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ちょっと気になるが課金するほどではない。の記事 (29)

【白昼夢の青写真】公式サイトの隠れ文言

白昼夢の青写真、公式サイトのソースコードに記載した隠れ文言、
せっかく童貞会があるので公開します。

一部加筆・更新・カットしています。

もはや隠す意味がない。



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浅薄自演広報マン ナニィ・モ・シーランによる副音声解説
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—Laplacianの待望の新作が、とうとう公開されましたね。

どうもありがとう。僕たちもこの日をずっと待っていた。
またみんなに作品を見てもらえて嬉しいよ。
僕たちが最後に大型のプロダクトをリリースしてからずいぶん時間が経っているからね。
みんなに忘れられているんじゃないかと内心ビクビクしていたんだ。

—今作も印象的なメインビジュアルですね。

そうかな、そう言ってもらえると嬉しいよ。
作品の顔になるグラフィックをどう作り上げるのかは大きなチャレンジだ。
でも、同時にもっともエキサイティングな作業でもある。
今回も色々と工夫を凝らしてこのアートボードを作ったんだよ。
どうだい、美しいだろ?

—はい。

HAHA! キミは素直だね。

—白昼夢の青写真というタイトルなんですね。

うん、そうだよ。

—どういう意味なんでしょうか。

これは説明するのがとても難しい。現時点ではね。
でも、このタイトルが作品の全てを現していると思う。
白昼夢の、青写真。
白昼夢の青写真。
どうだい、印象的なタイトルだろ?

—そうですね。

HAHAHA!!

—この女の子は誰なんですか?

あぁ、世凪ちゃんだよ。

よなぎ。

可愛いだろ。
今作のメインヒロインさ。

—メインヒロインなんですね。

うん。
だってこんなに押してるんだもん。
メインに決まってるじゃない。

—ティザームービーでは詳細が出ていなかったようですが?

あれ? そうなの?
でも、うん、メインヒロインだと思うよ。

たぶん。

—ところで、なんですか、この真面目な企画意図は

あぁ、今回はね、ふざけるのをやめたんだよ。全面的にね。

—今、なんて?

ふざけるのを、やめたんだ。
完全に、僕たちは紳士になった。同時に真摯でもある。
もうふざけない。
真面目に、一所懸命、みなさんに、僕たちのメッセージを叫ぶ。
それが、僕たちLaplacianのアイデンティティーだろ?

—下ネタもなし?

人は成長する。
その過程で多くのものを得、また、失ってもいく。
正直なところ、僕たちは毎日、真面目に、質素に生きている。
その過程で、下ネタの扱い方を完全に忘れてしまったんだよ。
俗に言う、悟りを開いた状態に、メンバー全員が達した。
同時にね。
これはそう、言ってみれば小さなmiracleさ。

—悟りを開いたおっさんが集まって、エロゲを作っている?

そうとも言えるね。素敵だろ?

—では次はCASE1のお話を伺いたいのですが、この舞台は……

そう、僕たちのデビュー作、キミトユメミシの舞台になった、柊英学園だ。
年代も当時と被せてある。
粋な設定だろ?
Laplacianを長く応援してくれているユーザーが一番喜んでくれるようにゲーム全体をデザインしたんだ。

—ということは、過去作のキャラクターも?

いや、一切出てこない。
そこは切り分けている。
過去作の設定を踏襲していても、これはあくまで完全新作だ。
過去作のキャラクターが本編に出てくることはないよ。

—主人公が四十五才

そう、そして非童貞だ。
これは初の試みだね。しかも既婚者だ。

—奥さんのデザインも公開されていますね。

その通り。エッチなシーンもちゃんとあるよ。

—深刻なセックスレスって書いてありますけど。

うん。でも見たいでしょ? 人妻のエッチシーン。

—当たり前だろ、バカか

HAHAHA!!

—CASE2は、ニュートンと林檎の樹の世界観ですね。

そう。ただし、この世界観はニューリンと結構時間がずれている。
ニューリンは1687年のお話だったけど、今回は1595年。
およそ一世紀ズレている。

—何故ですか?

