さとうたくや / n-s-lab Jan/23/2025 19:59

西洋美術館と科学博物館に行ってきた

上野にある西洋美術館に行ってきました。
現在モネ展が特別展示で実施されていますが、常設のみ見てきました。

あとそのお隣の科学博物館にも行ってきました。

あまりこういう場所に行くことも多くないので
記憶を記録に変換しておこうと思います。

僕は写真も結構好きなので写真を撮り始めるとそれが目的になっちゃう節があり、
なるべく写真は取らずに展示を見る
というのを心がけて回るようにしているので、写真はほぼないです。

国立科学博物館

https://www.kahaku.go.jp/

ノー知識で行きましたが
展示のクオリティが高い!!

”科学”というと、テクノロジーとかを想像しがちなところがありますが
どちらかと言うとここのテーマは自然科学に近いような印象です。

地球の成り立ちから日本の環境の話まで
様々な動物の実寸台のリアルな模型を見て楽しみながら学ぶことが出来そうでした。

とはいえ、
個人的には、SF的なテクノロジーにwktkするタイプのオタクなので
興味深いのはやまやまですが、目をキラキラさせて喜ぶような展示も多くなかったのも事実。

小学校中有学年~高学年で、理科と歴史を学び始める時期に来ると
知識の相互補完が働いてとても良さそうだなと思いました。

国立西洋美術館

https://www.nmwa.go.jp/jp/

以前、市営の現代美術館みたいなところは行ったことあったんですが
こうした絵画や彫刻などの、古美術みたいなものがメインの美術館は初めて行きました。

これもまあノー知識でとりあえず行ってみたんですが
まあ、なかなか難しかったですね……


全く絵画を知らないなりに良し悪しを考えたときに出てくる感想って
「めっちゃ良い構図!」
「すごく絵がうまい!」
「テーマ性に惹かれる!」
の3パターンくらいかと思うんですけど

そのうちの「うまい」の定義が、
単純に写実的なものこそが上手なわけじゃない、とはわかっているんですが
やっぱり美術に疎い現代人からすると、写実的な絵のほうがすげーなってなっちゃうんですよね。

当時の文化や流行といった歴史背景を理解することで、
表現技法に対する評価とか、デフォルメの良さとかが少しずつ分かってくるんだと思いますが、
ノー知識で突貫すると、そのあたりを読み取るのは不可能なわけです。
すごい雑な言い方をすると「あんまりうまくないですね!」って感想になってしまう……

特に近代芸術の抽象画とかキュビズムとかは本当にわけがわからない世界でした。

その中でも「あ、なんか良いな」って思えた作品の作者は
メモに残しておいたので、ちょっと思い出しながら紹介してみます。

(フェスに行って良かったアーティストをメモして帰る感覚)

カルロドルチ:悲しみの聖母

https://collection.nmwa.go.jp/P.1998-0002.html

単純に、ひと目見てすっげーってなりました。うめえ。

せっかく絵を見るなら可愛い女の子が主題のほうがテンション上がるよね
っていう邪なオタク心を持って美術館を眺めていた部分も多大にあるんですが

黒背景の中に浮かんでくるシルエットと、
光を感じる肌の質感、特に手の部分の肌のきめ細かさみたいなものにグッと魅入られて
すげー!ってなりました。

調べてみると、甘美な聖母像や聖女像の制作に優れていた画家らしいということで
要するに、女の子を可愛くかける神絵師だったというわけです。

イザーク・ファン・オスターデ:宿屋の前の旅人たち

https://collection.nmwa.go.jp/P.1977-0003.html

これはテーマと構図とかの全体の雰囲気で気に入った作品ですね。
ナーロッパ的な西洋の田舎の少し穏やかな雰囲気と
それにマッチした空と光の加減、明るい空をバックにした木々のコントラスト感が印象的でした。

今、ネットの画像で見た感じよりも
実物を見たときのほうがもっと明るい印象があった気がします。

ウィリアム・オーペン:水浴

https://collection.nmwa.go.jp/D.2017-0039.html

比較的近代の作品で、
これをみて僕が感じたのは「漫画っぽい」でした。

紙に比較的単純な色だけで書いているという部分がそう思わせる部分もありますが
影やシワの書き込み方なども少し漫画の表現を感じさせる部分もある気がします。

というより、こうしたデッサンとかの文化から派生したのが
現代の漫画の作画なんでしょうね。順番が逆か。

ウィリアム・オーペンについて調べてみると
風刺画も多数手がけたとのことなので、より漫画とのつながりを感じずには居られない

フランシスコ・デ・スルバラン : 聖ドミニクス

https://collection.nmwa.go.jp/P.2019-0001.html

ただただ「絵うっめー!!」ってなった作品。
これも黒背景に浮かび上がる黒い装束のコントラスト感が半端ない。

色があるものを描いて行くよりも
黒いものを黒と認識させたまま光の表現をするのってめっちゃ難しそう。

実物が結構大きめな絵だったこともあり、かなり迫力があった印象です。

この聖ドミニクスが何を考えてるかよくわからないし
犬がいるけどどんな場面だかよくわからないのもまた惹き込まれる感じもする。

とにかく絵がうまい

蒐集家も芸術家

https://twitter.com/n_s_lab_tokyo/status/1882061663211544762?s=46&t=y1RYlhuby7C12UpuN2UEQw

ツイートもしましたが、
橋本コレクションの指輪展示の脇にあったコレクションそのものへの説明文にこれが書いてありました。

やっぱり美術品はそのものというより背後のストーリーや歴史的価値含めての価値観なんだなと思う一方で、
公共の美術館に寄贈して完成というのもやっぱり、人にみられてこその芸術なんだなというのを感じられて面白いなと思いました。

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