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2023年4月6日放映開始『私の百合はお仕事です!』を見て

来期アニメは『水星の魔女』と『私の百合はお仕事です!』で決まりです。
この2本は必ず見てください。

今回は『私の百合はお仕事です!』、通称わたゆりについてお話したいと思います。
一迅社の『コミック百合姫』にて、未幡先生により連載中です。

百合姫の昼ドラ枠、と言ったらコダマナオコ先生に怒られるかもしれませんが、ドロドロのシリアス百合が好きな人にはお勧めです。是非読んでください。
私は11巻まで揃えました。

4巻が対子になってるので12巻と13巻をツモればアガりです。
今は少牌ですが、バレなきゃセーフ。

細緻な心理描写が行き届いていて、百合感たっぷり。
同じシーンが別々の登場人物から描かれたりなど、群像劇ならではの見どころも多いです。
どのキャラも魅力的に描かれているので語りたいポイントはたくさんあるのですが、今回は中でもイチオシの一人に絞ってお話したいと思います。

それは西寺寧々(西園寺寧々)さん!
わたゆりはコンセプトカフェがモチーフの作品で、主要キャラの多くはカフェのキャスト(ウェイトレス)なのですが、彼女はキッチンで働くウェイトレス(?)です。
(西寺寧々が本名で、西園寺寧々はキャスト名)

学生服風の衣装に身を包む他のキャストとは異なり、彼女は一人コック帽とコックコート姿で働きます。
そんな姿でも銀髪ショートヘアに切れ長の瞳とクールな美貌が丸出しです。

※参考 アニメ版公式サイト キャラクター一覧ページ
https://watayuri-anime.com/character/

こんな美女をキッチンに匿っているのはもちろん訳あり。
3巻の初登場シーンはあまりにも魅力的なので是非見てください。

なぜ寧々さんがキッチンで働いているかについては、登場から間もない4巻で早くも語られます。
しばらくは裏方キャラとして登場シーンは少ない話が続くのですが、9巻あたりから彼女にスポットを当てた話が始まるので、是非読んでください!

マジで王道ガチ百合クーデレ美女なのでそういうのが好きな人は本当に楽しめると思います。
ちょっとでも興味があればまず3巻か4巻までは見てください!

何なら4巻ダブってるので言ってくれれば布教します!!

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ペンギンのいるBARは、かつて池袋に存在した飲食店

先に言っておきますがペンギンの肉や卵が食べられるお店ではありません。

しかし実際に店内ではペンギンを飼育する水槽があって、来店客も餌やりを楽しめるお店でした。
ペンギンのいる百合アニメ『白い砂のアクアトープ』を見たあとなら、きっとよりいっそう楽しめるお店だったことでしょう。

水槽近くのテーブルからはペンギンが泳ぐ姿を見ながらお酒とお料理を楽しむことができたのです。
その場でペンギンを食べることができたら最高でしたが……

ちなみにペンギンは法令上、南極へ行っても食べることはできないそうです。
残念ですね。

閑話休題。
コロナ禍も生き延びたペンギンのいるBARでしたが、2021年6月に火災が発生。
ペンギンは無事だったようですが、今ではペンギンのいるダイニングとして吉祥寺へ移転。
池袋でペンギンを見ることはできなくなってしまいました。

かつて、池袋ではペンギンのいるBARから道路を挟んですぐ向かい側に、ビアザウルスというアイリッシュパブ風の居酒屋もあり、そのまま2軒目として楽しむこともできました。
なんと、恐竜が壁に埋まっている店なのです。

ビアザウルスは、コロナ禍を生き延びて今も変わらず池袋に存在します。
あいにく恐竜のお肉は食べられませんが……アンチョビキャベツが美味です!