扱うのがシェイクスピアだから、それに合わせたんだ。
ただ、実際のシェイクスピアが活躍したのはロンドンだけど、
この世界ではテンブリッジという架空の都市だし、
グローヴ座も、実在するものとスペルが違う。
あくまでもおとぎ話、細かいコトは気にしない世界観も継承していると
考えてくれると嬉しいな。

—そんな大切なことは表のサイトに書いた方がいいのでは?

でもどうせこの部分だって公開してすぐにスクショ撮られちゃうしさ。
重要な情報も混ざってた方が次回も探してもらえそうだろ?

—そう思ってるなら工口倫子の時にも仕込むべきだったのでは?

あぁ、あの時はね、純粋に忘れてしまったんだ。
探してくれた人がいたらごめんね。

—そういうとこやぞ

—次はCASE3……ここまでの3ヒロイン、全てのCVが神代岬さんですが

そうだよ。
神ゲーだろ? 神代だけに。
HAHAHA!!

—キャラクターデザインにも共通点が見られますが

うん。

察して。

色々と。

—これはやっぱりメインビジュアルの世凪ちゃんと関係が?

察して?

—わかりました。では別の切り口から

ありがとう。

—神代さん、春乃さんに断られたらどうするつもりだったんですか?

いい視点だね。

ここまで紹介されたキャラクターのうち、実に5人をお二方に演じて頂く。
まだ紹介されていないキャラクターもいるから、実際は更に兼ね役は多い。

正直に話そう。
お二方にオファーを断られていたら、この企画は潰すつもりでいた。
神代さんと春乃さんに演じ分けてもらう前提で世界観からキャラ設定までを作り込んだからね。
返事を頂くまでは気が気じゃなかったよ。

確かにメーカーとしてはリスクの髙い進め方だったかもしれない。
でも、今我々が作りたい企画を実現するには、このキャスティングが不可欠だったんだ。
詳しいことはそのうち、企画者本人がコラムか童貞会に書くよ。

なにより、既にこうしてキャストを発表してしまったからね。
あとはこっちのもんさ、HAHAHA!!!

—今回も作品の特設番組の配信はあるんですか

今回はYouTubeLiveで配信している【ラプラシアンチャンネル み】で
作品に関する質問を受け付ける形になった。

作品のトピック以外にも色々とエキサイティングなコーナーを揃えているから、
是非一度聞いてみてほしい。

—ではティザーのほうの話を。

あぁ、ティザーね。
今までLaplacianのゲームを楽しんでくれたユーザーに
驚いてもらえるように作ったんだ。
背景は当時のものをそのまま使っている。
僕たちも懐かしかったよ。

—それに楽曲

あぁ、今までの楽曲をリミックスした。
過去作でも音楽に手を抜いたことはなかったからね。
だからこの曲を初めて聞く人にも楽しんでもらえる作品になっていると思う。
とにかく楽しい作業だったよ。
ユーザーにとって聞き慣れたメロディに、今作のテーマに沿った歌詞を書き下ろした。
聞いていると、不思議とこの歌詞も馴染んでくるだろ?
歌ってくれたyukiさんはたぶん、この業界での歌唱は初めてのはずだ。
透明感があって、儚げで、繊細な歌声だ。
曲が上がったときから今日まで何度も聞いているよ。

リミックスは時雨Dictionaryのときからずっと一緒に制作しているミスターXelfery、
ムービーの担当も時雨Dictionaryからの付き合いのミスターGearだ。
二人とも、時雨Dictionaryがこの業界の初仕事だった。
われわれにとっても初の作品だった。
そのバトンが今、新しく業界にはいる歌い手さんに渡ったんだ。
とてもエキサイティングだろ?
これはそう、言ってみれば小さなmiracleさ。

—OPはこれから公開される?

