ストレイ・メモリア公開しました
◆近況について
こちらでの更新は久しぶりになりました。
色々あって燃え尽きています。
私的な事情もあってなかなかパソコンに向き合う時間が無いのと、やらなければならないことがあり、そのうえで何をするにもまるで気力が湧かない…という状態が、かれこれ1か月以上続いている感じです。
本当はファンディスクのシナリオを作らなければならないのですが、途中まで書いたシナリオがあまりにも面白くなくて、待ってもらって出てきたのがこれでは申し訳ないという気持ちと、今の私が書いても良いものになる気がしないのがあって、全然筆がのりません。
かといって、このまま放置するわけにもいかないし…。
少し向き合うのに時間が必要だなと思っています。
ひとまず、公開作業が一通り終わったストメモと、悩み事の一つが解決したのでその内容の記事を作ろうと思いました。
◆ストレイ・メモリアについて
・配信先
現在、steam、BOOTH、DLsiteにてダウンロード版の配信を行っています。
体験版もいくつかのサイトで公開中です。
▼体験版ここにも置けるのでは!?
・Windows版
stray-memoria-trial-win.zip (1.23GB)
Download・Mac版
色々確認中です!
セールがある場合は、積極的に参加していますので、機会がありましたらぜひお手に取っていただけると幸いです!
体験版は4章の終わりまでプレイできますので、一通り遊んで楽しめたら製品版…のような感じで触れてもらいやすいと思います。
「ストレイ・メモリア」はグラフィックもサウンドもムービーも、どれをとっても高品質の作品です。
リブートという言葉を見ると、蒼フラの焼き増し感が出てしまうかと思いますが、実際は全く別の作品です。
たとえるなら、肉じゃがとカレーライスくらいの違いです。材料が同じでも出来上がりが全く違う、そう認識してもらえたらと思います。
ゆえにもしかしたら、蒼フラの方が面白かったという意見もあるかもしれません。その辺は好みの問題になりますが、満足のいく作品にはなっているはずです。
青春もの、ミステリーやファンタジー要素があるもの、長編でどっぷり世界観に浸りたい、心を動かされる作品が読みたいという方には特におすすめします。
作り手としては良いものを作れたと思っているのですが、私自身に広める力が無いので、試行錯誤していました――。
◆steamについて
そういうわけで、ストレイ・メモリアをsteamで公開することとなりました!
・steamとの仁義なき戦い
もともとストメモはパッケージ版をコミケと通販、クラファンの返礼で、ダウンロード版をBOOTHとDLsiteで販売しようと考えていました。
ですが、BOOTHはダウンロード版の容量が重く分割しなければならないのと、DLsiteは全年齢の無名のゲームを出してもなかなか購入に至らず…。
そもそもPCゲーム、それもノベルゲームというジャンル自体がマイナーであること、フリーゲームに質の良い作品がたくさんあること、長編しかも10時間超というプレイ時間が流行りとマッチしていないこと、価格帯もインディーゲームの中では高めに設定していることなど、販売数がそこまで伸びない理由は他にも色々とあります。
それでも無名のインディーゲームで、合計して100部以上頒布できているというのは、十分誇っていいとは思います。
――が、もっと結果を出せるのではないかという思いが、販売開始数日経って湧くようになりました。
色々話を聞いて思いついたのが、販売する場所を広げることでした。
そこでインディーゲームをプレイする方が多く利用している「steam」にゲームを置いてみようと思いました。
steamの存在自体はインビジブルを作っていた頃から知っていましたが、知り合いが登録に苦戦していたこと、パスポートを作るのが面倒くさかったこと、作品登録のためには登録料が必要かつ、金額も決して安いものでないこと、母体が日本にないので英語で対応する自信がなかったことなどから、自分はいいかとスルーし続けていました。
けれども、色々調べて今はマイナンバーカードでも身分証になるのと、登録に関する記事を色んな人がアップしているのを見て、やってみようという気持ちになりました。
結果:想像以上に大変でした
steam登録を始めたのが8月末、公開が10月10日と1か月半近く掛かってようやく公開となりました。
デベロッパー登録(ゲームを販売する人間としての登録)は、かなり順序立てて画像付きで公開しているページがあったので、参考にして進めることができました。
前述の通り、私はマイナンバーカードを本人確認書類として提出しましたが、これに関しては登録後に追加書類を求められました。
まず、カードのどこに住所が載ってるか(登録した住所情報との一致の確認と思われます)を〇で囲むように言われました。
その後、自身が本当確認書類を手に持った写真の提出を求められました。家族に撮ってもらいましたが、すごく恥ずかしかった…。本当に本人が申請してるか確認するためだと思います。
それから登録料の支払いですが――。
約1万5千円也
高い!!!!!
