投稿記事

Huyumi 2023/01/15 04:30

ふゆみのチラシ裏#2

・まえがき

 (愚痴っぽい)個人的な考えごとなんかを書き記す記事です。
 閲覧は自己責任でお願いします。

 大体こんな気持ちで記事書いてましたの図。
 AIイラスト、ローコストで記事のサムネに少しでも変化出せるのいいと思うので習慣にしたい所。

・ほんぶん

 年明けて、Ci-enの記事頻繁に書いてますね。
 精力的に活動している自覚は無く、なんか体感時間が長くてそろそろ書くかって感じ。
 考えごとが溜まっており、かつほとんど処理出来ているので最後の仕上げに書き出してして纏める+アウトプットして覚えていて苦しい内容は忘れてしまおうの機会です。
 見る人のことはほとんど考えていないので閲覧は自己責任だ、うおぉぉぉーー!


・体調

 あんま良くないです。
 12月はちょっと良くて、1月にちょっと下がって、今までと同じ感じ。
 今までと言うと、ル想リリースして6月で「あ、これやべえな」って自覚して、7月にちょっと持ち直してからずっとそれぐらい。
 ブレハをリリースして、半年ぐらい燃え尽きて回復せず、ル想いい加減作るかーと倒れそうになりながら動き始めた感覚と現状似ていると思います。
 その頃と同じぐらいには回復した、頑張ろうと思えば頑張れる段階――ではあると思います……が、頑張ってもイマイチ希望を見出せなかったり、そもそもお薬増えてるのでやはり右肩下がりで間違いはないのでしょう。

 と言っても、これが活動で理想的な成果を上げられていなかったり、ほか私生活などでストレスを感じている結果の心身の疲労かと問われると微妙な感じ。
 老いや、創作する上で魂を削った分最大HPが減っている感覚、あるいは病の悪化がしっくりくる表現――と言い切ろうと思ったけど、いや別に悪化はそんなしていないかも?
 割と眠れるようになったり、ル想含めて今まで作って来た作品によって自己評価、自己肯定感というものは積み上がっている実感は得ています。
 今までああして動けたのだから次はもっと高みを……と完璧&理想主義の性質が絶対的な位置は変わっているのに、相対的な位置は変わっていないと錯覚させたり、それはそれとして生きるのって不幸に対して幸福は釣り合っていないよねって腐った根本が変わっていないからだと思いますが。


・進捗

 息抜き作品の進捗です。
 新作予定ではあるのだけれど、ほんと息抜きの軽い作品なので次回作と呼ぶのに未だ抵抗のある息抜き作品です。

 進捗はあんまり良くないです。
 テキストは少ない量ではあったものの、物凄い勢いで完成しました。
 残りの軽い物を作るかーと考えると、生産的な動きをする余裕が無かったり、そこまでストレスを許容して動くか? という疑問が足を引っ張ります。

 息抜き作品を作るにおいて、「現状の自分がどこまで動けるか」と「創作が好きなままでいられる」かをチェックする意味合いもあるんですが、創作は死ぬまで好きなままだと思いました。ずっとゲームすることと、作ること考え続けています。
 現状の自分が動ける範囲もなんとなく確かめられました。ル想開発開始と同じで、これからは倒れながら何度でも立ち上がって創作を続けるでしょうし、時間が経ったり、作品を作れば作るほどわたしはボロボロになるでしょう。

「限りなくローコストに抑えているとしても、直接的な収入やステップアップに繋がりにくい息抜き作品を作っている場合は無いのでは?」

 正しい認識だと思います。でも作ります。
 わたしには効率の良い人生設計が実現出来ないと諦めましたし、一度生み出した物語、繋がった向こう側をわたしの中に留めて放棄することは絶対に嫌です。


・真理の探求

 あえて胡乱なサブタイトル付けました。話半分に聞いてください。

 最近人生の"答え"というか、自分という存在の在り方、究極的に行うたった一つの言動、揺らがぬ魂の確立、単に悟に至る――みたいなのを本気で考えています。何を言っているかわかりませんね、わたしにもわかっていません。
 わたしは創作活動を、どこか別の世界に自分自身が繋がって、そこから贋作の作品として整えるパイプの役割だと常々考えています。
 その在り方は代えがたい物でありますが、まだ存在の純度を上げられると思います。
 収入や自己顕示欲、技術的な成長といったあらゆる余分な物をそぎ落として、ただ繋ぎ手としての存在、無想の境地にたどり着きたいのかと問われればそれも違う。
 逆に何かを思い続ける夢想の境地が"答え"かと問えばそれも違う。悩む悩まない、自らの意思の有無はどちらでも良いです。

 物事に付随する様々な要因に心動かされ、あるいは動じずに、揺らがぬただ一つの答えに進み続ける存在……になりたいわけでもないと思います。
 創作者としての在り方について悩んでいるのかと言えば、近しい場所ではある物の、究極的には別でも構わない"悟り"が欲しい。
 自らの精神構造の成熟、魂の不動性の確立を求めているかと問われればそれも違う。
 ただ結果と、それに連なる道筋、その連続性を含む証明――あぁもういい加減わからなくなってきた。
 わたしも何に悩んでいるかさっぱりなんですが、初めて見つけたそれにもう少しで届きそうな感じなんですよ。手を伸ばせば届く範囲に"それ"があって、届くのであれば他一切の無駄をそぎ落としても構わないと信じるぐらい。

 心身弱っているからこんなことを考えるのか、考えているから弱ったままなのか。
 "悟り"や"答え"、"気づき"とは名ばかりのただの"狂い"の一歩に過ぎないのか、そもそも十分狂っているのかは置いておいて。
 まぁ書き出しても上手く考えがまとまりませんでした。アウトプットしたことで今後忘れる対象になるのでしょうか。


・NovelAI

 ちょいちょい触ってます。新しいこと、それに機械的に動かすイラスト方面の技術ではあるので、結果学習の域を出なくてあんまり積極的には触れていません。疲れてるの。

 人を描写するにあたって、より欠点は見えてきました。
 成人向け出力すると更に体が狂うとか、好みの絵柄に近くするとAIが結構指示無視するとか、無料で生成出来る低画質をそのまま解像度上げようとしても、ほぼガチャし直しで通貨無限に足りなくなるのでは……? など。
 あと倫理的に問題のある技術なので罪悪感でそこそこダメージ入り続けてます。
 じゃあ使うのやめろよって話になるのですが、技術的には優れていて、なお且つ新しい存在でとても興味深い。様々なコスト削減には最も効果的。背景生成はほんと文句無しに優秀なので使わない理由がほとんどなく、背景で使用するのならAI生成利用作品に括られてしまうのであれば、キャラクターに使用するデメリットが相対的に減る……などですね。

 まぁ創作者って生き物は、生み出すためなら何でもするので。
 ……"悟り"なんかもそういう次元の話なのだがちょっと向いている方向が違うんだよなぁ!(いい加減忘れろ)

 まぁその辺はボチボチですね。
 AIや開発者側の技術がさっさと進化しねーかなとか、クリーンなAI今後出るの厳しいだろうなとか色々考えていますが、まぁそんな掘り下げたい話題でも無いので次。


・次の同人エロゲ

 現状優先度低いですが、機会ある度に色々考えています。
 と言ってもル想の何が問題であったか、他の同人エロゲはどういう構造で売れているのかという認知能力の強化や、自分が好きを貫いた結果でどうなるのか、といった話になりますが。
 どんなゲームを作りたいかはだいぶ前に決まっているのですがまぁ当分は表に出すことは無いでしょう。

 マイノリティ性癖だったり、必要だと思い込んでいる立ち絵や全年齢スチルを削ってまで、えちシーンを増やしたいと思えていない現状、やはり成人向けコンテンツを生み出すにはこだわりが足りないと思います。
 率直に言うと性的嗜好、性欲になるんですが、ここ半年ほど積極的に鍛えようと色々チャレンジしてみましたが、結果としてはより好き嫌いがハッキリして許容範囲は変わらずで、あとついでにこれ以上下がると人としてマズいぐらい性欲が落ちてきている……というのが現状です。

 心身の問題もあるんですが、例えばゲームを作るようになると技術的な観点からゲームをプレイするようになり、純粋に楽しめなくなる部分が出てくるんですね。
 同人エロゲも同じで、作る側に回り、かつその苦悩を味わっている現状同人エロゲはユーザーとしてほぼ楽しめないのが現状で、ほか成人向けコンテンツも色々考えてしまい理屈は強くなっているものの、感情が弱っています。
 率直に問題点だけ言うと、エロい物作ってると、エロいこと考えにくい性質なんですが、どうもこれは意図的にタガを外せるものらしく、わたしは未だそこに至れていないんですね。
 これが適正の有無かは置いておいて、四六時中スケベ考えている人凄いなとか、本来性的嗜好という意味合いがあまり込められていない性癖という単語をそのように扱って、思ったよりネット上の人とかドロドロとした性を前面に出していたんだなとか、認知能力が正された結果カルチャーショックのような痛い孤独感すら覚えています。思春期かな?