その通りだ。

12月中に、CASE1のOPを公開する予定だ。

今回は各CASEにOPがある。
全部で4種類だ。

少なくともCASE0以外のOPは発売前に順次公開していくよ。

—主要メンバーはずっと変わらないですね。

あぁ、僕らは有機的に繋がっているチームだからね。
そう簡単に出たり入ったりしない。
ブラック企業だけどね。

それからこの体制だと、良くも悪くも作風ががらりと変わることはない。

もちろん、僕たちは作り手として日々成長はしている。
その面では毎作手応えがある。

でも、毎会同じメンバー、同じ脳みそで作ってる訳だから、
一作目から三作目までプレイして、Laplacianの作風が合わないと感じた人が
今作から急にツボにハマるなんてことはまずないと思うよ。

ティザームービーにも良く現れていると思うけど、このサイトを通じて伝えたい一番のことは、
今までの僕たちの作品が好きな人たちは、是非今作も手にして欲しいということ。
この作品はただオムニバスのように、今までの作品世界のスピンオフを並べただけではない。
物語は最後のCASEー0で収束し、そこでなぜ三つの物語がならんだかという必然性もちゃんと示される。

これが圧倒的に一番だ。
やっぱり、僕たちの作品を心待ちにしていた人達を中心に考えている。

ただ、僕たちの作品を毎度掴まされて、
どうも肌に合わないと思っている人は過去三作で懲りて、
他のメーカーの作品を買った方がいいんじゃないかと僕は思う。

もちろん過去作の致命的な弱点は改善しているつもりだけど、
我々の作品はきっと良くも悪くも相変わらずだ。
それはティザームービーを見れば誰でもわかる。
見えている地雷にわざわざ突っ込んで貴重な時間とお金を無駄にする必要はないだろう?
3月も魅力的なタイトルは沢山出るだろうしね。

—えぇ、あなたたちが3月に発売できればの話ですけどね

ぐうの音も出ないよ。

—製品情報の攻略キャラ、1人? 誤植ですか?

いいや、誤植じゃない。
今回は一人の女の子の物語だからね。

—その一人というのはもちろん、世凪ちゃんなんですね。

察して。

—作品ページのURLもYONAGIです

そうだね。

—キャスティングやキャラデザインを鑑みると……

察して?

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この夏、Laplacian総出で実写映画を撮影した話

どうもこんばんは。

ワサビでございます。

先日はどうもありがとうございました。
Laplacian4作目『白昼夢の青写真』の作品情報を公開しました。

http://laplacian.jp/yonagi

未来ラジオから1年4ヶ月、
工口倫子から7ヶ月。

業界的に、もうLaplacianは終わっているブランドになっているんじゃないかとひやひやしていたんですよ、正直な話。

今作は作品の内容的にも前作、前々作ほどキャッチーでもないし、
さらに、物語の根幹部分は隠したままでの情報公開でした。

その分、メインビジュアルとティザームービーは、
この作品の美味しいところがMAXで凝縮されるように
工夫して作りました。

その上でも不安は残っていたのですが、
みんなもう、本当に愛が深い。

発表後のみなさんのリアクションを見ていて、
我々は本当に嬉しかったです。
ありがとうございます。

今作も頑張ります。

さて、童貞会会員のLaplacianガチ勢の皆様におかれましては

プリキュアの話とかいいから新作の話を聞かせろ、
詳細をよこせ、

とご要望のことと思いますが、その前に一つ、
触れておきたい作品があるのです。

この夏、Laplacianメンバー総出で実写映画を一本撮ってみました。
全編45分の中編作品です。

監督脚本:緒乃ワサビ
撮影:上都河希
音声:Muu Dogg
助監督:ぺれっと
その他の色々:霜降

いつものメンバーを総動員して撮影しました。

うちの二大原画がカチンコ打ったりキャストの皆さんのお弁当買いに走ったりと、普段とはまったく違う暑い熱気に包まれた夏を過ごしました。

本格的に4作目の話題づくしになる前に、
ちょっとこの作品の話題に触れたいと思います。

内容は、

Laplacianという架空のエロゲ会社で働くグラフィッカーの女の子が記憶喪失になってしまい、
自分がヒキコモリだったということを知って、
その理由を探っていく

というお話です。

ミステリーの構造といつものナンセンスギャグを実写映画で撮ってみたって感じ。

Laplacianとしては、架空のエロゲ会社の素材として
過去作のグッズを惜しげもなく提供しました。

映画を作ってみたいという思いはずっとあって、
今回は誰にどう公開するかも考えずに作ってました。

いわゆる習作です。

ですが、このまま誰にも見せないのもそれはそれで寂しいので、
この機会に童貞会会員限定で公開してみたいと思います。

みんな、温かい目で見てね。

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『HUGっと!プリキュア』を好き放題に語るコラム

どうもおこんにちは。

お久しぶりです。

緒乃ワサビです。

みなさん相変わらず愛交わさず童貞ですか?

