SHA 2020/03/25 17:00

最新空母についてる例のアレ…電磁式カタパルト

今回は、最新空母についてる例のアレ…電磁式カタパルトを解説してみるよ。

「電磁式カタパルト」とは…

アメリカ海軍とイギリス海軍が共同開発した、リニアモーターによって空母から固定翼機を発射するシステムのこと。
アメリカの最新空母「ジェラルド・R・フォード級航空母艦」に採用された。
前級の「ニミッツ級航空母艦」の蒸気カタパルトに比べて、維持管理がしやすくなっている。

エネルギー効率が70%と高く、重量容積もほぼ半分なので、艦の重心・容積に与える影響が少ない。
これまでの蒸気パイプが不要となり…ダメージコントロールでも有利となる。
射出可能な重量の範囲も広がり、軽い無人機から、燃料弾薬を満載した有人機まで対応できちゃう。

欠点もあって、原子力など…消費電力を賄える発電能力を持つ電源が必要。
電源が故障した場合、使用する事ができない。
他にも、電磁式カタパルトは技術的に難度が高く、開発が遅れたり、コストが高くなったりするよ。
計画当初では、この電磁式カタパルトをニミッツ級の「10番艦ジョージ・H・W・ブッシュ」に採用する予定だったけど…
開発が間に合わなかったため、従来の蒸気式カタパルトが搭載された。

イギリスの場合…

アメリカの他に、イギリスも電磁式カタパルトの実装を進めていたよ。
イギリス海軍では、クイーン・エリザベス級航空母艦での採用を検討しており、「EMCAT(Electro Magnetic Catapult)」と呼ばれる電磁カタパルトの開発が進められていた。
2010年10月、イギリス政府は、クイーン・エリザベス級にカタパルトを搭載し、艦載機型の「戦闘機F-35C」を購入すると発表。
しかし、2012年5月にF-35Cのコストが当初の見積もりより増加したことから…
最終的に「短距離離陸垂直着陸機・STOVL機」である「F-35B」が採用され、これにより…カタパルトの搭載自体が見送られた。


中国の場合…

「1990年代初めに、蒸気カタパルトと電磁カタパルトの開発作業を行っている」…と、いくつかの外国メディアが指摘している。
オーストラリアの退役空母「メルボルン」をスクラップとして購入し、備え付けられていた蒸気カタパルトを回収・研究した…とされる。
また、アメリカの防衛産業企業「L-3 コミュニケーションズ」の子会社「Power Paragon」のエンジニアで、中国系アメリカ人のチ・マクにより、電磁式カタパルトの技術を入手した…とも言われている。

2015年9月上旬には、中国の基地に電磁カタパルトと蒸気カタパルトと推測されるものの設置が開始された。
同年11月に開催された中国国際工業博覧会では、中国工程院による電磁式カタパルトの模型が公開される。
2016年10月になると、中国軍の無人機を電磁式カタパルトに設置しているのも、確認されている。

アメリカ海軍のような…空母への搭載は、まだみたいだね。
でも、時間の問題かな?そのうち、アメリカも追い抜くぐらいのすっごーい!カタパルト作ったりして…

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Youtubeの動画を同人誌にしたやつhttps://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ247893.html

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