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Huyumi 2022/02/11 22:32

自分を形成したゲーム十選

・はじめ

 こんばんは。
 夜に見てない人もこんばんは。
 そろそろCi-en更新しないと思っていたんですが、近況をまとめる前に、気が向いて書いた文章を公開することになりましたふゆみです。

 Twitterで「自分を形成した作品」や「ベストゲーム10」みたいなハッシュタグ見るたびに自分の中ではなんだろうと考え、大体同じゲームが上がって乗っかろうとするものの、いやこれ語り始めるとTwitterじゃ足りないなと思って幾度。
 我慢し切れずこちらでまとめることにしました。

"自分を形成したゲーム十選"

 という意識でタイトルとその理由を挙げていきます。
 順番はなんかいい感じに。




・本文

・MOTHER2
 当時いつの間にか家にあったタイトルの一つで、なんか英語でわかんないタイトルだし、起動してみてもよくわかんない怖い雰囲気のムービーが流れる不気味なゲームでした。
 何度か付けてはすぐに消してを繰り返していたんですが、ある日好奇心が勝ってムービーのその先へ行ったんですね。
 待っていたのは優しいドット絵で織り成す、温かい物語。
 初印象からのギャップから、そのままクリアまで勢いづいたはずです。たぶん。
 少なくとも当時触っていたゲームの中で、明確にクリア、それも何度も繰り返しプレイした初めてのタイトルであったのは間違いありません。

 わたしはドット絵が人並み以上には好きですし、物語の向こう側に自分を投射する、自己投影する没入型のゲームのプレイスタイルがとても好きです。
 たぶん、ここから始まったのだろうなと思います。
 一回り成長する度にクリアしているんですが、その度に発見が価値観の変化を感じて面白いタイトルでもあります。


・ドラゴンクエストVII
 ドラクエは3、5、7、8をプレイして、一番印象に残っているのが7でした。
 たぶんドラクエファンよりはそんなに好きではない感覚を覚えているのですが、少なくとも自分を形成した一員であることは間違いないと思います。

 ネットで評価されている「くそダルの鬱展開の連続」――であるのは正しくて、ただその救いのなさと、その中で描かれる僅かな光に吸い寄せられた羽虫のようなものが自分であると認識しています。
 性癖なんですね。人格形成中にこんなもん食らってしまったら、それが本来の人となりに好みであるかどうかを問わず、好みになってしまうんですね。適当言いました、たぶん適正あったんだと思います。

 一点、物語がとても奇妙な構造になっていて、後続含め全てのシリーズの中で一番魔王が世界を滅びに追い詰めたタイトルなんですね。
 主人公側はそれを救うのですが、じゃあそれが選ばれし勇者――なんてことはなく、身元不明の孤児です。
 追々素性は明かされるのですが、伝説の海賊の血筋とかいう凄いのか、そもそも誇れるのかようわからん肩書になります。

 仲間が凄いのでは? と思うのですが、同じ村に住むちょっとツンツンしてる女の子と、エース級として活躍するものの早急に永久離脱する王子と、元々狼の少年と、どこぞの王子の末裔と、魔王との聖戦に参加したおじいちゃんです。
 一番最後のおじいちゃんがまぁ経歴だけで見れば中々に凄いのですが、実際喋ってみると普通のおじいちゃんです。ようは全員パッとしない。

 シリーズ屈指に強い魔王と、シリーズ屈指パッとしない主人公勢から、わたしが学ぶことは、

「当人達がやると決めたら、どんな偉業でも成しえる」

 だと思います。
 まぁ今わたしが思いついたんですが、格好いいのでこれでいいと思います。
 転職で勇者にも成れるのでワンチャン制作者意識してたりしない?



・アルトネリコ3

 いわゆる土屋暁作品群の中で、どれか一つ選ぶとなったらこれかなと。
 音楽とビジュアルは飛びぬけて良いんですが、なんか他の要素に粗が多くて花丸は認めづらいものの、今後作者追いするきっかけになった作品であるのは間違いないので。

 というかシリーズ通して粗が多すぎる。

 アルトネリコ1はRPGとしてはシステムが良い物の、シナリオの掴みに問題があり、一番古い作品でもあるので加点要素が少ないです。

 アルトネリコ2はゲーム部分中々面白く、人の黒い部分を少しでも面白く描こうと上手くまとめられていたので好きです。

 シェルノサージュは直近までVITA専用+タッチパネルオンリーという意味のわからない仕様で、集金形態や目立つ低予算感から粗粗の粗。
 キャラや、ビジュアル、音楽、シナリオ面の総合力自体は凄いと思います。
 ぼくはイオンちゃん恋人としては無理だなと思ったのでどうしても加点抑え目になるんですが、恋人じゃなくてもお風呂一緒に入ってくれたのでそこは最高に評価しています。

 アルノサージュは総合力高く、いい感じになるかと思いきや飛び抜けて気に入るとがった個所も見つけられず、シナリオ等の一部要素が受け入れがたく喉に小骨が刺さったままです。今も刺さってる。

 拡張少女系トライナリーはメタフィクションとして最高に好き。キャラも一番好き。
 それ以外は……うん。
 アルノ3から見えている、マーケティングの弱さ直してくれないかなという気持ちが一番です。


 この作品群を語ると、どうしても毒が入ってしまうのは何故なんでしょう。
 めっちゃ好きなんですよ。でも多分人には勧めにくいこの感じ。
 次回作待ってます。粗あっても、致命的な地雷踏もうとも相変わらず作家推ししてプレイし続けると思います。



