【内容紹介】ミニ拡張セット「最後の巫女 慈愛の天照 / 悲憤の大国主」
みなさんこんにちは、ラフスケッチのデザイナーの香川俊宗(Toshimune Kagawa)です。
前回に引き続きナナに代わり、次回のゲームマーケット2021秋で発売予定のゲームの内容についてご紹介したいと思います。
前回は拡張セット「桃色飲茶娘 夜桜狂想曲」の内容のご紹介をしましたので、本日はミニ拡張セット「最後の巫女 慈愛の天照 / 悲憤の大国主」の内容のご紹介をしていければと思います。
ミニ拡張セット「最後の巫女 慈愛の天照 / 悲憤の大国主」
さて、早速ですが、まずはタイトルにもある通り今回の拡張セットはミニということで、ゲームに大幅なアップデートがあるというよりも、これまでのプレイ感をそのままに、遊び方をさらにアップグレードさせるという拡張セットになります。
これまでの「最後の巫女」には、基本セットでは天照大御神の、拡張セット「反逆の狼煙」では大国主神の加護を受けた巫女が登場しましたが、本ミニ拡張にはこれまで巫女たちを影で支えていた彼女たち2大神自らが参戦します。
基本的に我々ラフスケッチはボードゲームを開発する際に、まず世界観とストーリーを構築して、これらのフレーバーに沿ってプレイヤーが一人称視点となって世界に没入できるようゲームシステムを確立させています。基本セットではその骨格となる部分をゲームに落とし込み、拡張セットでその後の時系列を描いています。
「最後の巫女」も例に漏れず上記のように開発をしていたのですが、拡張セット「反逆の狼煙」までで等企画の当初描いていたものを形にすることができておりました。
ですので、本来その時点ではこれ以上拡張をする計画はなかったのですが、日本版The One Hundred 2020で光栄なことにランクインさせていただいたことや、Twitter等を見ているとゲームカフェや大学のサークルなど、多くのコミュニティでロングスパンで遊んでいただけていることを受けまして、大変に胸が熱くなり、「何か恩返しができないか」と考え、本ミニ拡張の開発がスタートいたしました。
今回のコンセプトはズバリ"お祭り感"であり、とにかくド派手にいこう!という気持ちで開発を進めました。
ド派手だったら神様にも登場してもらうしかないよね、ということで天照大御神と大国主神には人間界に降りていただき、巫女と同じ立場で世界を救ってもらうことにしました。(神様は本来は人間界に直接手を加えることは神同士の協定で禁止と定められていますが、守るべき人間がいなくなっては神の存在意義も失われるということで自ら前線に出ることを決めたようです)
内容物について
さて、それではゲームの内容について触れていきます。
今回は「慈愛の天照」と「悲憤の大国主」の2種同時発売となりますが、いずれもかなり尖った内容となりますので、片方だけでもご購入いただけるようにこのような形といたしました。
内容物の総量は2種とも同じで、以下のようになっております。
・キャラクターカード:1枚
・個人ボード:1枚
・神器カード:5枚(※新要素)
・加護カード:5枚
・アクリルスタンド:1つ
・アクリルマーカー:1つ
←「慈愛の天照」 「悲憤の大国主」→
※本作は化粧箱は付随せず、OPP包装でのお渡しとなります
※アクリルスタンド・マーカーは、イベント会場やBOOTH等で別売りしているものと同等の仕様となります
「慈愛の天照」では専用のキャラクターカードや神器カードが、「悲憤の大国主」では専用のキャラクターカードや神器カードがそれぞれ封入されておりますので、2種ともご購入いただいても内容が重複することはございません。
もちろん、「慈愛の天照」「悲憤の大国主」両方のミニ拡張セットを混ぜて遊ぶことも可能です。
神器カード
本作では新たな要素として神器カードが登場します。
左側は天照セット、右側は大国主セットに含まれます
