前は自作語りが何故か恥ずかしく、特にストーリーやキャラクターはなんか自分の中で語ることに蓋をしてた部分があったのですが、制作もpcに移り、過去作が制作が終わって数年が経ち、ようやく自分の中で時効?になったのかたくさん語るか!という気になれました。
媒体が長文で発信できるcienだからよいのかも。
さっそく。
newface childrenという作品がツクール最初の完成作品になります。
2021年には出しているので自分のツクール歴はもう5年以上になるのか。
最初のツクールをやるきっかけがコロナで家にいなきゃいけない期をやりすごすためにPS4を買ったことでした。
その時にちょうどFF7リメイクや聖剣伝説3リメイクが出たのでそちらをやるために買いました。
そのあと何気にストアを見たらツクールTrintyというのがあって、やりたいソフトもないので買ってみるかと思って軽い気持ちで買いました。
とりあえず短い作品を作ろうということでざっと発想したシナリオが魔王の子どもがいて、その子に会う封印を解くために7つのダンジョンで敵を倒し、最後会うけど魔王の子どもは死ぬというストーリーでした。
今見るとありえませんが短い作品のシナリオのつもりです。
サンプルゲームなど他作品をさわる前だったのでツクールの完成作品はみなFF6くらいの規模感だと本気で信じていたので先ほどのシナリオは自分の中で短編の規模でした。
タイトルはなんか爽やかで癖のないタイトルかつ少し印象的なものにしようとこれに決めました。
まずジェネレーターで4人の主役達の青年期の顔を作り始めて、未だに憶えていますが、最初に作ったのはリバでした。
当時の制作で最初から厳格に決めていたのは、自分のいいと思うものは作らないということでした。
というのもその前から創作をしていましたが、一般ウケが良くなくて、完全に自分の創作センスや感覚が信じられなくなっていたので、キャラクターは特に自分では地味に思う、あるいは物足りないとか変くらいの印象を持つものをあえてやりました。
印象に残っているのはハクの髪型で、あれは自分の感覚ではやらないものだからとあえて選んだ記憶があります。
自分のいいと思うものを作らないはシナリオに関しては特に徹底したと思います。
私は基本的に尖ったものが好きで、なのでここではあえてそういうものと反対の優しい、可愛い、自分にとって少し物足りないくらいに"あえてやらない"という表現を徹底していたと思います。
とにかく以前の創作で思い知った自分の弱点は、話が長い、会話が長い、くどい、分かりにくい、だったので今回はそれを全て排除しようと思って、分かりやすい、イベントは短い、説明はなるべくしない、設定は単純、というのは最初から守ろうと決めていました。
これはあくまでこの作品の位置づけが当時の自分の中で"テストで作る短編"だったからです。
本気で作るわけではない、だからの選択で次はまさに設定沢山!イベントは凝る!話は長く!を作るつもりでした。
軽い気持ちでじゃあ7つのダンジョン作って敵配置して終わり!一週間でできるで!と思って最初のイベントを作り初めました。
最初はかくれんぼのイベントですが、やはり目で見る絵にしてみると、文章だけのときには分からなかったシナリオの"残酷さ"が見えて、軽い気持ちでジオが死亡がデフォエンドとか、サヤが魂を抜かれた時にジオがやべっ!逃げちゃえ!みたいな軽い展開を用意していたのが、それは明らかに嫌だなと思い、シンプルなストーリーといえど、丁寧にやらないと自分が見ておかしいものになることに気付きました。
そのあと大きなシナリオの転機となったのはやはり後半の4人の命を奪うことで封印が解かれるという設定の制作でした。
これは作る前はダンジョンで初めて会ったヒト型の魔物を倒すという展開を用意していましたが、何となく少しだけでもそのキャラクターと交流させるかという軽い気持ちでシナリオを変更しました。
しかしながらこの変更は物語の設定上、なぜ彼らはそもそもジオの封印を守る存在になったのか?という今でもその理由を考えていない矛盾を生み出すことになりました。
彼らはそもそもジオが大好きでジオの子どもで最後封印を守るために主人公と戦いますが、結局4人全員が酷い状況にあるジオを救うために主人公達に対して、自分達を破り、早くジオの元へ行けと言います。
だけどじゃあジオは何でその子ども4人の命を自分への道を塞ぐ封印に選んだんだ?というのがほんとにヤバい矛盾になっています。
ジオもその子達が好きなのに絶対そんな選択しないよね、という矛盾が彼らを深掘りして交流を描くことで浮上したわけです。
別に矛盾があったって趣味ゲーだし気にしていませんが、リメイクを制作予定なのでこのあたりはかなりシナリオを調整して辻褄を合わせなくてはと考えています。
しかし最初のジグという少年が主人公達との戦いに敗れ、彼らの死を意味する封印球が割れる表現をしたときに、やはり交流を描く、キャラクターを描くことを選んだ場合はその死は自分の中でガチで辛く、かなり滅入ったことをよく憶えています。