・装甲悪鬼村正
 これは――ドラクエ7の系譜!!
 鬱展開好きなのもそうなんですが、正義とは何たるかについて人生観根っこから変えられたのが一番大きいです。
 たぶんfate好きな人は同じ理由の人も多いと思うのです。

 時折私制作が自罰的な様子が魅力的と評されることがあるんですが、まぁこの作品が主要因だと思います。
 意識してオマージュしているとかそういうのではなくて、わたしの根っこの価値観がこれで染まっているだけ。
 これって本当に正しいのかな、これって本当に悪いのかな、そう思いながら毎日を生きている。

 商業エロゲNo1のポジションを維持し続けています。たぶん更新されることはないかもしれません。
 興味あったら触ってほしんですが、色んな意味でおススメはしにくいです。
 体験版クリア出来たお前なら最後まで楽しめるはずだ。ずっと同次元の新しい地獄が続くので。









・SEKIRO
 尖った作品作る企業が、万人受けするようになったタイトルの最新作ですね。そろそろエルデンリング出ます、めでてえ。
 十年ぐらい昔と今では売り方に変化があって、商業作品だと多くの人に受け入れられる万人向けの作品を作る必要があったんですね。
 それに対してフロムソフトウェアは基本ずっと尖った作品、作りたいものを作って来た。
 その在り方がいま万人向けになったということは、コンテンツ飽和している現代、一芸持っていればそれだけで目立つし需要があるんですね。
 ユーザーが選び放題の現状、ユーザーは欲しいものをその時々で選んでお金を出せる。ポジティブな評価を出すに値する。
 たくさん作品が存在し、それらの情報を当たり前に手に入れることが出来る現代において、個性があるということは目立つ、そして次なにをプレイしようかなという時に率先し て選ばれる理由になる。
 まーここまではマーケティングとしての意識ですが、本題は別で機会があったので語っただけになります。

 さて、SEKIROがこのラインナップにある経緯はほかとちょっと違っていて、わたしがゲーム制作しようという意欲を得た点、こうしたゲーム制作は面白いのではないかと着眼点を得た点が一番ですね。
 これが無かったら「最果てを目指す」なんて、今のわたしなんてなかったんですよ。

 もちろんSEKIROはゲームとしても優れています。
 それはもうあらゆる要素で満点あげます。
 このゲームは凄い! 一生クリア出来ない人も多そうだけど!




・四人の王国
 MOTHER2で植え付けられた「自分はゲームに没入感を求めるんだ」という事実を認知したゲームですね。
 この開発規模でここまでプレイ体験を高められるのはとても素晴らしいと思います。
 ついでに自作で挑んでみようと思ったんですが、とてもじゃないけど敵わないことを痛感した作品でもあります。いやこれめっちゃ凄いのよ。
 本当にやりたいことをやる、やり続けるという強い信条が無ければ、ここまで隙なく仕上げることは出来なんだなと感動しました。
 次回作同じコンセプトに見えるし、開発規模増して徹底的に研ぎ澄ましているので、どんな作品に仕上がるのかとても楽しみです。



・Undertale
 自分にとっての、没入感、メタフィクション、ドット絵の価値を再確認する作品ですね。
 ついでに、好奇心のためならば手段を選ばない新しい自分を見つけました。
 凄い優しい世界なんですよね。
 敵として排除しにくるモンスターと、みんな仲良くなれるんですよ。
 誰も殺さなくていい、この世界なんて敵なんていないんだ。

 ……でもこの愛しい友人達が、敵に向ける殺意、憎悪、悲しみ、見たくない?
 わたしが敵になれば見れるんだぜ?

 とても完成度が高く、独特の個性を綺麗に作品として調理している作品です。良い。



・Chrono Ark
 比較的直近ですね。
 デッキ構築型かつ、RPGとしての完成形の一つだと思います。
 ゲームデザインが優れていて、なおかつビジュアルやユーザビリティも満点でいいよ。
 シナリオは今後具体的に作られていくのだろうけれど、まぁ微妙でも無かったことにして良い思い出のままに居られる次元。現状結構期待してアプデ待ってます。

 結構「気づき」を得られる作品でもあったりします。
 この開発コストで出来る範囲はここだとか、
 RPGの構造で、面白いと感じる個所はこうなっているとか、
 良い演出の見せ方の手本はこうだとか。

 あまりにも良い作品は、どうしてそうなっているかが理解出来ない次元だったりするのですが、この作品は手が届く範囲の星、って感じでとてもお気に入りです。
 まぁこの記事で一度でも名前が出た作品は大概上から数えた方が早いお気に入りなんですが。


・エンチャントファーム
 そう、こいつが「どうしてそうなっているかが理解出来ない次元」だッ!

 VIPRPG+ソウル系+ポケモン+他諸々のパロディ
 爆発すると思うだろ? しないんだ! 世界観しっかり出来てる!

 ポケモン算でバランス取れるわけないだろ!
 でも取れてる! デザインも秀逸!

