作ることは削ることなのかもしれない
自分の趣味の一つに美容師さんにしゃべることがある。もう2年くらいになるだろうか?2か月に1回散髪時にそれまでネットや本で入手した情報をまとめてその中から面白そうな話題を選んでしゃべるのだが、これをやる中で一番意識してるのが添削だ。ただネットにある情報をしゃべるだけじゃ相手に伝わらない。相手に伝わるように情報を削り、又は似た話題を付け加えたりして美容師さんに楽しんでもらうようにするのだ。
信長協奏曲という漫画がある。この漫画は高校生が戦国時代に飛ばされ信長として生きていく話なのだ。でもこの漫画。読むとわかるが戦闘シーンが少ない。もちろんあるにはあるがこの漫画で重要なのはチャンバラよりも武将同士の会話が大事なのだ。そしてそれが面白い。
理想のヒモ生活という小説がある。主人公は異世界に飛んだ男ゼンジロウが女王アウラの婿になる話だ。12巻まで進んで『火薬』が出てきた。異世界まで飛んで国の王配の立場なら国力を考えるうえですぐ物語上出てきそうなのだが、そうはならなかった。読むとあえて今まで出さなかったことがわかる。そう考えると小説は物語でありえそうな出来事から取捨選択して作っているのだとわかる。
どこかで見たけれど、作るうえで大事なのは足すよりも引くような気がする。