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たたちちぽーん 2020/02/03 15:33

「日本史講師が語る鬼滅の刃1 簡単な時代考証」ブログを更新しました

鬼滅の刃、英語タイトルは「DAMON SLAYER」が流行ってますね。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07CTBBGZF/drfbon07-22/

そこで、のぶたは考えました。
このビッグウェーブに乗っかかろうと。

それでは、新シリーズ「日本史講師が語る鬼滅の刃」の始まりです。


How did this happen?
(なんでこんなことになったんだ)

名も知らぬ男の子が、雪の中血まみれの妹「禰豆子」を背負って走っている。
物語はここから始まります。
いつの時代の話なのか、この時点では分かりません。服装や生活、村の描写からは、江戸時代などを連想させますね。
妹を背負っていた主人公の名前は、炭治郎です。


いつの時代かのヒントが最初出てきたのは、鬼を斬ることを仕事とする若者が登場したときでしょうか。
若者は、学生服のようなものを着ています。
どうやら、江戸時代よりは新しい時代っぽいです。
ただ、若者は刀を持っています。現実の日本では、明治9(1876)年の廃刀令で、刀を持つことは禁止されているのですが…

Never leave yourself so defenseless in front of an enemy!
(生殺与奪の権を他人に握らせるな!)

鬼斬りの若者は炭治郎に向かって叫びました。
そして、妹を若者に取られた、主人公のしくじりを大声でなじります。「Why did you show me your back?! That's how I was able to take her!(なぜ俺に背中を見せた‼そのしくじりで妹を取られている)」と、
自分もしくじったくせに(If I'd come half a day sooner... ...your family might have survived.(俺があと半日早く来ていればお前の家族は死んでなかったかもしれない))。

続きははてなブログで
https://www.daremotokushinai.com/entry/2020/02/03/123000

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たたちちぽーん 2020/02/01 09:10

ブログのご紹介「プロップサイクル 本多光太郎 ー科学・技術史ー」

本多光太郎(Honda Kotaro)
物理学者・金属工学者(scientist and inventor)


本多光太郎は、KS磁石鉱を発明した人です。長岡半太郎・鈴木梅太郎とともに、理研の三太郎と並び称されています。
私を含めた大多数の文系のみなさんは、「KS磁石鋼ってなに??」と思うことでしょう。
KS磁石鋼とは、ひとことで言えば、当時一番強力な磁石です。
「なんだ、「砥石」じゃなくて、「磁石」かよ」と思った分かってる人は、9月6日のアイスボーンでも楽しみにしていてください。ブラキディオス登場、おめでとう!私はディノバルドと戦いたいのですが、モンハンやる時間がないのは分かりきっているので、手は出せません。残念です。


ということで、当時最強の磁石の発明者である、本多光太郎を今日はみていきましょう。

Honda invented KS steel (initials from Kichiei Sumitomo), which is a type of magnetic resistant steel that is three times more resistant than tungsten steel.
(本多はKS磁石鋼(住友吉左衛門のイニシャルから名付けられた)を発明しました。それはタングステン鋼の3倍の磁性(保磁力)をもつ磁石鋼でした。)
参考:Kotaro Honda - Wikipedia

本多光太郎は、1870年3月4日に、三河国(現愛知県)で生まれました。シュリーマンがトロヤ遺跡を発掘し始めた年です。
3月4日といえば、バウムクーヘンの日ですね。バウムクーヘンの日とは、ユーハイムが2010年に力ずくで制定した記念日です。
バウムクーヘン!!・・・あの、丸いの一つ食べたら1077calにもなる、暴力的栄養価をもつ、ダイエッターお断りの美味しすぎる食べ物ですね。あまりの美味しさに、あの丸いの3つくらいは食べたくなりますよね。
同じく1杯1000calクラスのタピオカと一緒にバウムクーヘンを1つ食べたら、もう2000calに到達してしまいます。2月14日から、3月4日を経て、3月14日の一ヶ月で、いったい人類はどれだけ太ろうとしているのでしょうか。