 古いツールを最大限に活用し、マップも尋常じゃなく探索しやすく、走りやすい。
 そう、どういう理屈でこれが成り立っているがさっぱりわからないのである。

 RPGの完成形の一つ。
 あと見下ろしマップデザインも。
 これとか、ネフェ系とかあるのに、どうしてマップ作らないといけないんですかという意見を目にしたけど、激しく同意しかない。
 勝てない。勝負したくない。お前らが一番だ。



・BLACKSOULS
 同人エロゲ+童話+ソウル系+クトゥルフ

 要素が多すぎる!
 いつ爆発するかわからない危険な調合を今すぐやめろお前ら。
 それかどうして作品として成立するか内約を教えろ。

 マップデザインや、ゲームバランス、オマージュの在り方の完成形の一つですね。
 また、わたしが同人エロゲにハマり、作ろうとまで至った主要因になります。
 あぁ、こういう在り方ってありなんだ。
 創作者として、あるいは生き方として、勇気をとても貰えた作品です。


・ おわり

 自分を形成したゲームとして挙げさせて頂いた10タイトルでした。
 これがベスト10や、印象に残ったゲームでも全然違うタイトルになるでしょうし、なんなら各ジャンルといった括りでも複数タイトル挙げるのが楽しそうだなと思います。
 流石に多分やらないけど!

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Huyumi 2021/12/10 19:00

2021 12月近況

・はじめ

 最近色々と細々した出来事があったので、ちょっと纏めておこうかなと。
 所謂近況報告という奴になります……まるでCi-enの記事みたいだぁ!



・PC

 五年近く使っていたPCが不調で怪しかったので買い換えました。
 長時間稼働させているとプチフリーズで画面がカクついたり、画面出力自体のFPSが落ちている感じになったり、あらゆる音声にノイズが入るようになったりと、日に二度再起動すると平常化するものの、まぁ使えなくはないけれどまともには扱えないので痛い出費でしたが新PCを購入。

 3Dゲーム最低限動くPCが欲しくて、そうなると旧PCのスペックで十分だったのですが、世界情勢からの伝導体不足もあってか、いつも使っているサイトでは古いパーツは取り扱っておらず、なに動かすんだよって感じのゲーミングPCを買いました。
 大体23万円。元のPCスペックが普段触るような3Dゲーム全部最高画質で、FPSちょっと安定しないかなってぐらいで、それ以上は何も求めていなかったので完全に性能を持て余しています。

 高い買い物でだいぶ躊躇っていたのですが、旧PCの症状がさらに悪化するとどうなるか想像すると嫌な予感しかなかったので、リスクやコストが丁度良い今のタイミングで動きました。
 なんとか資金周り大丈夫には思えるんですが、無理そうな場合に備えて身内に改めてお金で頼るかもしれないと相談も重ねたり。なるべく頼らないでいられるといいです。

 旧PC、実は何もしなかったわけではなく、怪しいパーツを購入しては交換していました。
 ストレージ、CPUファン、サウンドカード、電源ユニット――症状的にこの辺りでダメなら、次はマザボ、グラボ、CPUの順。
 もうこの三つだと新PC買ったほうがマシな次元ですし、修理の手間やリスクを考えると自分でやってられませんでした。
 パーツ代、基本無駄だったぁ……勉強代。

 余談ですが、メモリとストレージを一つずつ旧PCから移植しました。
 ストレージ、フォーマットするのって初回利用の時だけで、中身そのまま持ってくれるんですね。
 中身分割して一生懸命送ってましたよわたし。


・DLsiteのフリゲ公開


 「最果てを目指す」「ブレイカーハーツ」共にDLsiteで取り扱ってもらえるようになりました。
 現状限られた作品群の中の一つということで、想像以上の反響になっているようで手間掛けて処理した甲斐があったなと。
 双方初公開の初動を超えるDL数で、色々と役に立つかも! とデータは記録しているのですが、多分他者やわたし自身もこのデータを役立てることはないだろうと薄々感じています。色々と特殊な例過ぎてわかんないね。

 DLsite側、同人エロゲ界隈などで当然わたしは無名な中、これからどうやって名前を売っていこうと試行錯誤していく段階――のちょっと前だったんですが、今回の件で導線を引けたのは、なんというか"風"を感じます。
 最果て開発前「ゲーム作って生きていこう」そう決めたあの日から、失敗らしい失敗もしなければ、成功は十二分で、資金繰りや外注など見えたハードルがあれば、今回のように周りがサポートしてくれる状況が増えました。
 都合が良すぎて怖いよ、わたし。足元唐突に抜けないように日々注意してます。



・制作

 肝心のゲーム制作のほうはちょっとずつ進めている感じです。

https://twitter.com/huyumizora/status/1453255269752901639
 タイトル画面ちょこっと作ったり、

https://twitter.com/huyumizora/status/1463816937113198600
 戦闘画面のUIも納品され切ったので進められるタイミングで機能がちょっとずつ足されています。
 スケジュールに余裕がある段階というか、完成を急いでいるわけではないのであまり自分に負担を掛けないペースで。

 二月辺りがさらに忙しくなる予定です。
 確定申告して、個人事業主の申請出して、開業費どこまで認められるか頑張って。
 これらの処理がどれぐらい負担になるかわからないので、今の段階で多少無理をしても進めたほうが良いかなーとか、発売延期はしたくないなーとか色々考えてます。

 ゲ制の進捗は変わらずTwitterでこまめに発信する予定です。
 今回Ci-enでまとめて偉いわたし!
 ほんとまとめて書いたものを公開したいなってタイミングでしか動かないので、だいぶ他の方とは違った使い方をしているという自覚はあります。
 まぁ今の使い方で特に問題やロスは感じないかなぁ。



・おわり

 どうして二月忙しいって言ってるのに、色んなゲーム発売延期して二月に入ってくの。

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Huyumi 2021/10/19 18:24

UI外注もしていく

・前回までのあらすじ

ふゆみ「新作こんな感じで動きます!」
Aさん「外注ありなら、UIも外注してみては?」
ふゆみ「確かにスキル、意欲共に自分でやるのは苦しい……。
でもそこまで予算集められなかったし、外注出来たとして費用回収出来るかわからない」
Bさん「回収出来るし、予算出すよ」
ふゆみ「は、はい」