 もう一度同人エロゲ作るのは確定していて、なおかつ自分の好きだけでなんとか売れるかは置いておいて完成させたいと思っています。売れたら都合がいい形式だからとかそんなのはもうどうでもいい。
 わたしの中でR-18という表現は、表現の自由です。
 何にも憚られることなく全てを描写していい。思想も、グロも、エロも、それらは物語を、戦いを、恋愛や人間関係を描写し切るのに大切な要素だと考えています。
 ただ成人向けという枠組みを守るために、わたしの性癖を曲げていいかと問われればそれも違うと思いました。逆に、わたしは表現を続けるにあたって何も曲げてはいけない。好みも在り方も手法も、自分の中で成長、変化したのなら良いけれど、偽り、曲げて描いてしまったら創作者として致命傷を得ると確信しました。
 だからわたしは、同人エロゲというジャンルに魅力を感じた、物語や音楽、ゲームデザインといった要素にエロが足されて、可愛い女の子がいっぱい出るゲームを、時には恋愛したりしなかったりしながら、主人公に没入出来る環境を整え、共に冒険したり、同じ世界に生きる有様を描くべきだと思いました。

 この認知は大多数には存在しないマイノリティであり、全然売れる見通しは立たなくて食っていくには界隈から離れるしか無いのだろうけれど、それはわたしにとって真に敗北では無いです。
 負けなら負けでいいから、わたしは自分を曲げちゃいけない。


 自分の中の好きを溢れないだけ、あと開発コストが爆発しない程度にエロもしっかり盛りたいなと思ってはいるんですが、まー九割方食っていけるだけ売れなくて、同じ食っていけない程度の売れ方でも同人エロゲ以外の方が作る側やプレイする側として楽しめるため、サブプラン考えておかないとと常々考えてはいますが、まぁずっと未来の話なので優先度低めで。
 今からでも英語学んでsteam進出するのが現実的(???)だったり、テキスト書くのは他作業と比べて相当楽なのでシナリオ外注とかであれば、自分のキャパ守りつつ迷惑掛けずに食い扶持は稼げる……? でもゲーム制作はほとんどせず、それメインになるのもな? とか色々想像しています。

 あ、シナリオとかテキストのお仕事あればゆるーく募集しているのでよろしくお願いします。
 こんなところに書いてもまず来ないだろうぐらいのゆるーくです。後々必要性感じたらもうちょっとわかりやすくポートフォリオとか整えて募集します。


・あとがき

 いつもここが「あとがき」か「おわりに」かわからないけれど、その場のノリで書いてるので確認しないことにしています。
 頭が痛くなるようなことをよく書いているので、初めと終わりぐらいはひらがなオンリーぐらいの気持ちです。他は適当。

 今年も二月は発売待ちが重なっています。
 延期に延期を重ねているホグワーツレガシー&サクラノ刻! お前らはいつか出てくれればそれでいい。
 あとDark and Darkerがまたテストするらしいです。よろしくね。
 終わり無い系のゲームとしてこれ以上無いぐらい楽しくて、割と毎日考えているので君はさっさとリリースしてくれ。
 触った感じデザインもバランスも問題無くて、コンテンツ量も半年ぐらいならダレずにアップデートする必要なく続けられると思うので、何をそんなに開発しているんだ。
 なんか問題あっても温まっている現状、早期リリースしたほうが売り上げ良さそうで、問題あってもわたしが我慢出来ないから早く出してくれー!

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Huyumi 2023/01/01 21:43

NovelAI触ってみた

・まえがき

 NovelAIの使用感を色々試してみた記事になります。

・ほんぶん

 導入から実践までは基本的にこちらのサイトを見ながらやっていきます。

a girl,solo,black hair,white dress,waterfront
とりあえず例として挙げられているプロンプト入れてみる。


 条件が少ないためか一枚1.5秒ぐらいで生成される。気軽なガチャ。
 好みの子を基本に色々やりたいため、少し条件を変えて行ってみる。

a girl,solo,white hair,red eyes,white dress,waterfront

 辞書見ないで適当に打ったため不安だったが(eyes)なんとか意図は伝わったようだ。
 異文化交流の気配を感じる。英語でしかも相手は機械だ。
 次はちょっと髪切ってくれ。

a girl,solo,white hair,bob hair,red eyes,white dress,waterfront

 いいぞ、その調子だ。
 わかってはいたが英語力鍛えられる。
 あと指示するのに髪型や服装などのボキャブラリー(この辺りはサイトに頼れる)
 それとデザインの最低限を知らないとわたしの指示を優先して、AIがクオリティの劣ったイラストを生みかねない。

『a girl,solo,white hair,bob hair,red eyes,gothic dress,waterfront』

 ……もうちょっとラフなのがいいなぁ! でも言葉が出てこない。


a girl,solo,white hair,bob hair,red eyes,gothic dress,poncho,waterfront

 ……キミ可愛いねえぇ!(八枚目にして初めて心が踊った)
 保存していたはずの服装一覧サイトを探している途中で、リアルでも着るぐらい好きなポンチョがそういえばあったと入れて見たら中々。gothic dress残ってるから変になる可能性高いと思ったのだが、シスター服っぽくて丁度いいかもしれない。

 場所をちょっと変えたい。「夜の海の浅瀬に立っている」ぐらいの難しさでいこう。

a girl,solo,white hair,bob hair,red eyes,gothic dress,poncho,standing in the shallows of the night sea

 まんまGoogle翻訳したのを突っ込んだが見事に意図をくみ取ってくれた。
 ただキャラはさっきの子が好みなので、seed値を固定して同じ呪文で呼び出そう


 服装変わってるじゃん! 頭部もちょっと違うのだが、seed値自体は固定しているのでガチャって調整するが出来ない。


a girl,solo,white hair,bob hair,red eyes,gothic dress,poncho,underexposed,standing in the shallows of the night sea

 露出少な目の意図を込めた「露出不足」で微調整を図ったが、服装は伝わったのだが何故か年齢が下がった。

 色々試してみたが、seed値を固定すると何かと不便。
 気に入った画像をベースに色々やろうとするとAnlas(通貨)が必要。試行錯誤している現状はなるべく避けたい。
 ということで死ぬほどキャラ設定を凝ってからキャラの固定化を目指そう。

 楽をするためにこのサイトでキャラ固定に繋がりそうな項目だけ入力する。

a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, girl,woman,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, small_breasts, zettai_ryouiki, red eyes, white skin, hat_ribbon, choker, Taoist robe, red_skirt, thigh_gap, black Clothes,gothic dress,black poncho,underexposed,standing in the shallows of the night sea


 「お前っていつもこんなキャラ好きだよな」って思った人は五年以上の付き合いになりますね。
 その頃と比べて活動スタイルはかなり変わっているので、それでも現状ついてきてくれている方は一生の付き合いになると思うので今後ともよろしく。

 さて、四枚生成しただけでも問題点が色々見えますね。
・帽子被れって言ったのに一枚しか被ってない
 何気に一番問題。
・服装のデザインがちょっと不安定
 現状八割方固定出来ているので、もうちょっと細かく設定したら安定しそう。
・絵柄が安定しない
 あとで色々やる予定なのでとりあえず放置で。


a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,black poncho, choker, red_skirt,underexposed,standing in the shallows of the night sea


 余分な物を取り除き、指示をシンプルに。
 チョーカー、服のデザインが安定しないのが問題。ソックスは現状絶対領域ぐらいしか指示していないので勝手に入ってきてる。
 逆に言うと頭部の出力はかなり安定している。この辺りはひとまず完成でいい。


a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,{{black poncho}}, choker, red_skirt,underexposed,standing in the shallows of the night sea


 {{black poncho}}として強調しただけで、色自体は十枚に一回違う物が出てくるぐらいで安定するように。強調しただけで……?
 まぁこの調子で服を細かく指定して、少しでも再現率を上げていこう。

 百枚ぐらい試行錯誤していると気分転換したくなってきた。
 AI絵っぽくない絵柄の変更に一旦移る。
 現状プロンプトのみ指定しており、絵柄はプロンプトとネガティブプロンプトに共通の物を入れることで変更出来る。キャラ以外のプロンプトが充実することで相対的に服装なんかが安定するといいなぁ……。