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リコリコはフキ推し

戦う女の子萌えクラスタにとって性癖ドストライクのアニメ、リコリスリコイル。

1話から最高でした。

このシーンをおかずにしました。

ガンスリンガーガールが日本を舞台にして蘇った感じです。
躍動感溢れるカメラワークでぬるぬる動くアクションシーンは見物です。

あ、すみませんガンスリアニメ版未視聴のにわかなのでガンスリと比較してどうこうっていうコメントはできないです。

ただ一つ言えるのは戦う女の子萌えガンアクションであると同時に濃厚な百合作品であるということです。

特に主人公の錦木千束と、彼女の元相棒である春川フキとの組み合わせがたまりません。
間違いなく公式カップリングはこの二人です。

特にこの二人が決闘する3話! 見所です。
元パートナーってことはつまりあれですよ? 元カノも同然ってことですよ? 互いに今カノを連れ合いながらの決闘というのがまたたまらんですね。

フキ×ちさは本編最終話も納得のラストなので、ぜひ最後まで見てください!
フキ推しの私からのお願いです。

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『新世界より』を読んで

ある夏の日のことでした。
私は空港で手持ちの本を読みつくしてしまったため、急遽構内の本屋さんでフライト前に手頃な本を買い求めたのです。

ところが、空港内のこじんまりとした本屋さんですので、それほど幅広い選択肢があるわけではありません。
目に入ったのは、『新世界より』。……全然手頃じゃねーな。

それは刊行当初の2008年から、話題になっていた作品でした。
当時から私はその巻の分厚さに恐れをなし、なかなか手が出せずにいたのです。
これも一つの縁かと思い、私は上巻を買って搭乗しました。離陸後、読み始めると……

エッチエチの、エッチッチ!
1000年後の未来は、フリ●セ●クス推奨の時代。女同士でも男同士でも、ところかまわずず●こんば●こん!
しかもヒロインは髪の毛の赤い女の子!
NL寸止め手●キシーンもあります!!

……失礼しました。あまりの煽情的な描写に、つい興奮してしまいました。
何しろ今はまだ原作のみの感想を書くべく、アニメ版は未視聴の状態なのですが、あまりのエロさに我慢できず同人誌は先に読んでしまいました。

まりあかわいいよまりあ。

さて、肝心の感想ですが、実は巻末の解説(※文庫版)が完璧すぎて、あまり書くことがありません。
それでも内容が重複しない範囲で特筆すべき点を述べていきます。

本作は強力なプロットを持つエンターテイメントでありながら、強烈なメッセージ性を秘めています。
無限の攻撃力を持つ我々自身を、我々はどのように統制すべきか。
その問いに対して「抑圧」に答えを見出した社会から、物語は始まります。

『虐殺機関』や『ハーモニー』を彷彿とさせる哲学的なSF世界。
主人公は闘争と破壊の末に、次なる答えを見出すところで物語は閉じられます。

1000年後の未来というと壮大な世界観ですが、やはり現代の(作中では古代とされている)文明はすでに崩壊しているんですね。
茨城から東京へ遠足に行くシーンでは、世界樹の迷宮の遺都シンジュク感があって素晴らしいです。

巻末の解説でも語られいましたが、科学文明崩壊前後の物語が読みたいです。
クロノトリガーの未来世界感があります。
で、『新世界より』で語られている1000年後の未来世界は、クロノトリガーでいうところの古代世界の感じ。

「未来よりも古代のほうが繁栄していた」という圧倒的な皮肉をクロノトリガーで感じていましたが、『新世界より』では「現代(1000年後の未来)よりも古代(我々読者の生きる現代)のほうが反映していた」という皮肉を、同様に感じます。

それにしても日本国外の話は作中を通してほとんど語られてこなかったので、「きっと何か重大な伏線に違いない……!」と思って読み進めていたのですが、とうとう話に関与することなく最後にチラッと言及されるだけで終了しました。
一体他国はどうなってるんだ……

貴志先生の次回作に期待です。

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チャーチルの『第二次世界大戦回顧録』を読んで

ずっと本棚の肥やしになっていたウィンストン・チャーチルの『大事に世界大戦回顧録』、やっと読み終わr……

失礼しました、『第二次世界大戦回顧録』ですね。

ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに読み始め、アニメ化した『スパイファミリー』を見ながら読み進め、『プリンセス・プリンシパル』を見ながら読み終りました。そして今、『スパイファミリー』の2期が始まろうとしています。

