SHA 2017/08/26 18:26

エリザベートちゃんは無罪かも?




●エリザベート・バートリー

エリザベートは16、17世紀のハンガリー貴族のお嬢さん。
日本ではドンパチ賑やかな戦国時代。




ヨーロッパでは、政略結婚などで勢力を拡大した「ハプスブルグ家」や現在のトルコあたりから領土を広げていった「オスマン帝国」が活躍する時代。



彼女は「少女を○問・虐殺」した話で有名。
「少女の血のお風呂に入浴した」とか「600人以上殺害した」とか「鉄の処女と呼ばれる○問具で血液を集めた」とか…。




・日本(弁護人):それでは早速ですが!「エリザベート・バートリー」ちゃんが無罪であるという私の主張をお聞きください!








●「無罪」である主張




1 エリザベートの親戚たちが遺産欲しさに罪を着せ、殺害に追い込んだ




2 「負債をチャラにしたい・バートリ家の権力を抑えたい」国王の陰謀




3 権力闘争・政治的駆け引きなどに巻き込まれた




4 他の貴族たちも「ハプスブルグ家に背いた」などの罪を着せられていた




5 共犯者とされる「使用人」の証言は○問で得られたもの⇒信用性に欠ける






・ドイツ(検察):今度は俺だな。これが↓彼女が有罪である主張だ。




●「有罪」である主張




1 城を調査した役人達により、多くの残虐行為が行われた死体と衰弱した生存者…及び、埋められていた死体を確認している




2 「陰謀・捏造」はあくまで「可能性」であり、決定的な証拠に欠ける






・日本:まずは私の主張「1」に関してですが、エリザちゃんは1609年に貴族の「ベンデ・ラースロー」との再婚を望んでいました…。



しかし、彼女の遺産の取り分を心配する「親戚たち」によって妨害されたのです。そしてこの時から、親戚たちによる彼女への誹謗中傷攻撃が始まったのです!つまり!親戚たちが「遺産を目当てに罪を着せた」ということなのです!





・日本:次に「2」です。



エリザちゃんの逮捕に関する説の1つに、ハプスブルク家のハンガリー国王「マティアス(マーチャーシュ2世)」が、エリザちゃんの夫「フェレンツ2世」に対して抱えていた負債をチャラにし、有力なバートリ家の権力を抑えるための計略である…というものがあります。



すなわち!彼女が犯したとされる罪は、「国王の陰謀・捏造」である可能性があるのです!





・日本:続いて「3」です。



16~17世紀頃、「オスマン帝国」と「ハプスブルク家」の2大勢力の狭間にあった、ハンガリー系などのマジャール貴族たち…。



中世後期において、ハンガリー・ルーマニア・ポーランドなどの東欧地域に強い影響力を持っていた「バートリ家」は、このマジャール貴族の中でも大きな存在感を発揮していたとされています。



そのような状況下にあったエリザちゃんが彼らの「権力闘争・政治的駆け引きなどに巻き込まれた」としても不思議ではないのです!





・日本:最後に「5」です。



エリザベートの共犯者とされる「使用人」の証言は○問で得られたもの…つまり「信用性」に欠けています。



そして、ハンガリー語版のウィキペディアによると…証人の1人に「エリザベートが女性の血を浴びていた」というような証言があったのですが…。



これに対し、「数100人の殺害はほとんど不可能である。有名な血の入浴も、血液の急速な凝固という深刻な疑問がある。被害者の負傷も、当時の医療的な処置である…とする見解があり、これは支持されなければならない」



…ハンガリー語版では、そのように書かれていました。



つまり!証言に信用性はなく、裁判・証拠などが「やらせ」だったのです!





・ドイツ:異議あり!弁護人は「Google翻訳」を使用している!彼がハンガリー語版のウィキペディアで得た主張・翻訳には信用性がない!




・日本:ま、まあ、そうですけど…




・ドイツ:そして彼の主張は「推測」ばかり…決定的な証拠に欠けている。死体や虐○された生存者という「証拠」がある以上、彼女の有罪は決定的だ。




・日本:(ここは感情に訴えるか…!)ば、陪審員の皆さん!これはエリザちゃんだけの問題ではありません!これは「イメージ・偏見で被害を受けた全ての人」のための裁判なのです!」





・ジル・ド・レ(陪審員):・・・・・・・・




・ヴラド三世(陪審員):・・・・・




・ドイツ:何なの…この陪審員のメンツ…。





・アメリカ(裁判長):面倒くせぇ!有罪!!





・エリザベート:役立たずッ!



・日本:ゴメン!












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