 ちなみにこのサイトに頼る。1~2巻まで見ればかなりAIっぽさを消せる上に、自分好みの物が出てくるのでそれを基本にする。


{{masterpiece}}, {{{best quality}}}, {{ultra-detailed}}, {{illustration}}, {{disheveled hair}}, {{frills}}, {1 girl}, {solo}, floating, beautiful detailed sky, on beautiful detailed water, beautiful detailed eyes, overexposure, {fist}, buttons, pleated skirt,a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,{{black poncho}},simple black choker,White high socks,red_skirt,{{A skirt that can be seen just a little}},underexposed,standing in the shallows of the night sea

nsfw, owres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry,missing fingers,bad hands,missing arms, long neck, Humpbacked

 いよいよプロンプトが呪文と呼ばれる所以が見えてきた。こんだけ長くても3秒ぐらいで一枚作ってくれる。
 今更ですが青いのがネガティブプロンプト、オレンジがプロンプト、赤いのが要点のプロンプトみたいな感じで。
 あと{{masterpiece}}, {{{best quality}}} 傑作作れ!! 最高品質でな!!! と人に指示すると刺されても仕方ない言葉をAI君は言われても文句言わないし、実現もする。


 20枚ぐらい作って、良さそうなのをピックアップ。
 使ったのは「水の魔術」と紹介されているもので、Scaleを11→5.5に落とすことでぼんやりとした絵を描くように。あと服をより自由に着るように。頭部のプロンプトは守ってるのになぜ……?
 結構プロンプトから好きに削ったにも関わらず、全体的に影の使い方が上手くなっており、書き込み量も増えて頑張ってる。
 でも現状一番頑張って欲しいのは服装の固定化。

 色々試した上で調べた結果、現状服装の固定はNovelAI苦手な模様。
 簡単な物や制服など大枠が決まっている物なら安定するかもしれないが、そうなると実用性が薄くなる。
 実用性で考えると、そもそも同じ衣装を着る必要性は必ずしも必須ではなかったりする。
 連続するシーンで別の服を着ているのが問題なわけで、日によって別の服や、外出の時に着替えていれば問題は無い。
 となると必要なのは表情差分のある立ち絵と、その立ち絵と連動するスチルの生成


 表情差分を作るために、お気に入りの画像を

 こんな感じで表情をぼかしプロンプトに"crying"を追加して出力。
 Strengthを0.4 noizeは0で出力。

 ……泣いてなくもない、か?
 髪の毛や海などにちょっとした差異があるのはまぁ誤差。
 顔の輪郭が大きく離れていなければ適当に編集できるので。

 {{{crying}}}に強調してからもう一度。

 だいぶ不自然。
 {{{crying}}}のままで、Strengthを0.27に。

 より酷くなってきた
 ぼかしが抜けきっていないのでStrengthを0.4辺りで他のアプローチが必要かも。

 先頭に{{{crying}}},{smile}と入れつつ、Strengthを0.4
 泣いてはいないものの、苦笑、引き攣った笑みとしては十分な出来。
 プロンプトで工夫さえすれば様々な表情を出力出来て、それさえ実現出来たら今までみたいに眉、目、口でパーツをバラバラにして表情差分増やす方式でなんとかなりそうな感じ。

 その辺のチェックは現状これぐらいでよさそう。
 次はイラストのAI臭さを抜こう……と思ったけど、水の魔術使い始めた辺りでわたし的にはかなりAI感が薄まっているので、単純に他の魔術で絵柄の差を見ていこう。


{{masterpiece}}, {{{best quality}}}, {{ultra-detailed}}, {{illustration}}, {{disheveled hair}}, {{frills}}, {1 girl}, {solo}, floating, beautiful detailed sky, on beautiful detailed water, beautiful detailed eyes, overexposure, {fist}, buttons, pleated skirt,a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,{{black poncho}},simple black choker,White high socks,red_skirt,{{A skirt that can be seen just a little}},underexposed,standing in the shallows of the night sea

nsfw, owres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry,missing fingers,bad hands,missing arms, long neck, Humpbacked

 使うプロンプトはこれをベースに、それぞれの魔術の特徴が出る物だけを入れ替えて、絵柄だけを変えて行こうと思う。



{{illustration}}, {{floating hair}}, {{chromatic aberration}}, {{caustic}}, lens flare, dynamic angle, {{portrait}}, {1 girl}, {{solo}}, cute face, asymmetrical bangs, {beautiful detailed eyes}, eye shadow, {{glass strips}}, {floating glass fragments}, {{colorful refraction}}, {beautiful detailed sky}, {{dark intense shadows}}, {{cinematic lighting}}, {{overexposure}}, {{sharp focus}}, {{masterpiece}}, {{{best quality}}}, {{extremely detailed}}, colorful, a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,{{black poncho}},simple black choker,White high socks,red_skirt,{{A skirt that can be seen just a little}},underexposed,standing in the shallows of the night sea

nsfw, lowres, bad anatomy, bad hands, text error, missing fingers, extra digits, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, standard quality, peg artifacts, signature, watermark, username, blurry


 いいんじゃん……?
 時空の魔術で、Scale値4.5とAIにお任せ度合いが増したおかげで、水の中に居たり、服装がパンクになったりと好き放題やられている気がするが、キャラクターの特徴はとらえたままで絵柄の変更は出来ている。
 20枚ぐらい生成して良さそうなの四つピックアップしているので、AIっぽさが残っているイラストも中にはあるが、この四枚はAIぽく無い気がする。わたしにはもうわからん、どっちか当てるクイズとかは勘弁してくれ。


{{{masterpiece}}}, {{{best quality}}}, {{ultra-detailed}}, {illustration}, {1 girl}, {solo}, {{an extremely delicate and beautiful}}, little girl, {{beautiful detailed sky}}, beautiful detailed eyes, close to viewer, {{breeze}}, Flying splashes, Flying petals, wind, a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,{{black poncho}},simple black choker,White high socks,red_skirt,{{A skirt that can be seen just a little}},underexposed,standing in the shallows of the night sea

nsfw, owres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, missing fingers, bad hands, missing arms, long neck, Humpbacked, shadow, nude


 風の魔術
 相変わらず「こっち向いて」「夜の浅瀬に立つ」というプロンプトを残しており、水辺で風の表現を強いられる可哀想なAIだったけどやればできるじゃんお前!
 Scale5.5なので夜は無視されてるけど!

 気になってる点。
 プロンプトにプリッツスカートの採用率が凄いのだが全て消してきた。優秀なのだろうか。
 同じ魔術でも絵柄差が生まれやすいのでガチャの試行回数稼ぐか、(イラストレーターの名前)風みたいなプロンプトの重要性を感じてきた。
 風の魔術はSteps50を指定されていたが、Anlas消費するので28に逃げたが全然いい感じ。

 一通り好みの絵柄は出せた。あんまり肉質感は無いので同人エロゲだと色々調整が必要。
 どれだけやれるのか確認したいので他の画風も試してみる。


{{best quality}},{{{{illustration}}}},{{{very cute girl}}},{{{flat color}}},[[ink splashing]],solo,french braid beautiful detailed red eyes,beautiful details blue sky and cloud, a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,{{black poncho}},simple black choker,White high socks,red_skirt,{{A skirt that can be seen just a little}},underexposed,standing in the shallows of the night sea

{{{3D}}},{{{chibi}}}


 アニメっぽい
 {{{3D}}}で奥行き出すな、{{{flat color}}}で単色指定でそうなる……?



 さっきのプロンプトに{lens flare}を足しただけ。
(画面にきわめて明るい光源と光の輪を追加するプロンプト)

 1プロンプトで印象を大きく変えられるのいい感じ。
 力のある一単語というのは管理コストが抑えられつつ、汎用力が高い。こういうレパートリーを幾つか確保したいところ。プリッツスカート……?


