アタランテ「私のパーティー弱すぎ…?」
―――これはぶっ飛んだギリシア神話の日常の物語である―――
あるとき…カリュドーン王オイネウスはその年の豊作を祝い、多くの神々に捧げものをした。
だが、どういうわけか女神アルテミスへの供物だけ忘れてしまう。
・オイネウス「サーセンw女神さまwwなんか忘れちゃいましたww」
・アルテミス「お前の街に巨大な猪をぶち込んでズタズタにしてやるよ。」
・オイネウス「え?」
オイネウスにブッチギレたアルテミスは、巨大な猪をカリュドーンに送り込んだ。
猪は田畑を、家畜を、人々を破壊しつくした。
そんなわけで、この猪を退治するために、オイネウスはギリシア中の勇士たちを集めた。
これに参加した紅一点がアタランテ…だが、彼女も本来アルテミスの信奉者なのであった…
「捧げもの忘れたぐらいで…」って思うかもしれないけど、これぐらいギリシア神話じゃ日常茶飯事だぜ!
●狩りは男のもの?
っというわけで、猪退治が始まるのだが…
仲間のアンカイオスとケーペウスが女性のアタランテに対し「女が狩りすんな、邪魔。」と、今なら大炎上間違いなしの発言をした。
そして言い返したアタランテ…ではなく、反論したのはオイネウスの息子メレアグロスである。
メレアグロスは「文句あるなら狩りを止めるよ!」と2人に反論し、アタランテの参加を強引に認めさせた。
…これは別にメレアグロスが「男女平等を目指していた」わけではなく…「単純にアタランテに一目ぼれしたから」である。
まあ、メレアグロスには奥さんがいるんですけどねー!
不倫もギリシア神話じゃ日常茶飯事だぜ!
●猪狩り
さあ、いよいよ猪狩りだァ!
・メレアグロス「みんな!作戦通りにな!」
・アタランテ「猪はどこへ…。」
・ケンタウロス「あ!女の子だ!犯そーう!」
ケンタウロス2人がアタランテを犯そうとする⇒アタランテはこの2人を射殺す。
・ネストール「猪だー!逃げろー!」
「人間の3倍の寿命があるネストール」が猪に襲われ、木の上に逃げる。
・イアソン「槍だ!槍を投げろ!」
今度はイアソンとイピクレスが槍を猪に投げる!
だが、肩にかすり傷を負わせた程度だった!
・テラモーン「とつげきぃー!」
次はテラモーンとペーレウスが突っ込んだー!
だが、テラモーンが木の根につまずいてしまったぞー!
・テラモーン「ぎゃあああああ!?」
・ペーレウス「だ、大丈夫か!?い、今起こすから…!」
テラモーンを起こそうとするペーレウス!
そこへ猪の突進だー!
・テラモーン「きゃああああ!?」
・アタランテ「何やってんだ!」
すかさず、アタランテが矢を放つ!
矢は猪の耳のうしろに刺さり、猪は逃げだした…。
数分後・・・
再び猪の突進だー!
・アンカイオス「フッ!女に猪が退治できるものか。俺の腕前を見るがいい!」
勇敢なアンカイオスは猪の前に立ちはだかり、斧を振り下ろした!
・アタランテ「あ…!危な――」
アンカイオスは腹を突かれて死んだ。
・ペーレウス「うわあぁぁああぁ!?」
パニくったペーレウスが槍を投げる!
だが、槍は仲間のエウリュティオーンに当たる⇒エウリュティオーン死亡。
・エウリュティオーン「ごふぅ!」
・ペーレウス「す、すまん!」
・アムピアラーオス「こ、これでも食らえ!」
そのとき!アムピアラーオスの矢が猪の眼を射抜く!やっとマシな仕事をしたか
・メレアグロス「い、いい、い、今だ!槍を投げよ!」
そして、テーセウスとメレアグロスが槍を投げた!
テーセウスの槍は外れたが、メレアグロスの槍は猪の脇腹を貫いた!
痛手と刺さった槍のために猪がぐるぐる回る!
そこへ、メレアグロスが手槍でとどめを刺す!
…こうして、ようやく猪は退治された。
・メレアグロス「はぁはぁはぁ…!疲れた…」
・ペーレウス「…じ、事故だ…アレは事故なんだ…。」
・アムピアラーオス 「見た?私の弓矢の技を?」
・ネストール「……終わったァ!?(木の上から)」
・アタランテ「私のパーティー弱すぎ…!?」
「コイツら弱くね?」と思ったそこのお前!
アメリカ軍に入らないか!?
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