風の旅人 Jan/10/2026 23:59

【更新対象】朗読・ゲームボイスのための声の研究記録、小説・ゲームに自然に溶け込む研究連載


ボイス回。
今回はスルーして超OK。

ボイス強化支部
https://stand.fm/channels/696365566f1e5aedb100df6f

~声優募集はじまりました~

https://ci-en.dlsite.com/creator/11032/article/1688338

~更新メモ~


今回の投稿では、声・朗読・ゲームボイスについての研究メモを連載しています。

いま、商業RPGスーパー修羅場に入っており、春ごろまでは制作ペースがとても不規則になります。他にもピンチがいっぱいです。


ただ、忙しくて死にかけだからこそ、
「今できること」「積み上げられること」をしていきたいと思っています。

その一つが、声の研究です。

小説、朗読、ゲーム、——
声が前に出すぎず、ちゃんと“その世界に存在している”ように聞こえること。
どうすればそれができるのかを、
試しながら、考えながら、記録しています。

この連載は、「正解を教える」ためのものではありません。
私自身が、まだ探している途中だからです。
なので、読んでも読まなくても大丈夫です。
スルーしても、まったく問題ありません。

来月以降、制作状況が落ち着き次第、
また通常の投稿ペースに戻りますので、
安心していただければと思います。

なお、今後声優様の募集も予定しています。
この連載は、その準備の一環でもあります。

今は静かに、できることを積み重ねていく期間。
そんな場所として、置いておきます。

1話~概要~

小説や漫画、ゲームに声をあてたい。いい朗読がしたい。
この連載は、声を良くする方法を書く事が主体ではありません。
小説や朗読やゲーム、演技の中で
「この声、ちゃんと異世界、その世界にいるようにしたい」
事を目的にした記録です。
声が目立ちすぎると、聞き手は“声”を聞き、世界を見なくなります。
どうすれば声が前に出すぎず、その世界に自然に存在できるのか。
ボイスレッスンの話も出ますが、正解を教える連載ではありません。私もわからねぇからな!
世界に馴染む声を探し続ける、個人的なメモのようなものです。

2話~声の呼吸!~

声を出すために整えるべきものは何か。
それは――呼吸です。

多くの人は、声を出そうとするとき、無意識にこう考えます。
「もっと吸わなきゃ」
「息が足りないから声が出ない」
でも実際は、声が不安定になる原因の多くは
吸いすぎです。

吸いすぎると、なぜ声が苦しくなるのか
息を一気に吸うと、胸や肩が上がります。
すると、身体は
「力を入れる準備」を始めます。
この状態で声を出すと、

・喉が締まる
・声が硬くなる
・最初だけ大きくてすぐ苦しくなる
こうなりやすい。

これは声帯の問題ではなく、身体全体が力んでいる状態です。

呼吸の本質は「吐くこと」

声は、吐く息に乗って出るものです。
だから大事なのは、
・たくさん吸うこと
ではなく
・余計な息を抜くこと
まず、今この文章を読みながら、ゆっくり息を吐いてみてください。
長く、静かに。音を立てなくていい。

吐き切ったあと、身体は勝手に息を吸います。

これが、無理のない呼吸です。
「息を吐いた状態」で声を出す試しに、
息を少し吐いたあとで、
小さく
「あー」
と声を出してみてください。
大きく出さなくていい。
響かせようとしなくていい。
もし声が、
・軽い
・喉が楽
・続けられそう
と感じたら、それは正しい方向です。
声は押し出さない
声を出すとき、吐く息の上に、そっと乗せる感覚。

この感覚が掴めると、
・小さくても通る
・長く出しても疲れない
・感情を乗せても壊れにくい
そんな声に近づいていきます。

・深呼吸を頑張らない
・吸おうとしない
・まず吐く
これだけ意識すればいい感じです

~実践 息を吐く(5秒)~
口を軽く開いて、
はぁ~~~
と、音が出ないくらいでOK。
「吐こう」と思わず、抜く感じ。

~実践 そのまま声を出す(超小さく)~
吐き終わる直前に、
あ~
う~
どっちでもOK。

・声量はささやき+1
喉が楽なら成功!

~3話 声と感情(かんたん実践)~

■ この回でやること

「感情を入れようとしたときに、
なぜ声が変になりやすいのかを知って、
壊れにくい入れ方を体で覚える」
感情は、入れていい。
演技したくていい。
ただし、入れ方にはコツがある。