{{best quality}},{{{{illustration}}}},{{{ink and wash painting}}},solo,beautiful details blue sky and cloud a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,{{black poncho}},simple black choker,White high socks,red_skirt,{{A skirt that can be seen just a little}},underexposed,standing in the shallows of the night sea

{{{3D}}},{{{realistic}}},

 水彩画風。結構パーツのバランスが悪くなりがち。
 いい加減この構図も見飽きてきたが、違いはわかりやすいのでもう少し頑張れわたし。


{{best quality}},{{pixel art}},{chibi},very cute girl,solo,solo,beautiful detailed red eyes,a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,{{black poncho}},simple black choker,White high socks,red_skirt,{{A skirt that can be seen just a little}},underexposed,standing in the shallows of the night sea


 ドット絵風。七割白い髪無視された……どうして……。
 あといい加減水辺きつそう。


{{{best quality}}},{{ultra detailed}},{{extremely detailed}},{{highly detailed}},{{{monochrome}}},{{{sepia tone}}},{very cute girl},solo,{{disheveled long blue hair, beautiful details cherry blossoms,a girl,solo,whole body, view straight on, standing, wet, flat chest, small_breasts,female, little,child,10 years old, short hair, bob cut, asymmetrical bangs, hair between eyes, white hair, ahoge, zettai_ryouiki, thigh_gap, red eyes,gothic dress,{{black poncho}},simple black choker,White high socks,red_skirt,{{A skirt that can be seen just a little}},underexposed,standing in the shallows of the night sea


 単色画
 寂しい感じの中に、目の赤が映える。


 一通り触ったのでこの辺で。
 感覚としては十全ではないけれど、工夫して使えばローコストで品質保証しつつ、面白いことが出来る……と予想通りな感じでした。
 参考サイト見てもらえればわかるんですが、想像以上に出来ることが残っているので表現の幅は一気に広がる技術だと思います。
 十月時点では利用者側の開発がまだ進んでおらず、これほど充実したサイトは無かったです。
 様々な扱い方が研究されており、またAI自身も進化したり、新しい種類がで続けている状況なので置いていかれないようにしたいなぁと。

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Huyumi 2023/01/01 00:45

2023年 新年

・ほんぶん

 あけましておめでとうございますおとしだまください!

 まぁ冗談ですが、昔から親戚付き合いとかないので、実はお年玉はあげる立場になったことがありません。
 毎年大変そうだなぁと他所を見ながら、実はふゆみは未だにお年玉を貰う側だったりします(?)

 親戚に会わないのに、周りの年上の方がちょこちょこ渡してくるんですよね。
 成人してからは貰うのは恥ずかしいのでは? と自覚はあったのですが、流石にここ数年はもう歳も歳だし、いよいよマズいのでは? と強く拒否するようにしてるんですが、相手方が何かと上手い方々ばかりで受け取らざるを得ない状況によく追い込まれます。

 年明け近くでは久しぶりに人に会わないようにしつつ、何とか上手な受け流し方を――と思いますが、根本的な原因を考えると対外的に見て、ふゆみは守ってやらねばならない存在だと思われている自立能力の無さが問題であると気づき、それならそれで現状すぐにどうこう出来る問題では無いと目を逸らすことにしました。
 ちょっとずつ一人前を目指しているものの、まぁ色々無理なので程よく妥協しながら生きていくのが丁度いいかなと思ったのが去年ですね。
 わたしにとって一般人は遠い理想。次!


 年明け早々ネガティブ混じりで自分語りが入りましたが、年始前後ではいつもこういったことを意識してしまって体調に影響が出るので、まぁちょっとネタとして面白い気がするしアウトプットして忘れようと思った次第。

 本年もよろしくお願いします。
 と言っても今年は特に目立った活動を出来る予定は無くて、息抜きの作品適当に作って、同人エロゲの方を構想終えてちょっとずつ進めていけたらいいなぐらいです。
 のんびりやっていくので、のんびりお願いします。

 抱負も例年通り特に無いです。
 きっかけが無くてもやりたいことを見つけて、それに頑張って進むと決め、実行出来ている人生なので。
 強いて言うなら2023年はのんびりする年でしょうか。
 生きてるだけで大変なので、生き延びることを最低条件にする感じで。


 近況ですが、以前ちょろっと話していた息抜き作品を具体的に動き始めようと思います。
 ゲームブック的なの考えてると話していましたが、

「スクリーンセイバーにいい感じのBGMとテキストを足して雰囲気ゲーに仕上げつつ、放置出来るミニゲームを足して、ディスプレイの一つをエモい感じで占有するのがコンセプトの謎ゲー」

 みたいなのを作ろうと思います。話が違う。
 今までと比べてかなりテキスト量が少なく、RPGどころか戦闘も無いゲームと呼べるか怪しい物になるので、まぁあんまり期待しないでもらえればなと。
 わたしらしさもあんまり無いでしょうし、ローコストで好き放題やって適当に吐き出す予定なので。

 ポジティブなことを言うと、考察前提ですが物語は今までと比べても結構厚め、刺さる人にはとことん刺さり100時間以上の長時間をついつい放置起動しちゃう作品になる予定です。
 これ以上はまぁリリースしてから語ることがあればその時に。


 それではこの辺で。
 次の記事はNovelAIを色々触ってみた記事を近いうちに書こうと思ってます。
 数日前からモチベが高まっており、そろそろ触ってみたかったものの、ウディタのプロ版などと合わせて経費になる物は出来るだけ今年に押し込みたかったので保留していました。やっと年が変わったぜ!

 あとは作業よりも、年末年始で仕事が休みな友人との時間を優先するつもりでもあったんですが、一人は体調不良で、わたし自身は手首がちょっと良くないので、年越しはこうしてのんびり記事を書いてました。タイピングはまぁ楽なほうです、大体ゲームの負荷がやばい。

 手首の不調の理由はついったーで書いてますので、気になる方は是非そちらで。くだらないです。
 最近Twitterでしか言ってないこと、Ci-enでしか言ってないことが増えてきて上手く使い分けれている気がします。ふんす。
 そんな感じで今年も頑張ったり頑張らなかったりしていきましょー! さらば!

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Huyumi 2022/12/14 18:43

AIと創作について

・はじめに

 この記事はAIイラストが実用的に入ったと感じた時から少しずつ考え、思考や気持ち、それがどういった経緯で現状たどり着いたものか、少しでも詳しく開示したいと思った内容になります。
 元々やや肯定よりの中立からスタートし、今では今後の創作活動に積極的にAIイラストを利用していこうと思っています。
 現状AIイラストには様々な倫理的な問題があり、その問題にも自分がどう考えているか示したいと思います。
 すぐに法整備などが整うのが難しく、絶対的な答えを出すのが難しい問題だと思いますが、それらを最終的には肯定するわたし自身は多数派、客観的に見て悪者であると思います。
 未だ自分の中で絶対的な価値観には届かず、賛否含む意見は募集しますが、誹謗中傷には注意してください。
 またコメントなどを頂いても例によって全て対応出来る保証は無いです。

 前置きが長い上に重いですが、ついでに愚痴るとこの記事を公開するにあたって、わたしにはほとんどメリットが存在しないです。
 デメリットばかりです。具体的には収入やファンが減ったり、悪意に曝されてメンタルが傷つきます。
 けれど今後のデメリットを軽減するために執筆し、公開するしかないです。

 この記事は9000字ぐらいあります。


・概要

 Q.AIイラストってなぁに?
 A.AIが人の指示を得て生み出す機械的な産物

 ことの始まりは2022年10月初め、『NovelAI』というイラスト生成サービスがTwitterで話題になり、もはや人の生み出した物と大きな差異が認められないと多くの人が口を揃えました。
 わたしもその中の一人です。なんか綺麗なだけのイラストで、魂感じるか怪しいけど実用圏内には入った。
 主な問題点は二つ。
 一つ目はこのAIの学習元が無断転載サイトを利用したものであること
 二つ目はあくまで機械が生み出した物であり、人が生み出した物と比べると劣るという心理的な物

 メリットだけ見るとわたしはすぐに飛びつきたかったです。
 何故なら今まで創作において発生していたコストの九割を踏み倒せる技術であるから。
 コストの問題で出来なかった――という言い訳は過去の物になります。時代が変わったので。
 これからは80点のイラストはあらゆるコンテンツに採用され、イラスト面でのボリューム不足は制作者側の怠慢やミス以外では前提に含まれません。ある程度のクオリティと量は必須条件になります。

 デメリットを考えるとすぐには飛びつけませんでした。
 炎上する可能性が高いです。割と今まで清廉にやってきたつもりでありますし、こうした手段を選ばない、まだ民意が固まっていない爆弾物を扱うと、わたしの数少ないフォロワーが更に減る可能性が高かったです。
 TwitterやCi-enのフォロワーだけでは説明のつかない数日を過去作は出してくれていたので、そこまで熱心に追わないけど気にはなっているよ、という潜在的ファン、中立の方々も敵に回るとそれはもう恐ろしい。
 あとやはり、機械が生成した物を扱うのは抵抗があったというのもあります。