・本文

 そんなこんなで外注することに。
 予算返さなくて良かったり、数ヶ月後からなら人探しも手伝えるという要素も付いていたが、とりあえず後者は頑張れば回避出来ると思ったのですぐに動くことに。三日ぐらいで必要なやり取り全部終えて、入金されたので余裕で動けた。あまりにも手厚い。



 さて、探し始めるとこれが難しい。
 キャラクターデザインは人気があるので探せば幾らでも人は居る。
 背景もメインで描いていたり、キャラと一緒に描いている人も多く、どの人がどんな好みだったり、スキルを持っているかはわかりやすかった。
 それがUIとなると急に難しい、pixivとTwitter見ているだけでスキル持っている人は見つかった次元から、そもそも誰がスキル持っているのかわからない。様々な条件で優先度付けて声掛けるとかそういう話じゃない。

 ちょっと発想を変えてみる。
 ポートフォリオを見つける箇所を画像からゲームに変更する。
 特にDLsiteならイラスト担当の名前は基本載っているので探せ――ない!
 細かに分類されていないのでUI担当誰だよ! ゲーム内に入っているクレジット見ても基本わからねぇ!
 という苦戦も数時間やっていたら、一応二名ほど見つかったが多分求めている作風とは違う。


 もう一度発想を変えよう。
 まず欲しい雰囲気のUIが使用されているゲームは何だろう。
 それを見つけることが出来たら、ゲームの責任者に声を掛ければいい。

「UIデザインしたの誰ですか?」
 「自分です」→「依頼したいです」
 「他の人です」→「その人教えてください」

 完璧だ。
 コミュニケーションコストとリスクが大変そうだが、割と手段は選んでいられない。
 作品の完成度というか、再現度を高めるのならわたしは何でもする。


 欲しい雰囲気のゲームを考えてみる。
 真っ先に浮かんだのはアトリエの黄昏シリーズ、それも「アーシャのアトリエ」だった。
 文明が衰退した世界で旅をするというのは世界観も近しい。他の黄昏シリーズよりも寂しさや儚さ、それでいて美しさを残そうとするUIデザインはとても求めている物だった。

 そのイメージをインディーズ規模に下げてみる。
 大体そんな雰囲気のデザインが使われている、出来そうなクリエイターが手がけている作品。
 んー「ラシュイットリーテ」かな。
 ……「ラシュイットリーテ」だな? 作者様依頼受けてくれないかな?
 お仕事募集している気配も無いし、アダルト界隈明るい様子も無いけれど、ワンチャンないかな?







 ありました。
 ということで「ラシュイットリーテ」の作者様、笹見 観 様(@sassa_mi_kaan)にUIデザインをしてもらえることになり、実際にタイトルロゴやタイトル画面のボタンデザインを描いてもらえたのがこちらです。


 う、美しい……。
 求めていた方向性で、理想以上の物が出来上がりました。まるでスケベなゲームじゃないみたいだ。



・おわり

 元々スキルアップしてきたのでプログラミング難易度が下がり、その上で前作は使い回せるようなシステムを幾つか作っていた。
 同人エロゲは初なので、売り上げを伸ばすよりは名前を覚えてもらうことや勝手を知ることが大切なため、ボリューム自体はコンパクトな予定。
 そんな中で、ネックだったUIデザインも外注出来る状況を整えてもらったので、かなり余裕がある。外注周りの連絡、そこそこ大変だけれどあまり苦しいという印象は少ない。

 過去一楽な制作が始まろうとしている……いやもう始まっているのだろうけれど、あんまり実感が無い。ウディタちょろっと触って、あとは連絡しかしていないので。

 残る主な不安は売れるかだけ。
 何とか1000売れないかなぁ、そのライン届くと同じ規模負担無く回せるんだよなぁ……(ずっと言ってる)

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Huyumi 2021/09/04 13:37

今後の活動について

・はじめ

 ふゆみです。
 次から有償作品に移ると宣言していましたが、結論から話すと「同人エロゲ」を作って行きます。
 具体的な動きや、考え方など掘り下げていくので、アダルトは興味無い、と言うような人も、最後に本記事を見て行って貰えると嬉しいです。


・何故?

 まず、「好き」で食っていく。
 ゲームは好きだけれど、具体的にどのような作業をやりたいのか……となると、細かなテキスト含む物語全般、それに加えてゲーム性に関して自分で作って行きたいです。
 となるとシナリオライターに、プロデューサー、ディレクター、デザイナー辺りを全部牛耳りたいわけですね。
 これが企業所属と考えると、わたしがそのポジションに入れる入れない以前に、兼任が基本的に難しいと思います。
 なので同人、かつ現実的に食えるほど稼げる場所は? となると「同人エロゲ」「steam」「スマホアプリ」のどれかになるのですが、様々なメリットデメリット考慮した上でわたしには同人エロゲ一択だなぁと感じて来た所存。

 まぁこの辺りの細かい掘り下げは別の記事で。


・何が変わるの?