■ なぜ声が崩れるのか

多くの人は、感情を出そうとするとき

・怒ろうとして声が荒れる
・悲しもうとして声が詰まる
・優しくしようとして声が弱くなる


感情を「声そのもの」で表現するときにおこりやすい現象。
人は感情が動くと、無意識に

・力を入れる
・声を変えようとする
・喉で何とかしようとする
その結果、声が不安定になる。

■ 大事な考え方
感情は「言葉の意味を決めるもの」。
声は、
・大きさ
・高さ
・出し方
を急に変えなくても、言い方だけで、ちゃんと伝わる。

実践1:まずは同じ声で感情を変える
同じセリフを使う。
「……大丈夫だ」
これを、声を作らずに言う。

・何も考えず普通に
・本当は不安だけど、隠しているつもりで
・相手を安心させたいつもりで

ルール
・声を大きくしない
・無理に低くしない

どれも同じ楽さで言えたらOK
感情は「気持ち」で作る

実践2:言葉が変わっても声は同じ
次は、少し言葉を変える。
「大丈夫だ」
「問題ない」
「任せてくれ」

ポイント
全部、同じ声のつもりで
強くしようとしない
ここで気づくことがある。

「言葉が変わっても、声は変えなくていい」

実践③:強い感情の言葉をあえて抑える
次は、ちょっとだけ難しい。

「……怒ってない」
「……悲しくない」
「……平気だ」

~やること~
・感情は頭の中で感じる
・でも声は落ち着いたまま

感情を入れる = 声を荒らす
とは限らない

実践④:短い会話で確認する
一人二役で読む。
A「本当に行くのか」
B「行くよ」
A「無理はするな」
B「分かってる」

~チェック~
役が変わっても声が苦しくならないか
最後まで同じ楽さか
演技っぽくしなくていい。
安定して出せているかだけを見る。

■ 今日のまとめ
感情は入れていい
でも感情で声を動かさない
声は同じまま、言い方で伝える

これができると、

長時間しゃべっても壊れにくい
演技を重ねても疲れにくい
あとから感情を強くしても耐えられる
声、演技の幅が広がる

4話~安定した声~

■ この回でやること
「セリフが変わっても、同じ声で出し続ける練習」
崩れないことが目的。

■ なぜこれが必要なのか
多くの人は
・セリフが変わる
・言葉が長くなる
・強そう・弱そうな言葉になる
これで、無意識に声を変えます。

でも仕事の声(ナレーション・ゲームボイス・朗読)では、セリフや状況が変わっても声の土台は同じである必要がある。
ここができていないと、

1テイク目は良い
2テイク目で疲れる
3テイク目で声が壊れる
ということが起きる。
ある程度仕方ないけどな!
だからここでは
「声をうまくする前に、声を固定する」

■ 「同じ声」ってどういう意味?

~同じ声とは~
・高さが同じ
・大きさが同じ
・出すときの楽さが同じ

これらが揃っている状態。
「キャラが同じ」でも「感情が同じ」でもない。
身体的に同じ出し方ができているか

実践①:まずは短いセリフで固定する
次の3つを、全部同じ感じで言う。

「……来たか」
「……そうか」
「……任せろ」

ポイント:
・声を作らない
・感情を入れない
・ただ読む

どれも同じ楽さならOK
1つだけ苦しかったら、そこが不安定

実践②:語尾だけ変えてみる
声が崩れやすいのは語尾。
次をやる。

「来たな」
「来たぞ」
「来たか」

ポイント:

・高さを変えない
・強く言わない

実践③:感情ワードを“無感情”で読む
これはかなり大事。
次を感情ゼロで。

「……怒ってない」
「……嬉しいよ」
「……悲しくない」

感情語を見た瞬間、人は勝手に感情を入れる。
それが声が揺れる原因にもなる。
文字として処理できるようになると、あとから感情を足しても揺れくい。

実践④:短文 → 少し長文
声は、長くなるほど崩れる。
順番に言う。

「分かった」
「分かった。問題ない」
「分かった。問題ない。任せてくれ」

ポイント:
・最後だけ苦しくならないか
・声色が途中で変わっていないか

実践⑤:少しだけ高さを動かす
ここで初めて「高さ」を使う。
セリフは同じ。

「……ここは俺が行く」

・少し低め
・普通
・少し高め

~注意~
・大きくしない
・叫ばない

無理ならすぐ戻す
「少し高め」が苦しければ、そこが今の限界点。無理に超えなくていい。

実践⑥:会話としてつなげる
一人二役で読む。

A「準備は?」
B「できてる」
A「無理はするな」
B「分かってる」

目的はチェック。
・声の出し方が変わっていないか
・役が変わっても楽さが同じか

これを一息で。

「……来たか。
 分かった。問題ない。
 ここは俺が行く」

・最後まで苦しくない
・声が荒れない

できればいい感じ

~まとめ~
セリフが変わっても声は同じ
感情語でも感情は入れない
今回は安定重視


5話~一文一情報~

声が迷わなくなる、簡単なやり方

■ この回でやること
一つの文で、声がやることを一つにする。

「この文は、これを伝える」
それを最初に決める。

一文一情報。
「何を伝える文なのか」を
一つに決めて読む。

例えば
「準備は、もう終わっています」
の場合は
「終わっている」という事実を伝える

実践1:終わっているという情報

「準備は、もう終わっています」

・強くしない
・かっこつけない
・感情を足そうとしない

「終わっている」という情報だけを伝える読み

実践2:同じ型で別の文
次。
「敵が近づいています」
この文の正解は、
「危険な状況だ」という情報

・怖がらせない
・怒らない
・盛らない

「近づいている」という事実だけ。

実践3:状態だけ伝える
「今は進めません」
正解は、
「できない状態だ」と伝える文
読むときにやらないこと:
強く言わない
不可を伝えるだけ。

■ ここまでの共通点

「何を伝える情報か」だけ決めている。

実践4:少し長くする
「準備は完了しています。
 いつでも出発できます」

この文の「準備が終わっている」という報告
読むときは、前半も後半も
・同じ声
・同じ楽さ

二文でも、情報は一つを意識。

~所感~

声の判断基準の一つ、一番伝えたい情報を伝えられている事だろう

慣れてきたり、表現上の必要がある場合は、複数の感情が混ざるのはまったく問題ない。
むしろ、実際の表現では複数の感情が同時に存在することの方が多い。
ただし――慣れないうちは、一文一情報で練習した方が、上達が早い。
理由としては

・声が迷わない
・崩れた原因が分かりやすい
・修正がすぐできる

~まとめ~
一つの文には、伝えたい情報を一つ
・最初に一つ伝えたい情報を決めて読む
・声は、それをそのまま運ぶ

声が迷わなくなると、表現はあとから足せる。


6話~声と感情の方向~

■ この回でやること

感情の向きを決める!