 そこから少しずつ掘り下げて、肯定派となって動き出そうと思ったのが今です。


・心の推移

 AIイラストに、魂は宿らない。
 人が生み出した物にはこだわりや、フェチズム、あるいは人であるが故の杜撰で愛すべき欠点だったりするものだ。
 これはわたしが、AIのイラストが実用可能ラインに入った段階で感じたものであり、何名か言っている人がいるのも確認した。恐らく大多数の意見と言っても過言ではないはずだ。
 AIイラストは誰でも80点のイラストを生み出せる機械だ。
 100点や、新しい文化を発明する120点なんてあり得ない。
 ただわたしは確信が無かった。
 しばらく、pixivのトップ画面で、おすすめされるイラストを無作為に眺める日課を行った。
 基本的にこれはAIのイラストであると断言出来た。
 もしくはどちらかと言うとAIのイラストだと思うという、辛うじて五割を超えている正解を引き当てた。
 ただ日々が過ぎ、AIへの指示が開発される度に――イラストを自ら描けないにもかかわらず、生み出したいという生成者達の妄執が研ぎ澄まされる度に、少しずつわたしは判断を間違えることが増えていった。
 ある日の話、このイラストはAI制作ではないと幾つか断言した何枚目かの話。
https://twitter.com/huyumizora/status/1602709688365236232
 決定的に信じ切った自らの表裏を、初めて外した。わたしには魂が宿っているように見えたのだ。
 疑問が浮かぶ。
 果たして、本当にAIが生成したイラストに魂は宿らないのだろうか?
 宿らないとして、魂と瓜二つの表現を行えるシステムを蔑ろにしていいのだろうか?
 わからない。
 頭と心がぐちゃぐちゃになってどうにかなってしまいそうだ。
 でもわからないから、受け入れるのは大変だからと否定するのは、例えわたしが狂い死にしても許せそうにないから止まれない。
 日課を続ける。これはAI、これは人力。
 他の人の意見はなるべく見ない。反対派も、肯定派の意見も無視して、ただAIによって生み出された創作物と、それに向き合う自分の心にだけ集中する時期だ。
 イラスト生成者のコメントも見ず、ただイラストが語りかけてくるだろう何かだけを掴み取ろうとする。
 綺麗で、さらに個性と呼べるような表現が出来ているイラストを見つける。その上で、AI生成されたイラストが語りかけてくる物、伝えたいと願う物、魂に類する何かは無いのか、と。
https://twitter.com/huyumizora/status/1602709946252107776
 またもう一度、決定的に間違えた。
 人力だと確信したのに、AIのイラストだった。
 前回の失敗から二度目、恐らく一ヶ月ほど経っただろうか。
 週に五回ほど短時間行うなんてことのない日課。
 イラスト生成者の祈りを、魂を見つけた。
 イラストと、それを生み出したAIの生成者の妄執を、魂ではないと無下にしたくない。
 機械と、それに寄り添う人間の心を無視などしたくない。
 人力で生み出されたイラストに比べると、AIイラストなど贋作か、それ未満だろう。
 博物館でレプリカの絵画を見て感動するように、わたしは贋作でも構わないと思った。
 魂があるのだと、騙され心動いた自分の気持ちを間違いだと認めたくない。
 イラストを見て、それが人によるものか、AIによるものか、常に疑い、調べる時代がやってきた。
 わたしは自らの抱いた気持ちが正しい物か、精査する時間を要するぐらいなら、その時間素直に感動したいと願った。
 無論、それが人の手による物だと知ったのなら、描き手の魂に触れようと思う。
 それがAIの生み出した物だと知ったのなら、生成者の魂に触れようと思う。
 その違いはあるだろうけれど、その気持ちに一体どれほどの優劣があるのだろうか。



・問題点に向き合う

 Q.でも倫理的に問題がある技術の産物では?
 A.うん!!

 間違っているかいないかで言えば、無断転載から学習したAIは間違っているとわたしも思う。
 ただ裁き切れない巨悪であるのが問題だ。
 海外の技術であり、テキスト生成のついでにイラストも作れるようにした集金サービスという建前もあり、AI開発者を裁くのであれば、無断転載サイトとそれを利用する全ての人間も裁くべきであり、そうして法的措置を行えた国があったとしても、技術者は別の国へと逃げて正しいことをした国はその分技術開発が遅れる。
 受け入れるしか、諦めるしかないのだと思う。他国が自動車で走っている中、馬車を利用したくないのであれば。

 わたしは悪い人間だ。
 秩序や人の輪を重んじたいし、人から悪い人間だとは思われたくない。出来るのなら胸を張って生きたい。
 でもわたしは、最終的には利己的な渇欲から意思決定を行う。
 望む結果が手に入るのであれば、悪いことだってしてしまうのだ。

 自分の中で折り合いをつけるために、様々な観点から問題を見てみる。
 守破離の精神が思い浮かんだ。
 遥か昔から語られている創作に通じる理念。
 教えられたことを学び盗み、自分の手に馴染ませてから、より似合っている手法を探す。それが新しいオリジナルを増やしていく。
 現代でも行われている基本的な学習方法。
 憧れた人を目指して、真似して気づけば自分らしさを手に入れる。
 それを機械が行っているだけ。
 無断転載サイトに投稿された画像全てが、イラストレーターの同意を得られていれば良かったのに。
 でもそんなに世界は優しくなかった。
 手間を惜しんだだろうし、技術を盗まれたくないと一定数は願っただろう。例えそれが技術の発展を阻害したと実感しても。


 電子レンジも思い浮かんだ。
 戦争のための予算で、戦争の中で開発された技術。
 戦争が悪であるなら電子レンジも悪であるはず。
 電子レンジのことは誰も悪く言わない。理由はいろいろあると思うけど、一番はたぶん、当事者として覚えている人が誰もいなかったからだろう。
 何年経てば、イラストを生み出すAIは当たり前になるのだろう。


 学習元の問題に対するお気持ち表明はこの辺りで。
 なんだかとても悲しくなってくる。しかも現状、学習元を仕方ない必要悪だと消極的肯定を行っているわたしは悪者だ。

 機械が生み出した創作物であるという問題に対しては既に十分述べたと思う。
 付け足すと、今後は人が手掛けたイラストはアンティーク品として扱われるようになるはずだ。
 アンティーク品の違いや良さを、わたしはよくわからない。
 言われればその年季を良い物だと感じるが、言われないとそうであると気づかない自信がある。
 手縫いのマフラーと、機械が編んだ綺麗なマフラー。
 わたしはどっちもいい物だと思う。それじゃダメなのだろうか。
 少し違うが紙の書籍と、電子書籍の関係性を思い出した。
 インクの臭いや、ページをめくるあの手間が好きで、電子書籍への移行はかなり遅れた。
 今ではもう紙の書物は遥か昔に買った物を保存しているだけで、なんなら処分して電子書籍で保存しようとも考えている。
 久しぶりにページをめくったら、煩わしいと一番に感じた。いつかのこだわりを思い返し、寂しかった。


 もし、AI創作物に反対の方が、ここまで読んでくれていたのであれば、まずはありがとうございます。
 そしてよければ、もう少しだけわたしの話を聞いて欲しい。
 あなたが今抱いている怒り、そして感情と理屈は正しい物だ。
 反対側に居るわたしからも、大部分は正しいと共感できるはず。
 ただ、それは今は、の話。
 わたしが想像する、あるいは願望である未来では、AIは受け入れられ、それを前提とした人類の進化と適応が求められてると思っている。
 それまでは、あなたは正しい存在であると思う。今までが正しかったから、これからが正しくなくなるまでは。
 どうか誰かをいたずらに傷つけないで欲しい。
 それはその人を守るためでもあるし、あなたを守るためでもある。わたしは正当性を盾に殴られたら、いつか殴り返せるようになった時に復讐を行うからだ。
 わたしを、主義主張の違う誰かを敵視するのは構わない。合法的であればそれを排除するような行動を行っても仕方ないと思う。
 ただ戦うのであれば、全てを敵に回さないといけない。
 他のAI肯定派、AI開発者、現状脱法として存在を許している全世界の社会構造や法律。
 勝てる相手にだけ喧嘩を売るのでなければ、終わらない戦いを始めるしかない。
 潜在的な敵はあらゆるコンテンツ、クリエイターや企業まで及ぶ。
 現状でもAI生成されたコンテンツが複数存在するのに、今後はもっと増えてくるだろうし、使っているかどうか不透明であるケースも多くなる。
 コンテンツを摂取する前に調べて選別して、摂取した後に調べて抱いた感動を捻じ曲げる必要も出てくる。
 そうして悲しく争う前に、住み分けることは出来ると思います。
 お互いに見て見ぬふりをして、距離を取り配慮し合って。
 パーティー会場で政治、宗教、スポーツの話題を出してはいけないように、その中にAIの話を入れるだけで一緒に大部分の時間を、コンテンツを楽しめるかもしれない。
 どっちも正しいんだ。正しくていい、そんな話だと思うんだ。
 もしそんな人がここまで読んでくれたのなら、本当にありがとうございました。