 まずお話したいのが、エロゲはエロくなくても売れるという話。
 界隈知らない人にはさっぱりでしょうが、ベッドシーンのあるドラマや映画がアダルトコンテンツとして評価されているわけではない……という例えが一番伝わりやすいのではないでしょうか。

 上記は具体的に商業エロゲの話なのですが、えっちな要素が商業エロゲよりは遥かに重視される同人エロゲではあるものの、エロくなくてもゲームとして優秀なら最低限売れている界隈になります。
 より売るには重視する項目であることは間違いなく、そもそもエロをおまけ程度に収めるといった話ではなく、エロゲが他のアダルトコンテンツとちょっとだけ違うんだよ、と話の前提に置きたいだけです。


・ゲームに関して
 基本的には性描写が追加されることと、戦闘面をカジュアルに寄せる程度で、他は何も変わりません。
 前二作の最果てやブレハにえっちなシーンが追加されたり、なんなら裸のCGが見れるだけでもそれはもう同人エロゲの区分です。不思議!

 元々戦闘面に関しては考え過ぎるゲームを作って来たので「考えなくてもクリア出来る、考えるともっと楽しい」ぐらいのラインには調整する予定でした。

 アダルト要素に関してはシーンon offの機能を取り入れることは確定しています。
 ただ全年齢版を同時に発売! といった挑戦的な売り方は初の有償作品なので怖くて無理です。ゆるして。

 また性的な要素ですが、酷くノーマルな作品を作って行きます。
 当たり前として普及している陵○や売春といったジャンルはわたしには既にきつく、さらにディープな物も平然と転がっている界隈ではあるのですが、まぁわたしには無理。
 ならどうしてユーザーとしてでも既に入り浸っているかと問われると、数少ないノーマルな物を楽しむか、ハードな物をエロを度外視しゲームとして楽しむか、という修行僧めいた遊び方をしているからなんですね。
 この遊び方、よくよく探せば一定層居るみたいで、ニッチな性癖を扱わないことで売り上げは伸び悩むだろうけれど、わたしのような層を掴んだり、ゲーム性が評価されることで食っていけるぐらいには稼げるだろう――というのがわたしの見立てです。


・Twitterに関して
 えっと、今まで通りです。
 現状のように、たまにセンシティブな発言をすることがあると思いますが、TLに直接的過ぎる画像を流すことは限りなく避けて行きます。

 作品リンクを貼ると思いますが、サムネがセンシティブな物にはならないようにします。
 フィードバックで来た物にえっちな画像が含まれている物はふぁぼする予定もないです。


・Ci-enに関して
 本記事や今までの記事のような表現に収まります……だってCi-en全年齢で登録してるんだもん!
 規約見る限りこの運用は現状セーフなラインのはずです。

 また300円プランの特典として「次回作のスペシャルサンクスでの名前記載」があるんですが、アダルトに名前載せられても困る人が居るはずなので、Ci-enのメッセージ機能で事前に載せるor載せない、もしくは名義変更の連絡をさせて頂く予定です。

 ただ現状、需要が少ないようで、加入者が最低限の状態です。
 今までにあった300円超えのプラン同様に、諸々の事情で有料支援枠自体が無くなる可能性もあります。
 ちょっとこの辺りどうしようか悩みつつも、リターン意識して加入している人へ突如枠が消えるかも知れないという伝達を。


・既存ファンへの意識

 今までの作品に感想くれたファン層、その八割ほどはアダルトコンテンツに関してプレイしない、ないしプレイはするが表に感想は出さない層に見えるので、こうした人々を売り上げや宣伝に扱えない点は苦しくもあり、また、わたしの次回作を待っていたがプレイしない作品群に入ることで、そうした人々の中で"Huyumi"というクリエイターが終わり、わたしから見ても「さよなら」をしなければならないのは中々切ない物なんですが――まぁ食っていけないのは無理なのじゃよ……。

 こうした事情や心境を述べることで、界隈に新規参入してもらう奇跡的な流れは期待しておらず、まぁ裏切ったわけじゃないと認知してもらった上で、ポジティブなお別れをしたいなというのがわたしの気持ちですね。
 お別れだ! わたしはこれから大人の階段登るよ!!

 ……あ、エロokな方々は今まで通りよろしくお願いします。
 頑張ってお金払いたいと思えるようなゲーム作るので何卒。


・次回作

 さて、次回作ですが、







 というゲームを予定しています。
 魔王を討つ英雄の物語――とオーソドックスなテーマで、ちょっと邪道な純愛ファンタジーを描いていきます。
 イラストは神城さだめ 様(@sadame_k)に担当して頂けることになりました。
 ヒロインかわいいやったー!



 立ち絵


 ヒロインのルシアちゃんです。
 魔王のせいで記憶の無い主人公を支えてくれる、従者+母親+恋人のようなパートナーになります。

 ……さて、デザイン色々口を出させてもらって、スチル含め任意のイラストをどれだけしっかり注文出来るか、注文しこうして納品されていく最高のイラストに相応しいゲームを作れるか震えてきます。

Q.ふゆみさんの進捗は?
A.ついったーので大体ぜんぶ。

 い、いそがなきゃ……。

  • アイコン
    しろん ID00042331
    ブレイカーハーツありがとう+次回作期待していますのもの
  • アイコン
    yakoヤコ ID00902733
    Huyumiさんのゲーム好きです。ひっそりと応援しています。

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Huyumi 2021/09/04 13:29

同人エロゲを作って行く

・はじめ

 同人エロゲを作って行く――ために考えてきたこと、今までやってきたことをこの辺りにまとめ。
 別の記事から飛んだ場合、そっちを全部読んでからこっちに移動した方が良いと思います。


・前提

 まずゲーム制作で食っていく、ためにはどのような売り方があるのか。

 一般的にはゲーム制作会社に勤める、というのが普通っぽいですが、まぁわたしはしっかり働けるほど普通じゃないので……。
 シナリオで好き放題やりつつ、ゲーム性にも口を出していくポジションというのは、仮に就職出来ても難しいと思います。
 また心身不安定極まりないので、月給分しっかり働くだとか、継続し安定した活動がそもそも不安です。
 あと人と関わるの疲れちゃうので最低限にしたい。


