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閑談茶房 2022/09/26 13:02

立ち食いそば その九

新連載の作業が一息ついたので記事を書きたいと思います。

まず9月4日のコミティアでお越し頂きました皆様、有難う御座いました。
新刊が無かったので大変申し訳なかったのですが、他の作品を手に取って下さった方やまさかの差し入れを下さった方までおられまして。差し入れなんて初めて頂いた者ですからかなり挙動が変になって仕舞いました。ここにお詫び申し上げます。


頂いたのがこちらですが、寿がきやでこの見た目のタイプはラーメンでしか見た事が無かった為、「何だと!?」といった具合に驚愕していました。
有難く頂きたいと思います。ネギ・油揚げ・かまぼこ・鶏肉・卵はデフォとして人参も大根の入れちゃうぞとか、鶏肉も胸肉じゃなくてもも肉にしちゃうぞとか。いやぁウキウキしますねぇ。有難う御座います。

そしてコミティア終了後すぐに帰って原稿作業の続きをしたかったものの、以前知り合いと飲んだ際居酒屋に忘れて来てしまった帽子を取りに行く為に、眠い目をこすって上野にやってきました。忘れ物を受け取っただけで上野を離れるのもつまらないし、せめて何か食おうかと思い足を向けた場所が…。


やはりここでしょう。上野の立ち食いそばとして真っ先に思いつくのはこのお店。不忍口を出るとすぐに目に飛び込んでくる看板というかオブジェ?何年間この看板の箸がそばを持ち上げ続けているのか、もはや歴史的モニュメントといって良いのではなかろうか。


サンプルのメニューケースが英語表記オンリーなのも、観光地の上野らしい。そして食べるのは小海老天そば。小海老の割に結構大きいのです。あと私は海老が大好きです。

食券を買って店員さんに渡した時こんな事を言われました。
「天ぷらいりますか?」
…はぇ?そりゃ注文が小海老天そばだしね。そりゃいるけど…と言葉の意味が分からず頭を悩ませていると、「うちは天ぷらを6時で一旦処分するのでせっかくなら食べてもらった方が」と説明を頂きました。現在時5時35分。
どうやら何を選んでもいいらしい。いなりも進められた私は「小海老天で」と答えると店員さんが「他にもありますけど…」と困惑されていたので、「海老が大好きなんで」と答えるとまだ困惑はされてましたが入れてくれました。

その結果。


笑うしかない。何だこれは。いやー素晴らしい。
仕方無しにやってきた上野で偶然のタイミングとはいえご褒美を頂けました。海老マシマシの脅威です。
このままでは麺が持ち上げられないので、小海老天をパクー。プリッ。おぅプリプリ。つるやさんはフライヤーにも拘ってるらしく壁にはフライヤーの説明もありましたが、細かい事はおいといても旨い。フワッとした衣が汁をすってこれは旨い。いいぞいいぞぅ。
麺はゆで麺の様子。少し柔めの麺を持ち上げてふと疑問に思う。何でゆで麺なのに切れ難いんだろ?これはこれで企業努力の結果何だろうなと思いつつズルル。
そして汁もズルル。角の無い飲みやすい味。物凄く特徴のある味ではないけど、変に尖った味よりもこの位の加減の方が普段使いするには有難いもの。
そして飛び込む海老、エビ、えび。御馳走様です。

まだ余ってた小海老天をテイクアウトして帰りました。
6時以降の揚げたての小海老天そばも気になるな…。

閑談茶房 2022/09/03 16:41

コミティア出ますぅ…。

明日9月4日に開催されますコミティア141に参加致します。

しかし新作がありません。新しい連載のお仕事を頂きそちらの作業で慌ただしい毎日を過ごしていたら、前日になって仕舞いましたぁ!

申し訳御座いません。眠い。

サークルスペース№は「ほ05b」となります。最近興味を持った方や既刊本で買ってないものがある方はどうぞ。

閑談茶房 2022/06/05 14:27

「パン工房 どんぐり」

以前サクラタウンの書店に所沢ゆかりの作家コーナーを設置するとの事で、寄稿した文章に私の好きなパン屋さんの事をエライ長文で書かせて頂きましたが…。


こちらがそのお店となります。
狭山ヶ丘駅西口を出て、道を渡り僅かばかりに小洒落たレンガ敷きの建物の間を抜け、左側に見える駐輪場で右折し(ラーメン屋鈴の木さんを通り過ぎ)ずーーーっと進むと、見えてきます。