続きは、ブログで。
→「プロップサイクル 本多光太郎 ー科学・技術史ー

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たたちちぽーん 2020/01/31 16:28

ブログのご紹介「太宰治の現実 ー斑鳩5・レトロゲーマーが思い出す日本史ー」

これまでの斑鳩シリーズ
嗚呼、斑鳩が行く・・・・・・ ーレトロゲーマーが思い出す日本史ー - 誰も得しない日本史
「浮き世」?「憂き世」? 斑鳩 Chapter1.理想(Ideal) ーレトロゲーマーが思い出す日本史
夏目漱石の試練 斑鳩 3 ―レトロゲーマーが思い出す日本史― - 誰も得しない日本史史ー - 誰も得しない日本史
鴨長明の信念 斑鳩4 ーレトロゲーマーが思い出す日本史ー - 誰も得しない日本史


鳳来ノ国へと続く要塞渓谷で、鶉(ウズラ・ステージ3ボス)を撃破した斑鳩。
斑鳩は鳳来ノ国へと突入して、巨大要塞型(花型?)の仏鉄塊、鶚(ミサゴ)と対峙する。
鶚の猛攻は圧倒的で、敵弾の属性も入り乱れており、プレイヤーは「斑鳩以外ではぜったい使わないだろッ!」って言いたくなる、脳の部位をフル稼働させられることになる。
そして、「斑鳩以外ではぜったい役に立たないだろッ!」って叫びたくなる、謎の能力を覚醒させることができなければ、ここより先に進むことはできない。


巨大な鶚に斑鳩が近接しようとするときに、ナレーションが入る。

And "Reality" is unveiled.
What did it want...
What did it see...
What did it hear...
What did it think...
What did it do...
そして、現実はその姿を現す。
何を求め・・・・・・・・・・
何を見て・・・・・・・・・・
何を聞き・・・・・・・・・・
何を思い・・・・・・・・・・
何をしたのか・・・・・・・・

Ikaruga 斑鳩 - Normal - 237 Chain - Chapter 4 - World Record

私は、この英訳が非常に以外でした。
それというのは、日本語版のナレーションを見たときは、「プレイヤー(ナレーション側からすれば「おまえ(you)」がこれまでに求め、見て、聞いて、思って、やってきたことの結果が、現実としてプレイヤーの目の前に姿をあらわす」という意味だと解釈していたからです。
よく考え、がんばった人間の目の前には、その結果が現実として現れる。それに対して、考えず、何もしなかった人間には、その結果としての現実が現れるのだと。そして、、、
つまり、日本語を補うと、

そして、現実はその姿を現す。
おまえが何を求め・・・・・・・・・・
おまえが何を見て・・・・・・・・・・
おまえが何を聞き・・・・・・・・・・
おまえが何を思い・・・・・・・・・・
おまえが何をしたのか・・・・・・・・

と、ナレーションは言っているんだと思っていました。
斑鳩というゲーム内だと、ゲームの主人公である森羅が、反乱を起こして戦った結果が、ラスボス終了後に起こりますよね。それが「現実」だと思っていたんです。


ところが、英訳をみてみると、なんと"What did you want"ではなくて、"What did it want"なんです。ここでの"it"という代名詞は、直前の"Reality"、すなわち「現実」を指すと考えるしかありません。
すると、4面のナレーションは、

そして、現実はその姿を現す。
現実が何を求め・・・・・・・・・・
現実が何を見て・・・・・・・・・・
現実が何を聞き・・・・・・・・・・
現実が何を思い・・・・・・・・・・
現実が何をしたのか・・・・・・・・

