おススメ作品紹介 Vo.1 創作活動のきっかけになった作品
こんにちは、あるいはこんばんは。青島清華です。
文化・芸術活動も世の中とは無縁でいられないなという思いを強くしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
Ci-enを始めた当初から少しは書きたかったことなのですが、ちょうどゲームの制作を始めたのが去年の2月だったので(ほぼ1カ月経過していますが)、今回は創作活動のきっかけになった作品の紹介を、若干書店員としての立場も交えながら、してみたいと思います。
ゲーム制作のきっかけ
直接のきっかけは、その前にプレイしていたオンラインのFPSで、ログインボーナスやデイリーミッションの消化に毎日が追われており、「これはまずいな」と思ったことなのですが、中学生の頃から小説を書きたい、あるいはゲームを作りたいという思いはありました。
一応、小説を書いたりはしていたのですが、なかなか完成まではいかないので、「自分には無理かもしれない」と半ばあきらめていたところ、勇気をもらえるような作品、あるいは創作の仕方をしている作者の方に出会えたので、自分も挑戦してみることにしました。
今回ご紹介するのはそんなコミック作品が三つです。
その1.SPY×FAMILY(集英社)
4月からアニメ化されるこの作品ですが、面白さについては割愛です(笑)
作者はそれまでにも月刊誌で二つの作品を連載していましたが、今作の連載はおよそ7年ぶり。あまり、作者のことを知らない人の方が多かったのではないかと思いますが(残念ながら私もその一人です……)、コミックは発売日翌日に完売。記憶違いでなければ、次にくるマンガ大賞の投票締め切り日は、コミック1巻の発売日よりも前だったはずなのですが、読者投票でWeb部門の1位を獲得していたりします。
スパイもので、舞台は東西冷戦下のドイツ風の国、ということから分かると思うのですが、流行っているものを取り入れたのではなく自分の好きな物でやっちゃった、と思えてなりません。前に連載していた二作、および短編集も読んでみると、作者の映画好き、あるいは古典好きは伝わりますし、今作でもそれは随所に感じられます。
その2.夢中さ、きみに。(KADOKAWA)
インタビュー記事をチラっと立ち読みした限りでは作者は当初BLを描こうとしていた、とのことなので多分エロも込みで描くつもりだったのでしょうが、照れて描けなかったので今の作品になったとか。pixivで結構読めたり、同人誌にもなっていたりしたようですが、正直なところ、エロもなく二次創作物でもない同人活動のマンガがこんなにも多くの人に読まれるとは!と驚きを禁じ得なかった作品です。
その3.シャドーハウス(集英社)
独特の世界観、作品の雰囲気に惹き込まれて読んだ作品です。同じ作者の「黒」(集英社)とも通ずるものがあり、作者のやりたかったのはこれなんだな、と納得。「ギリギリアウト」は同じ名前の別の方が作者だと思いますやっぱり、好きって強いですね。
以上、三つとも作者が「好き」を前面に出したもので、売れることを狙いに行ったとはあまり思えない作品なのですが、読者には一定の評価を受けそれぞれメディア化された、あるいは今後される予定です。
書店で働いていると、どうしても、売れることを狙いすぎているのではないか、という商品も目についてしまうため、創作活動には二の足を踏んでいたのですが、これらの作品、及び、読者からの反応を見ると、
- 面白さを追求すること
- 活動を続けること
この二つがあれば、それでも、きちんと評価されることがあるのだ、と勇気づけられました。それなら自分も何か作ってみないと始まらないな、とも。
まだまだ、実力不足なのですが、これからも活動は継続していきたいと思っています。
これを読んだ方の中で、何かしら創作活動を行っている、あるいはこれからしてみたいと思っていらっしゃるのであれば、少しでも参考にしていただければと思います。まあ、その道で生活費が手に入る保証はどこにもありませんが……。
今回はこの辺りで失礼いたします。次回の制作状況報告は早い内にしたいですね……。それでは!