 次に外注。雇われるケース。
 そもそも声をかけられない……というのは置いておいて、体調の面から納期に追われる生活を考えるとそれだけで眩暈がします。
 ここで気になったのは、誰かに迷惑を掛けるのは苦しくても、誰かに迷惑を掛けられたり、自身がリスクを背負うことにはあまり抵抗が無かったことです。
 わたしはわたし自身をベットして、好き放題に活動しお金を手に入れたいのだなと。


 ということで同人活動。
 自分が会社や社長と考えることをベースにして、現実的に稼げるライン。

・steam
 全世界向けのプラットフォームですね。売れた時には青天井で伸びて行くので夢があると思います。
 けれど最低限英語は対応しないとパフォーマンスが大きく落ちる、そしてテキスト書きたがるわたしは翻訳費用が尋常じゃなくなります。

 好まれるゲームとしても、マルチプレイ、3D、アクションといった、動的なゲームが売れやすい傾向が見え、わたしのようなテキストベースの静的なゲームは余程のことが無い限り伸び悩みます。

 商業と同人作品の垣根が壊れているのも問題です。
 未だに検索ワードで分ける程度しか存在せず、それでいて全世界なので才能も資金も非常に個人差がハッキリ出てます。
 そんな「ルール無用のデスマッチ! 報酬はお前の力量次第!」
 ……に見えて、実際は各国で出来る表現、好まれる表現に差があったり、色々な制約が多く作品を販売する第一歩すら手間取る報告があり、かなり抵抗を覚えました。

 まぁ最悪DLsiteに翻訳してsteamで売るサービスがあるので、コスト回収出来そうならそれ頼ってもいいかなと。
 全世界に羽ばたきたいだとか、一杯お金を稼ぎたいとかそういった野望は別に無いので。


・スマホアプリ
 昨今、PCは持っていなくてもみんなスマホは持っています。
 単純にユーザーの多い媒体で売りに出すというのは理に適っています。
 最大の問題として、わたしはスマホをほとんど触らないんですよね、週一でバッテリー切れてるの見つけるといい方。

 そんなわたしはソシャゲ以外の売り切りスマホアプリをほとんど知りません。
 なのでここからは完全に憶測になるのですが、スマホはソシャゲ以外も基本プレイ無料が主流で、買切る文化は少ない印象を持っています。
 結果、アプリ内に広告を入れる必要があり世界観を壊すか、何かしらの課金要素を入れて利益を出すかのどちらかになると思うのですが、当然どっちもいやです。いやなの。

 一応今後の時代も見据えつつ、ゲームは全てマウス操作を基本に作っていますが、今のところは無理にトレンドのわからないスマホへ挑戦する必要性は薄いのかなと。


・同人エロゲ
 ということで同人エロゲ。
 全年齢じゃダメなの? と思う人にデータを貼りますね。

 DLsiteの売り上げを2021/02/04に手動で調べた物になります。
 年一リリースしたとして、その作品の売り上げ=年収として考えます。



85/1689=0.050325636471284782
全年齢の販売本数が1000以上の割合

 1689作品が全年齢作品として登録されており、内85作品が売り上げ1000を超えているので、約5%が1000売っているという見方を出来ます。
 値段設定にもよりますが、1000円で売りに出すと、確定申告でいい感じに返してもらったとしても600円ぐらいが利益になると見た方が楽です、実際は700近くなると思いますが。

 その六十万の売り上げだと、規模にもよりますが外注費で大体埋まります。これじゃ食っていけませんね。
 大体この設定だと、3000~5000売れないと厳しいと感じます。

 全年齢だと上位0.5%……というか数名だけが、辛うじて食っていけてるのだろうなという数字を出してます。
 さて、これが全年齢の話で、アダルトだと、

3395/19543=0.17371949035460268
R-18の販売本数が1000以上1999以下の割合
 R-18は共に全年齢作品を含む数値。

 こんな感じ。5%→17%です、倍率三倍!
 他1000本ずつ見て行くと、


2945/19543=0.15069334288492042
 販売本数が2000以上の割合 15%

2095/19543=0.10719950877552065
 販売本数が3000以上の割合 10.7%

1443/19543=0.073837179552781046
 販売本数が4000以上の割合 7.3%

1028/19543=0.052601954664074094
 販売本数が5000以上の割合 5.2%

873/19543=0.044670726091183541
 販売本数が6000以上の割合 4.4%

678/19543=0.034692728854321238
 販売本数が7000以上の割合 3.3%

555/19543=0.028398915212608095
 販売本数が8000以上の割合 2.8%

455/19543=0.023281993552678709
 販売本数が9000以上の割合 2.3%

386/19543=0.019751317607327432
 販売本数が10000以上の割合 1.9%


 こんな感じになります。
 またフリゲと同人エロゲでクオリティの差は大きくありません。
 多少丁寧だったり、オリジナルのイラストが使われている分の差はありますが、大体良く出来ているフリゲは同人エロゲでも早々無いクオリティになります。

 さて、わたしの「最果てを目指す」がフリゲでどの辺りに来るのかと言うと、フリーゲーム夢現では諸々のランキングだと上位0.5%辺りに大体位置取っています。
 ふりーむ、アツマールと並んで大手サイトではありますが、ここが界隈の評価にはならずフリゲという括りで見ても、あのDL数は早々無い値なので3%ぐらいには行くのかなと。
 これが売るとなったらもう少し下げて5%と考えても、同人エロゲの分布に当てはめると5000以上の売り上げが期待出来る事になります……あれ、いけそうでは?