主人公一行がジグ戦後に拠点に帰ってきてその施設の人達に迎えられたときに、ルキウスの見た目のキャラが主人公達の一時的な保護者だったのですが、私も彼を見たときにめちゃくちゃ癒されたのを憶えています。
キャラ死亡イベントが自分の想像以上に滅入ったので、自分の気分転換のためにも飛ばし可能のデートイベントを4キャラ一人ひとりの死のあとに作っていました。
4人の死亡するジオの子ども達のエピソードは文章や頭の中でのシナリオでは今思うとかなりドロドロとした愛憎劇みたいな感じでしたが、やはり目で見るイベントにしたときに、愛憎劇は長くなることと、長いイベントということは容量を食うということで、シンプルなシナリオに落ち着きました。
ジオの子どもと言っても見た目は普通の少年少女(一名幼児)です。
もう2人目の子ども登場あたりから容量に戦々恐々だったので、だんだんイベントもダンジョンも短くなってきます。
ここで最初は彼らのエピソードをどういう風に考えていたのか書くとえぐくて草‼となるので端的に書きます。
ジグ
親方が好きすぎて一人占めしたい。俺だけを見てと思っている。
ピア
最初はわがままではなく才女の設定で見た目幼児ながら魔法学校の教師をしている。学生達が言うことを聞かないので悩む。そんな中ファイというイケメン学生が唯一先生のことを尊敬しており、守ろうとしていた。ピアが死ぬ時、あなたを愛していたと言う。(ピアは○女)
アズサ
供音の妻なのは変わらないが二人の白黒コンビ(骸乱、凌乱)がアズサを好きで供音から奪いたかったとかいう想いを最後に吐露。
ちなみに最初は時計台の旅行に行かせる予定だった。容量のために削る。
オリオン
唯一本編と変わらない。最初からあまり深く考えていなくて後から考えようと思っていたが容量のために最短シナリオになった。
当時はこれでもシンプルであっさりした内容だと思っていたので、今の自分はまともになったなと思います。
このジオの子ども達は最後に復活するルートがありますが、これは最後の最後にラストバトルのイベントを作っているときにやはりそうしなくてはあまりに救われないということで作りました。
当初はジオが生き残るのみだったのが、やはりその先を考えたときにあの子達の犠牲は物語の辻褄が合わないレベルででかすぎるというのが結論でした。
主人公達の設定はというと、私の中で彼らは割と表現するときに距離をとっていたというか、彼らは私の作る設定を持たないキャラというのが設定だった気がします。
愛着がないということはないのですが、特に凄く大好きというものはなく、ただ安心して見てられるいい子達で彼らの持つ空気感は自作の中でも随一で好きかもしれません。
私はゲームを作るときに最初にシナリオイベントをラストまで作って、そのあと戦闘を最初から作っていきます。
敵の調整はイメージでは楽しそうで早く作りたい!とか思っていましたが、いざそれだけをやるとなると、飽きるしつまんないしでかなり大変な思いをした記憶があります。
制作が長く空いたのも戦闘の敵データを作ったりしてる時でした。
この作品は一定レベルでジョブチェンジをする聖剣伝説3のクラスチェンジの丸パクリをしています。
私は聖剣伝説3をめちゃくちゃ何度もやって全キャラのクラス名とか必殺技を今でも暗記しているくらい好きなのでクラスチェンジシステムは自作ゲームでは多分よく使うシステムになると思います。
今の完成したものを見るとなんかすごい頑張ってるなと感心しますが、戦闘データを作っている時は早く終わらせたい一心でやっつけ仕事でやっていた記憶があります。
そもそも自分はRPG で逃げまくるタイプで戦闘が得意ではないのでラスボスはもう考えたくなくて強くしまくった上で主人公の技を選べるシステムにして技の中に不死属性5ターン付与みたいなチート技を作り、自分のテストプレイの時は毎回それを使って倒していました。
この戦闘のみ作る時間というのは、長く続くとイベントとかストーリーを作りたくなるので、次の作品になる勇者学校の卒業課題はnewface childrenの制作中に作り始めました。
結局テストで作ったこの作品は完成に2年かかり、出した時は評価されるのがマジでビクビクで死にそうでした。
最初星2でしたが最終的に最高で星5をもらうことができました。
そのあと実況をして頂いたりしましたが、2年も付き合った作品なのでめちゃくちゃ自意識過剰になりすぎて最初見るのがとてつもない恐怖でした。
忘れもしない自作品初実況して頂いたのはデスアリスさんでした。
本当にありがとうございました。
その後MoLaさんご兄妹に最後まで実況して頂いて、最近でもたまに見るのですが、実況のコメントに脂肪の文庫さんやtakeさんなどが最後まで居て下さったり、ツバスさんが細かなところまでとてもよく見てて下さったり、折尾楽太郎さんがめちゃくちゃファンになって下さったり、とてつもなく得難い経験をさせて頂きました。
もうそうやって盛り上げてくれる方は神としか言いようがないです。
自分もツクール界を盛り上げる一柱になるんだ。。
というわけでnewface はこんな所で今回は終わりです。また語りたいことがあれば語ります。
次は勇者学校を語ります。
ではまた✌️✌️