応援してくださる皆様へ ― 1年間のご報告とお詫び
ご無沙汰しております。高瀬奈緒文です。
ご報告とご連絡が1年以上滞ってしまい大変申し訳ありません。
まず多くのご心配とご不安をお掛けしたことを心からお詫び申し上げます。
Ci-enのメッセージやXのリプライ/DMなどでもご連絡を頂いておりましたが、お返事ができず大変申し訳ありませんでした。コミケスペースを頂いた時にも顔を出そうとしてくださった方も直前の欠席となり、ご足労をおかけして申し訳ありませんでした。
エノンのCFやヘリオンの開発一時中断など謝罪させていただくことがいっぱいなのですが、まずこの1年間の経緯をお伝えさせていただきます。
3年前より体調が思わしくなく大腸の腫瘍手術などを定期的に行っていたのですが、2年前より悪性の可能性があり少し大きめの手術をいたしました。
これは母親の持病でもあったため癌の懸念もありましたが、今の時点では経過観察となっております。
それに加えて、数年前より悪化していた母親の認知症が急激に進行し、その介護で身動きが取れない状況が続いておりました。
季節をまたぐごとに加速度的に悪化し、いまやトイレや食事もまともにできない上に、日々の暴言や徘徊、母が数時間ごとに起き出すため睡眠もままならない状態が日常となっております。そのためまともに仕事ができる肉体的・精神的状態ではなく、介護に専念せざるを得ない日々でした。
現状、母を施設に入れる方向で動きつつも、父が「後悔しないよう、面倒を見られるところまでは見たい」という意志を持っており、その意志を尊重し、介護と並行して制作を進めておりました。
進行として「追想のエノン」のノベルゲーム製作と、エノンと共通システムのエンジンとして「異世界のヘリオン」「悠久のユーフォリア」の作業を1年間それぞれやっておりました。
以下が現在高瀬が製作している最中のものの状況となります。
「追想のエノン」
元々ASMRのボイスドラマとして製作していたのですが、現在の進行を以下の経緯で説明させていただきます。
端的に言いますと「追想のエノン」がボイスドラマからアドベンチャーゲームになってしまいました。
「追想のエノン」は「勇者戦争」と呼ばれる「四王子戦争」時代と「永遠戦争」時代の間のお話となります。追想のエノンは勇者戦争時代に関わり、勇者戦争とは何か?の定義が必要になりました。
これらは同人シリーズで展開していたものであり、こちらの世界線(?)は「新約・永遠のアセリア」のシリーズの一部です。
追想のエノンは勇者戦争の一部であるため、勇者戦争の出来事のストーリーラインを完全に確立しないと書けないと判断しました。そしてこのストーリーラインの確立が、より大きな範囲で決定しないといけないことがわかりました。その理由は後述します。
現在は「追想のエノン」はノベルゲーム(アドベンチャーゲーム)に姿を変えています。当初の「異世界語ASMRでイチャイチャするボイスを聞く」ものから、勇者戦争でのボーイミーツガールの物語になっています。シナリオは全シナリオの下書きを終えて、修正と本執筆に入っています。
当初の想定を大きく超えるボリュームとなっているため、登場人物の一部は過去作の立ち絵などを流用する形(また差分なしなど)になっていますが、ゲームとしてはCF当初のものより大幅にボリュームは上がっています。
開発中ゲームを一部ムービーで繋いだので公開させていただきます。
また予算的な問題もありますが一度すべてを自分自身だけでゲームを完成させたいという願望もあり、Unityベースでひとりでゲーム設計、プログラム、シナリオ全編、システム画像を作っています。企画とシナリオ以外は本職ではないため時間がかかってしまい、この点も申し訳ありません。
ゲームはCF参加の方に向けて公開させていただきます。また先行プレイとテストもお願いすることになると思います。そこまでどうかもうしばしお待ちください。
シナリオの本執筆が終われば、アドベンチャーゲームとして遊べるようになるまでそれほど時間はかからないと思います。7月までには皆さんが遊べる段階にしたいと考えています。
「異世界のヘリオン」
こちらはエノンと並行で製作を進める予定でしたが、外部との連携がうまくまとまらず結果的にエノンと同じく高瀬自身で製作することになりました。
こちらも「追想のエノン」と同じく後述する世界観に関する理由と、ゲームシステムのUnityによるベース開発が必要になったため、
ADV「追想のエノン」→ADV+RPG「異世界のヘリオン」
という開発フローが必要になりました。ADV部分のシステムは同一で、そこにRPGとしての戦闘要素を加えるものになります。
こちらもシリアルをすでに持っている方には必ずお届けしますので、しばしお待ちくださいませ。
こちらの開発中の一部シーンは製作が進み次第順次公開させていただきます。
「悠久のユーフォリア」
