GK(AoHalGraffiti) 2022/03/26 13:07

曲が完成するまでの道のり解説!以外と知られていない裏側を知れるかも?

みなさんどうも!
AoHalGraffitiのGKです!

今回は楽曲が完成されるまでの工程を理論などではなく
仕事として発注がきてから納品までの流れを解説します!
なかなか知られない裏側ですので是非読んでみてください!

今回は作曲の依頼がきて完成まで全てを請け負った場合の過程で
お話します!!

それでは早速

まず作曲といってもフルパケ(完成して納品)に至るまでかなり長い道のりがあります。
ざっくりと流れを解説しますと

曲の完成までの道のりは動画でも軽く説明してます。

①打合せ
どんな曲に仕上げるか、リファ(参考曲)などをヒアリングして完成形の方向性を決める
ここの足踏みが揃ってないとゴールの完成品が大変なことになるw
これは正直作曲に関わらず全ての仕事でいえることですね!
共有はかなり大事

②作曲(メロディ作成※ここは正直作家さんで違うと思いますがあくまでGKの場合です。)
1コーラスのメロディを作成します。
作曲と編曲の違いって何?と思う方も多いと思いますがあくまで僕の認識としては
メロディを作る=作曲です。
コード進行などはメロディを作る際の材料です。
料理の材料だけ並べても料理したとは言わないと一緒です。
なのでここで作曲をします。

③編曲
②で作ったメロディを元に編曲をします。
先程の動画で説明してますが
リズムをつけたり、装飾をしたりとここが結構時間かかります。

④1度先方にチェックしてもらう
とりあえず1コーラスのデモが完成した段階で
チェックしてもらいます。
方向性に間違いがないか、雰囲気などチェックしてもらい、
ここでリテイクがある場合は直し、③に戻ります。
OKなら次に進みます。

⑤フルコーラス作成
文字通りフルコーラス作成するわけですが
ここもなかなか時間がかかりますw
1番の繰り返すだけじゃんふぁとインスタントな曲になってしまうので
そうならないよう頭をひねりまくって
個性をなんとか出します

⑥1度先方にチェックしてもらう
④と同じですw
直しがあればそこを直し、なければ次に進みます。


⑦関係各所用のデータ作成
なんのこっちゃと思うでしょう。

ここ意外と知られていない箇所です。

説明しますね。

・作詞家さん用のデータ作成します。

どういうデータかというと
ちょっとわかりづらいかもしれないけど気にしないでください
メロディのmidiデータ、音源のメロを抜いた音源(要はインスト)などを作成して送ります。
作詞家さんは作詞家さんでOKかどうか先方とのやりとりがあります。
作詞は僕が引き受ける場合もあれば別途他の方に依頼する場合もあれば様々です。
今回は別の方が行う場合です。

そして作詞がOKの場合、

・レコーディング用の音源を作成します。
(外部スタジオなどでレコーディングをする場合)
それってカラオケ音源用意するだけじゃないの?
って思われるかもしれませんが違います。
それでも良いといえば良いのですが親切ではありません。

レコーディングがスムーズかつ良い音(良いテイク)を録れるように
編曲した曲をステム(ベースだけとかリズムはリズム用、上物は上物だけで書き出す)
の音源を別途用意します。

歌い手さんによって歌いやすいバランスを用意するということですね!

場合によってはキーを変えたものも用意します。
さらにmidi音源もガイドメロを用意します。
自分で作詞をしている場合は仮の仮歌も歌って用意します。
作詞が別の場合は作詞家さんが基本的には用意します。

・作曲家の家(スタジオ)で録る、
歌い手さんの宅録の場合はもう少し作業が楽になります。


・歌い手さんの練習用音源も用意します。
レコーディングまでの間に歌い手さんは練習してから本番に臨むので
歌い手さん用にオケ音源、ガイドメロのデータ、備考(録るテイクなど細かい注意事項)
をお送ります。

