夢幻台 Dec/25/2024 00:00

「ツクールはモダンだ」これからのツクールでなってほしい世界

※これは「ツクールアドベントカレンダー2024」25日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/10601

はじめに…モダンとは?

今回の記事を書くにあたって「そもそもモダンって何ぞや?」という話からしていこうと思います。格闘ゲームを知らない方にはちょっと分かりにくい感覚かもしれませんが、どうかご容赦ください。

30年以上続く格闘ゲームの金字塔「ストリートファイター」シリーズの最新作に、新しい操作タイプとして「モダン」が加わりました。これまでの操作タイプは「クラシック」として残っており、プレイヤーは好きに選べます(他にも「ダイナミック」という操作タイプもあるのですがここでは割愛します)。

この「モダン」変更点は色々あるのですが一番大きなものは「本来は複雑なコマンド入力が必要な必殺技が1ボタンで出せる」というところです。過去シリーズでも「カンタンコマンド」としてシステムにあったことはありますが、それはあくまで初心者のための「救済」だった印象があります。それが今回は初心者救済ではなく、ちゃんとした正統派なシステムとして組み込まれた。これは本当に画期的な事だと思っています。

ツクールとモダンが近いと思う理由

そして表題「ツクールはモダンだ」に入っていきます。ツクールって今回、ストリートファイターシリーズに導入された「モダン」にとっても近いなと思っていて、その理由を以下でお話していきます。

まずは何といっても「複雑な1要素をカットできる」こと。格闘ゲームなら「必殺技のコマンド入力」、ツクールなら「プログラム」になります。「複雑なコマンド入力無しで必殺技が出せる」と「プログラム知識無しでもゲームが作れる」はかなり近いと思っています。プログラム知識が要るからゲーム制作はできない…と嘆く方がツクールでゲームを作れるのは、必殺技が上手く出せないから格闘ゲームが出来ない…と嘆いている方と合致するんじゃないのかなと。実際、コマンド入力が必要ないなら「じゃあやってみようかな」と新規で格闘ゲームを始めた方も多いと聞きますし、それはツクールにも当てはまって、プログラム知識が無くても作れるなら「じゃあやってみようかな」と、ツクールを通してゲーム制作に入ってくる方もいるんじゃないのかなと思っています。実際、自分はツクールを通してゲーム制作を始めました。

次に(これは人によってはマイナス要因かも知れませんが…)「簡単すぎない」こと。また格闘ゲームの話になってしまいますが、格闘ゲームというのは必殺技が簡単に出せるようになったらそれで即勝利…とはなりません。勝とうと思ったらコンボ、駆け引き、立ち回り…必須ではないけれど身に付けた方がいい事はたくさんあります。これはツクールにも言えて、プログラム知識は無くても、例えばRPGを作ろうと思ったらシナリオ、マップ、イベント、データベースなどなど、身に付けた方がいい事はたくさんあります。でもこれらは専門的な知識と言うよりは、ツクールを使って楽しんでいるうちに実践(実戦?)で感覚的に身に付けていけるものだと自分は思っていて、その点も格闘ゲームに似ているかなあ~と。楽しんでいるうちにいつの間にか経験値が蓄積されて、できる事が増えてくる。そうするともっと楽しい。自分自身の「できる事が増えてくると嬉しい」を味わえる余地があるくらい、程よいハードルがあるのもまたいいなと思っています。

そして「使いこなせば他のタイプ、ゲーム制作で言えば制作エンジンと、同等またはそれ以上の作品が作れる」こと。事実、素晴らしい超大作が発表されてフリーゲーム界を震撼させ、実はそれがツクールを使ったゲームだった、という例もあります。事実、最新のRPGツクールではプラグインを制作してくださる有難い方々のおかげで、それを活用することによって、100%ではないけれどツクールで、システム的にも演出的にもかなりの表現ができるようになり、作れるゲームのクオリティも上がりました。これはストリートファイター6のモダンにも言えて、トッププロの中にも操作タイプ・モダンを使用し、そして素晴らしい結果(最高で世界3位!)を残した方もいらっしゃるほどです。お手軽要素はあれど決して初心者の為だけのモノじゃないぞ!ということの証明になっています。

これからのツクールでなってほしい世界

事実、ストリートファイター6は全世界でヒットし、これをキッカケに格闘ゲームを始めたという方も多く、それには「モダン」の操作タイプが大きく影響しているのは間違いないです。ただモダンの操作タイプ「だけ」でここまでヒットしたか?と言われればそうではないとも思います。そこには有名ストリーマーさんが参入して配信していること。トッププロを始めとするプレイヤーさんが楽しくアピールしていること。またXなどのSNSや個人のブログなどで話題にしていること。リーグ戦や大会などが整備され上手になることに目標が見えること。…などなど、ゲームを取り巻く環境、特に「人」の影響が大きく出ていると考えます。そしてそれはツクールでも描ける世界なんじゃないかなと思っています。

既にVtuberさんがツクールを使って制作状況を配信するとか、ツクール作品の実況プレイをしているとか、その土壌はできているので、そこからさらに先へ。Vtuberツクラーさんの更なる新規参入とか、有名ストリーマーさんの(コラボ含む)作品公開とか、コンテストの充実とか。そして何よりツクールを使い、ツクールを愛する我々ツクラーが楽しさをアピールしたり、SNSやブログでガンガンネタにして「ツクールって入るのは割と簡単で、とっても楽しいぞ」を伝えていくことで、ちょっとやってみようかな?という方も増えていくと思っています。近い将来、軽い趣味感覚で「ツクールでちょっと世界創ってくるかあ」が日常になる、自分はそれを「大創界時代」と呼んでいますが、それが来る事を願っています。

終わりに

実はその「大創界時代」ゲーム上では既に存在しています。というかコラボ作品「ツクシティ」「ツクールメモリア」「パーティー×ナイトmare」はどれもそれがテーマになっています。それは「実際に世の中がそうなってくれたら嬉しいな」という願いから作られたテーマでもあります。これからどんな新しい世界が生まれるのか。それを期待しつつ、ツクールアドベントカレンダー2024の〆としたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。2025年も素晴らしいツクールライフを!

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