■ 要点
個性は、感情の向きでも決まる声を変えなくても、
向きが違えば、別人に聞こえる。
強さはそのまま。向きだけ変える。

■ 感情の「向き」とは何か
同じ安心でも、向きが違う。

・相手に向ける安心
・自分に向ける安心
・同じ怒りでも、
・抑えている怒り
・伝える怒り

どこに向いているかが違う。

実践①:同じ文・感情の向きだけ変える
「大丈夫だ」
① 自分に向ける
自分を落ち着かせるつもりで読む。
→ 内側に向かう感じ。
② 相手に向ける
相手を安心させるつもりで読む。
→ 前に出る感じ。
③ 状況に向ける
事実を確認するつもりで読む。
→ 横に置く感じ。
※ 声の高さ・大きさは変えない。

実践②:同じ情報で“人が違う”を作る
「準備は、もう終わっています」
Aタイプ(落ち着いた人)
→ 自分に確認する向き。
Bタイプ(現場慣れした人)
→ 相手に伝える向き。
Cタイプ(淡々とした人)
→ 状況に置く向き

違うのは感情の向き。

実践③:自分の「基準の向き」を見つける
「分かった」

一番楽に出せる向きはどれか。
自分
相手
状況

声の向きを変える。

実践④:個性を少しだけ誇張する
基準の向きを決めたまま、
「分かった。任せてくれ」
を読む。

ポイント:
声を変えない
量を増やしすぎない
向きだけを少し強める

「自分らしさ」が出る。

■ うまくいっているサイン
・同じ声なのに印象が変わる
・毎回、再現できる
・疲れない

~まとめ~
・情報は一つ
・声も一つ
・感情の向きで、個性をだす

7話~声の「距離」をコントロールする~

声の「距離感」を変える
― 聞き手との距離を操作する ―

声の印象は、誰の耳の前で話しているつもりかで変わる。

近くに置くか。
少し離して置くか。
それだけで、聞こえ方は変わる。

■ 距離とは何か
ここで言う距離は、
大声・小声、マイクとの距離ではない。

「声を置く位置」の感覚。
同じ声でも
・一人の耳の前
・数人の間
・その場全体
どこに置くかで、印象が変わる。

実践①:短い指示文で距離を変える

「今、動くな」

① 近い距離
目の前の一人にだけ言うつもりで。
声量はそのまま
押さない
相手の顔の前に置く感じ

② ふつうの距離
会話として普通に。
特別な操作はしない

③ 少し遠い距離
少し離れた相手に向けて。
声量は変えない
強くしない
空間に置く感じ

■ 判断基準(ここ重要)
成功
・声は同じ
・印象だけが変わる

実践②:情報量がある文で距離を使う

「入口は封鎖した。別ルートを使う」

A:近い距離
→ 一人にだけ伝える。
B:ふつう
→ 現場の相手に伝える。
C:少し遠い距離
→ 周囲に共有する。

違うのは距離。
内容も声も同じ。

実践③:感情 × 距離(レベルアップ)
使う文。
「任せてくれ」
感情は安心で固定。
安心 × 近い
安心 × ふつう
安心 × 少し遠い
声は変えない。
距離だけ変える。
これができると、対応力が一気に上がる。

〜詳細実践:距離が崩れる瞬間を知る〜

「こちらで引き取る」

① まず「普通の距離」で言う(基準)
何も考えず、普通に言う。
「こちらで引き取る」
ここで作るのは
・基準の声・基準の距離。
・楽
・押していない
・普通の会話
これを覚える。

② 次に「少し遠い距離」を狙ってみる
今度は少し離れた相手に伝えるつもりで言う。
今回は以下をさける

・声を大きくする
・張る

今回は禁止(好きだけど)
距離とうか“力”を足している状態
に近い。

〜崩れたときの自覚ポイント〜
距離が崩れたとき、
身体ではこう感じやすい。

・喉に少し力が入る
・胸が前に出る
・語尾だけ重くなる

このどれかが出たら、
「距離を変えようとして、声を変えている」
合図。
〜 正しい「距離の変え方」〜
やることは一つ。

声を変えずに、“置く場所”だけを変える。
イメージ

普通の距離
 → 相手の顔の前に、そっと置く
少し遠い距離
 → 相手の後ろの空間に、そっと置く
声は投げない。
押し出さない。
「置く位置」をずらす。

〜もう一度やる〜
さっきと同じ声で、

「こちらで引き取る」

声量そのまま
強さそのまま
置く位置だけ少し奥

成功すると

・声は同じ
・印象だけが変わる

これが距離が変わった状態。

距離は「声の性能」だけじゃない
距離は「置き場所の操作」
力を足さずに挑戦

〜まとめ〜
距離を変えるとき、声を変えるよりも置く場所を変える。

8話~ テレビやアニメの中に入る声の作り方 ~

■ この回でやること

どんな映像や音の中でも“浮かない声”を作る。

かっこよさでも
演技力でもない。

混ざれる声。

■ まず結論

違和感のある声と、なじむ声の一番の違い。

「自分に向かって出ているか、
世界に向かって出ているか」

■ 違和感のある声とは
よくある浮く声はこうなっている。

・マイクや自分の耳に向かっている

・自分の声を聞かせようとしている

・「上手く言おう」としている

結果、画面から浮く、周囲の音と混ざらない声だけが前に出る

■ なじむ声とは

・画面の中に向かっている

・その場の空間に向かっている

・キャラや状況に声を置いている

だから、音楽や効果音と混ざる

・セリフだけ浮かない

・自然に聞こえる

実践①:PCを使ったテスト(新)

