DeepSky Dec/13/2024 08:38

シリーズ思い出語り Part7『Machiavellist~③無名の消滅』

2018年春。記念すべき『Machiavellist』が完成。
どうせならと、その日のうちに興味本位でツクール広場にも投稿。最初は評価がどう付くのかワクワクしたものだったが・・・・・・。その後も、個人的にゲームを楽しむ意味で改めてプレイしてみたら、バグやミスが見つかるわ見つかるわw
居ても立ってもいられず、投稿初日だけで4回更新しているw
しかも、その後もミスや気に入らない箇所が見つかる度に更新を繰り返し、もはや評価どころではなかった。後から追加したい要素もいろいろ出て来たし。最初の1ヶ月くらい修正に明け暮れた。少なくとも20回は更新し続けていたと思う。無茶苦茶だったw
ただ、ツクフェス作品はとにかく容量が小さく、ダウンロードもアップロードも一瞬で済むというのも、気軽にやりやすい要因ではあったけど。

それらがようやく落ち着いた頃、評価はどうなっているかを気になり出したら、結局「星1」しか付いていなかった。最初はそんなもんかと暫く待っても大して変わらず。確かに万人受けする内容には思えなかったが、とはいえ最低評価はあんまりじゃないかと、もう少し別の評価はないかと、ネット上のあちこちの掲示板にリサーチをかけてみたが、それらしい記事は見つからず。所詮無名の作品では評価以前の問題かと、しかし、曲がりなりにも評価の星自体は付いている以上、誰かが手に取ってはいるはず。何かないかと、粘って探し回って、ついに見つけた。タイトルこそ書いていなかったが、銃のRPGとかそれらしい内容が書いてあり、これだと思って見てみたら、「エンカ率高すぎだし、クリアできないクソゲー」

・・・・・・この一言が、私のゲ制ライフにて、最初にもらった「感想」である。
鈍器でぶん殴られたような衝撃で、暫く手が止まってしまったが・・・・・・まあエンカ率高いのは事実。そもそもマップは把握し易いようコンパクトにして、その代わりエンカ率は高密度にしようというコンセプトだったのだし。慣れない人間にはキツかったかと。ただ、謎解き要素もあって、その最中にエンカウントは流石にウザいだろうと思って、エンカウントOFFにするアイテムも用意したのだけど、その意図が伝わらなかったか・・・・・・。
しかし、クリアできないのは仕方がないにしても―――元より戦闘はハード仕様に意図的にしていた。このゲームをやってほしい層は、自分と同じような、RPG慣れしていて、従来型のRPGに飽きて、別の路線を求めていたような、どちらかと言えばガチ勢向けだったのだから。しかも長編。クリアできる人間はそうそういないだろうとは思っていた。
投げられる事自体は想定の範囲内だった。もしかしたら、最初の粗だらけだった頃の状態にあたってしまったのかもしれない。しかし、「クリアできないからクソゲー」は乱暴過ぎるだろう! 
そりゃ、私自身だって、ファミコン時代なんかは小学生だった事もあり、クリアできなかったゲームの方が多かった。それでもゲームが大好きだった。クリアできた時の達成感はたまらなかったが、できない物はクソゲーかといったら違う。悔しい思いをしても、諦める事になっても、それはそれで「楽しかった思い出」だった。ドラクエ2なんか、当時調整ミスとかで、クリアが殆ど無理ゲーに近かったけど、それでも人気あった。だから何度もリメイクされるのだし。とはいえ、クリアできなくても評価されるのは、絶対的に面白い名作だったからであり、自分の作品は、所詮元からつまらない上に、クリアもできないものだから「クソゲー」評価なのかと・・・・・・。

気を取り直して、リサーチを続けたが、結局他にそれらしいコメントは見つけられなかった。最初にして唯一の評価が「クソゲー」。そして、それを裏付けるかのように、ツクール広場での変動の兆しも見えない「星1」評価。これが現実。ノーコメントでも星1でも、無いよりかはマシだろうと言われるが、当時の私はそうは思えなかった。正直公開を後悔もした。(オヤジギャグ)

あくまで自分が欲しいゲームを自分が作ったまで。自分一人で楽しんでいればいい話だった。そもそもゲ制やっているのは、リアルでは職場仲間にも家族にも一切話していない。誰も知らないところで、勝手に始めて、勝手に辞めればいい。では自分のゲームはもう遊ばなくていいのかといったら―――もう飽きていたのである。腐るほどやったテストプレイの中で十数回周回していたから、流石に最後の方はもう面倒臭くなっていた。
そして、制作モチベも、一気に燃え尽きるまでやっていた。今考えると、急成長期は凄まじい集中力だったけど、ペース配分なんて考えていなくて、期間は長く続けられなかった。どうせ一回限りのつもりだったのだし。

意欲も情熱も急降下し、私は現実逃避するように、適当な他の市販ゲームを買って、それらに没頭した。何もかもバカバカしく思えて、ツクフェスはタイトル画面さえ見たくもなかった。作るのも素人なら、プレイするのも所詮素人。クソな世界だ、忘れてしまおう―――。

Search by Article Tags

Monthly Archive

Search by Exclusive Perks

Search Articles