・AI創作物で何が出来るか

 まずはキャラクターイラストの話。
 ゲーム制作で使うと考えると
表情差分の生成
オリジナルキャラクターの複数回生成
成人向け画像の生成
指定した絵柄など個性の実現
 これらはパッと調べた感じ既に安定して出来るようだ。
 キャラクターに関してはメリットに関して不満は無かったので『NovelAI』で調べたが、他のオタク向けイラストを生成出来るサービスでも同様のことが出来るはず。
 10月時点では手や目の生成は安定しないこともあったが、現状目が目立った崩れることはまずなく、手もそこそこ安定してきたし、不満がある個所は表情差分を作る要領で素人が適当にペン入れしても簡単に出来そう。

 10月から見て二ヶ月前の8月辺りでは、AIに人を描かせると胴体がたくさんあったりしてまだまだ遠いなと思っていた頃が懐かしい。

 現状本格的に活動する元気はなく、尚且つ自分の気持ちや方針などを固めるほうが優先だったので実際にはイラスト生成サービスを利用していない。
 キャラクター、背景イラストを生成するAIは『NovelAI』を前提にしているが、学習元に明確な問題点がある。
 『Stable Diffusion』もNovelAIに近しい性質を持っており、学習元はやや黒が薄まったグレーになるがどっちも大差無いように感じた。
 好みの絵柄を出す手間が省ける『NovelAI』がやはり性に合っていそう。
 ちなみに各種サービスや法律によって画像の生成者に責任が問われるのは忘れてはいけない。


 2000円近くのゲームを作るとなると、イラスト外注費で100万以上は掛かるのに、AIに描かせると1万以下で実現出来るコスパの良さは本当に世界が、歴史が変わったのだなと思う。

 今までの常識が覆る。
 例えばコストが厳しくて実現出来なかった大量のイラスト。
 シミュレーションゲームのユニット用イラスト。
 カードゲーム用のイラスト。
 ノベルゲームにおけるイベントスチル。
 ノンフィールドにおける背景用イラスト。
 緩急度外視になるが、モブ全員にしっかりとした立ち絵用意出来たり、スキル全部にカットイン実装もやろうと思えば出来るようになった。

 同人エロゲを作るとなると、どうしても人が生み出した物よりは性癖が弱くなるが、複数イラストレーターの絵柄を近しくしようと試行錯誤したり、複数人キャラを画面に映しにくいといった問題も解決できる。
 資料を作成したり、金銭や契約のやり取りといったコミュニケーションコストも他へ回せる。
 一番のデメリットとしては、AIイラストを使用している作品にはタグの追加が必須化されたことか。
 pixivやDLsiteは動きが早く、国が自体を把握すらしていないだろう現状で迅速な対応をしてみせた。
 AIイラストを嫌う方にはそれだけで検索条件から外され、イラストから感じる性癖が落ちることから売り上げも低下するだろうが、たぶん売れるかわからないだろう弱小作家であるわたしのような存在には、費用を筆頭としたコスト削減のほうが利益として上回るはず。
 特にわたしの場合、障害年金と合わせると生活する上で売り上げる必要がある本数が一気に落ちるので、無理せずある程度好きに作って、生き甲斐を得ながらちょっとした収入を確保出来るのならゲーム制作で食っていけると言える、その生きていくハードルが下がることが何よりも救いになる。

 イラストぢからがどうしてもAIだと劣ってしまうとしても、ゲーム制作に使うとなると総合芸術であるゲームでは多様な要素の一つにしか過ぎず、他で全然ケアが効きやすいとも思います。憶測ですけど。

 AIイラストを扱う悪評の他に、イラストレーターの評判を宣伝として扱えないデメリットも考えたが、どうも調べた結果同人エロゲ、成人向け同人コンテンツという界隈はTwitterのフォロワーや、作品のリツイート、外注イラストレーターの人気はそこまで影響せず、作品のクオリティ自体が売り上げの大部分に繋がることが感じ取れた。
 めっちゃいいじゃん! って思ってるイラストレーターの方がゲーム作る技術無かったり、CG集作ってもセリフ回しや、場面の繋ぎ方、オリジナルキャラクターを描きなれていないと数字が伸びづらく、見ていてウっとなるケースが多かったので興味本位では調べないことをお勧めします。


 キャラクターイラストに関しては語ったので次は背景。
 まぁ、使わない理由が無いです
 元々背景素材は生産者が少なくて、利用する側としてもなんか色々無理して実現していたので、それが無くなるってのが大きい。
 あと元々AIは指定した要項を満たした抽象的なイラストを描くのが得意で、背景イラストに求められるのはまさにその分野なんですね。需要があったからキャラも描けるようになった。
 更に強いて言うと、マップチップなど――キー入力で歩き回れる地形や、その素材になるもの、3D作品で扱えるようなイラスト生成サービスは現状特別視するような物は見つかりませんでした。結構需要あるので、3Dなんかは数年後だと普通にあると思います。
 デメリットとしては検索避けされるぐらい。
 というか背景に使っただけでAI利用コンテンツ、AI利用クリエイターというくくりに入れられてしまうのであれば、キャラクターイラストでも使った方がデメリットを低減出来る。
 高いクリエイターに、高い報酬を払って……と考えると、そんなアンティーク制作は出来る人に回した方が賢明な感じ。
 ただ買った素材が、外注した素材が実はAI使っていた、とあとから判明したりすると、全部台無し。販売停止から詐欺告発まで見えてくる。こわい。

 3Dに関しては現状でもありましたわ。


 UIやタイトルロゴなど文字に関する物――は現状得意なAIを見つけられませんでした。
 なんとかイラストレーターの方に他はAIが描くけど、この辺だけは描いてくれない? って訊いて回らないといけない。はりのむしろ。


 音楽周り。
 BGMに関しては数年前から利用者のハミングで好きに生成出来るサービスが出回ってます。
https://trivisionstudio.com/best-ai-music-generators/
 目立ってないだけでイラスト以外の実用ラインな分野はあったりする。
 SEに関しては現状見つかりませんでした。


 プログラム。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/yajiuma/1444554.html
 最低限の物は現状あります。ゲーム制作に使えそうな物は無いですが。
 Unityなんかは世界的に人気あるのですぐ出てきそう。そうなると連携出来るツクールが強くなります。
 ウディタは現状音沙汰無いですが、作者様がAI生成に関しては昔からずっと注目しているので、今後機会があれば十分あり得そうだなって見てます。


 テキスト。
 指定したタグで小説を書いてくれるサービスなどは現状あります。結構読めた物なので興味ある方是非。
 ゲーム制作に使えそうな物は現状見つけられていません。
 またあったとしても、わたしの得意分野であるためここをAIに委ねることは考えていません。
 プログラミングは別に楽できるのならしたいです。



・おわり

 一通り吐き出せたと思うのでこの辺で。
 こんな感じのスタンスでAI肯定派に落ち着き、今後それを前提とした創作活動を行って行こうと思います。
 現状触らぬが吉な話題を盛大に取り扱って、記事を書いてもそうだし、今の価値観に至るまでに色々と悲しい気持ちも多かったんですが、まぁいつか触らないといけない技術、触るならその前に示さないといけないスタンスだと思ったので頑張りました。交流や支援など打ち切る判断材料にしてください。

 次回作について。
 現状まだまだ瀕死なのでお休み期間なんですが、一ヵ月ぐらいのんびり作って完成するフリーゲーム作ってみたいなと考えてます。
 今の心身でどれほど動けるのか確かめるため、またプレイヤーのことをあまり考えず作りたい物を作って、わたしがまだ創作活動を楽しめるか楽しめるのが主目的。あと暇です。
 それからAIを最低限使えるようになりつつ、AIがあれば出来るようになることの一つをやってみたいと思うんですが、短編となると数の暴力もやりづらいし、ビジュアルメインで動くゲームも好み、得意ではないしなぁ……。
 現状テキストベースだったゲームブックが、イラストベースに出来る……ぐらいしか思いついていません。
 まぁこの辺はまたのんびりと。
 え、若い人ゲームブック知らない……? そ、そんな……。

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    ルシアの夢想全年齢版プレイしました。陰ながら応援しています!