PCや動画をつける。
ニュースでもアニメでもOK。

そこに重ねて、これを言う。

「そこだ、行け」

A:自分に向けて言う

→ 声が前に出て浮く

B:画面の中に向けて言う

→ 声が混ざる

Bが正解。

実践②:違和感が出る瞬間を知る

同じ文。

「目標を確認する」

今度は、

・かっこよく

・はっきり

・声を聞かせるつもりで

言ってみる。

たぶん、画面から声が飛び出す。

次に、

「映像の中の誰かに向ける」

それだけで言う。

違いが分かれば成功。

実践③:なじむ置き方を覚える

なじむ声のコツはこれ。

声を“マイク”に出さない。
空間に“置く”。

イメージ:

浮く声 → 口から前に投げる

なじむ声 → 画面の中にそっと置く

実践④:効果音と混ぜる

動画の中で
足音や環境音が鳴っている場面を選ぶ。

そこに、

「今だ」

を重ねる。

〇成功

効果音と溶ける

声だけ目立たない

✖ 失敗

声が別録りみたいに聞こえる

実践⑤:自分の声を「世界」に預ける

次を言う。

「こちらの準備は完了した」

言い方を変えない。
向きだけ変える。

自分に向ける → 浮く

画面の中に向ける → なじむ

■ うまくいっているサイン

声が音楽や効果音に溶ける

声だけ前に出ない

聞いていて疲れない

~まとめ~

なじむ声は「上手い声」ではない

向きと置き場所が合っている声

その世界の中に声を置くと、混ざる

~締め~

声は
聞かせると、浮く。
世界に置くと、なじむ。

9話~アニメ等で流れても自然に聞こえる声 ~

■ この回でやること

声を「作品の中の音」として出す練習。

目立たせない。
埋もれさせない。

ちょうどよく混ざる声を作る。

■ まず結論

没入感のある声は、

「あとから足した声」に聞こえない声。

映像・音楽・効果音の中に最初から入っていた音のように聞こえる。

■ 浮く声となじむ声の違い

浮く声はこう聞こえる。

セリフだけ前に出る

音楽と別の場所にある

ヘッドホンを外したくなる

なじむ声はこう聞こえる。

・セリフが場面の一部になる

・音楽の中に入っている

・長く聞いていられる

実践①:混ざる向きを作る

動画を流す。
画面の中で話しているキャラを1人選ぶ。

そのキャラの口元を見ながら、言う。

「今だ」

次に、画面を見ずに同じ言葉を言う。

もう一度聞き比べる。

画面を見て言った方が、音の中に入りやすい。

実践②:場面に合う「聞こえ方」を作る

同じ動画で、

・近い場面(顔アップ・会話)

・遠い場面(引きの画・屋外)

を選ぶ。

使う言葉。

「急げ」

近い場面では、すぐそばで話しているように。

遠い場面では、少し離れた位置で聞こえるように。

声は変えずに、聞こえる位置だけを場面に合わせる。

実践③:「音に混ざる」ってどういうことか

BGMや効果音を流す。

その上で、言葉。

「こちらだ」

次に、BGMだけを少し大きくする。
もう一度、同じ言葉を言う。

ここで目指すのは、

・声がBGMに押し出されない
・声が消えもしない位置。

声だけが飛び出ない
でも言葉ははっきり聞こえる

この位置が、混ざっている状態。

実践④:声の角を丸める

声が浮く原因の一つは、音がとがっていること。

そこでこれをやる。

口を軽く閉じて
「んーー」2秒

そのまま、

「分かった」

声が少し丸くなり、BGMに入りやすくなる。

実践⑤:最終チェック

動画を流しながら、言う。

「行くぞ」

チェックするのは3つ。

声だけが前に出ない

音楽と同じ場所に聞こえる

その場で言っている感じがする

これが出ていればOK。

まとめ

・声を画面に向ける

・場面の距離に合わせる

・音の角を丸める

この3つで、声は作品に溶かす。

声は混ざるほど、物語になる。

10話 ~物語の中でなじむ声 ~

■ この回でやること
自分の声をアニメ等の音の中に自然に入る声にする。

〜実験:10秒〜

次の言葉を2回言う。
「行くぞ」
① ふつうに言う
② 口を軽く閉じて
 「んーー」2秒
 そのまま言う
聞き比べる。
②の方が、
言葉の始まりがやさしい
音がスッと入る
耳が少し楽
なら、その感覚が正解。
何が変わったのか
①は、言葉の最初が急に大きくなりやすい。
そのせいで声が前に飛び出す。
②は、言葉の始まりがなだらか。
そのせいで声が音の中に入る。
メディアの声は、この②の入り方をしている。

〜なぜ「んーー」でそうなるか〜
「んーー」をすると、

・舌が自然に下がる
・喉の奥が少し広がる
・息が鼻の方にも回る
息の流れが「前へ一直線」から「中に広がる流れ」に変わる。
その直後に話すと、言葉の始まりがなだらかになり、音楽や効果音と同じ入り方になる。

〜浮く声となじむ声〜
アニメ等の音は、
・BGM
・効果音
・環境音
がなだらかにつながっている。
そこに、言葉の始まりが急に飛び出す声
が入ると、耳はそれを「別で足した音」と感じる。

