見て盗め！は時代錯誤か？
見て盗めは悪いこと？
ゲームの攻略の話と前置きして。
「見ればわかる」というのは大切。
「見て盗め！」は時代錯誤といわれるけど、
んなことねえよってはなし。
見て盗めっていうのがダメなのは、
仕事場で、ほかの仕事をやっていて見ている暇もないのに
見て覚えろとか考えろっていうことであって、
見てないヤツはどこまでいっても見ないから憶えない。
考えないし、考えるための材料集めもしない。
そりゃあ、進歩がない。
ここを履き違えちゃダメだと思うぜ。
指導力をどんなに発揮しても、聞いてないヤツには
どうしようもないわけだ。
水場まで連れて行くことはできても、
馬に水を飲ませることはできない。
なんてことわざがどこかの国にはあるそうだ。
そういうこったな。
格ゲーのはなしだけど、誰かのプレイを見ていても、
なんにもわかんないってことがあるだろう。
じゃあ、どこまでならわかるかという視点で見てみる。
例えばソニックブームという技。
「後ろタメ→前パンチ」
というコマンドで、どれくらいタメて、撃っているか。
これだけでも見てみようと考えることだ。
そういう着眼点が持てないってんなら、
着眼点が持てるまでずっと見てみる。
丸暗記でもいいから見る。
わけがわからなくても詰め込んでおくことで、
わかるようになってきたとき、
あれはこういうことだったんだ！
ってハマる瞬間がでてきて、一気に進歩することが
あるからさ。
そうやって憶えたりしないで、攻略サイトの知識だけを
入れたりすると、雑多な知識の引き出しがないから
ワンパターンになっていくし、実践力がないもんだから
簡単に破壊される。
基礎というか、膨大なバックボーン、
昭和風にいえば苦労が背景にあるからこそ、
強くなるって部分はあるよ。
格ゲーだけじゃなく、シューティングやパズルでも
そうだと思う。
運が悪いとか、自分以外のせいにして、
わけわかんないままに負けたけど、とりあえず全部暗記しとくか、
とか、つらいけど負けたシーンまでは反芻してみようとか、
そういうできる範囲の努力をしない人は
いつまで経っても前に行かない。
そんなの、本当にもったいないと思うわけだ。
やるなら、簡単にできないことをやろうぜ。
キミが簡単にできることは、他人も簡単にできるようになる。
簡単にできないことをやる奴が、最後に勝つのさ。
もちろんセンスだのなんだのはあるがね。
人に勝つのではなく、ゲームに勝つタイプのシューティング
とかならば、コツコツと積み上げていくのが無駄じゃないってのが
わかりやすいかな？
センスのある格ゲーマーがドーンときてガシャーンってな感じで
自分の努力を打ち砕くってことも少ないだろうからさ。
まあ、いろいろ脱線したけれど、
見て覚えろ！ が時代錯誤だとか、
パワハラだとか、そういう思考停止はよくないぜってことだ。
そうやって紋切り型の対応をしているキミを見て、
ライバルだとか昭和生まれの連中はほくそ笑んでいるかもしれない。
あいつは一生、負け続けてくれるな、ラッキーってさ。
好きなことへの努力は苦労とは違うんだぜ。
ましてや徒労になどなるはずがない。
見て盗め。
見て盗まない時代だからこそ、
見て盗むヤツが勝つのだ。