神器カードは、祈祷アクションのレベル3のBアクション(分社をゲームから取り除く)をした時に、分社をゲームから取り除く代わりに神器カードの上に置くことができ、その時にカードに書かれた能力を発動します。(すべて2回まで)
この神器カードの能力は、積極的に狙いにいくというよりは、副産物的なアドバンテージを得るという意味合いが大きいです。
「最後の巫女」をやりこんでくださっている方の中には、ゲーム中に得点の最大化のために分社をゲームから取り除いた経験があるかと思いますが、そのプレイングがただ分社を取り除くだけでなくアクションのコンボが狙えるという、よりテクニカルなものへと変化いたします。
それぞれのミニ拡張セットでユニークな5種類の神器カードが同梱されています。
天照大御神
さて、それでは天照大御神のご紹介です。
最も神格の高い、名実ともに最高の神ですが、人間界では本来の力をほとんど発揮できません。しかし、日付が変わるその瞬間のみ、本来の力の片鱗を見せます。
上図が天照大御神専用の個人ボードになりますが、特徴的なのはなんといっても奉納ができないことです。
自身が神であるゆえに奉納する対象がいないのです。。
その代わりに、他のキャラクターでは真似することのできない唯一無二の強力な能力を持っており、日付が変わった直後(次の日の最初のプレイヤーが行動する直前)に様々な強力なアクションを実行することができます。
レベル4の加護をすべて開放すると、毎ラウンドの日付変更後に【移動X】【建立X】【加護X】【祈祷X】を任意の順番で実行することができるようになります。(Xは日付変更後のラウンド数までの任意の数字、5日目はEXまで選択できます)
さらに毎ラウンド「天照ノ加護カード」もおまけでついてきます。
一方で、日付が変わる前までにしっかりと下準備をする必要がありますし、日中は特別な能力を何も持ちません。
間違いなくこれまでで最もトリッキーかつ上級者向けのキャラクターの一人でしょう。
大国主神
次に、大国主神のご紹介です。
天照大御神より神格は劣りますが、一部の熱狂的な信者に支えられ、人間界でも強い力を行使することができます。
大国主もまた神であるがゆえに奉納ができませんが、自身のカードやタイルに関連する多くの強力な能力を持っています。
赤の加護(レベル2,3,4)をすべて開放することにより最大で耐性値を12まで上げることができ、豊富な「大国主ノ加護カード」により紫の加護の開放も容易に行えます。
奉納こそできませんが、大国主ノ奉納タイルを獲得する能力であったり、大国主ノ啓示をさらに1枚獲得できたり、総じて汎用性に富んだキャラクターであり、あらゆる場面で数多の選択肢に恵まれたキャラクターです。
以上が、ミニ拡張セット「最後の巫女 慈愛の天照 / 悲憤の大国主」のご紹介となります。
本作はお祭り拡張ではありますが、ゲームバランスを崩壊させるような要素はなく、それぞれの追加キャラクターも他の7人の巫女とバランスを合わせて開発・調整をしております。これまでの作品をすべて合わせると合計9人の巫女(神)からキャラクターを選んで遊べるようになります。
本作は生産数が少なく、今回のゲームマーケットとBOOTHでの事後通販のみで、委託や小売店様への流通は今のところ計画しておりませんので、是非この機会にご検討いただけますと幸いです。
また、注意点としまして、ゲームで遊ぶには
ミニ拡張セット「最後の巫女 慈愛の天照」は基本セット「最後の巫女」
ミニ拡張セット「最後の巫女 悲憤の大国主」は基本セット「最後の巫女」と拡張セット「最後の巫女 反逆の狼煙」
が、それぞれ必要となりますので、その点のみご留意ください。
それでは、おそらく本記事がゲームマーケット前最後の更新になるかと思いますので、ゲームマーケット会場でみなさまとお会いできる日をとても楽しみにしております!
それでは、またゲームマーケットで!!!
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