「んーー」の後の声は、
音楽や効果音と同じ入り方をする。
だから、最初からそこにあった声に聞こえるやすい
実践で作る

実践①:なめらかスイッチ
「んーー」2秒
→ 「分かった」
これを声の質感スイッチにする。

実践②:音楽の中に入れる
BGMを流す。
少し音量を上げる。
「こちらだ」
目標は、
・声が消えない
・でも前に飛び出さない
音楽と同じ場所に聞こえること。

実践③:画面の中に向ける

アニメのワンシーンを思い浮かべる。
目の前に話しかける相手がいると想像する。
その相手に向かって言う。

「ここだ」
やるのは二つだけ。

「んーー」でなめらかに相手に向けて言う

これで、声が画面の中に入りやすい

実践④:浮いたときの直し方

声が少し目立ったり、説明っぽく聞こえたら、
「んーー」
→ もう一度、相手に向けて言う
それだけで戻りやすい。

実践⑤:テレビチェック
アニメや動画を流す。
「ここだ」
聞くのは一つ。
声だけが後から足した音に聞こえないか。
違和感が減っていれば合格。

〜まとめ〜
アニメの声は、なだらかに入る
自分の声は、前に飛び出しやすい
「んーー」で、音の入り方がそろう
画面の中の相手に向けると、声が世界に入る

〜「んーー」のミニトレーニング効果〜

「んーー」は、ただの合図じゃない。
声の基礎を同時に鍛える音。

・喉を締めずに声が出る
・息に声を乗せる感覚が育つ
・音の表面がなめらかになる

これを続けると、
アニメに混ざる声の質感が安定していく。

声は、 うまくなると目立つ。

声は、なじむと物語になる。

11話~声の“輪郭”を作る~

「声の“輪郭”を作る」
― 聞き取りやすく、プロっぽくなる技術 ―

輪郭とは「言葉の形が耳でハッキリ分かる状態」のこと。

■ この回でやること
ゲーム等で声が聞き取りやすい理由を声の“輪郭”という視点で身につける。

ゲームやアニメの声がクリアなのは、音の形がハッキリしているからというのがある。

~まず体で知る~

次の言葉を2回言う。

「ここで止まれ」

1 いつも通り
2 口を少しだけはっきり動かして

聞き比べる。

2のほうが言葉の形が
はっきり浮かぶはず。

これが輪郭のある声。

~なぜ輪郭がないと“素人っぽく”なるか~
声は

・息
・振動
・口の形

で作られる。

息と振動が良くても口が動かないと音が溶ける。

ゲームの声は音の一つ一つにエッジ(角)があるものがおおい。

それが聞き取りやすさと存在感になる。

実践①:母音を止める
「止める」とは、最後の音を消さずにそこで声を終わらせること。

例:

まてぇぇ(流れる) → NG
ま・て(そこで終わる) → OK

次を言う。

「か・と・ま」

ポイント:
最後の「a」「o」「a」を少しだけ止める。

→ 口を閉じすぎない
→ でも流しっぱなしにしない

これが輪郭の土台。

実践②:短い言葉で輪郭を作る

「待て」
「来い」
「行く」

全部最後の母音を1ミリだけ止める。

「まてぇぇ」じゃなく
「ま・て」

これでゲームの“キレ”が出る。

実践③:なめらかさと輪郭を同時に作る

ここまでは、言葉の終わりをハッキリさせる「輪郭」を練習した。

ただし、輪郭を意識しすぎると、声の最初まで硬くなりやすい。

そこで使うのが「んーー」。

「んーー」と軽く声を出してから台詞を読むことで、声をいきなり強く出さず、なめらかに声を出し始める感覚をつかむ。

これは台詞の一部ではなく、声を出す前の練習。

「んーー」で声を楽に出す

その感覚を残したまま台詞へ入る

最後はこれまで練習した輪郭でハッキリ終える

つまり、

入りは ふわっ
終わりは ピタッ

を作るための練習。

【やってみる】

「んーー」

「ここだ」

「んーー」で無理なく声を出し始める。

そのまま「ここだ」へ入り、
最後の「だ」は流さずに止める。

慣れてきたら「んーー」は実際には声に出さず、同じ感覚で直接「ここだ」と言ってみる。

これができれば、「なめらかさ」と「言葉の輪郭」を両立しやすくなる。

これがゲームの声で強い。

~シンプル練習~

① 普通に
「ここで止まれ」

② 口を少し大きく動かして
「ここで止まれ」

③ 「んーー」
→ 「ここだ」

〜まとめチェック〜

次の言葉を使う。

「ここだ」

これを2回言う。

① ただ
「ここだ」


「んーー」
→ 「ここだ」

②のほうが

「こ」の入りがやさしい

でも「だ」がハッキリ止まる

この2つを同時に感じられたら成功。

~うまくいっているサイン~

・イヤホンで聞いても言葉が立つ
・小さくても聞き取れる
・BGMの中で埋もれない

まとめ

・音に混ざる
・言葉が立つ

この2つが合わさるとプロの質感に近づく。

12話 声の輪郭ハッキリと。聞き取りやすく、プロっぽくなる技術

■ この回でやること
アニメやゲームの声が聞き取りやすい理由を
「声の輪郭」という感覚で身につける。
輪郭がある声は、小さくても
BGMの中でも言葉がハッキリ浮かぶ。

~まず体で違いを知る~
次の2つをやる。
① 口をすぼめて
フーーー と息を出す
② 口を開けて
ハーーー と息を出す
この2つを比べる。
・フーー → 細くて強い
・ハーー → 広くてやさしい
アニメ・ゲームの声に使うのは「ハーー」の息。

