真白灰さん作『ダリアの剣』感想

真白灰さん作『ダリアの剣』、クリアしました!






いやー、本作はハードボイルドな一作でした。

コミカルな要素はほとんど無く、
一つの目的のためにただひたすら邁進していく、そんなゲーム。

主人公が無口タイプなのもありますが
暴力で支配された荒廃的な雰囲気がよく表れていて、
細々と生きている人々の感じがダイレクトに伝わってきました。






本作の特徴といえば、何といっても個性的な戦闘システム

・装備の種類はほとんどアクセサリー系に振っている
・宝箱の中身はランダムなガチャ形式で何度でも再取得可能!
・そのアクセサリー系(呪具)でいかにキャラをカスタマイズするかが肝
・数値がダイナミック。ダメージは万桁超え、敵のHPも100万超え
・敵の次回行動が表示されるので、それに応じた戦略が立てられる
・武器は近接攻撃種と銃種があって使い分けができる
・スキルはCT(クールタイム)があり、
 再使用可能になるまでターンが必要だったりする



pandaさんの『王国の英雄』も戦闘システムが凝っていましたが、
本作は戦闘システムに特化した感が凄かったです。



自作『時を診る猫』の先読みシステムと被るところがあり、
大いに参考になりました。





最初の方はヒャッハープレイ(脳筋プレイ)していたら
ボスに簡単に屠られたので
装備を考えに考えて挑んだりして、
その考えるのが大変だったものの突破できた時は嬉しかったりしたのですが、
中盤以降ではある程度ヒャッハープレイも可能になっていき
サクサク進められました。






シナリオは淡白気味でハクスラに近い感じがあり、
その戦闘システムが楽しめるかどうかが肝になってくるのですが
熟考プレイとヒャッハープレイ両方楽しめる作りになっていたので
(ただ中盤以降)
受け皿はわりと狭くはないかと感じました。







ただメタルマックスのような荒廃感も特徴として強いので
(BGMとか凄く雰囲気が出ていました)
かなりの個性派RPGと言えるのではないかと思います。








以下、画像ごとのコメントです。
重要なネタバレにあたるようなものの記載は伏せているつもりですが
ゲーム内容の抜粋にはなるのでそこはご了承ください。









エンカウントはシンボルで、
宝箱が本当に至るところに無造作に置かれています。
(しかも取り放題!)
マップがどこも似た構成になっていたので迷いがちでしたが
右上のミニマップでどこを踏破したかが一目で分かる形になっていたので
このミニマップは本当に重宝しました。






戦闘においては凄く自由度が高く、
序盤から即死性能を持つ武器を装備出来たり、
それが中ボスクラスの敵にも通用したり、
このダイナミックさは本作の強い個性だなと感じました。







時折、詩的な表現も入ったりします。

このクロスヴェインが序盤の難関でしたね、
倒せたときは『よっしゃあ!』という感じでした。

ダメージが2668とか物凄いですが、
これがその後ますます加速していくことになります…






舞台が荒廃的な感じで殺伐としているので、
宿屋に泊まった時にちゃっかり温泉シーンが見られたのは
ほっこりしました。

ちょっとしたハートフルな展開はこういった作には凄く映えますね。






時折難しくない程度のギミックが入って
飽きさせない造りになっていました。

特にスイッチ切り替えで進める道が変わるギミックは面白かったですね。






ここのマップが美しかったなあ
ブルーとグリーンのコントラストが
砂漠にもたらされたイルミネーションのように感じましたね。






ここ、本作の中で凄ーく印象に残りました

なんと列車の中!

寿司が売られている!笑

しかも魚もちゃんと泳いでいるという凝りよう笑

ここは結構後半の方でしたがラスボスに近付くほど
贅沢が出来るということなのか?
舞台があったり、かなり異色のマップでしたね。






淡白気味なシナリオの中、ここの展開は際立って印象的でした。

この展開があるかないかで本作の印象はガラリと変わるかと思います。

ダリアの普段見れない一面も見れたりしてよかったです。








本作で気になった点を挙げるとすると、仕様的なところで三点。


・お金の使い道が無い……
装備品はほぼ宝箱の中身だけで充実できる(しかも売れる)ので
回復アイテムを買った以外はまったくお金を使用しませんでした。


・メニュー画面の『スキル』って不要な気も?
『習得したスキルを使用します』とありますが、
習得スキルはどれも戦闘用なのでスキルをほぼ全取得しても
使えるスキルが見当たりませんでした。


・稀に戦闘後とかにフリーズ
スマホプレイだからかもしれませんが、画面が1~2分固まり、
戦闘エフェクトが発動してから動けるようになる、
みたいな感じだったのでアニメーションが重いのかも??



あとは視点が主人公ほぼ固定なので、
ラスボス視点とかネモフィラ視点とかモブ視点とか
色々な角度から世界を見れたら
もっと作品の広がりが感じられたようにも思います。






本作も焚き火システムが有効活用されていましたね、
コーヒーを飲んだらMPも回復するというのが面白かったですが
時折ネモフィラとのコミュニケーションが発生するのも良かったです。





この作を進めるのが大変という方に自分なりのコツをお伝えすると、
『全体攻撃の銃』が肝になってくるかと思います。

レベルを上げるほど有利になるところは通常のRPGと変わらないので、
ザコ敵戦をいかに制するかが肝要であり、
自分はメガストーム装備で銃の二回攻撃呪具着用、
銃関連の能力を高め、反撃率高めて即死付き剣を装備したら
大概のザコ敵は10秒以内に倒せるようになりました。

しかも本作はサクサクレベルが上がっていくので
(事実自分のプレイ時間は現在8時間強ですがレベルはカンストしています)
ヒャッハープレイを楽しみたい方はレベルをとにかく上げるのが
近道になってくるかと思います。






序盤を乗り越えれば育成の自由度がかなり広がるので、
まずはお宝荒稼ぎから始めていきましょう。








本作は『RPGといえば戦闘が肝!』という方にお勧めです。

凄まじい敵のHPを物凄い火力でゴリゴリ削っていく爽快感は
他になかなか無いので、そのあたりぜひご体感ください。

荒廃的な雰囲気にマッチしたBGMも何気に頭に残るので、
通常戦闘曲とボス戦曲がしばらく頭に流れること請け合いです。






PS:
そういえば本作は『アイテム図鑑』『エネミー図鑑』
『用語辞典』『ヘルプ』など資料関係も凄く充実しています。
あまり多くを語らないRPGでしたが舞台の知識はここで補完出来ますし、
作者さんの本作に対する並々ならぬ意気込みを感じましたね。







真白灰さん、楽しい一作をありがとうございました!

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