店内はこんな感じ。店舗としては小さめです。くそう品揃えが良いタイミングをと思って12時目指して訪れる筈が、先に一度位足運んどこと思ってサクラタウン行ったのが不味かった、12時半を回って仕舞った…東所沢、遠いです。商品が少なくなってる。

何でこのお店がそんなに好きなのか、なのですが。
美味しいというのは勿論なのですが、それ以上に驚きを与えてくれるからです。
元々私はパンは特に好きでもありませんでした。というか興味が無い。何か飲みながらじゃないと喉に詰まるし、味気無いし。なので食べるなら惣菜パン位で。

どんぐりさんで初めて食べたのはカレーパンでした。
国産小麦パンの吊り下げ看板(そしてあの当時は入口付近に立て掛けられた黒板に天然酵母の表記があった記憶が…)に惹かれて、つい買って仕舞った訳ですが、一口齧りついた瞬間に「!???」となったのです。
パンよりカレーの方が多いんじゃないかと思う程にカレーが飛び込んでくる、しかもカレーも普通なら固めなのにトロっとしてるし。これだけカレーのパンチが強いのにも拘らず、パンが味で負けてない!?
どういう調理をしたらこうなるのかが分からない!夢中で貪った訳です。


他には例えばコレ。まぁコーンが乗ってるんだろーなー、位の印象位しか思い浮かびませんが、

切ったら溢れて来たし。トウモロコシ齧ってる気分になれます。いやホント。
こちらは最近好みのパン。


パッと見普通じゃん、と思うのですが(というかじゃがバターに興味が無かったので他を知りませんが…)。歩き食いなんかしてると大変です。バターが凄く零れてくる。何度も「嘘ォ!?」とズボンにバターを垂らすのです。
以前に販売されていたもので、いよかんパンというコッペパンがあったのですが、コレがまぁ旨かった。その当時70円で売られていた見た目ホント只のコッペパンですよ。でも食べれば凄く良い香りが口中に広がって。一番好きでした。
店主さんにまた出さないのか聞いたら「そんなの有りましたっけ?」って店主さーん!というツッコミを入れたくなりました。

ただやはりベースのパンが美味しいという事でしょう。
ただどうにも分からない。
他の店のパンも食べてみるのですが、バターが効いていたり甘かったり…という事に比べるとパンの表情としては割と穏やかというか、尖った物凄い特徴がある訳でも無いのですが、しっとりしていて味もしっかりしていて食べ易い。懐が深い…うーん未だに正解の言葉が思いつかない。
まぁ旨いから細かい事は良いのです。


一番人気は食パン、2位は揚げパン出そうです。
とても滑らかな口当たりの食パンです。店主さんに「オリーブオイルに塩を混ぜてつけると美味しい」との助言を頂き、そのやり方で食べています。
揚げパンに関しては、そりゃ旨いパンで揚げパン作ればそりゃ旨いですよね。

季節のパンも出されていて、新作の濃い抹茶あんパンや梅チーズパンが今並んでいます。梅チーズパンは結構な人気商品だそうです。私も夏のキーマカレーパンを心待ちにしております。

以上結構な熱量で語らせて頂きましたが、それ位は好きという事です。
アシスタントって作家先生の休載・連載終了と不安定な仕事で、生活がキツい時とかも有るんですが、そんな時にちょっとおまけして貰えたり(そんなに飢えた顔してたのかの思うと恥ずかしいですが)するとホント嬉しかったり。助けて貰ったなぁ。
今はコロナや情勢不安で、「どんぐり」さんだけでなく色んな店が厳しい時だと思いますので、僅かばかりでもの恩返しにでもなればと思います。


近くに立ち寄ったら食べてみて下さい。
他の店の紹介してみようかなぁ。結構地元の店も、探せば良い店があるものなので、皆さんも地元探訪やってみると面白いですよ。

閑談茶房 2022/06/01 21:26

これが、金ちゃんヌードルだ!

バ~ン!
これが徳島製粉株式会社から発売されてる、金ちゃんヌードルだぁ!!
恐らく関東の人は「何のこっちゃ」という反応だと思いますが、西日本では結構人気のある商品だそうで。
私も地元愛知にいた時、何度か食べた事がありました。一時期食べるカップラーメンは全て金ちゃんヌードルになった程に。


見た目は日清カップヌードルに似てますが、違いがあります。
まず、容器がペラペラのプラスチック!お湯入れて持つ時熱い!!弱点!!!
そしてスープとかやくが袋に入ってます。うん!…だから特に何が有る訳でも無いんだけれども!!

取り敢えずお湯を入れて…、ここで以前も思った事ですが、お湯入れると麺が凄く浮いてきて正確なお湯の量が分からなくなる罠。しゃーない!そういうもの!!


