ぼっちでもTRPGがしたい!
ぼっちでもTRPGが出来る方法
まず皆さんは、TRPGというものをご存じでしょうか?
いわゆるテーブルトークRPGと言われるもので、機械ではなく人が色々な判定やNPCの発言を演じる、「テーブルの上で話すことで成立するRPG」です!
むしろ、コンピューターがなかった場合はRPGと言えばこっちで、そこからウィザードリィやドラクエなんかが出来たとも言われていますね
根っからのゲーム好きでありながら、極度の引きこもりな自分は、TRPGに憧れを持ちながらも、「でもぼっちだし、そもそも他人とゲームするとか絶対無理だしな」とあきらめていました
しかしある時、「今ならぼっちでもTRPG出来る時代になったんじゃね?」という閃きが走ったのです!
どうやってぼっちがTRPGをするか、その答えは簡単!
人間の友達がいないなら、
「chatGPTに全部をやってもらえばいい」
んですよ!!
カスタムGPTでTRPGを作る
ということで、ここで出てくるのが、方々で話題のchatGPT!
言わずと知れた今世界で一番有名なAIで、人間の言うことに何でも答えてくれるチャット用のAIなんですが、今はびっくりするほど進化しているんです!
だから、このchatGPTにTRPGのストーリーを考えてもらい、NPCの受け答えをしてもらって、さらには戦闘や探索の裁定もしてもらおう、というのが今回の計画!
具体的にどうするかというと、まずこのchatGPT。
調べてみると、個人が色んな知識やルールを与えて、何か特定の機能に特化した、「自分だけの専用AI」を作れるサービス、カスタムGPTというのをやっているみたいなんですよ!
そうと分かれば話は早いですよね!
このカスタムGPTとやらに、理想のTRPG関連の知識をぶちこんで、
人間にTRPGをやらせるだけの機械
に仕立て上げてしまえばいいんです!
AIにTRPGは難しい
ただ、chatGPTにTRPGをやってもらうのは、簡単なことじゃありませんでした
今のAIにはたーくさんの問題があって……
chatGPTの記憶は長く保たない
今のGPT4oはだいぶ記憶の持ちもよくなったんですけど、会話が5回くらい続くと、もう6回前とか7回前の会話とかは忘れてるんですよ!
だから、ちょっと前に不良冒険者に襲われていたところを助けたセレナちゃん(仮名)が、その少し後でまた不良冒険者に絡まれてたりするんです!
で、それを助けるとまた初対面みたいな会話を繰り出してくるんですね!
当然これじゃあゲームになりません!
内部的に行動のログを取るように指示してちょっとだけ改善されましたが、今なお一番の課題です
chatGPTくん、アドリブがすぎる
chatGPTは基本的に、ユーザーの言っていることを尊重して、それを最大限活かす感じの返答をするんですよね!
それはもちろん、通常のチャットだといいことなんですが、TRPGでやられるととんでもないことになります!
例えばなんてことないゴブリン退治の依頼の時に、ゴブリンの小屋に入って
「魔力感知の魔法を使う」
なんて言ってみたらどうなるか?
GPTくんは、
「お、ユーザーが魔力感知をしているぞ。せっかく技能を使ってくれたんだから、何か魔力に反応したことにしよう!」
ってユーザー側を過剰に接待して、
「部屋の隅に強い魔力を感知した」「魔力の痕跡を見ると、古代の魔術師が遺した財宝のようだ」「防護の魔力が宿ったアミュレットを手に入れた!」
なんてコンボをかましてくるわけです!
いや古代の魔術師って、ゴブリンの小屋ですよ!?
「もうゴブリン退治とかどうでもいいくらいの財宝手に入れちゃってるじゃん!」ってなって、一瞬でセッション崩壊です!
chatGPTくん、複雑な計算が出来ない
ゲームって、好みは色々ありますけど、結構「複雑であれば複雑であるほど楽しい」みたいな部分があるんですよ
いえ、もちろん「シンプルながらに楽しい!」ってゲームもあるんですけど、やっぱり戦闘では通常攻撃しかないよりは必殺技や魔法とか欲しいですし、木の敵には火属性の攻撃が強かったりしてほしいですし、物理攻撃と魔法攻撃で違うステータスを参照したりしてほしいじゃないですか!
なので当然、最初はそういう要素を盛り込みました!
そして死にました!!
……ええとですね、GPTというか、AIってうっかりミスとか計算間違いみたいなのはしないイメージあるじゃないですか?
でも少なくとも現代のchatGPTはミスします!
しまくります!
そしてそのリスクは、要素が多くなればなるほど、加速度的に膨れ上がっていくんです!
なので、D&Dとかソードワールドを少し簡略化したような戦闘システムを組んで、GPTくんとやってみた時は、阿鼻叫喚の地獄でした
ゴブリンとの短い戦闘をするだけで、裁定ミスの嵐!
修正箇所は10箇所以上におよび、まさにゲームやるってレベルじゃねーぞという事態になってしまいました……
なろう主人公体験シミュレーター
そのほか、**「GPTくんネタバレしすぎ問題」や、「GPTくんデータ捏造しすぎ問題」などの、数多の苦難を乗り越え……
完璧じゃないけどまあギリ遊べなくもないかな、という程度にまでこぎつけたカスタムGPTが、これです!!
なろう主人公体験シミュレーター
(クリックするとカスタムGPTに飛びます)
追加プロンプト
(ゲーム開始時にこれをGPTに見せると少しだけ事故が減ります)
なろうシミュ用_AIリマインドテキスト.txt (1.75kB)
ダウンロードなんだかちょっと典型的なTRPGの範疇からはズレてしまいましたが、これは文字通り、なろう主人公みたいな体験をチャットベースで楽しめる、という代物!
ちょっとだけ技術的な話(?)をすると
・Canvasって機能で疑似ディスプレイを作ることで、GPTがすぐ記憶喪失になる問題を補助している
・もともと色々バグってるようななろう主人公がプレイヤーなので、ちょっとくらい判定がガバっててもなんとかなる
・もともとバランスが壊れているなろう主人公がプレイヤーなので、ちょっとくらいおかしなものが出てきてもなんとかなる
という剛腕解決法によって、数々の問題をとりあえず先送りにしています!!
無料ユーザーだとチャットの回数制限とかはありますが、とりあえずアカウントさえあれば誰でも遊べるので、気になった人はこのリンクからGPTによるTRPG(?)を試してみてください!
正直、ゲームとして見たらまだまだ完成度は低いですが、物語を自分で切り開いている感覚は新鮮ですし、主人公をぶっ壊れキャラにしても、ルーニープレイしても、和マンチプレイをしても、絶対に誰にも迷惑をかけません!
こういうのに今まであまり触れてこなかった人には絶対に新鮮な体験になると思うので、一度触ってみてくれると嬉しいです!
あ、もし何か感想・不具合・要望とかあったら、この記事のコメント欄にどうぞ!
最後に
さっきも言った通り現在の完成度は高くないですし、技術的な問題は盛りだくさんですが、それはAIの発展が補っていくのかなと思います
まあ、だったら無理に今やる必要があったか、というところについては議論の分かれるところだと思いますが、個人的に
これからAIが全ての娯楽を塗り替えてくんだろうな
という確信が得られたので、無駄ではなかったのかなと感じています!
とはいえ、仮にAIがシナリオや小説分野から人間を駆逐するとしても、それまでまだ最低数年の猶予は残されているはず!
それまでは全力で頑張っていくつもりなので、応援してもらえると嬉しいです!