ずいぶん時間が空いてしましましたが、皆さんの貞操が守られていることを切に願います。

さて僕はご存じの通り童貞でありながら妻子持ちという、
必死すぎるキャラ付けが大渋滞している状態なんですけど。

愛娘が生まれて大きく変わったことがあります。

女児向けコンテンツにもちらほらと触れるようになったことです。

みなさん、もう見ました?

『HUGっと!プリキュア』

これまでの僕のプリキュアとの関わりと言えば、

ストレスが溜まった時に『プリキュア5、スマイル go go!』を熱唱するくらいのもんだった訳ですが、

2018年に放送されたプリキュアは、
やたらにクオリティが高いと、興奮気味の妻から聞いていたわけであります。

その噂の『HUGっと!プリキュア』がNetflixで配信が始まりました。

その他の配信サービスでも見られるらしいです。

早速1話からポチポチと見始めた訳ですが、
気付いたら一晩で最終話である49話に辿り着いてました。

これがもう、ぶっちゃけありえないくらい高クオリティで、
プリキュアって毎年こんなにおもしれーの!?
という、マジ意味わかんないくらい素晴らしい構成だったと思います。

今日はその『HUGっと!プリキュア』を褒めちぎりたいと思います。

なお、これから書くことはあくまで個人の一解釈であり、
公式の設定からほど遠い妄想を暴走させたりしながら、
こんな風に見たら、これはこれで面白くないですか!?

という趣旨であり、面白くないまでも、

へぇーそんな風に見る人もいるのね、

と思ってもらえればいいだけの他意なき記事なのであしからず。

目次

どこを切っても一貫した主題が見える設定とデザイン

最高に魅力的なセンターヒロイン野乃はな

------ここから会員向け------

幹部社員を抱きまくる悪の親玉ジョージ・クライ

途中参戦する“ニセモノ”の二人のプリキュア

ではいきましょう。

どこを切っても一貫した主題が見える設定とデザイン

『HUGっと!プリキュア』は、プリキュア15周年の節目に作られた作品のようで、
おそらく制作側にも、例年とは違う種類の気合いがみなぎっていたのではないかと推察します。

娘と母のワンセットがメインターゲットであろうプリキュアシリーズで、
テーマに『子育て』『母』を持ってくる、小細工一切ナシの正々堂々っぷりからも
作り手の気迫が感じられます。

こんなの、超売れっ子AV女優を集めて熱くセックスについて語るようなもんですよ。

一歩間違えば「貴様がセックスだと思っているものはセックスにあらず」と全否定されてもおかしくない。

全国のママ達に子育てと母を語るというのはそういうことなんですよ。
釈迦に説法、カッパに水練。

ところが蓋を開けてみれば、この作品はしっかりテーマの扱いを完遂していた訳です。

これはそもそも、女の子が変身する『魔法少女』というジャンルが内包しているテーマと、
『母』『子育て』の親和性が極めて高かったのも一要因としてあるんじゃないかと推察します。

『ひみつのアッコちゃん』から連綿と連なる我が国の魔法少女ものは
そもそも女児向けの構造とテーマを持っていた訳で
“変身”した姿というのは、主人公(とそれに共感している全国の女児達)の憧れを象徴している訳ですよね。

