上顎 Mar/22/2025 18:00

ロボット少女は夢を見る - 制作記その93- アートブック

今回の記事はアートブックについてです。

ゲームの感想や意見の中に
「設定資料集やアートブックが欲しい」
という声がありました。

私自身、そういうのが好きなので

・作るならpdfかな?
・ゲーム内の画像を結合したりするの面倒だなぁ
・作ったら英語対応もしなきゃだよなぁ

と漠然と考えていました。

ただアートブックは思いのほか作業量も多くなりそうで
ちょっとどうしようかなーと悩んでいたのですが、
方向性が定まってきたので今回はそんなお話です。


まず前提条件として
一般的なゲームなどで販売されるアートブックは、
ゲーム内のイラストからキャラクターデザインのラフ・没案など、
大量の文字・絵が挿入されます。

そしてそのページ数は大体100ページを超えて、
しかも画像を綺麗に見せるためにサイズが大きいです。


↑最近買った他ゲーのアートブック(257ページ 3600円)

これを全部カラーで印刷して販売…
個人開発者がやるにはあまりに大変です。

ただこれを pdf などのデジタル媒体にすれば物理的な制約が無くなります!


じゃーデジタルで作るか!

と手をつけようとすると、今度は編集作業がヤバいです。

ゲーム内の画像などを引っ張ってきて、
Word などにそれらを配置…
説明や解説を添えて…
誤字脱字・文章のミスがないかチェック…

すごくヤバいです。

しかも本ゲームは主人公がカスタマイズできる都合上、
画像がこんな感じでバラバラで置かれています。

これをまとめて画像にする…?
とてもヤバいです。

しかも今は英語対応の真っ最中!
これらを後々英語翻訳する…?

新しいゲームが作れそうなくらい時間がかかります。


じゃあどうするんだ…?

と英語対応の作業のために
アートブックを棚上げしていたのですが、

プレイヤーの方から
「キャラクターの名前を後から確認する機能が欲しい」
という意見を貰いました。

確かにキャラ数が多いので、
後々キャラクター名が見れる機能が欲しいという気持ちは分かります。

ただフラグ管理や表示画面の都合上、
どうやって実装しようかなーと考えていた時に

「いっそこのゲームをそのまま改造して、
様々な情報を閲覧するアプリを作れば良いのでは?」

と思いつきました。

ゲームをそのまま使えば画像をいちいち統合して書き出す必要はありません。

キャラクター名は辞書化してあるので誤字る事もありません。

ローカライズ対応もシステム的に既に組み込んであります。

ちょー楽です。

各キャラの説明文を書く必要がありますが、
pdf 作業に比べたら全然楽です。


という事で現在、
英語翻訳の作業を主にしつつデジタルアートブックを作っています。

システムを使い回しまくっているので、
サクッと基礎部分は作ることが出来ました!

キャラ毎に色々な設定や制作小話があるので、
そういうお話を書くのは楽しく、
時間はかかりそうですがこの形式ならアートブックを作れそうです。

なんならこれ、
ゲームを作り始めたタイミングから作っておけばよかった…と
後悔しているくらいです。

ゲーム制作中に
「あのキャラってどんな設定だっけ?」
とイベントを見直すことを何度もありましたし、
翻訳会社に依頼するときの資料としても使いやすそうです。

…次回以降のゲーム制作ではこの教訓を活かそうと思いました。


デジタルアートブックのお話いかがでしたか?

ゲーム制作動画のパート1をアップロードして1カ月が経ちます。
にも関わらずこうした作業が重なり、
パート2の制作が全然進んでいなくて申し訳ありません。

ですが英語翻訳が着々と進んでいたり、
やっと Switch 対応が1歩進んだりと、
ゲーム本筋の作業に力をいれているため気長に待っていただけたら幸いです。

気づけば3月も後半であっという間に
4/13の英語版アップデートの日になりそうですが、
これからも頑張ります!

それでは、また次回!

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