インディーゲームを作ってる人でも、かなり本格的にやってるか、収益が見込める自信があるサークルしかsteamにゲームを上げない理由の半分は、この高すぎる登録料のせいだと思います。
ストメモも正直、steamで売上を回収できる自信は無いです。
けど、嘆くならやって嘆く方がいいかと思い、涙を流しながら支払いをしてきました。
上記の追加書類をもって、無事デベロッパー登録完了。
これは私だけか分かりませんが、申請が通ったことはメールで通知が来ませんでした。
書類を送って1週間経ってなんかおかしいなと思い、steamの自分のページを見たら審査終わってたことが判明しました。
この時点でもういい…もう疲れたよ…なのですが、地獄はここからです。
・steamの審査は厳しい
この後は、チェックボックスを見ながらゲームの情報を登録して、ゲームやストア画像のアップ、ゲームの審査が待っています。
この辺りは詳しく書いてあるページもあるのですが、1つの項目ごとに載っているページがほとんどだったので、チェックが埋まらない時に都度検索で原因を探りながら進めました。
ストアページ作成、ゲームの審査のチャートは英文を和訳したような感じの、少々分かりにくい日本語で書かれています。
そのため、何を言われてるか分からない…ということが多々ありました。
そもそもビルドだのデポだのレビューだの、考えれば分かるけどぱっと見どれのことを指してるのか不明なカタカナ言葉が多く、詰まりまくりました。
ストアページを含め、画像も細かくサイズ指定があり、15種類近く用意することとなり、自分でできる範囲で用意しつつ、なんだか分からない部分は作ってもらい、なんとか用意しました。
ストアページに関しては差し戻し無かったのですが、レビューで2回突き返されることとなりました。
①説明文にあるエンド数、追加コンテンツ(サウンド、スチル、動画の視聴)がどのようにできるか教えてほしい
②アダルトコンテンツのチェック項目が正しくない
①に関しては、6-3まで解放された状態のデータをアップして、エンドの見方と追加コンテンツの出し方を説明で解消
②に関しては、十中八九お風呂のスチルが悪いと分かってはいたのですが、全裸ということでもないですし、ましてや年齢制限がかかる表現をしているわけでもないので、どこにチェックをつけていいか悩みまくりました。
差し戻しを食らった時の文章と合うチェックを見つけて追加→別のところにもチェックが必要だと2度目の差し戻し、さらにチェックを増やして再申請→レビュー完了という流れでした。
このレビューですが、プレイ時間が長いことや日本語のゲームであることなどが要因なのかと思いますが、1回レビューに出すと結果が届くのに1週間近く時間がかかりました。
①の指摘からも分かるとおり、かなり細かくチェックしているようです。
プロローグ部分だけ見て、動くか確かめて「はい、おしまい」ではないので、時間もかかるしチェックも細かいわけです。
そのうえ②に関しては、この表現はこの項目に当たるのでチェックが必要です、というような指摘ではなく、チェックが必要な項目があるのにチェックしていないよ、という指摘でした。
ですが、このアダルトコンテンツのチェックは、具体的な例が提示されているわけではないので、非情に悩みました…。
私はお風呂スチルが原因だと思っていましたが、もしかしたら水着も引っかかっていたのかもしれません。
こんな感じで紆余曲折を経て、ようやくゲームが公開となったわけです。
かっこいい…なんか無駄に強者感がある…()
・やっぱりsteamは大変でした
ストアページを公開した段階で、どれだけウイッシュリスト(いわばお気に入りの数)に入れてもらえているかを見ましたが、正直芳しくないな…という数字でした。
どこかのサイトで販売数はウイッシュリストの1~2割ほどという記述を見て、現実は甘くないなぁということを思い知りました。
ですが、インディーゲームとしてsteamに登録できたこと自体は結構嬉しかったですし、誰でも気軽にできることではないので、やっておけばよかったなという後悔もないです。
ただ、steam登録するか悩んでいる人には、よほど売れる自信があるか、今後を見据えてやってみたいという人以外は、無理にするものでもないと伝えたいです。
色んな人に泣きついて公開したので、あまり人にアドバイスはできませんが、steamに興味がある方がいましたら、ご一報ください。
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