これが「輪郭を壊さない息」。
次に、言葉で試す
同じ言葉を2回言う。
「ここで止まれ」

① フーーの口で
② ハーーの口で
②のほうが
言葉がはっきり聞こえるはず。
これが
「輪郭が残っている声」。

~なぜこうなるか~
声は
・声帯の振動
・息の流れ
・口の形
でできている。

細い息(フーー)は
言葉の角を吹き飛ばす。
広い息(ハーー)は
言葉の形を包んで支える。

13話  強い声〜ゲームアニメで使いやすい

■ この回でやること
ゲームやアニメで使える「強い声」を作る。
・叫ばない。
・でも通る。

これを身につける。
まず、違いをはっきりさせる
〜大きい声〜
・息をたくさん出す
・叫ぶ
・うるさい
・疲れやすい

〜強い声〜
・言葉の形がハッキリ
・子音と語尾が立つ
・小さくても聞こえる
・長く使える

ゲームで必要なのは「強い声」が多い。

次の2つを言う。
1
息をたくさん出して
「止まれーー!」
2
息は一定で
「と・ま・れ」
2 のほうが
命令に聞こえるはず。
これが「強い声」となりやすい

〜今日の練習セリフ〜
「了解」
「無理だ」
「待機」
「今だ」
「止まれ」
実践1:息で押さない
「了解」を言う。
A)
「りょぉぉかい!」(息で押す)
→ うるさい
B)
「りょ・う・か・い」(形で出す)
→ 強い
Bが正解。

実践2 :語尾を消さない
強く言うと語尾が消えやすい。
だから語尾だけ言う。
「了解」→「い」
「無理だ」→「だ」
「待機」→「き」
「今だ」→「だ」
「止まれ」→「れ」

・小さく
・ハッキリ
・止める

実践3:3段階で言う
同じ台詞を

・小さく
・普通
・強め

一つづつ言う。
どの段階でも語尾の形を同じに意識。

実践④:小音量チェック
録音して音量を小さくして聞く。
何て言ってるか、すぐ分かる?

・分かる → 強い声
・分からない → 大きいだけ

〜うまくいってるサイン〜
・小さいのに聞こえる
・強くしても耳が痛くならない
・BGMの中でも埋もれない

〜まとめ〜

強い声は
・デカくない。
・形がハッキリしている声。
これがゲーム・アニメで使いやすい、強い声

14話 強い声を安定させる

強い声を「安定させる」回。
何回言っても、崩れないための実践
■ この回でやること
一瞬だけじゃなく、何回言っても同じ強さで出せる声を作る。
ポイント
・強さの作り場所を固定する。
強い声の基本
強さは 口の中の形 で作る
・息は 一定のまま
・音量を上げない
これを守ると、強さは安定する。

※ここで言う「口の形」とは、口を横に広げず、下あごを少しだけ下げ、舌先を下の前歯の裏に軽く当てたまま声を出す形

実践①:口の形固定トレーニング(土台)
使う言葉:「待機」
手順(3回)
普通に言う
口の形だけ少し大きめに作って言う(音量はそのまま)
②の形のまま、音量だけ下げて言う
成功の目安
③が 小さいのに聞き取れる。
大きくするのは「声」じゃない。口の形。
実践②:子音だけ練習(芯づくり)
声は小さくてOK。
各3回ずつ
「た・た・た」
「き・き・き」
「だ・だ・だ」

守ること

・息は足さない
・一つ一つ 止める
・テンポは一定(ゆっくりでOK)
これができると、言葉が前に出る。

実践③:形固定→意味をのせる
使う台詞:「今だ」
手順
意味なしで言う
 「い・ま・だ」
同じ形のまま、意味だけをのせる
 (判断・指示だけを軽く)
成功の目安
意味をのせても 音の形が変わらない。
実践④:連続でも崩れないかチェック
休まず続けて言う
「待機」
「了解」
「無理だ」
成功の目安
3つ目でも聞き取りやすい
喉が楽
息が乱れない
ここまでできたら、強い声は技術として安定。
まとめ

強い声は 息 じゃない
口の形+子音+止まり で作る
連続でも同じ形で出せれば完成

15話 強い声を安定 堀り下げ

■ この回でやる事
強い声を安定させる、掘り下げ

■口の形を作る
この回の練習は、口を横に引っ張らず、下あごを少しだけ下げ、舌先を下の前歯の裏に軽く当てた状態で行う。

■なぜこの練習が必要か
初心者はよくこうなる。
この台詞は強く言える。
別の台詞になると弱くなる
言葉が変わるたび、声も変わる
よくある!
台詞ごとに、口の使い方が変わっている事が多い。
今回は文字が変わっても、声の出し方を変えない練習をする。

■今回使うセリフ(全部新規)
セットA:短くて判断が強い
「確認」
「却下」
「中止」
セットB:短くて意味が柔らかい
「大丈夫」
「問題ない」
「そのまま」
セットC:少し長い実戦用
「こちらで処理する」
「状況を把握した」
「次に進む」
※今回は A → B → C の順で進める。
実践①:同じ強さで、違う言葉を言う
まず セットA。
「確認」
「却下」
「中止」

~やること~
・音量を変えない
・口の形を固定
・語尾を落とさない

~成功の目安~

3つを続けて聞いたとき、全部同じ強さの声に聞こえる。
実践②:意味が違っても、強さを揃える
次に セットAとBを交互に言う。
例:
「確認」
「大丈夫」
「却下」
「問題ない」

・狙い

強い言葉、柔らかい言葉

声の芯は同じ。
感情を作らなくていい。
まずは 強さの質を揃える。

実践③:少し長くなっても崩さない
次は セットC。
「こちらで処理する」
「状況を把握した」
「次に進む」

■ポイント

・最初の一音で形を作る
・途中で音量を足さない
・文末まで同じ強さを保つ

~成功の目安~
短い台詞と同じキャラの声に聞こえる。

実践④:ランダム練習(実戦向け)
ランダムで台詞を選ぶ

例:
「中止」
「次に進む」
「問題ない」
「こちらで処理する」

やること

・考えない。
・即、同じ強さで出す。
これが実践に近い。

■実践⑤:録音チェック(重要)