ロシアはヤベー国です。

この記事の原稿を書いているのは10月初旬。
記事が公開された頃にも戦争は終わっていないと思いますが、まだ核が撃たれていないことを祈ります。

話を戻してチャーチルの『第二次世界大戦回顧録』、そのハイライトは何といってもソ連との対立、そして核開発でしょう。
本書を読むと冷戦(に続く対立)は二次大戦が終わる前から始まっていたことが分かります。
ヒトラーが相手だから仕方なくスターリンと手を組んでいたチャーチル、世界を地球儀みたいにくるくる回しながらあの暴君に手を焼いていた苛立ちがありありと伝わってきます。

こんな激おこぷんぷん丸な電報、ほんまに送って大丈夫なんか? とドン引きするレベルのやり取りが赤裸々に綴られています。

そういえば二次大戦の40年ほど前には、日露戦争のために我が国もレーニンに手を貸しているんですよねぇ……

ソ連を出し抜いて核開発に成功したアメリカは、イギリスとともに二次大戦を勝利に導き、後のNATOへと繋がる大西洋憲章なる構想を立脚します。

しかし、その後わずか4年でソ連が核実験を成功させ、アメリカの核の優位性は霧散します。

二次大戦終結後の冷戦や核開発競争云々のくだりは本書では語られていないのですが、その予兆となる部分がありありと描かれています。

その他、気になる部分をピックアップ。
※内容間違ってたらすみません。

■フランス侵攻
マジノ線で防衛された独仏の国境を避けてベルギー、オランダを蹂躙しながらフランスへ侵入したドイツ軍。
銀英伝でイゼルローン回廊を通れないからフェザーン回廊を突破した帝国軍のことを思い出しました。歴史上このような出来事は多いのかもしれませんが。

■ダイナモ作戦
英仏海峡を隔てての撤退戦。全編を通して一番印象的な戦いです。
歴史をあとから振り返れば二次大戦における英仏は間違いなく「同じチーム側」の国家なのでしょうが、戦時中に他国の軍隊が突然軍港に押し入ってきて片っ端から艦船を徴発していくっていう、スピード感がすごいです。「書類は後追い、実務を先に勧めよう」のレベルMAXがこれって感じ。

■バトルオブブリテン
イギリスの本気。二次大戦の雌雄を決した点の一つはここじゃないでしょうか。
英国空軍は緊密な情報連携により本土上陸を目指すドイツ空軍を退けました。
航空管制って大事なんですね。

■Uボートのパラダイス
全編を通じて度々語られているのがドイツ潜水艦による通商破壊。後述の通りアメリカは大西洋を隔てて英国と欧州に物資を輸送してましたので、これは当初かなりの成果を上げていたようです。
よく日本は潜水艦を艦隊決戦に用い、ドイツは通商破壊に用いたって言われてますけど、それもそうなのかもしれませんね。たぶん、大西洋と比べたら太平洋にはそれほど輸送ルートがないでしょうから。

■アメリカ参戦
日本が太平洋戦争を始めるまでアメリカも対独参戦しなかったっていうのは本書を読むまで知りませんでした。もっと早くからやってるもんだと。
それまでのあいだアメリカは大西洋を隔てて英仏の支援に専念するんですね。武器の供給とかで。これは2022年のロシアによるウクライナ侵攻とまんま同じ構図です。言い方は悪いですが、どれだけ自分の手を汚さずに相手を消耗させられるかがアメリカの作戦構想。

■イタリア上陸
シチリア島だったでしょうか? 連合軍がイタリア上陸の橋頭保にした拠点。ノルマンディー以前はこれが史上最大の作戦だったことを思わせます。
なんとなくですがイタリアのほうが国土の形状があれだから上陸作戦っぽさが増しますよね。

以上です。
『プライベート・ライアン』でトム・ハンクス演じるミラー大尉が甲子園の土みたいに戦地の砂を缶に詰めてて、それがそれぞれ「アフリカ」、「イタリア」、「フランス」って書かれてるんですね。
本書を読むと連合軍は北アフリカ、イタリア、フランスという順に進撃しているので、「あー、だからあの3つだったのか」と納得しました。

この記事では詳述しませんでしたが、東部戦線についても語られていますので、未読の方は是非。

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