上記、2作品を作る上でいちばん重要になるのがシリーズ第三章となる「悠久のユーフォリア」に関してです。「永遠のアセリア」→「聖なるかな」→同人シリーズ→「追想のエノン」「異世界のヘリオン」→「悠久のユーフォリア」とすべてが繋がっております。 「新約・永遠のアセリア」に含まれる同人シリーズ「四王子戦争編」「勇者戦争編」「永遠戦争編」「王獣戦争編」と「異世界のヘリオン」はすべて「悠久のユーフォリア」に繋がっていて永遠神剣世界観の根底を全部設計しないと、書けないと判断しました。
この1年、ほとんど身動きがとれなかった分、ずっと永遠神剣世界観の根底のはじまりとおわりまでを作っておりました。
Xuse版「永遠のアセリア」からはじまって、高瀬が同人作品も含めて著作権獲得後にまとめた「悠久のユーフォリア」の物語、さらにその先までを定義しました。
こちらは完全に高瀬のオリジナルとしてまとめ上げたものとなります。詳細は内容的にあかせないのですがこちらのように全体像として出来上がりつつあります。
世界観全体像/時系列フロー
結果的に丸々1年かかってしまいましたが、定義と神剣世界はほぼ完成しました。 「悠久のユーフォリア」の物語もほぼできたことで、逆に「追想のエノン」と「異世界のヘリオン」に逆算してフィードバックできるようになりました。
ここを優先した理由のひとつとして、私の体調がかなり崩れていたことと、もし自身が今後執筆できない状態になったときに永遠神剣の世界観が未完に終わってしまう可能性も感じたためです。
「ここまでできあがっていれば、もし自分が何らかの状態で書けなくなっても、完結まで誰かに引き継ぐことができる。または完結を知ってもらえるようにしよう」という考えからでした。
そこまではできたと思っています。ただこれを皆さんに全公開してしまうと楽しみも何もなくなってしまうため、作品製作と、または設定資料などで少しずつ皆さんに知ってもらえるようにさせてください。ただし、もし私が書けなくなったときには全貌を知って頂けるようにはしておきます。その準備も進めています。
まとめ
上記のように1年間、精神的にも肉体的にも、環境も含めて皆さんにご連絡が滞りご迷惑とご心配を多大にかけてしまったことをお詫びさせていただきます。
自分と向き合う期間が、作品そのものの世界観と向き合うことになり結果的にではありますが「永遠神剣シリーズ」の根幹の再定義が明確に出来ました。
この期間中においてもCi-enでの支援を継続してくださった皆様、心から感謝いたします。母の介護費用などにも使わせていただきました。
私の環境は、しばらくは改善するどころか悪化していくと思いますが、それでもとにかく作品製作の責任を果たすべく作業をしていきます。また進行のご報告もハイペースではできないですが、可能な限りは行っていきますのでご確認いただければ幸いです。
時間がかかってしまっておりますが支援を頂いた分以上のものを必ずお返しいたしますので、見守って頂ければと思います。
「新約・永遠のアセリアSLG(仮)」のライセンスアウト
そしてこちらも合わせてのご報告となりますが、上記の理由から私が開発できる範囲だけだと、再定義した永遠神剣シリーズの開発において作りたいものすべてを網羅することは難しいと考え、シリーズ初期からのメンバーであるMS小山率いる製作チームにも永遠神剣シリーズのゲーム化権利を共有することにいたしました。その契約を結びました。
私が管理する永遠神剣の全体世界観の中で「この時期の物語をゲーム化する」など、高瀬(株式会社Everlasting)がゲーム化権利をライセンスアウトすることで、私がストーリーなどの監修を行いながらMS小山側でゲームシステムなど自由に作って良いという形です。
もちろん高瀬原作であるため完全に正史の作品となりますし、内容が改変されることもありませんので、ご安心ください。
私が作らないといけない永遠神剣シリーズの作品のロードマップはほぼ出来上がっているがゆえに、開発に手をつけられない部分の「新約・永遠のアセリアSLG(仮)」のゲームシステムのモダン再解釈版などをお願いしています。
開発に関わるのはMS小山が改めて集めたXuse版「永遠のアセリア」スタッフたちが中心となり、高瀬が監修することでオフィシャルに限りなく近いものになるため、高瀬原作作品として安心して楽しんで頂けるように私もMS小山もがんばります。
また高瀬が作るラインの作品にも技術的協力をしていただく事もあると思われます。
信頼しているスタッフなので私も楽しみにしています。
こちらは私の作業とは完全に並列で動く部分もあるため、開発進行に関しましては公式Xなどから発信されていきます。私だけではなくMS小山チームのほうからも進行が報告されることになります。ご了承ください。追って詳細の説明をMS小山から投稿いたします。
終わりに
以上が現状のご報告となります。
正直なところ、状況が良くなったわけでは全くないのですが、永遠神剣世界観の定義がほぼ完了の目処が立ったため、このように再稼働をすることをご報告させて頂きました。
スピード感をもって一気に展開していくというまではまだしばらく状況が許されないのですが、まずはいち早くエノンをプレイして頂けるように開発を進めていきます。
重ねて、ご報告が1年の間をあけてしまったことを改めてお詫び申し上げます。
2026/04/06 高瀬奈緒文