これは人類にとっては小さな一歩だが、ひとりの人間にとっては偉大な一歩である
新年あけましておめでとうございます。昨年は個人的に偉大な年となりました。長年開発していたゲーム『Hijack ヒトノムクロ』をリリースできたからです。
ゲーム開発はさながら月探査
表題はアポロ11号で月面着陸を成し遂げたニール・アームストロング船長の言葉のオマージュです。元の言葉は ❝これはひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である❞ というものです。素敵な言葉ですね。
ほとんどの人間は、月面着陸のような偉業を成し遂げることはできません。どんな人生を歩んだとしても、せいぜい ❝人類にとっては小さな一歩❞ 程度のことしかできないでしょう。それでも ❝ひとりの人間にとっては偉大な一歩❞ を歩むことには、きっとなにか意味があるのだと思うのです。そういう思いを表題に込めました。
この記事を書く理由
水無川旅館はまだまだ認知度の低い、無名のサークルです。作品のアウトプットだけでは、どうしても速度も落ちますし埋もれてしまいます。そういうわけで新作の構想や企画段階のアイデア、あるいは制作秘話だとかであっても、できるだけ多くアウトプットしたほうがよかろうという判断によるものです。
『Hijack ヒトノムクロ』の制作裏話
『Hijack ヒトノムクロ』の開発は、それまで開発していた Hijack のプロトタイプ(仮)を下地に2022年4月頃、本格的に始まりました。コードベースは完全にフルスクラッチの開発です。
https://twitter.com/bydriv/status/1250752826818494464?s=20&t=RjFSh5qc7PWodJVyW02t-Q
↑ Hijack のプロトタイプ(仮)
Hijack のプロトタイプ(仮)の開発期間も含めると5年以上作業していたことになりますが、いま振り返ると、これは開発というよりも ❝練習期間❞ というべきものだったように思います。そういった ❝練習期間❞ の成果を存分に発揮したのが2022年4月から8月までのおよそ4ヶ月間です。実際には、一部のドット絵や音楽は Hijack のプロトタイプ(仮)の素材を流用したものですので、 ❝練習期間❞ を除くと、『Hijack ヒトノムクロ』の開発にかけた ❝制作期間❞ はおよそ半年程度になるのではないかと思います。
『Hijack ヒトノムクロ』を開発するにあたって、レベルデザインの関係上、 Hijack のプロトタイプ(仮)の要素をほとんどすべて見直すことにしました。ですので、プロトタイプではあった一部の要素は『Hijack ヒトノムクロ』にはありません。
『Hijack ヒトノムクロ』の音楽について
『Hijack ヒトノムクロ』に収録されている楽曲はよっつあり、それぞれ、
- Combat
- Door of Fortune
- Gift of the Trickster
- The Enemy within
というタイトルになっております。それぞれの楽曲のイメージについて語ってみたいと思います。
Combat
文字通り『戦闘』をイメージした曲です。
よっつの曲のうち、この曲だけは Hijack のプロトタイプ(仮)の時代からあります。時間も経ってしまっていたので、曲もつくりなおすか迷ったんですが、結局冷静な判断として再利用することにしました。
Door of Fortune
1面ボス、マグダレーネ・バウムガルテンの曲です。和訳は『運命の扉』。
実は、自創作においてマグダレーネは『運命』を象徴するようなキャラクターなのです。そういうわけで『運命』をイメージした曲です。また、1面ということで『始まり』をイメージした曲でもあります。静かに、ゆっくりと運命が始まるというイメージです。
Gift of the Trickster
2面ボス、ヴェリティ・A・バレーの曲です。和訳は『トリックスターの贈り物』。
ヴェリティは『気まぐれ』なキャラクターです。彼女は時と場合に応じて敵にも味方にもなります。そういう『気まぐれ』な感じをイメージした曲です。わちゃわちゃしていて焦点が定まらない感じをイメージしました。
The Enemy within
ラスボス、ドルサ・バウムガルテンの曲です。和訳は『内なる敵』。
この曲のイメージは『葛藤』です。ドルサはテーリと戦っているように見えて、その実、彼女自身と戦っているのです。それが『内なる敵』なのです。曲としては、アルトとソプラノの2パートで構成されており、彼女の葛藤を表現しています。
作品ページ
ぜひ遊んでみてください。よろしくお願いします。
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『Hijack ヒトノムクロ』の反省点と次回作での改善案
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