「文化の逆転」第三作進捗①:整理段階(1/4)
こんにちはオコジョです。
「文化の逆転」第三作目「明治・大正期の日本人が見たイギリス(仮題)」がちょうど区切りが良い所まで作業が出来たので記事を更新しています。
現在は整理段階の作業が1/4まで完了しました。
私は同人誌作業をするときには大体次のような作業段階を踏んでいます
①参考文献の読み込み、引用箇所の抽出(読み込み段階)
②引用整理、文章の骨組み&肉付け(整理段階)
③文章の推敲(推敲段階)
④完成
そして現在は②の整理段階の状態で、作業としては大きく分けて二つあります。
一つは①の参考文献を読み込む段階で音声入力で文字起こしした文章を一言一句正しくなるように見直す作業です。
例えば1914年に発刊された与謝野寛、与謝野晶共著の「巴里より」の引用個所を最初に文字起こしした状態だと以下の通りです
「パリの市内にある公園は年や押印の正しい子を読む気がして整然としたところに特色を認めるだけ窮屈な感を免れないが英国の市内公園の散文的にできているのは自然の森を歩むように胸を開く心地がする」
これを文献を見ながら一言一句修正したものがこちらです。
「巴里の市内にある公園は聯や押印の正しい詩を讀む氣がして整然とした所に特色を認める丈窮屈な感を免れないが、英國の市内公園の散文的に出來て居るのは自然の森を歩む樣に胸を開く心地がする」
音声入力による文字起こしはスピードが段違いで重宝するのですが細部で修正する必要があります。
特に明治時代の文献は旧字体が多いのでその部分の修正もしています。
さすがにこれを全部修正していたら時間がいくらあっても足りないので引用する可能性がある箇所のみを修正しています。
実際にこの引用部分を一部でも使うかどうかは③の推敲段階で考えることになります。
そして②の段階の二つ目の作業は上記の引用を使いながら文章を書く作業です。これは①の段階から既にやっていることですが、②の段階から本格化します。
ただこの段階ではブレインストーミングのような感じで細かく考えたりはせず思いつくままに書き出しています。
そのため文章の繋がりは滅茶苦茶で、とにかく文章全体の骨組みや肉付けをしっかりさせることを目的としています
細かい文章の中身の推敲は③の段階でする作業になります
今回の同人誌では現在の構想として前半で「明治・大正期の日本人が見たイギリス」、後半で「明治・大正期の日本人が見たイギリス人」を取り上げるつもりです。
それぞれトピックは20個程度で、トピック一つに4~6ページほど充てようと思っているので全体では160~240ページほどだと思います。
現在は前半の「明治・大正期の日本人が見たイギリス」のトピック10個の整理が終わったので、整理段階の作業が1/4完了ということになります。
ただこのペースだと九月までかかるので、これからペースアップして八月中に②の整理段階は終わらせたいところです。
今回は以上です
次の記事更新は整理段階の作業が2/4完了した段階、つまり前半の「明治・大正期の日本人が見たイギリス」トピック20個の整理が終わった段階でする予定です。