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Huyumi 2022/11/13 14:48

同人エロゲが売れるには

・はじめに

 わたしが同人エロゲを売ると決めてから、じゃあどういった物なら十分売れるのか?
 とここ数年で考えてきたことをまとめた記事になります。
 反面教師として幾つかの例を出すかもしれませんが、なるべく固有名詞を出さずにふわふわした表現で乗り切りたい所存。
 ほんと喧嘩したいわけじゃないので。あくまであれがこうダメだったから、こうした方がいいってことだよね、と言いたいだけです。

 本題に入ります……なんですが、まずは商業エロゲの話からになります。
 その後に同人エロゲの話や、それを作る側としての考えに移ります。



・商業エロゲ

 なぜ商業エロゲの話になるかというと、いま商業エロゲはかなりヤバい段階に入ってます。
 老舗のブランドがどんどん解散していき、現存するブランドも動きが鈍かったり、名前だけ残っていて解散していないだけというケースが多いです。
 ようは売れにくくなってるんですね。
 そんな中で、じゃあ同人エロゲなら何故売れるのか、今、この方法で売れたとして、今後どういった流れを避け続けたら現状維持、ないし発展していくのか見て行かないと危ないなと思いました。

 そんなわけで商業エロゲが売れにくくなった原因を見ていきたいと思います。

 また、わたし自身、業界人というわけではなく、ファンとして結構ライトな層からの視点ということを留意してもらえればなと。
 的外れなことを言っている可能性は高いですし、一意見を好きに言っているなと温かい目で見逃してもらえれば幸い。


・ゲーム性の欠如

 まず商業エロゲと同人エロゲが共通している項目として、省コストという点が挙げられます。
 商業エロゲのノベルゲームとしての在り方は、コンシューマーが作るRPGより遥かにコストを抑えられています。
 商業エロゲでRPGやアクションとしてしっかりゲームを作っているのはごく一部大企業だけで、基本的にはノベルゲームという形式が主流なんですね。

 初めて同人エロゲの界隈を知った時は、わたし自身とても驚きました。
 だってみんなゲームしてるんだもん。
 少し前まではツクールのデフォ戦や、それを少し弄った程度が多かったんですが、今では結構システム凝っていたり、デフォ戦ベースでもこだわっているというのが伝わってきます。
 同人エロゲで売れている作品のゲーム部分、力が入っているとは思いませんか?

 他にも商業エロゲのブランドがソシャゲへ移行するにあたって、必然的にゲーム性を求め始めるという点もあり、わたしの結論としては、同人エロゲ界隈では「ゲーム性が求められる」になりました。
 主な動機としては少しでも遊びたい、意思決定を行いたいになると思います。


・エロの重要性

 こちらは主に商業エロゲの話になるのですが、同人エロゲでは作者が好きな性癖を突き抜けているのに対して、商業だとかなり冒険しにくい空気が漂っています。
 一応触手が出てくるような作品はあるのですが、そういったエロを重視した所謂抜きゲーは全体の一割かそれ以下の割合になると思います。

 市場規模が収縮し切って参考にしにくいので放置しますが、じゃあ何故エロゲという界隈が抜きゲーが主流にはならなかったのか。
 それは泣きゲー文化が主流になってしまったからだと思います。

 まぁ『key』なんですが。
 大体葉鍵と言われるこの辺が泣きゲー文化、シリアスなシナリオ、純愛ゲーム文化を構築し切ったのがエロゲ界隈の発展と、その後の衰退に繋がったのではないかなと。

 マーケティングにおいてエロという要素はそれだけで人を惹き付けます。
 そうしてエロゲをプレイして、そのエロが抑えられていたのだとしたら期待して手を取ったユーザーはどうなるのかなと。
 純愛が主流になったせいでプレイの内容が狭まったのも、エロを強く押し出せないことに繋がっているなと。
 非処女ヒロインが燃える界隈こわいよ。

 エロが軽視された結果は他にも影響していくのですが、一旦はこの辺で。
 余談ですが、葉鍵である『Key』は『kanon』辺りからアニメ化されており、かなり早い段階で全年齢化の道を見て、手探りしていたと思います。
 作品を継続してアニメ化出来るほど人気が出たのはもちろんなんですが、全年齢⇔アダルトを往復させてユーザーの反応確かめていたんだなとか、ミニゲームを積極的に採用してゲーム性の重要性も調べていたと思います。
 いや、わたしが勝手に同じ方向見ていると勘違いしているかもしれないけど。

 葉鍵の『Leaf』も今ではすっかり全年齢に舵をとっていますね。
 ゲーム性を意識していたのも共通しています。


 アニメ化するぐらいバズるか、そういった動きを作れるぐらいの資本が無ければ、エロゲがまだまだ売れるように新しい風を探ることも出来ないように思います。
 が、別に『lose』は全年齢の他にコストが抑えられ気味な音声作品へとシフトしていますね。

 エロゲ売れるからエロゲ作ろうぜ。
 泣きゲのほうが売れるから泣きゲ作ろうぜ。
 ソシャゲのほうが売れるからソシャゲ作ろうぜ。
 とひたすら誰かが作った流れに便乗する割合が多くて、界隈の多様性を出して発展させようとした人が少なかったのも原因な気がしてきました(乱暴)


・クリエイターの過酷さ

 厳密にはライターとイラストレーターへの負担が物凄いという話。

 泣きゲーが主流になってから、物語部分を手掛けるライターへの期待と負担が強くなり、同等の役割を担っているだろうイラストレーターは褒められにくい環境が生まれました。
 レビューでイラストについて熱く語れることは珍しく、見ていて苦しんだろうなと。

 対して総合芸術の華部分となったシナリオライターは……ラノベに逃げたのである!
 それは当然! だってライター1人でゲームの評価がされてしまうような環境なら、利益の大部分を取れて負担も少ない界隈に行く。一人で生きていけるんだもの。

 だいぶラノベに行って人材流出激しかったよねってお話です。
 なんならその後ソシャゲにも取られた。ソシャゲで今までの名前使っていい上に活躍出来るのなら、もうエロゲライタースカスカよ。
 ちなみにシナリオが目立つ華で、イラストレーターが目立ちにくい華(最低限出来て当たり前だろで減点されやすく、シナリオと比べて加点されにくい)なんですが、プログラミングや音楽担当しているクリエイターはもっときついと思います。南無。


・違法ダウンロード

 みなさん、DLsiteやDMM、steamがどの辺りから目立つようになったか覚えてますか?
 2010年辺りにはまだまだ知名度低かった印象があります。
 DL販売の環境が整うのが遅くて、違法DLで商業エロゲが大ダメージを受けたと思うんですね。
 そこに売上取られて、それの対策に費用割かれて、結果色々冒険しにくい環境にも繋がったのかなと。
 あとアダルト作品リアルで買うの敷居が高く、DL販売の環境が全盛期に充実していれば現在の方向性でも今のまま結構変わっていたのかなと。
 違法DLとDL販売の結論に関してはsteamがデータ出しているのでその辺り確認を。

 今からでも遅くないのでパッケージ売りにこだわっているブランド、早くDL販売もして欲しい(切実)



・スマホ

 steamが目立たなかった頃、PCでゲームするのならコミケで買ってきた同人ゲームかネトゲかエロゲかフリゲという時代がありました。
 そんな中で物語やアダルト要素を楽しみたいのならエロゲは貴重な選択肢だったんですが、そうでもなくなったのがスマホの登場。
 これがあまりにも強い。どれぐらい強いかというとPCの使い方わからない世代が産まれつつあるぐらい凄い。
 大多数の若者がPCを触らずに、スマホのアプリなどで満足し、商業エロゲの世界に入ってこなかったというのが問題点の一つかなと。


・まとめ

 商業エロゲが売れなくなったまとめなんですが、
・ゲーム性、エロの軽視
・クリエイターの待遇
・販売経路の確保
・スマホの出現

 この辺りだと思います。たぶんどれか一、二個であればまだ全然舞えていたんですが、流石に色々重なり過ぎて無理なのかなと。

 前述した通り、この分析はガバガバな可能性が高いです。
 一番比較すべき抜きゲーにまるで触れていないので。あくまで個人的指標を見る程度。
 自分なりの基準を見出すことが大切で、あれこれ偉そうに言ったり、分析の是非はどうでもいいのです。


・同人エロゲ

 さて、本題。
 商業エロゲの実態はなんとなく把握したので、同人エロゲで意識する部分です。


・ゲーム性

 凄く重要視される要素だなと思いました。
 売上が伸びやすいゲームはゲーム部分がしっかり作られていることが多いです。
 レビューでもゲーム性を重視している作品には、ゲームデザイン、バランス、ユーザビリティについて言及が強く、エロに関して触れられることのないレビューすらもそこそこあります。
 なので、ゲームとしてしっかり遊べる物を作っても売れる、がわたしの結論です。

