SHA 2018/04/07 21:08

アタランテ「私のパーティー弱すぎ…?」

―――これはぶっ飛んだギリシア神話の日常の物語である―――






あるとき…カリュドーン王オイネウスはその年の豊作を祝い、多くの神々に捧げものをした。



だが、どういうわけか女神アルテミスへの供物だけ忘れてしまう。



・オイネウス「サーセンw女神さまwwなんか忘れちゃいましたww」



・アルテミス「お前の街に巨大な猪をぶち込んでズタズタにしてやるよ。」



・オイネウス「え?」



オイネウスにブッチギレたアルテミスは、巨大な猪をカリュドーンに送り込んだ。



猪は田畑を、家畜を、人々を破壊しつくした。



そんなわけで、この猪を退治するために、オイネウスはギリシア中の勇士たちを集めた。



これに参加した紅一点がアタランテ…だが、彼女も本来アルテミスの信奉者なのであった…



「捧げもの忘れたぐらいで…」って思うかもしれないけど、これぐらいギリシア神話じゃ日常茶飯事だぜ!





●狩りは男のもの?



っというわけで、猪退治が始まるのだが…



仲間のアンカイオスとケーペウスが女性のアタランテに対し「女が狩りすんな、邪魔。」と、今なら大炎上間違いなしの発言をした。



そして言い返したアタランテ…ではなく、反論したのはオイネウスの息子メレアグロスである。



メレアグロスは「文句あるなら狩りを止めるよ!」と2人に反論し、アタランテの参加を強引に認めさせた。



…これは別にメレアグロスが「男女平等を目指していた」わけではなく…「単純にアタランテに一目ぼれしたから」である。



まあ、メレアグロスには奥さんがいるんですけどねー!



不倫もギリシア神話じゃ日常茶飯事だぜ!






猪狩り



さあ、いよいよ猪狩りだァ!



・メレアグロス「みんな!作戦通りにな!」



・アタランテ「猪はどこへ…。」



・ケンタウロス「あ!女の子だ!犯そーう!」



ケンタウロス2人がアタランテを犯そうとする⇒アタランテはこの2人を射殺す。






・ネストール「猪だー!逃げろー!」



「人間の3倍の寿命があるネストール」が猪に襲われ、木の上に逃げる。



・イアソン「槍だ!槍を投げろ!」



今度はイアソンとイピクレスが槍を猪に投げる!



だが、肩にかすり傷を負わせた程度だった!






・テラモーン「とつげきぃー!」



次はテラモーンとペーレウスが突っ込んだー!



だが、テラモーンが木の根につまずいてしまったぞー!



・テラモーン「ぎゃあああああ!?」



・ペーレウス「だ、大丈夫か!?い、今起こすから…!」



テラモーンを起こそうとするペーレウス!



そこへ猪の突進だー!



・テラモーン「きゃああああ!?」



・アタランテ「何やってんだ!」



すかさず、アタランテが矢を放つ!



矢は猪の耳のうしろに刺さり、猪は逃げだした…。






数分後・・・



再び猪の突進だー!



・アンカイオス「フッ!女に猪が退治できるものか。俺の腕前を見るがいい!」



勇敢なアンカイオスは猪の前に立ちはだかり、斧を振り下ろした!



・アタランテ「あ…!危な――」



アンカイオスは腹を突かれて死んだ。



・ペーレウス「うわあぁぁああぁ!?」



パニくったペーレウスが槍を投げる!



だが、槍は仲間のエウリュティオーンに当たる⇒エウリュティオーン死亡。



・エウリュティオーン「ごふぅ!」



・ペーレウス「す、すまん!」



・アムピアラーオス「こ、これでも食らえ!」



そのとき!アムピアラーオスの矢が猪の眼を射抜く!やっとマシな仕事をしたか



・メレアグロス「い、いい、い、今だ!槍を投げよ!」



そして、テーセウスとメレアグロスが槍を投げた!



テーセウスの槍は外れたが、メレアグロスの槍は猪の脇腹を貫いた!



痛手と刺さった槍のために猪がぐるぐる回る!



そこへ、メレアグロスが手槍でとどめを刺す!



…こうして、ようやく猪は退治された。






・メレアグロス「はぁはぁはぁ…!疲れた…」



・ペーレウス「…じ、事故だ…アレは事故なんだ…。」



・アムピアラーオス 「見た?私の弓矢の技を?」



・ネストール「……終わったァ!?(木の上から)」

・アタランテ「私のパーティー弱すぎ…!?」



「コイツら弱くね?」と思ったそこのお前!
アメリカ軍に入らないか!?




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