女児にとって一番身近にいる憧れの成人女性というのは『母親』である可能性がスゴく高い。

だから、プリキュアにおいて『母』と掲げた以上、
そこには必ず『大人』『憧れ』というテーマも同居するハズなんですよ。

『HUGっと!プリキュア』の主人公・野乃はなは、『イケてるお姉さんになりたい!』
というまっすぐ過ぎる目標を、星飛雄馬ばりに愚直に目指している女の子です。

第一話では、そんなはなの前に突然、はぐたんという赤ちゃんが現れる。

そして、そのはぐたんの母になるのかどうか、という選択をはなは迫られます。

大人になりたい、と物語冒頭からなんども叫んでいたはなに、
母になる=大人になるチャンスが唐突に巡ってくる。

だがここではなは、自分にはまだ無理だとその機会を手放す訳です。

「うちに住むのは……」という葛藤のセリフからは、家の中ではまだ守られる子供でいたいというはなの潜在的な願いが感じられます。

ここではなも潜在的に持っている“子供でいたい”=“時間を止めたい”という願いこそ、これからプリキュアが1年かけて対峙することになる悪の存在『クライアス社』の目的なのです。

はなのもとから離れたはぐたんが翌日、目の前で危険にさらされた時にはなは身を挺してはぐたんを守り、その時初めてプリキュアになります。

その選択は、はなにとってはイケてる大人になることそのものであるはず。

だからは今回のプリキュアは変身すると化粧をしているんですよ。

まずここでバツグンに痺れますよね。
キャラクターデザインにまでテーマがしっかり行き届いている。

この展開を見て「なるほど! だからこのプリキュアは化粧してたのか!」
と膝を打ちました。

イケてる大人の女性=化粧というのは、はなのイメージなんでしょうね。

ちなみに敵である『クライアス社』は、人のネガティブな心を集めて時を止めようとします。

“大人になりたい”=“成長したい”
と願っている主人公たちにとっては
”時間が止まる”というのはもっとも本質的な障碍になる。

ここもテーマに紐付いてきれいにまとまっている設定です。

そもそもネガティブマインドで時が止まってしまうってこれ、明らかにトラウマそのものの象徴であり、夢や憧れと対をなすものですよね。

それが、会社という体をとっているのもまたいい。

会社って子供からすると、大人そのものの象徴みたいなもんですもんね。

この会社には、はなが思い描く“イケてる大人”になれなかった大人が在籍していて、脅威としてプリキュアの前に立ちはだかってくる訳です。

この時点で、
未熟ながらも、なりたい自分になることに一歩踏み出した主人公と、

その主人公から時間の流れ=成長そのものを奪おうとする悪の組織、
というシンプルで力強い対立構造がうまれているわけです。

ここまでで第一話ですよ。

正味22分。

スゴい情報量ですよ。

それでも全然胃もたれしないのは、
魔法少女というジャンルが内包しているテーマと作品テーマのシンクロ、主人公の目標とそれにリンクしたキャラデザと、

マジで千歳飴のように、どこを切っても作品のメッセージが必ず見えているという理想的な状態ですね。

そして今作はとにかくセンターヒロインが可愛いんですよ。

個人的にはこういう女の子が集った作品では大抵、脇を固めるキャラの誰かを好きになるんですが(セーラームーンならマーキュリー、2019年のスター トゥインクルプリキュアなら褐色で金髪のキュアソレイユ)

今作においては圧倒的にセンターのはなちゃんが好きでした。

真っ直ぐでマジ可愛い。

取りあえずOPだけでも見たほうがいい、公式がアップしてるから!

https://www.youtube.com/watch?v=s6spbJ-OnEw


最高に魅力的なセンターヒロイン野乃はな

野乃はなを演じる声優さんは、主要キャラとしてキャスティングされるのは今回が初めてらしいですが、にわかには信じられないくらいうまい。

こういう幸せなハプニングキャスティングが10年に1度でも起こるなら、東映さまにおかれましては是非とも新人の起用と育成を続けていただきたいと思いますよね。

この演者さんを見つけてくれたのだから、新人起用の暗黒面が数年続いてしまっても私はもう何も言いませんよ、えぇ。

で、第一話で大人の階段を一歩踏み出した野乃はなは、
『なんでもできる! なんでもなれる!』
の精神でプリキュア仲間を見つける訳です。

こう書くとなんだか飲み仲間を探すくらいのカジュアルさがありますが、
プリキュアに選ばれし女の子は何故か最初から一箇所に集結しているものなので、
なんなら1話に既に登場しています。

