「ウディタをブラウザで動かすやつ」仕様ざっくり紹介
「ウディタをブラウザで動かすやつ」デモについて
「ウディタをブラウザで動かすやつ」デモを先日公開したわけですが、その中でも
・暗号化ファイルの扱いどうなってるの?
・アツマールでしか動かないの?どういう環境で動くの?
・midiの音が変わっている?事前に変換しているの?
などといった疑問の声を複数拝見したので、その辺りの紹介をちょっとしておこうと思います。
暗号化ファイルの扱いどうなってるの?
ウディタで暗号化した暗号化ファイル(wolf)、そのまま読み込めます。安易にファイルそのものを露出したくない素材などは暗号化状態で配信可能です(本家より特別な解析対策を取っているわけではないので悪しからず)。
これはSmokingWOLF様より許可を頂いてウディタのソースコードを拝見し、そのまま移植しているため成立している処理となります。
またDxライブラリの機能をHTML上で動かすためのプログラムをGithubで公開している方が居らっしゃいまして、その恩恵を受けてDxライブラリの暗号化機能もそのまま使えています。この場で改めて感謝とともに紹介させて頂きます。
nokotan(かめのこにょこにょこ)様
https://github.com/nokotan/DxLibForHTML5
アツマールでしか動かないの?どういう環境で動くの?
当ツールはWebAssemblyという規格を利用しています。これはざっくり紹介すると、非ブラウザ向けで通常のPCでアプリケーションとして動作させるようなプログラムをブラウザ上で動かすための仕組みとなります。
このWebAssemblyの仕様により、当ツールはWebサーバからの配信を前提としています。単純にファイルをコンピュータやスマホに落として開いてもそのままでは動きません。ただし、
・アツマールのようなWebアプリを配信できるサイトで配信
・あるいは単純に個人のサイト上にファイルを設置
することでブラウザから起動できるようになります。ローカルにサーバーを立ててテストすることももちろん可能です。
現在はゲームアツマールの場を借りてテストしていますが、原理的にはその他のプラットフォーム上でもファイルをアップロード&Webページとしてアクセスできる環境であれば動作します。
midiの音が変わっている?事前に変換しているの?
公開したデモにおいて、midi音楽ファイルは「midiファイルとしてそのまま演奏されています」。事前にoggに変換などの処理は施していませんし、ゲーム制作者様が事前にそのような手数をかける必要は基本的にありません。
ただし、OS標準の演奏用音源をそのまま利用するのが難しい(あるいはスマホなどではOS標準の演奏用音源が無い)ため、互換性のある演奏用音源を別途用意しており、「音の雰囲気がPC上で演奏した場合と若干異なる」という状態になります。
これをどうしても避けたい場合、あるいは滅多に無いとは思いますが「楽曲提供者様よりWindows標準以外の演奏音源でmidiファイルを演奏させることが明示的に拒否されている場合」には、事前にoggファイルに変換して頂く等の処理が必要ということになります。
その他
パッと目についた疑問の声はこれくらいだったのですが、なにかあればまた似たような記事にするかもしれません。
※ツール自体の配布までにはまだ少し日数がかかります。ご了承下さい。