 ただ難易度や手間が一定数超える、もしくは難易度選択、レベルで殴るなどで排除できないとエロに関わらないゲーム性はネックになりやすいです。
 エロに関わるゲーム性においても、カロリー多過ぎると苦しいイメージ。


・エロ

 これすんごく難しくて、エロとゲーム性ってトレードオフになることが多いんですね。
 コストが限られている以上、どちらかに力を入れたらどちらかが欠けていき、バランスを考えないとテンポが悪くなったり、コンセプトが迷子になりがちです。
 だからと言ってテンポを意識するとエロを取って付けた感じになりますし、ゲーム性とエロを足すとそれが性癖外の人にはそもそもプレイしてもらえないというケースも出てきます。

 性癖は掛け算であり、それこそゲーム性と上手く掛け合わせると爆発することもあれば、爆死することあります。
 そのために「アダルト描写オフの設定」文化があると思います。
 これがあると、性癖は受け入れられなくても、ゲームとして楽しめる余地が残る。
 アダルト描写オフの機能搭載している作品少ないんですが、総じて売り上げが伸びていると思うのは、ターゲット層を広げているからかなと。
 そうでなくてもユーザビリティが優れていると評価される一因になるのかなと思います。

 また、同人エロゲの性癖、性的指向の大部分は八割以上陵○になります。
 じゃあなんで純愛系作っているのかと問われれば、純愛が好きだから。
 マイノリティであるにも関わらず、わたしは最低限売れると判断して開発を進めました。
 当然わたし自身同人エロゲユーザーなんですが、作品を探すときは純愛系、もしくはゲームとして面白そうであればエロを度外視して作品を購入する修行僧めいた生き方をしています。
 総合芸術が内包する一つの要素を無視、ないし苦痛を感じながらコンテンツを消費するのですが……まぁ周り見てみるとたまに同胞がいるんですね。
 少ない純愛系一生懸命探したり、エロを度外視し購入したりする僧が。

 なのでこの性癖の市場規模の弱さは、固定ファンがつきやすい、ゲーム性を重視した場合、純愛系が好みではない層からも支持してもらえる作品になりえると判断しました。
 純愛系エロゲ、割合としては少ないんですが売上の平均値は上になると思っています。
 流石にこれは調べてないけど。いつか調べるのもよさそう。

 さて、長く脱線しましたが、現状の結論としては
ゲーム性を重視して作る場合、性癖は自分の好きな物を作ってよい」になります
 純愛系は他の特殊性癖と比べて最低限の市場規模は維持できているように見えるので、一旦はこれで。
 まぁでも顧客多い性癖作れたり、ゲーム性よりエロを重視すべきと言うのは確かだと思います。
 その辺、戦闘中エロは理にかなっていると感嘆しています。エロとゲーム性融合させて、欠落するコストを最低限に抑えているので。例によってわたしに趣味じゃないので無視しますが。


・サムネイル

 サムネイルー! 大事ー!
 サムネが良いと売上が伸びます。ここでの良いを掘り下げると、

「エロい」「肌色が少ない」「わかりやすい」「印象に残る」「お洒落」
 などです。

 「肌色が少ない」とは何ぞやと思いますが、DLsiteの作品一覧見てもらえればわかるんですが、肌、もしくは局部が見えていないタイトルは売上が伸びやすいように見えます。
 周りが肌色ばかりだから「印象に残る」のが一点と、ゲーム部分もしっかり意識しているんだなと「わかりやすい」です。

 あとコンセプトや雰囲気がわかりやすかったり、純粋にデザイン性に優れていると目立っていいですね。
 ついでに言うと作品紹介ページも見やすかったり、お洒落だとよりプロモーション強くなるんですが俺はそっち方面ダメなんだ見ないでくれ。
 もう絶対キービジュアルやUIは外注し続けるぞ。紹介画像も凝った方がいいなら外注するかも。




・エロの所見

 ちょっと話を戻しまして、同人エロゲに置いてエロは大切だよって個所を掘り下げます。
 色々なコンテンツを摂取して、大勢の総意かどうかはわからないけれど、少なくとも自分の好みであるというは幾つか見つけていて、例えば「明言されない心理描写
 行為において実はこんなことを考えている、考えているだろうと妄想させる描写は受け取り手が好きに補完出来て良い表現だなと思いました。

 具体的には『らぶりー』という成人コミックで、姉妹の姉のほうが男性側のほうを好きで、それを妹が強引に引っ張って三人で――というあらすじなんですが、この妹ちゃん、いざえっちし始めると基本的に姉の顔ばかり見てますし、姉がトロトロになってまともに思考が回っていない段階に入るとキスもするようになります。姉と。
 この辺姉のことが大好きだけど、同性かつ姉妹なので一般常識から拒絶されそうで、男性側をきっかけにして少しでもお姉ちゃんと絡みたいという欲求が見て取れてえっちです。明言されてないので全部わたしの妄想なんですけど。

 あとはことに至るための導入や、その後のアフターがしっかり描かれていると実在感が増して良いなとか。
 同じ純愛にカテゴリされても、複数の作品で魅力が離れてしまうのかなと思えば、背徳感も大事だなと思ったり(ロリとか、隠れてこっそりとか、疑似不倫などに共通するポイント)


 さて、これらのエロの重要性や、魅力的に描くために必要な手法などをいつ理解していたかと言えば、ル想の開発折り返し時点では既に気づいていました。
 その上で何故ル想で実現出来ていなかったかと言うと、簡単に言えば余裕が無かった、細かく言うと心情描写に関しては構造上の欠陥――ルシアの心情をある程度隠さないと物語が成り立たない、導入の大切さに関しては全年齢シーン含む、含まない両方のテンポを重視した結果……を筆頭に、開発リソースが足りなかったなど様々な要因が重なっています。

 開発リソースは相対的な物で、エロと非エロでは絶対数を共有されます。
 簡単に言うとエロをもっとこだわることは可能だったが、ゲーム性の水準を下げる必要があったため、その判断を迫られた時、わたしの中で好きな物を作るというラインから外れてしまうため、エロを軽視し現状の方向性で受け入れられないか試す機会になりました。

 この相対的なリソースバランスの実感は色々と問題で、ル想の全年齢スチル、あれ以上に削ることは他の同人エロゲクリエイターにしてみれば余裕だし、当たり前の選択として採れたと思うんですね。
 でもわたしは全年齢スチルを最低限確保した上で、残りのリソースをエロに割り振りたいと考え、まぁこの思考回路から間違っている、適正が無いと思っていて、エロを最低限満たした上で余剰リソースを非エロ部分に割り当てるのが当然かつ、わたしの最低限の基準はかなり非エロ側に寄っていると自認しました。

 他者と比べて恐らくエロを重要視していない、軽視しているだろう現状。
 それを変化させることが出来そうにない心理、適正面の問題。
 現状心身不調が著しく自身の性欲に致命的なレベルの問題を実感しており、尚且つ作る側に回ってしまったが故にプレイヤー側としてインプットすることがかなり厳しくなっている。
 十分な枚数のイラスト外注費の捻出も課題ですし、価格帯移行の開発スタイルの調整もミスが許されない。
 なんならインボイス制度が始まるので売り上げを10%伸ばさないといけないし、その辺の面倒な税金処理が増えることから開発リソースが削られてエロのバランス云々以前の個所から殴られる。

 軽く説明できるだけのわたしによる同人エロゲ開発の難しさはこんなもんで、あぁもう終わりだよって気分ですがわたしが生きている以上同人エロゲの次回作は開発されます。
 一度の失敗で是非を出すのはナンセンスですし、ここまで見ても他の食い扶持の稼ぎ方よりはまだ分の良い賭けになります。

 あ、ここまで言ってるとエロ軽視して次回作作りそうだなって感じがしましたが、自分に出来る最大限の試みでエロを重視して次回作を作る予定です。
 どこまで自分の中で非エロ削れるか、削った結果今後そのような制作スタイルを継続出来るか、なども見ていきます。
 ゲーム部分を難易度選択にして色々な層に対応しようとして、全体の開発リソースが削られるのでまたリソース配分のバランスが……など様々な問題もありますが。



・おわり

 予想通りに生産的な記事の更新ペースが月一以下で遅いです。瀕死の魚、びちびち。
 この記事のテキストも一年前ぐらいに七割書いて放置していた物を、ようやく整えて出すことが出来ました。
 まぁのんびりしていこうと思います。年辺りの制作ペースと、金額設定についても考えるだけ無駄感が出てきましたが致し方なし。

 すっかりプレイしなくなった商業エロゲですが、サクラノ刻の発売を楽しみにしていたりします。
 あと一年ぐらい延期しても出してくれるなら買うよ。リリース現実的な現状びっくりだよ。

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