日本に原爆が落ちるまで
※アメリカで開発され、日本に原爆が落ちるまでを時系列的に紹介する内容です。
1939年8月 ヨーロッパからの手紙
・ルーズベルト「皆さん初めまして。合衆国第32代大統領のフランクリン・ルーズベルトだ。」
・アメリカ「説明センキューな。」
・ハンガリー「と言ってるところへ、ハンガリーの学者たちからルーズベルトさん宛の手紙を届けに来たぞォー!」
・ルーズベルト「私に?」
・アメリカ「どんな手紙だった?」
・ルーズベルト「簡単に言うと…。」
1 ウランを使った強力な兵器が作れるかも知れない
2 ナチスがその兵器の研究を先に進めるかも知れない
3 この兵器の実現可能性についての研究に資金を提供してください
・ルーズベルト「って感じか…。」
・アメリカ「どうすんの?」
・ルーズベルト「まあ、とりあえず検討するか。」
ハンガリーの学者たちが、ルーズベルト大統領あてに送ったこの手紙は「アインシュタイン=シラードの手紙」などと呼ばれる…。
1941年10月 イギリス参上
・アメリカ「色んな研究者が話し合った結果…やっぱり、強い爆弾作れるみたいだぞ?」
・ルーズベルト「フーン…爆弾ねぇ…。」
・イギリス「と言ってるところへ、英国紳士参上!ウチの国の学者も“ウラン爆弾を実現できる可能性がある”っていう結果を出したぜ。」
1942年10月 開発プロジェクト
・ルーズベルト「それでは核兵器の開発プロジェクトを承認する。プロジェクトの管轄は大規模な施設の建設に慣れている陸軍…なお、このプロジェクトはイギリスと協力して行う。」
・アメリカ「え~?やだな~スコーン不味いし…ジャムの味がなぁ~魚のフライがね~味が薄いって言うか…。」
・イギリス「メシ限定かよ!」
・ルーズベルト「我慢しろ。」
・カナダ「僕もいるんだけど…?」
このプロジェクトは「マンハッタン計画」と呼ばれた。
1945年5月 ドイツ降伏
・トルーマン「開発は順調ですか?」
・アメリカ「…誰だお前は!?」
・トルーマン「1945年4月にルーちゃんが急死して、次の大統領になったトルーマンですよ!」
・アメリカ「ああ…。」
・カナダ「それはそうと、ナチス・ドイツが降伏したよん。」
・ドイツ「敗けました…。」
1945年6月 反対意見
・アメリカ「次は日本だな。」
・カナダ「…そう言えば、ジェイムス・フランクやレオ・シラードとか、何人かの学者が“日本への原爆の無警告での使用に反対”してるけど?
・アメリカ「…都市への無警告使用はすでに決定済みなんだが…。」
・カナダ「他にもね…」
「予告なしの使用は他国からの信頼を失い、国際的な核兵器管理の合意形成が困難になる」
代わりに「無人地域でのデモンストレーション実験を行う」または
「爆弾を使用せず、できるだけ長くそれを秘匿しておくことによって、核兵器の国際的な管理体制を作り上げるべき」
・カナダ「…って言ってるけど。」
・アメリカ「…一応、頭に入れておこうか。実験はする予定だが。」
1945年7月16日 トリニティ実験
ニューメキシコ州での人類史上初の核実験「トリニティ」
・トルーマン「結果はどうでした?」
・アメリカ「とりあずは成功だ、ベイビー。」
・カナダ「学者の予想だと“ニューメキシコ州が破壊される”とか“大気が発火して地球全体が焼き尽くされる”とかあったけど…無事…みたいだね?」
・トルーマン「そうですか…。」
1945年7月20日 パンプキン
・イギリス「今、軍で原爆投下の為の実験的な爆撃を行っているぜ。かぼちゃ爆弾…パンプキン爆弾を使った爆撃だ。」
・トルーマン「かぼちゃ?」
・イギリス「これは実際の投下で使われるものと、ほぼ同じ形状の爆弾…形がかぼちゃに似てるから…パンプキン爆弾だ。」
・トルーマン「爆撃機パイロットの訓練と爆発するまでの色んなデータを採取する…というわけですね。」
・イギリス「ああ、データも結構とれたし…もうすぐだ。」
1945年7月24日 候補地
・トルーマン「原爆投下の候補地ですが…現在挙がっているのが、小倉市(今の北九州市)、広島市、新潟市の3つですね。」
・カナダ「前に挙がってた京都市はどうなったの?」
・トルーマン「やはり、京都は日本人にとって文化的影響の強い場所ですので…強い反発の恐れがあります…そうなると戦後に日本がロシアに接近したり、合衆国に同調しない恐れがあるため……京都はNOになりました。」
・カナダ「代わりの候補地は?」
・アメリカ「地形的に長崎市だな。」
・トルーマン「それでは、8月3日ごろ以降に原子爆弾による攻撃を行うことを決定します。第1目標は広島市、第2は小倉市、第3は長崎です。」
・アメリカ「北マリアナ諸島のテニアン島からの出撃予定だ。」
・イギリス「いよいよか。」
1945年8月6日
広島市にウラニウム型原子爆弾リトルボーイが投下
1945年8月9日
長崎市にプルトニウム型原子爆弾ファットマンが投下
・トルーマン「第2目標は小倉では?」
・アメリカ「それがどうも、その日は“もや”が出てたみたいで…視界不良のため急きょ、目標を長崎に切り替えたそうだ。」
・イギリス「…そういや、3個目の原爆の準備はどうしたよ?」
・アメリカ「プルトニウムを本土から運べば、すぐに組み立てて完成させることができる状態だ。」
・カナダ「その必要はないみたいだね…日本から降伏通告が来てるよん。」
・トルーマン「そうですか!では、私は日本との交渉準備があるので、これで失礼…。」
・アメリカ「…終わったな。」
・イギリス「ああ。」
1945年9月2日
日本政府が連合国に対する降伏文書に調印
第二次世界大戦が終結
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