録音して、少し音量を下げて聞く。
自分にこう聞く。
「台詞は違うけど、同じ人・同じキャラが喋っているか?」
YES → 強さが安定している
NO → 台詞ごとに形が変わっている

■まとめ
台詞が変わっても、同じ強さを出せるか

「台詞が変わっても、同じ強さ・同じ声を安定して出せるようにすること」

一つの台詞だけ上手く言えても、別の言葉になった途端に声が弱くなったり、別人のように聞こえたりすると、ゲームボイスでは安定しない。

・短い台詞
・柔らかい台詞
・長い台詞
・ランダムな台詞

と、言葉や意味を変えながら「同じ声」を出す練習をする。

「この台詞だから出せる声」から
「どんな台詞でも狙って出せる声」へ変わっていく。

これはゲームボイスで、

・キャラクターの声を長時間維持する
・台詞ごとの声のバラつきを減らす
・短文でも長文でも同じキャラに聞かせる
・強い声を偶然ではなく狙って出す

ために役立つ。

~イイ感じ目安~

最初:特定の台詞だけ上手く出せる

次:似た台詞なら同じ声を出せる

次:意味や長さが変わっても維持できる

最終:突然違う台詞を読んでも、すぐ同じ声を出せる

「声を再現できる」

状態に近づける。

今回鍛えているのは、声の強さだけではなく、声の再現性と安定性。
ゲームボイスでは重要な技術の一つ。

16~理想の声 の方向~

■ この回でやること
まずは

「どんな声になりたいか」

を決める。

「誰みたいな声」を方向として決める。
方向を要素に分解する。

■ どこが好きなのか考える

例えば

・落ち着いている

・低め

・優しい

・テンポがゆっくり

・語尾が短い

全部書かなくて大丈夫。
3つくらいでOK。

その要素を声に1つだけ反映して、変化を体感する

「落ち着いている」

等、他はいつもの声でOK。

■ 準備:口の形
・口を横に引っ張りすぎない
・下あごを少しだけ下げる(噛み締めない)
・舌先を下の前歯の裏に軽くあてる
・口角は自然

■ ステップ1:モデルを1人決める
・長く聴いても疲れにくい
・会話・戦闘・説明など幅がある
・自分がやりたいと思う

等自分が好きなモデルを意識。

■ ステップ2:要素を3つ抜き出す
・落ち着き
・テンポゆっくり
・語尾が切れる
※3つ位でいい
■ 実践1:要素を1つだけ選ぶ
今日は3つのうち1つだけ使う。
例)「落ち着き」
■ 実践2:基準フレーズで“要素ON/OFF”を作る
まず基準フレーズを決める。
「了解」
「承知」
手順(4回)
何も意識せず「了解」
要素1つだけ意識して「了解」
何も意識せず「承知」
要素1つだけ意識して「承知」
狙い:意識で変わる場所を自分の耳で特定する。

■ 実践3:言葉を変えても“要素が残る”か確認
同じ要素のまま、言葉だけ変える(3つ)。
「了解」
「承知」
「任せて」
ポイント:
・口の形は固定のまま
・音量は増やさない
“要素だけ”を維持する
■ 実践4:短い台詞→少し長い台詞へ(実戦寄り)
同じ要素のまま、長さを1段だけ上げる。
短い:
「任せて」
少し長い:
「こちらで対応する」
「状況を確認する」
狙い:長くなっても方向が消えないか。
■ 録音チェック
録音して、聴く。
要素ONのほうが「そっち方向」に聴こえるか

■ まとめ
方向は3要素に分ける。
1要素だけ声に乗せて、ON/OFFで差を体感する

17話~理想の声を一度ザックリだす~

― 要素を意識して、まず“出せた”を作る ―

■ この回でやること
◯◯っぽい方向の声を一度でいいから、出す

・似てなくていい
・安定しなくていい

狙いは

「今のは方向が合ってた」
と自分で思える瞬間を作る。

■ 実践①:思考中の長めセリフ(落ち着き系)
まずは感情が静かなもの。

使うセリフ:
「状況は理解した。だが想定より複雑だ」
「すぐに結論は出せない。整理が必要だな」

やること:◯◯っぽい方向だけ意識

一回だけ言う。

判定:
今の声、
「◯◯が普通に考えて喋ってる場面」
として成立してるか?

■ 実践②:判断を含むセリフ(芯が出る)
次は“決め”が入る。
使うセリフ:
「リスクはあるが、進む価値はある」
「ここで引けば、後悔が残る」

やること:
・声を強くしようとしない
・判断の重さだけを乗せる
判定:
さっきと同じ人物に聞こえるか?

■ 実践③:感情が少し動くセリフ
今度は温度を足す。
使うセリフ:
「正直に言えば、楽な選択じゃない」
「それでも、俺はこの判断を信じたい」
やること:
感情は入れていい
でも声色を変えにいかない

判定:
感情が乗っても
◯◯方向から外れてないか?