さぁ3分たっ…いや2分半位の方が旨い。麺は日清カップヌードル程は細くないのですが、結構汁を吸うので柔らかくなりがち。なので早めに食っちまいな!
(一応比較に日清も置いときます)

正直麺の好みは日によって食べたくなるものが変わるので、どちらも好きでは有るのですが、やっぱりスープが違う!ここ重要!!
日清のスープが結構主張が強い醤油味…というか、もうあの味は日清カップヌードルでしかない味なのだけれども、欽ちゃんラーメンの方はもう少しマイルド、だけど味が横に広がってる感じ。もうちょっと複雑な味がすると言えば良いのか…?説明が難しいけど、兎に角旨いのである!!

今回は何故かGEOで売っていたので買えましたが、やはり関東で買うのは難しい…。
まぁ地域ならではのものが有るのも、それはそれで地域性が有って面白いので、また見つける事があるまで、残り7つを大事に食う事にするのです。

追記


最近こちらを近所のスーパーで見掛けなくなったので、発狂しそうです。
愛知県民にとって「寿がきや味噌煮込みうどん」は、無いと冬が越せない最強アイテムなので。
地域差って面白ーい。

閑談茶房 2022/05/15 22:18

町そば その3(というか天ぷら?)

本日所沢駅に行った時のお話です。

所沢駅のGEOに何故か金ちゃんヌードルが販売されていて、どうしても食べたくて買いに行きまして(金ちゃんヌードルに関しては後の記事に書きます)。
ついでに夜ご飯も食べて行っちゃえと、店を選んでいた時の事。


この店が目に付きました。
店頭に置かれたボードに書かれた”山うど天ぷら”がどうしても気になって(写真は店を出た後に撮影したら黒板の内容が変わってました)、孤独のグルメごっこ気分でつい入って仕舞いました。

山うどといったら、私的にキングオブ山菜。余りにも旨いから肉より好きなのです。子供の頃富山の祖母の家で食べた、拍子木切りにした山うどを干瓢でまとめた煮物がまぁ旨くて。
この間池袋のデパ地下で山うどを発見したのですが、小さいのに値段が1本398円。それを考えると、7~8本を1つにまとめたあの山うどの煮物、それを大量に作るのにどえらい値段掛けてたんだと大人の身になって身が震えた訳ですが…。
(前置き長過ぎスミマセン)兎に角食べたいと注文するも、「売り切れちゃって~」って、…いきなり入店の目的を失い、チューハイともつ煮を頼んで悲しみに暮れつつ店内を見渡していました。

この百味という居酒屋、コロナ禍で一度は閉店したものの復活を果たした所沢の老舗。
凄い活気、混んでる混んでる。この位街に活気が戻って来たのは喜ばしい事だなぁと思いつつ、適当に焼き鳥やら摘まんでいると…。


ん?茶そば?居酒屋で??
山うどロストでやる気を失っていた私のモチベーションが戻ってきました。
正直居酒屋のメニューで過度な期待は無いけど、わざわざ用意してるのも珍しいので、野菜天ぷらも一緒に頼んでみました。
お酒で時間感覚が分からない中そこそこ待った後運ばれてきたのかこちら。

〆の量には丁度良い感じ。茶そばを食べた事がほとんど無い為(食べたのは乾麺)良し悪しが分かりませんが、更科っぽい歯応えがする麺。あれ?生麺?と思う位には意外にしっかりした味でした。生麺とすると割と注文されてるのかな?
面白かったのは汁。手作り感が凄い。鯖節なのかな?出来合いの汁では見掛けない苦味まで感じたりする。正直酔いのせいか細かい味まで確かめられなくなっていたものの、この荒削り感ちょっと楽しくなってきました。うずら卵の使い道に迷いつつ食べていると、横のお客が茶そば頼み出したので、してやったりと思いつつ。

ざく切りの天ぷらが6種。サツマイモ、椎茸、ししとう、茄子、山芋、人参。そして削り節がちょっと入り込んでる汁(流石の手作り感に笑う)。これと言って特筆すべき事も無いかと思って人参の天ぷらを食べた所…。

甘い!?

なんとまぁ甘い事か。随分味の濃い人参。変なえぐ味も無くとても美味しい。というかどうやってこの甘さを引き出したのか!?
注文品の中でダントツに旨くてビックリした。この人参で満足感が満たされて仕舞った。

店を出て黒板にはもう山うど天ぷらの表記は無くなっていて、残念感はあるものの、あの人参で手を打つか…と駅へ向かった夜なのでした。

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