新止まってますが俺も使ってます。

Markdown Formatting Assistant
obsidian://show-plugin?id=obsidian-markdown-formatting-assistant-plugin

(余談ですがMarkdownはCi-enでも使えるので、俺はいつもObsidianで書いた原稿をそのままコピペしています。FANBOXだと使えないので、見出しを作ったりはコピペ後にちまちまやってます……w)

ライブプレビューという機能があるので、基本的にその画面で書いていればファイルを編集しながら装飾された状態で確認できます。

ソースモードにすると記法がそのまま表示されます。

プレビューモードという、装飾が適用されてる状態で見られるだけ(編集不可)というモードもありますが俺は全然使ってません。

内部リンクを張るのはNotionなど他のアプリでも出来ますし、それほどObsidian固有の特徴ではないでしょう。とはいえ、Obsidianの内部リンクはめちゃくちゃ簡単です。ノートのタイトルを二つの括弧([[]])で囲むだけです。そして、最初の括弧( [[ )を書いた時点で閉じ括弧が補完され、ノートの候補が表示されます。
候補は、括弧のみ書けば最近更新したノートが優先的に表示されますし、


最初の括弧に続いてリンクしたいノートのタイトルを一部でも書けば検索して候補に表示してくれます。

あと俺がよくやるのは、作りたいノートのタイトルを書いたあと、そのタイトルを括弧で囲んでノートを作る方法です。一致するものが見つかりません、という表示が出るのですが、これをクリックしてやるとそのタイトルのノートを作ってくれます。微妙に便利。
またノートを書いてる途中で、この部分は別のノートとして保存した方がいいなーと思ったら、その部分を選択・抽出してノートを切り出すこともできます。「ノートコンポーザー」という機能で、抽出後は(デフォルトでは)その部分に切り出したノートのタイトルがリンクされます。

ちなみに「バックリンク」という機能もあります。リンクは自分で貼っていくわけですが、バックリンクは「そのノートにリンクしている他のノート」を自動的に表示してくれます。これがあると自動的にノートの双方向リンクができますし、自分でリンク貼ったことを忘れてても「そういやこのノートも関連してたな~」と思い出せるので便利です。

ほぼ完全無料

ホントにほぼ無料です。以前は商用ライセンスが有料だったのですが、なぜかそれも無料になりました。今では「Sync」という同期機能と「Publish」という自分のノートをそのままネットにアップしてwebサイトにできる機能のみが有料となっています。PCやモバイルでノートを作るだけなら何の制限もなく無料。

ちなみに同期については、簡単に済ませたい人はSyncを契約する方がいいと思いますが、工夫すれば無料のままでもやりようはあります。iOSの人はiCloudで割と簡単に同期できるらしいですし、俺はAndroidですが元々使ってたファイル同期アプリとboxで同期しています。他にも色々な共有サービスが使えますし、公式で禁止されたりもしていません。
最初の設定はちょっとめんどくさいですし自動で同期するわけではないので(俺の設定では、ですが)そこら辺気になる人はやはりSyncを使った方がいいでしょう。俺個人としては特に問題なく快適に使えています。

更に創作する人向けかもしれないおすすめポイント

  • リンクをホバーするとノートの中身がプレビューできる
  • 見た目も機能もカスタマイズしまくれる

リンクをホバーするとノートの中身がプレビューできる

資料ノートをたくさん確認する必要があるような時、普通のノートアプリなら該当ノートをいちいち開かないといけない。Obsidianではノートへのリンクをホバー、つまりマウスカーソルを乗せるだけで該当ノートの中身が読めます。厳密に言うと、デフォルトではライブプレビューやソースモード中のノートリンクはCtrlキーを押しながらホバーしないと表示されないのですが、設定で変更できます。

この機能は公式で「ページプレビュー」と呼ばれている機能です。PC版のみの話になりますが、個人的にはこの仕様が本当にお気に入りです。わかりやすく言うと、Wikipediaのリンクと同じ仕様。Wikipediaの記事文中にある別記事へのリンクをホバーすると、リンク先の記事がちょっと読めますよね。あんな感じでノートの中身が表示されます。Obsidianの場合はプレビューといっても一部だけじゃなく、最初から最後までスクロールもできちゃう。


↑尾藤勇、のリンクをホバーしています。

資料ノートのリンクを作業中のノートにまとめて貼っておいてもいいですし、資料ノートリンクまとめノートみたいなのを作って別タブに常時表示しておくのも便利です。

見た目も機能もカスタマイズしまくれる

これは沼です。シンプルに使いたい人にはおすすめしませんw しかしですね、これは個人的な偏見なのですが、創作する人って作業環境を自分の好きなように整えたい人が多いんじゃないかと。少なくとも俺はそうなので、非常に気に入ってますw