 えっちなコンテンツに忌避感はありませんし、エロゲに関しては率先して作ってみたいと昔から思っていたのでメリット。
 実際ユーザーとして入り浸り、この認識に大きな差異は無かった事を確認しつつ、商業エロゲ同様に最悪エロくなくてもゲームとして面白ければ売れる、多少ダメなところあっても、商業と違い好き放題作者の特徴を出した作品が魅力的に感じる、ハードな性的嗜好以外を好むユーザーも居る――などの所感を得て、実際この方向性で動こうと思いました。


・いつから考えてた?

 「最果て」開発開始から大体二年前、なので2017年の四月辺りだった気がします。この記事書いている日から四年半ほど昔の話。



 大体これが希望の星。
 この作品に出会えたからこそ、ゲームで食っていけるのでは? と信じてここまで進んでこれた。


 その日から同人エロゲ界隈が規模が大きくはなりつつも、特に埋もれやすかったり、メインの気質が変わってしまった気配が無いことに安堵しつつ、今まで何して来たかを。


・今までやってきたこと

・マウス操作
 以前別の記事で語ったように、エロゲは片手でプレイ出来る方が好ましい点に、デバイスの主流自体はスマホにあるので、キーボードに頼らない操作がユーザーにとって敷居が低いと感じました。
 あと今後ウディタがスマホにも移植してくれるかも知れないし……。


・ウディタ
 他ツールではなく意図的にウディタを選びました。
 まぁわたしがウディタの仕様をとても気に入っているという点もあるのですが、何より公称でアダルト作品の制作に使っていいと保証が出てるので。
 調べたら昔の事例が出るのですが、ツクールはちょっと怪しいです。公式が返答せざるを得ない状況に持ち込んだからかなり厳しいと思うので、誰もやらないで欲しいなぁと。

 ツクールのメリットとして、プラットフォーム、利用素材、プラグインの三点があります。
 プラットフォームはアツマールという大きな場所……ではなく、同人エロゲだとスマホで動作出来るかが主になります。
 実際スマホで出来るようにしている同人エロゲもちょいちょい見かけるので強みだと思いますが、別にそこまでターゲット層を広くしたいわけでも、ツールのメリットを捨ててまで取るメリットではないのでスルー。

 利用素材に関しては、ツクール独自だったり、それを改良した素材は当然ながらツクール以外では使用できません。
 この辺結構上質な素材が揃っているものの、色々な作品をプレイして行くと見飽きる程度には利用頻度が多くなります。
 また、共通の素材を扱うことで、作品が目立たなくなります。
 そのためある程度下手だろうが、苦手だろうが、どうせマウス操作に必要な素材は自分で作る必要があるので、この辺りには頼らないような下地を作りました。

 プラグインも同様で、ツクールはユーザー層が広いため拡張プラグインも多いです。何かと付け足したい機能は先駆者が居る。
 ウディタだとコモンイベントに値するのですが、このプラグインはツクールよりも数が少ないです。
 ただプラグインの利用は素材の利用同様に普遍化し目立たなくなるデメリットに、マウス操作したいのだから画像もシステムも色々作る必要があるし、戦闘もオリジナルにしたいのなら何でもゼロから作れるスキルを身に付けられるべきだなと思い、ウディタでも配布コモンイベントはほぼ頼っていません。ウディタだと何でも弄ったり作りやすいしね。

 ということでボクはウディタリアン!
 わたしとしてはツクールのメリットは今後の活動に一切影響を受けないと思ったので触れませんでしたが、これら三点のメリットが欲しいと感じるのなら扱う価値が十分あるツールだと思っています。


・女の子の魅力
 前二作、両方とも女の子で満ちてます。
 別に男の子に興味がないわけでは無いんですが、男性向けエロゲ作りたいって言うのなら限られた時間の中で磨くのはここ。
 商業エロゲでもキャラゲーという言葉がありますし、最悪ゲームとして出来が悪くても女の子に魅力があれば最低限評価してもらえるはず……! という卑しい算段から、シナリオを際立たせたり、ゲームとしての完成度を上げるにはキャラの魅力は不可欠だとわたしは信じてるからです。
 思い出して欲しい、あなたが神ゲーだと思う作品を。大体その中に居た誰かが一緒に思い浮かぶはず。

 最果てだと一キャラに専念しつつ、地の文を練習しました。
 ブレハだと複数キャラで練習しつつ、地の文を無くしセリフ回しを練習しました。
 次回は地の文無しでメインキャラ一名になる予定です。

 ……あれ、地味に練習外の挑戦では!?
 言い訳させてください。同人エロゲプレイしてて、えっちだなぁ……と特に感じた作品は没入感が強いゲームが多かったんです。
 主人公 ≒ プレイヤー
 つまり主人公も地の文も邪魔。
 あと複数キャラ居るとキャラクターデザイン費用が嵩む……まぁそれぐらいしか出なくて、総費用あんま変わらないと思うし、諸々の負担考えると複数イラストレーターの方がいいと思うんですが、どうしても世界観統一したかったし、一キャラに集中したい物語を作りたいなって思ったので……。

 ほんとはもう一作品ぐらい練習する予定でしたが、あんまりリアルに余裕がなかったのと、二作品とも十二分に成功したので、まぁ多少無謀だろうが飛び込んでもいいかなって。
 外注費回収出来なかったら次が回せなくなるのでその辺はどうにかなって欲しいのですが、まぁ無理なら無理で借りて来る。今考えることじゃない。


・内部構造
 さて、同人エロゲ作るために今までやってきたことの話題です。
 最果てだと全部作りつつ、最低限ウディタを動かせるようになりました。
 ブレハはもうちょっとシステムを利用しつつ、オリジナルシステムを綺麗に組み、それでいて既存システムを改造しつつ仕組みを理解したり、ノベルゲームに必要なメッセージウィンドウやバックログ機能を作りました……RPG作って行きますよ?