となるはずです。
こうなると、私ではぜんぜん意味がとれません。
4面のナレーションがいう、求めたり、見たり、聞いたり、思ったり、行ったりする「現実」とは、何を指すのでしょうか。
もしかしたら、ゲーム内のストーリーでは、数年前に掘り起こされたという「産土神黄輝ノ塊(ウブスナガミ オウキノカイ)」(ラスボス)のことを指すのでしょうか。
それとも、4面ボスの鶚を指すのでしょうか。

……やっぱり、釈然としないですね。誰か、斑鳩のストーリーとか英語に詳しいかたは、4面のナレーションの意味について教えていただけると嬉しいです。
ちなみに、「月刊アルカディア2001年7月号特集記事&2002年2月号掲載設定資料、5月号特集記事、ドリームキャスト専用GD-ROM『斑鳩』より転載及び一部加筆」したという、http://rssp.web.fc2.com/ikaruga_story.htmlを読む限りは、やっぱり「現実」とはラスボス終了後の展開のことのようです。英語版が誤訳なんでしょうか。それとも、私の、代名詞"it"の使用法に対する文法的理解が間違っているのでしょうか。


最後に、東大中退で、小説で一発当てたけどヤク中で、愛人と心中した太宰治大先生のお言葉をお借りして、
未来をになう若者に、斑鳩をプレイすることの大事さをお伝えして、終わりたいと思います。

太宰治「正義と微笑」
勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!

斗玲邪「ゲーマー失格」
斑鳩というものは、いいものだ。斑鳩のプレイが、ゲーセンから出てしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。烏帽子鳥でも、仏法僧でも、鶉でも鶚でも、田鳧でも、時間のゆるす限り斑鳩して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような斑鳩こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分のスコアを誇る必要はない。斑鳩して、それから、けろりと捨てゲーしてもいいんだ。クリアするということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、全一やダブルプレイを極めている事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に斑鳩をプレイしなかった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。パターンなんて、クリアすると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その属性チェンジの訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。斑鳩しなければいかん。そうして、そのスコアを、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!


愛人と心中するという「現実」で、その人生を終わらせた太宰治は、
何を求め・・・・・・・・・・
何を見て・・・・・・・・・・
何を聞き・・・・・・・・・・
何を思い・・・・・・・・・・
何をしたでしょうのか・・・・


【おしらせ】
Amazonで電子出版もしています
https://amzn.to/2GOOUdy

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たたちちぽーん 2020/01/30 18:18

ブログのご紹介「電子書籍はいかにあるべきか」

先日出版しました『誰も得しない日本史 第1巻』が、AmazonKindleの売れ筋ランキング、日本史部門で1位を獲得できました。ありがとうございます。
https://amzn.to/2GGbdBr


この度の拙著の内容について、反省点は多々あるのですが、今回はその中でも、標記の「電子書籍はいかにあるべきか」という点について簡単に考えてみたいと思います。
時間がないので、まとまっていないことについてはご容赦ください(今日はカルチャーアーツさんのダンジョンズアンドドラゴンズ交流会に行きたいからです)。





電子書籍は紙の書籍とは違うことができます。
その電子書籍の機能の中でも、今回あえて多用してみたのがWEBサイトへのリンク機能でした。
紙の書籍では不可能な読書体験とは何かということを模索して、動画などをいろいろと貼ってみたのですが、出版前からずっと思っていたとおり、リンクや動画を貼れば貼るほど、「電子書籍とかいってもブログとかwebサイトと同じじゃん」って思われるようなシロモノになってしまうのです。
読者様からすれば、webサイトやブログは基本的に無料で見られるのに、電子書籍という名の単なる劣化有料webサイトを、わざわざ専用アプリを用意して読まされるハメにしかならないのです。
(今回、この点に対しては、記事を大幅に増補・改定することと、電子書籍だけの描き下ろし記事を用意することで解決を試みてみました)

