オリジナルのカードゲームを手軽に作ろう
今年もゲームマーケットに行ってきました
みなさん、ゲームマーケットというボードゲーム(アナログゲーム)展示会をご存知でしょうか。
そもそもボードゲームとは、広く知られる例だとトランプとか人生ゲームのようなもので、カードを使ったりサイコロを投げたり道具を使ったりして遊ぶアナログゲーム全般のこと(かもしれない)です。かなり定義は広いようなので詳細は割愛しますが、みんなで集まって対戦したり協力したりして遊ぶのは楽しいものです。
ゲームマーケットにはここ数年は毎年友達と行っているのですが、いつも数多くのサークルが新作があるので、ゲーム制作のヒントにもなったりします。
自分も作ってみたいよナ?
ということで、自分でもボードゲーム作ってみたくなっちゃいますよね。私は小学生のときから既に手書きのボードゲームを作っていたので、青春を感じつつもう一度作ってみました。
ルール設計
まずはルールとか、何を使うかを考えます。今回はカードのみを使った、10分くらいで遊べるゲームにしようと思いました。
10分で遊べる簡単なゲームなので、特殊カードはそんなに入れません。代わりに、シンプルな色と得点のカードをたくさん入れようと思いました。
では、どうやって得点を稼ぐか、手札をどう使うかについて、次の3段階でルールを決めました。
・初期状態のルール
各プレイヤーが持つ手札と、全員に共通する山札や場の札などを考えます。
・プレイ進行中のルール
ターン制にするか、リアルタイム制にするか。1ターンに何をできるか。
・決着の付け方
得点の計算方法、勝利・終了条件を決めます。
カード設計
ルールを決めたら、作りたいカードを考えてはどんどん書き出してみます。
同時に、どのカードが何枚あるかを細かく決めます。
カードの効果と枚数は同時並行で調整しないと、バランスブレイクが発生します……。
決まったら、合計枚数を数えます。
今作の場合、一次完成品として、石カード12枚、宝石カード53枚、特殊カード10枚の75枚になりました。
合計枚数に対する各カードの比率(山札からカードを引く確率)を考えて、再度枚数調整や効果修正をしていきます。
実際のバランスは、やってみないとわからない
「一次完成品」と書きましたが、この組み合わせで完成したわけではなく、今後実際に遊んでみて、ぶっ壊れカードや使われないカード、コンボ難易度の調査をします。それののち、もう一度ブール構成を考え直す必要があります。
カードデザインを作る
必要なカードのイラストを作っていきます。GIMP や Clip Studio など、レイヤーごとに移動が簡単にできるイラストツールで、画像素材を組み合わせます。
今回お借りした、購入した素敵な素材の提供はこちら(敬称略)
ササブネ屋
空想曲線
七三ゆきのアトリエ
POMPACK
必要なカードの画像を全部作ったら、16枚ごとにカード画像を結合して、印刷用の画像ファイルを作ります。このままだと非常に大きくて重たいので、印刷するときに時間がかかります。そこで、縦横のサイズを小さくしたり、パンダに食わせて圧縮させたりします。
もともと75枚あった画像が、5枚の印刷用画像になりました。
材料を準備する
あとは印刷用画像を印刷して、切って束ねれば完成!なのですが、
・普通紙に印刷すると裏にしても透けて見える、他の紙に印刷するとコストがかかる
・はさみやカッターで切っても、1枚ずつ微妙に傾きや切断跡が変わり、特定できてしまう
・シャッフルしづらい、手札に持ちにくい
というのがありまして、カードスリーブとかに入れないとうまく使えません。
そこで、あらかじめBook●FFで買っていたカードスリーブ(75枚)を使い、1枚ずつスリーブに入れていきます。
画像はアイドルマスターミリオンライブの「望月杏奈」のスリーブらしいです。OFFにあったスリーブデザインの中で一番好きだったので買いました。カード内容とはまったく関係ありません。
スリーブは、枚数が少ないこともあります。作ろうとしているカードの合計枚数より少ない!なんてことのないように、確認しましょう。
さてカードスリーブに入れただけマシですが、まだカードはペらぺらなので、持ちづらいです。
ここで、文房具屋でよく見るメッセージカードの出番!ダ●ソーの「情報カード」でもいいです。コスパのいい無地のカードを、スリーブの中のカードの後ろに挿入して持ちやすくします(幅は足りないけれど、そこは妥協)
あとは、このゲームを持ち運ぶための箱が欲しいです。高円寺でたまたま見つけた、便利でちょっとおしゃれな紙箱が見つかりましたので、これに入れます。サイズもちょうどよかったです。これにパッケージの紙を貼ったらそれっぽくない?
印刷について
3回くらい試したのですが、セブンイ●ブンのカラー印刷が使いやすかったです。
「B4サイズ」で「小さめにする」とすれば、ちょうどいいと思います。
1枚50円、5枚で250円なので案外お安いです。(スリーブの価格は3倍くらいするけどね)
一次完成したのだが
これをテストプレイして、バランス調整したら完成ですね。年末年始は人が集まりやすいので、そこで一緒に遊んでもらおうかなと思います。
そこまで完成したら、改めて作ったゲームの公開をしたいと思います!
本番
スリーブに入れずともちゃんとカードに印刷してくれるサービスももちろんあり、販売するならそこは避けては通れないと思っています。だが、そこまで行けるかちょっとわからんです。