・譜面の用意
これは文字通り譜面を用意します。
楽器を別途頼む場合はそれ用も用意します。

ここが地味にタスク多いんですよねw


⑧ボーカルレコーディング
ようやくここでレコーディングです。
ここはただ見てるだけではなく、
リズム、ピッチなどを意識しながらニュアンスなど細かくディレクションします。

ここ作家、ディレクション不在だと悲惨なことになります。
録るべきトラック録ってなかったりとか(一番把握してるのは当然作家なので)
なにかあった時の対応の為にもディレクションのポジションは必ず必要です。

宅録だとなかなかこれができないから難しいんですよね・・・
時短になるはなるのですが・・・
ここは効率をとるか、クオリティを取るかですね

⑨レコーディングした音源の編集

これは歌ってみたとほぼ同じ作業をします。
まずは

・テイクの選定
基本的には予備を含めていくつかテイクを録っていますので
ベストなテイクをつなげます。
ここはレコーディングの段階でも行うのですが
冷静になって改めて聞いてみると別のテイクがいい場合などもあるので
一応改めて行います。

・ノイズ類のカット
ここも人によっては行わない場合もあります。
スタジオなどの場合はノイズ少ないですし。
僕の場合はリップノイズなどの除去ですね。
要は不純物の排除です。

・リズム、ピッチの修正
ここはいわずもがな
かなり重要です

やはり歌は曲の顔なのできちんとやります。
ここにかかる時間はトラック数、歌のクオリティより様々です。

⑩楽器のレコーディング
文字通り楽器のレコーディングです。
なぜもっと早く録らないのかというと

ボーカルレコーディングでキーが変わる可能性があるからですspan>

ここも地味に知られていないのですが
歌のレコーディングでキーが変わることは割とあります

むしろ元のキーのまま進んだことの方が少ないです。
なんでキーが変わるかというと
歌詞的に下げたほうが歌いやすい、
変えたほうがニュアンスが出ている
など様々ですが

ここも宅録などだと判断つかず無理に歌ってしまう場合などあるので
ディレクションはほぼ必須だと僕は考えています。

話を戻しますが
楽器のレコーディングは必ずボーカルのレコーディングが終わってからのほうが
ベストです。

楽器のレコーディングも上と同様テイクの選定、修正は行います。


⑪ミックス
ようやく完成が見えてきましたw

ここでいよいよミックスです。
バランスを整えたり色々やります。
ミックスに関してはいろんな人が書いていると思うのでここでは割愛しますw


ここからは少し主観入ります。

ミックスに関していることはあまり外部の人に任せるのはオススメしないです
作家がそのままやった方がいい気が個人的にはします。
曲を一番理解しているのは作った本人だからです。

ある程度理解しあっているエンジニア、実績があるエンジニアの場合は
別ですが
プロでも結構なんだこれは?
っていうの結構あります。
ここは正直難しいです・・・

僕はできれば自分でミックスしたい派です。

せっかく良く作った料理でも雑に盛り付けちゃうと
今までの工程すべて無駄になりますからね・・・

正直好みだし先方がOKであればそれが大正解ですね


僕が運悪かっただけかもなのでこの辺りはあまり気にしないで下さいw


⑫マスタリング
俗にいう音圧上げたりさらにバランス整えたりです。
ここも上と同じでいろんな人が書いていると思うので割愛しますw

⑬納品
上記で先方からOKがでたら納品です!
でなければひたすらやり直しますw

ここではwav、mp3、インストなどの各種音源、場合によってはパラデータ
(使用したトラック一個一個のデータ)
も納品します。



という形でいかがでしたでしょうか!
結構やること多くてビックリされた方も多いのではないのでしょうか

正直僕もびっくりしてますw

なのでエンジニアさんがいたり、編曲のみやりますなどあるわけですね!

ぜひ作曲の依頼をする際の参考にしていただければと思います!

お読みいただきありがとうございました!

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