エローン大君 2019/07/13 21:00

「Angry Birds Dream Blast」 (Android・iOS) 感想


みんながドクターマリオワールドをやりまくってる中で、あえて「Angry Birds Dream Blast」を取り上げるのが私だ。
スマホゲーム界隈を追ってなくても「名前だけは知ってる」レベルで有名な「Angry Birds」(アングリーバード)。
それをテーマにマッチ3パズルの派生的なゲームにしたのが、今回とりあげるゲーム。
マッチ3パズル自体何となく知っていても、キャンディクラッシュとか最大手すらやったことないレベルなので凄く適当に感想書くよ

アングリーバード自体は、まあざっくり言うと「卵奪われてキレた鳥が緑の豚を特攻してぶっ殺す」って感じの内容。
スリングで鳥をぶっ飛ばして豚を撃つわけなんだけども、どうも日本じゃ他の国ほど受けなかったようで。
なんか自分も鳥に対して罪悪感感じてハマれなかった。鳥側はブチギレて覚悟完了してるから本当はいいんだけど。

それをマッチ3パズルっぽくした本作は、アングリーバードでも使われた物理演算を元に、様々な色のドリームバブルをタップして消していくゲーム。ここまでは平和。
最初は「特定の色のドリームバブルを〇個消そう」的な簡単な目標が多いけど、徐々に色々なオブジェクトが増えてきて、目標自体も一筋縄ではいかなくなってくる。
ドリームバブルだけでは壊せないオブジェクトとかもザラにあるので、「これは詰んだ」と頭を抱えてしまうこと間違いなしだ。

そこで重要なのが、ドリームバブルを一気に消した時に出てくるアングリーバード達。目をギョロギョロさせてタップすると爆発する。相変わらずの殺意。
マッチ3パズルではよく見るいわゆる「ボム」的な働きをするアングリーバードは、どんなオブジェクトだって破壊してくれる。
ガラス・岩・豚、様々な邪魔なものを破壊してくれるし、そもそも岩や豚に関してはアングリーバードでなければ壊せないので、目標を達するためには必要なわけだ。
ちなみに、アングリーバード同士を近づけるとパワーアップするというのは他のマッチ3パズルと同様。
(通常は横一列・パワーアップすると上下・更にパワーアップすると画面のほぼ全体を爆破する)

ここで面白いのが、他のよくあるマッチ3パズルとは違い、「物理演算」を使っているが故に、それぞれのドリームバブルやアングリーバードの位置が不揃いなところ。
これを利用することで、ちょっとした高さの違いなどを利用しながら、ワンタップで複数のアングリーバードの爆発を連鎖させることができるのだ。
レベルごとの制限タップ数を超えてしまうとゲームオーバーになってしまうことを考えると、上手く連鎖を利用して横・縦ともに消していければ最高という感じだね。
それを考えると、「下手にタップ数を使ってアングリーバードを最大パワーアップまで持っていくよりは、連鎖を狙った方がいい」という場面も出てくる。
ここ辺りの判断が、このゲームのコツだったりするのだ。

また、チュートリアルが無くとも視覚的にルールが分かるというところも、非常にこのゲームの良いところだと思う。
分かりやすいのが「鎖」のギミックで、「鎖を外すための方法」として「鍵オブジェクトを錠前まで落とす」だとか「特定の色のドリームバブルを消す」だとかが用意されている。
実際にやってもらわないと伝わらないところだけど、文字で一切説明されなくともギミックが分かるようになっているところが凄い。

そして、コミュ障というわけじゃないけど、ソシャゲにおけるしがらみとかが自分は面倒なのだ。
とあるソシャゲでギルドマスターやってたけど、初心者と上級者でそれぞれ求める素材とかが違うから、そこ辺りのバランス取りに胃を痛めた。
その点、このゲームは「勝手にゲーム側が名前を決めてくれて、チームをオススメしてくれる」というテケトーさが非常にいい。
「無くなったからハートを贈ってけろ~」と求めれば誰かがくれるし、もちろんこっちも適当に贈ったりする。
もちろん、自分で後から名前を変えたり、アバターを変えたりできるので、テケトーすぎるのもなーという人も安心だ。

あと何となく付けた時、常にランキングやらアイテム集めやら、何らかのほんのちょっとしたイベントが開かれてるってのも好印象。
ただ3パズルを解くだけじゃ面白くない。モチベーションをくれるところが凄くいいのだ。
ドクターマリオワールドを触った際の、自分の最初のツイートが「あ、こりゃマズい ルール複雑な上にバッテリーも食いまくる」とかそんな感じだったのも、このゲームを遊んでた関係だったりする。

ドクターマリオワールドは対戦要素は良いし面白いけど、フレンドは自分から探しにいかないといけないし、バッテリーもバリバリ食う。
あと、ブロックを壊さないと見えないウイルスとかどういう了見だ。初見は死ぬこと前提で作られたステージあったぞ。
格安スマホの関係で「スペック的に型落ち、もしくは中古スマホ」が普通になってきた現状では、あまりよろしくない状況だ。正直誤操作もしやすい。

ただ、「Angry Birds Dream Blast」の根本的な問題として、物理演算を使っている関係上「実は繋がってなかった」のもあったりするけど、落ちてくるドリームバブルの色がランダムなせいで、レベル開始時から「あ、詰んだわ」ってなることがあるのが問題。大問題。
いわゆるここが課金要素だとは思うんだけど、課金したところで如何せん運なので制限タップ数がらみに課金する気にもならない。
ただ、ドクターマリオワールドみたいに「本来は課金しないと使えないアイテム」が、意外と簡単に入手できるところは本作のいいところだろう。
オブジェクトを無条件に壊せたり、ドリームバブルの並びが明らかに悪い時に引っ掻き回せたり。
「課金を煽っている」と言われればそれまでなんだけども、アイテムのアイコンも「パチンコ」だとか分かりやすくて直感的なのが非常にいい。
ぶっちゃけると、「ドリームバブルの色がランダム」という課金のための(?)奇妙な点さえなければゲームとして完璧だと思う。

ゲーム感想を書いておきながらなんだけど、Angry Birds Dream Blast、ついでにドクターマリオワールドも、日本的に見て商業的に成功するかと聞かれれば「多分キツいと思う」の一言だ。
でも、マッチ3パズルとしては凄く面白いアイディアだし、ただのマッチ3パズルクローンが蔓延っている現状だと、個人的にはどちらも褒められ注目されるべきタイトルだと感じた。
ドクターマリオワールドに関しては結構酷評しちゃったけど、まだやり込んではいないから、ゲーム感想を書くとしたらもうちょっと後になると思う。
何しろローンチしたばかりだし、バッテリーうんぬんとかももしかしたら良くなるかもしれないし、とりあえず様子見ということで。

うーん、ドクターマリオワールドに関しては、LINE・NHNのツムツムタッグだからツムツムっぽく行けば、ゲームスペック的に軽量だし普通にいいと思ったんだけどなぁ。ドクターマリオってそこまで重くなるようなゲームじゃないよ。
あくまで任天堂が任天堂作品であることに拘ったことが原因なのか、それとも「任天堂の懐に潜り込んでブランドを破壊していく」という任天堂の倒し方に気付いたのか。

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