ロボット少女は夢を見る - 制作記その102- 任天堂eShopのオープンと英語翻訳のお話
こんにちは!
ついに Nintendo eShop に
「ロボット少女は夢を見る」が追加されました!
リンク
既に予約も可能で
予約および発売から1週間はロンチセールで25%オフにします!
…というのもSteamのサマーセールも6/26なので、
PC版も25%オフになるためそれに合わせています。
というわけでここまでが宣伝です。
来週にはアートブックなどもリリースされて
長い間の戦いもひと段落しそうです。
そして今週対応していたアートブックの作業で
「各キャラ詳細説明を翻訳サイトを利用して英語翻訳する作業」
をしていたのですが、
そこでちょっと翻訳について思うところがあったため
今週はそのお話もしようと思います。
まずゲームの翻訳について
ゲームに出てくるテキストは主に以下の2種類があります。
・UIなどのテキスト
・ストーリーの会話文
本ゲームだとストーリーのテキストだけで 20万文字くらいありますが、
UIなどのテキストも数えられないくらいあります。
翻訳にかかる費用は1文字おおよそ 8~10円みたいな計算をするため、
ロボット少女のようなテキストが多いゲームでは
20万文字の翻訳だけで税込で200万円以上かかってしまいます。
そこで UI のような
教科書的な固い文章などでも許されるテキストは
自力で翻訳することも大事です。
私の場合、UI周りは機械翻訳のサイトを利用しました。
サイトを使って翻訳し、
「この文章は微妙にニュアンスがおかしそう…」
「会話の前後の流れが無いため He と She が逆になってる…」
みたいなのを修正しながら1つづつ翻訳していきます。
私は翻訳する時、
その文章が正しいか判断できるほど英語に精通していないため
日本語→英語→日本語
と翻訳したものを再翻訳することで
意味が崩壊しないか確認しながら翻訳しています。
多少手間ですがこうやって2重にチェックすることで
おかしな文章が出力されにくくできます。
最近、ゲームを作っていると AI の導入について
「このゲームは AI生成を用いていますか?」
みたいなことを販売サイトで聞かれることが増えました。
実はこの AI 活用の波は翻訳業界にも来ていて、
DMMがAIを用いて1文字2円ほどで翻訳するサービスなど始めています。
DMM翻訳
先ほど書いた料金の 1/4 ほどのお値段で相当安くなります。
反面、これなら自分で ChatGPT を使うのと変わらないのでは?
とも思います。
他にもまだ開発中の技術ですが、
AI に登場キャラ同士の関係性を入力することで
文章の翻訳精度を上げるツールなども開発されているらしく、
今後のゲーム翻訳は今よりも安価で高精度になる可能性があります。
そのツールについての記事
ゲームを作るうえでなるべく開発費を抑えるためにも、
・絶対におかしな文章にしたくないテキスト
・ある程度、機械的に翻訳してもよいテキスト
とテキストを分類わけして置き、
いざ翻訳…となった時に適切に翻訳できるように準備しながら
ゲームを開発することはとても大事です。
というわけで今週の記事はここまでです。
6/27にはアートブックも Steam にて販売開始するので
そちらも興味を持っていただけたら幸いです。
残り1週間ありませんが、
ゲーム中には出てこない絵素材など増やしたりして
できるだけ豪華になるように頑張っています。
↑名前だけ出てくるキャラのビジュアルとか描いたりしてます
来週の Switch対応とアートブック発売…
いったいどれくらい効果があるかまだ分かりませんが、
良い結果になるようここまで頑張ったので後は天に祈るのみです。
それでは、また次回!