ハドリアヌスの壁(長城)
(以下の内容は『イギリスさん誕生の日』の一部です)
ハドリアヌスの壁(長城)はローマ皇帝ハドリアヌスが建設させた現在のイングランドの北端に近いタイン川の河口からソルウェイ湾まで、117キロにわたる石積みの壁・長城である。
これは中国の万里の長城とは似て非なるものであった。ケルト人の侵入を防ぐ軍事上の防衛線、という面もあっただろうが、ローマの統治を見せつけるためのものでもあった。
門もちゃんとあったし、人や家畜などが出入りしていたし、税関の役割もしていた。さらに壁の近くには要塞はもちろん、民間人の店や住居があった。
彼らの生活状況は大量に出土した木簡(もっかん)から明らかになる。軍の指令や兵士達のもめごとや、「本隊はビールがなくなった。追加オーダー!」というようなものや、女性の「私の誕生日会にぜひ来てください。ウルトラハッピーになるから!」というようなものまである。
イラスト提供者
茄子。
(pixivより)
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