それならば、第一作の『北斗の日本史』のようにリンクを排除して、電子書籍だけでコンテンツを完結できるようにしてみると、今度は書籍が電子化されるべき理由はなんなんだということになってしまいます。電子書籍の必要性に疑問がわくのです。
もちろん、いくらでも持ち運べて場所を取らないし、紙という資源を消費しないという、すばらしいメリットはあるのですが、紙の書籍のメリットも大きすぎて、電子書籍は単なるオプションになってしまいます。


みなさんは、電子書籍はなるべく紙の書籍と同じがいいと思いますか。それとも、紙ではできないことを盛り込んだほうがいいと思いますか。忌憚のない意見をお聞かせいただけるとありがたいです。
ほんとうは、もっときちんとまとめるべき課題なのですが、今日はとにかくゲーセンに行きたいのでこのへんで終わります。

あ、今日の16:59まで無料お試しキャンペーンを行っておりますので、ぜひ『誰も得しない日本史 第1巻』をお手にとって、電子書籍が抱える課題を感じていただけたらと思います。
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たたちちぽーん 2020/01/28 18:45

ブログのご紹介「左様せい様! 徳川家綱 ―ショーグン列伝―」

赤外線撮影

The manager has his eyes always on the bottom line;
the leader has his eyes on the horizon.
( マネジャーは足元を見つめ、リーダーは地平線を見つめる(ウォーレン・G・ベニス))

江戸幕府の4代将軍は、徳川家綱(いえつな)です。
1651年8月18日、家綱はわずか11歳で将軍に就任しました。
豊臣秀吉が1598年の8月18日に没してますので、そのちょうど53年後です。
関ヶ原の戦いからだと51年、だいたい半世紀が過ぎているわけです。
大阪の役(1614~15)からも35年経っているので、家綱が就任したころには、実際に戦争を経験した人もだいぶ減っていたかと思われます。
ちなみに、8月18日は「米の日」です。「米」という漢字を分解すると「八十八」になるからだそうです(http://www.nnh.to/08/18.html)。

徳川家綱は、1641年8月3日に生まれました。八と三つで、はちみつの日です。
3代将軍徳川家光の長男である家綱は、早くから跡継ぎと決められていたといいます。
家綱は、基本的に趣味人で、絵を書くのとかも好きです。この人の絵はかなりユルイので、ぜひ画像検索することをおすすめします。

家綱がまだ幼少で、将軍就任から間もないころ、天守閣の上で近習の者が赤外線機能のある遠眼鏡で町を眺めることを勧めたのですが、「自分は幼くても将軍である。もし将軍が天守から遠眼鏡であたりを見下ろしていると人々が知ったら、人々は嫌な思いをするに違いない」と遠眼鏡を手に取らず、町を眺めることはなかったというエピソードがあります。

政治はあんまりやる気なかったようで、部下の提案にはすべて「左様せい(あーもう、それでいいよ)」と答えていたことから、家綱には左様せい様というあだ名があります。
リーダーシップとは何なのか?と考えさせられます。リーダーなら、町全体や地平線くらいは眺めておく心構えが必要なのではないのでしょうか。

ただ、リーダーシップに大いに疑問のある将軍の時代が30年近くも続いたにもかかわらず、家綱の治世は比較的安定していて、「おいっ」ってツッコミやすい政策とかもありません。保科正之などの人材に恵まれていたのことも幸いだったのでしょう。ただ、カネにはテキトーで、パパ家光が残した財産を、家綱は死ぬまでに5分の1以下にまで減らしてやりました。
江戸時代の将軍のなかでも、かなり運のいい時代に、かなり運のいい環境で将軍になれたというところでしょうか。

家綱には男子がいなかったので、跡継ぎ問題が起こりそうになりましたが、家綱が自らの死の数日前に館林藩主の松平綱吉(後、5代将軍徳川綱吉)を養子としたため、なんとか跡継ぎ争いを避けることができました。

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Youtube「のぶたの誰も得しない日本史 」
https://www.youtube.com/channel/UCeTjWtv8Q6GQGk2KEc_iLVA

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