・これからのこと

 さて、今までのことはこれぐらいで、これからのことを。
 どれぐらい売れるのかなぁ……というのは不安っちゃ不安なんですが、これからずっと向き合っていくことなので無視。


 一番の不安は「えっちなテキスト書いたことない」です。
 裏でも無いです。
 この四年間練習した試しもないです。
 ……さて、言い訳させて?
 小説と、ノベルゲームと、他のゲームの文章って全然違うんですよね。
 で、RPGのえっちなテキストを書くには、イラストが必要なんですよ。
 こんな風に動かしたいってイメージがあって、それを絵師に頼んで、納品された物に実際に盛っていく――工程を無料で出来るわけもなく、フリーのエロゲで練習作三つ目作れば良かったじゃん! と思われるかも知れませんが、だったらイラストを経費に出来て、ワンチャン利益も狙える本番環境で多少評価落としても練習した方が効率がいいんですね。

 あと、結構エロゲのえっちシーン飛ばしがちです。
 同人エロゲ作ると決めてから頑張って見る意識は持っているんですが、まぁ何かしらの理由で興味が薄い場合すっとCtrlキーに手が伸びます。
 あれ、わたしの性欲ひくすぎッ!?

 幾つか参考になる構成だったり、えっちに感じるテキストの作品はしっかり手元に集めています。
 これら見ながら必死に勉強して、なんとか許してもらえる品質のテキストを公開していきたいです。
 ……わたしの性欲枯れないといいな。



 さて、ゲーム自体ですが、今までとほぼ変わりのない作風でやって行こうと思います。
 ちょっとフレーバーテキストの方向性調整したり、扱う価値観については十分大人向けだったから今のままでいいやとか、ゲーム性はもっと考えなくてもなんとかなって、考えると楽しいぐらいの実現目指そうってのは、カジュアルなゲーム性が求められるエロゲに限らず、目指していこうと思っていたので。

 まぁ大体前二作にえっちなシーン入れた感じです。
 結果恋愛描写だったり、生々しい描写が入ると思いますが、まぁ基本今まで通り。
 たぶん界隈知らない人にはわからない感覚でしょうが、似たような物だからおいでよと気軽に言える物では無いことも理解しているので、どうアプローチすればいいのか悩ましいところ。
 先駆者に倣ってアダルト描写カットするオプションは入れる予定なので、今後出す体験版を触って見て欲しいなぁ、なんて。

 あと純愛物、男性主体、没入感意識……そんなゲームを作って行くと思います。
 同人エロゲで主流のハードな性的嗜好だったり、セクハラなどの過度に女性が下になるような、女の子が不幸になる物は作っていきません。
 わたしはわたしの好きな物を作っていく。
 まぁそれだと売れ行きが伸び悩むと思うので、その辺どうしたものかなぁという不安も今から抱いていたり。
 普段同人エロゲ触らない人も敷居が低いですし、ハードな物が好みのわたしのファンは他の部分楽しむ予定でいてくれると嬉しいな。




 余談ですが、売り場はDLsite一択になると思います。
 同人エロゲの売り場としてはもう一つFANZAがあるのですが、向こうはリアル系のカテゴリが好まれている、論理的でなく否定的なレビューが目に付きやすいシステム、一部カテゴリが細かに区分されていない、モザイク修正の濃さがしっかりている(DLsiteががばい)、DLsiteはここCi-enなどの各サイトの連携、相互扶助が頼りになる、予告無しで商業同人問わず催○といったワードが入った作品の販売を停止している――など、まぁとにかく買う側としてはともかく、売る側から見た売り場としては信用出来ないので。
 DLsiteで売ってから、落ち着き次第コスト回収ぐらいは出来るだろうと双方で売ってもいいのですが、実際どれぐらい効果があるのかわからないプラットフォームの広め方に、コストもリスクも掛けていられないというの今のところの感情。片方で千、万売れてて、もう片方が三桁というケースを大量に見て来たので、ここに関してはプラットフォームを広げるのはそんなに効果的に見えないんですよね。



・イラスト外注のメリット

 ようやく告知出来たので、取引を始めてから日々感じていたことを叫びたい。
 費用や、コミュニケーションコストから自分で描けるようになることも視野に入れていたのですが、まぁそうしなくて良かったなと。

 推し作家にお金を払える、気持ちいい!
 推しのイラストを納品してもらえ、それでゲームを作れる、すごい!
 推しと定期的に会話出来るぞ!
 推しの解釈やイメージから、世界観を更に掘り下げられる!

「ここどういうシチュエーションですか?」

 と訊かれて、

「はい、これです!(今決めました!)」

 とプロットが固まる。プロデューサーは誰だ……? わたし?




・おわり

 そんな感じで今までどんなことを考え、どのようにしてきたのか。
 これからどのように動くのか、言いたいと思っていたことはたぶん全部吐き切ったと思います。
 さて、この理念が通用するのか見物ではありますが、まぁわたしとしては作りたい物をしっかり完成させることで必死のいつもの戦い。

 良ければわたしの今後を見守って頂けると幸いです。

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