見た目については、まずコミュニティテーマというユーザーが作った外観設定をインストールできます。もちろん自分でCSSを追加して調整することも可能。また、ウィンドウも複数表示できますし、タブでも表示できて、更にウィンドウを分割表示することもできます。しなくてもいい。
サイドバーに表示するものもある程度自分でカスタマイズできます。プラグインの機能を置いておくことが多いですが、自分で作ったノートでもOK。色々いじって気に入ったら、そのままワークスペースとして保存もできます。
俺の使ってる画面はこんな感じです。


仕事関連でも使ってるのでそこら辺は伏せています

ウルトラワイドモニターなので基本的に画面を半分に分けて使ってるんですが、Obsidianはウィンドウ2つ出して両側に常駐させてます。右はほぼ常時前面に表示させてノートを書き込む用、左は後述するCanvasやBasesをメインで使う用で、ちょくちょく確認するけど常時前面表示はしてません。左側はよくブラウザを開いてるからです。漫画を描く時には左のObsidianを表示させておいて、右側にはClip Studioを表示させてたりもします。

機能については、ユーザーによる多彩なコミュニティプラグインの他にコアプラグインという公式プラグインも多数用意されています。公式の機能なのに必要なければオフにもできる。何も押し付けてこないObsidian。そしてオプションでオンにした機能は、個別に設定を変更できるものもあります。
前述した「ノートコンポーザー」や「バックリンク」、「ページプレビュー」もコアプラグインの一つです。「ページプレビュー」をオンにすると、どの状況でプレビューされるのか個別に設定変更できます。オンにするとCtrlキーを押しながらホバーした場合に表示され、オフにするとホバーだけで表示されます。

最近追加されたコアプラグインの「Bases」は、雑に説明するとNotionみたいにデータベースを作れる機能です。俺は主に締切の管理や、作業中のノートを忘れないように表示させてます。テーブル表示以外にカード表示も出来るので、画像を設定してあるノートがあるなら画像付きカードをずらーっと並べることもできます。よくあるのは、買った本の情報ノートを1冊ずつ保存してる場合、蔵書録として本の書影をずらーっと並べたりとかですね。


こういう感じ

その他に特筆しておきたいのは、前述した「Canvas (キャンバス)」というコアプラグインです。


左側ウィンドウがCanvasで作ったページ

これをオンにすると「新規キャンバスを作成」というショートカットアイコンが追加されます。作成してみるとノートエディタではない、だだっ広い謎の空間が作成されます。


ここには作成済みのノートを配置することもできるし、何もないところをダブルクリックすると、そのCanvasファイルの中でのみ保存されるカードも追加できます。これはノートファイルとしては保存されないので、外部で開くことはできません。他にも画像ファイルや、webページのURLをドラッグ&ドロップすることで配置できます。webページはURLだけではなく、ちゃんとそのページの中身が読める状態で貼れます。

配置の仕方は自由で、それぞれ大きさも変更できます。配置した枠の部分にマウスカーソルを合わせると謎の●が表示されますが、それを引っ張ると矢印が出てきて他の枠につなげることができます。配置したものや矢印など各パーツをクリックすると、色々アイコンが出てきます。パレットのアイコンをクリックすると色を設定できます。


これによって、かなり視覚的に情報を管理したり整理したり考えることが出来ます。だいぶ創作する人向けの機能だと思いますね。
Canvasについては、「創作系Obsidianアドベントカレンダー」主催の希流ハヤさんが詳しい使い方など様々な記事を書かれてますので、使いたい方はぜひ参考にしてみてください。俺もお世話になりました。
obsidianでCanvas(キャンバス)プラグインの導入・使用方法 | 希流ハヤの隠れアトリエ

なお、当然ですがカスタマイズはObsidianに特化したものですので、他のエディタでノートを開いてもこれらは反映されません。汎用性を考えるとあんまりいじりすぎない方がいいのか?と思っていた時もあったのですが……自分なりの基準を定めたうえで、まあ使える内は別に使ってていいんじゃね、と今は方針転換しています。

まとめ

ここに挙げた以外にもたくさんの特徴がありますし、おすすめポイントもあるのですが、今回はざっくりとかなり恣意的に紹介しました。(その割には長くね?というツッコミには弁解の余地もございません。言うてだいぶ削ったんですよ、推敲しすぎて投稿に時間かかってしまったぐらいには……w)

やれることはいっぱいありますが、別に全部やる必要もなく、自分の好きなように使えるところがObsidianの魅力だと思っています。
それでは次回12/10にまたお会いしましょう。

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