■ 実践④:一気に長め(今回の山)
最後に一つだけ、しっかりした長さ。
使うセリフ:
「今は迷っている時間がない。
全員、準備を整えてくれ。
この判断の責任は、俺が取る」

ここでの狙い:
「今の一発、理想の声に“触れた”感じがあったか」

■ 録音チェック
録音して、少し間を空けてから聴く。
自分に聞くのは一つ。
「この声、◯◯が言ってそうか?」

はいなら成功。
一度でも出せたらOK。

「この方向の声、今出たな」を自分で感じ取ること

■ 何が起きれば“成功”なのか
うまく喋れたか、じゃない。
似ているか は今はいい
ブレていないか も今はない
技術的に正しいか も今はいい

「あ、今のは違う」
「今のは近い」
この“感覚の差”を感じればオーケー。

「この方向の声が出たな」
を自分で感じ取る機会を少しでも多くする

■ ワンポイント

最初の一文字だけ、理想の声で言ってみましょう。

例えば

「了解」なら

『りょ』だけ。

「任せて」なら

『ま』だけ。

最初の一文字だけ理想の声で出せたら、

そのまま力を抜いて最後まで言います。

全部を理想にしようとすると難しいですが、

一文字だけなら意外と近い声が出ます。

今日は一度でも、

「最初だけ理想に近かった!」

と思えたら成功です。

18~理想の声を一度だす〜言語化する〜

― さらに一歩踏み込む:理想の声を「一度、出す」ための言語化 ―
■ この回でやること
理想の声を
“狙って一度、はっきり出す”
まだ安定させない。
再現もしない。
ただ言語化する。

■ 練習1:理想の声を「言葉にする」
まず、声を出す前にこれをやる。
◯◯っぽい声を一文で説明する。

例:
・落ち着いていて、息が浅い
・低めだが重すぎない
・語尾が短く、余韻が残る
・テンポはゆっくり
※ 上手い言葉じゃなくていい。
※ 3〜4個で止める。
これが今回の“狙い”になる。

■ 練習2:理想の声で「独り言」を言う
いきなり台詞を言わない。
まずは独り言。
小さく、短くでいい。
例:
「……なるほど」
「そういうことか」
「少し考えよう」


ステップ1の特徴だけ意識
感情は入れない
一回だけ言う
判定:
今の声、さっき言葉にした特徴に近いか?
ここで
「あ、これだな」
が一瞬でもあればOK。

■ ステップ2:短い台詞で“声を固定する”
次に、意味が軽い短文。
使うセリフ:
「大丈夫だ」
「問題ない」
「落ち着こう」
やること:
独り言と同じ声のまま言う
声を作りにいかない
判定:
独り言と同じ人物に聞こえるか?

■ ステップ3:本命の台詞を一発で言う
ここで初めて、少し長め。
使うセリフ:
「状況は把握できている」
「焦る必要はない」
「今できることから、進めていこう」

やること:
ここまで作った声のまま言う
狙い:
「今の声が想像に一番近かったか?」

■ チェック
録音して、少し時間を空けて聴く。
次の3つだけ確認。
・声が無理に作られていないか
・最初に書いた特徴とズレていないか
・「もう一回この声出せそうか?」と思えるか
YESが一つでもあれば成功。

実践練習① キャラを分解する

好きな人物、キャラを一人決める。

そして特徴を3つ書く。

・低め
・落ち着いている
・余裕がある

3つで十分。

実践練習② 台詞ではなく独り言

まず独り言。

「なるほど」

「そうか」

「ふむ」


キャラになろうとしない。

特徴だけ意識する。

実践練習③ 録音して確認

録音する。

そして聞く。

確認するのは一つ。

「自分が書いた特徴になっているか?」

特徴が出ているかだけ見る。

実践練習④ 一言だけ台詞

次は短い台詞。

「大丈夫だ」

「問題ない」

「落ち着こう」

長台詞はまだやらない。

一言だけ。

特徴を維持できるか確認する。

実践練習⑤ 成功体験を作る

一回でも、

「少し理想に近かった」

が出たら成功。

安定しなくていい。

再現できなくていい。

まずは一度掴む。

それが次の練習の土台になる。


■ 今回の成功ライン
「理想の声って、
こういう感じだな」
という具体的な感触を得る

■ 一行まとめ
理想の声は、考えてから出すと、一度は“掴める”。


19話 理想の声を参考にレベルアップ〜2つの要素を参考に〜

■ この回でやること
理想の声を2つの要素だけ真似て、声に出す。

「今の声、さっきより確実に近いな」
と思えることがゴール

要素1:テンポ
・全体がゆっくりか / 普通か / 早めか
声の印象はテンポで大きく変わる

要素2:語尾
語尾が
・スパッと終わるか
・ふわっと残るか

ここで「その人っぽさ」が出る。

ステップ1:聴いて決める(30秒)

理想の声を30〜60秒聴く。
次の2つだけ決める。
テンポ:
(ゆっくり / 普通 / 早め)
語尾:
(短い / 余韻あり)
例:
テンポ:ゆっくり
語尾:静かに落ちる
これが今回の設計図。

〜ステップ2:意味のない声で出す〜
いきなり台詞は言わない。
使う音:
「あー」
「うん」

〜やること〜
・決めたテンポで出す
・語尾の終わり方だけ意識

判定:
今の音、さっき聴いた声の「動き」に近いか?

〜ステップ3:短い言葉で写す〜
次に短文。
使うセリフ:
「なるほど」
「分かった」

やること:
ステップ2と同じ
テンポ・語尾
声は自然なまま
判定:
「話し方」が近づいた感じがあるか?

〜ステップ4:少し長い台詞で確認〜
最後にこれ。

「状況は理解できた」
「今は、落ち着いて進もう」

やること:
・同じテンポ
・同じ語尾処理

ここで
「あ、近い」
が出たら成功。

〜録音チェック〜
録音してチェック。

・テンポが似ているか
・語尾の終わり方が近いか

どちらかYESならOK。

〜今回の実感ポイント〜
・話し方が変わっている
・理想の声が「再現可能」に見えてくる

理想の声は
・テンポ
・語尾
をうつすと一気に近づく。

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