で、5話までにプリキュアは三人になる訳です。

一人は大女優の娘で役者志望の女の子。

もう一人は、溢れるフィギュアスケートの才能がありながら過去の転倒のトラウマからスケートと距離を置いてる女の子。

まさに『なんでもできる! なんでもなれる!』の精神を体現している選ばれし強者が仲間になる訳です。

はなの全力のエールがあって、元々才能のかたまりだった二人は自分の殻をぶち破って更に飛躍する。

でも、はなはふと気付いてしまうわけですよ。

わたしはなにになれるんだ? なににもなれないじゃないか、と。

大きな声で人を応援しているだけで、自分だけの才能なんてなにもない。

二人に比べて全ステータスが見劣りしている。

劣等感に苛まれたはなは、プリキュアに変身できなくなってしまうんですよ。

そのときはなは、戦っている二人を後ろから応援することしかできない。

力を失っても前向きではあるんだけど、煌びやかな二人のプリキュアと絶望的なまでのコントラストが生まれてしまう。

そのはなの後ろ姿が描かれる訳なんですが、ほんともう涙ナシでは見られない程の哀愁がありますよ、あの後ろ姿には。

さすがの安西先生でも「あきらめたら……?」って言いそうなくらいの哀愁がある。

その前向きさがアダになり、はなは、母として一番守るべきはぐたんを危険にさらしてしまう。

これでさすがに、はなのこころもポッキリ折れる訳です。

自分はプリキュアにふさわしくない、チアリーダーは客席にいるべきだと言わんばかりに、はなはプリキュアになることを拒絶する。

この時はなを導くべき存在なのは、物語の構造を考えたら一人しかいません。

はなの母です。

母の前ではなはまた子供に戻り、こんな弱い自分が嫌いだと吐露して、
それでも母が受け入れてくれる。

翌朝になったら、家の前まで来ていた仲間達が、
大トチをした自分を受け入れてくれる。

みんな、「笑顔でそこにいてくれるはなが好き」だと言ってくれる。

だからはなはこの時から、自分の弱さを受け入れながらもみんなのために
『なんでもできる! なんでもなれる!』と言えるようになる訳です。

つまりはなは、自分は仲間のように才能に恵まれておらず、『なんでもできる! なんでもなれる!』訳じゃないと知ってしまいながら、それでもこの言葉を叫べるようになる訳です。

それは、もうこの言葉を自分に向けていないからですよね。

この時からはなは、はぐたんの母としてだけではなく、このチーム・プリキュア自体の母たる存在になる訳ですよ。

まだ中学生ですよ!?

はなちゃんは!

こんな健気な13才います!?

プリキュアの神様がこんな健気な13才を放っておくと思います!?

放っておかないんですよ。

なぜならプリキュアがパワーアップする度に

BANDAIから発売される玩具がめっちゃ売れるから。

シリーズ開始からこの時で10週を数え、

敵側の「あいつは四天王でも最弱の男……」的なポジションの敵もとうとう本気を出し、

そこに自己の弱さを受け入れながらパワーアップしてカムバックしたセンターヒロイン。

くる!!

**絶対くる!

新しいおもちゃとして売られる新兵器が!!

キュアエールの前には、光り輝く剣が現れました。

はなはプリキュアの強大な力に選ばれたのです。

はなが望んでいた、自分だけに使える強大な力。

なんなら残りの38週間、この剣を振り回してるだけでオールオッケーになりそうなくらいのシロモノです。

ですが、ここではなは剣を手放し、チーム三人で同じ力を持つことを望み三人での合体技を放ちます。

ここで、両サイドの二人は「ハープ」と「フルート」をモチーフにした力を手に入れ、はなは「タクト」をモチーフにした力を手に入れる。

自分は奏でない訳ですよ。

奏でるのは仲間である二人。

はなはあくまで導き手なんですよね。

作中でハッキリ言及はされませんが、
僕はこの会ではなは明確に、自発的に母になることを選択したんだと思いました。

この回ではなたちが手にした武器はまだ売ってるので、
せっかくだからみなさんも記念にどうぞ。

https://www.amazon.co.jp/dp/B078JZG3C1/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_hngRDbQWK6NPX

ところで、プリキュアの前に立ちはだかっている『クライアス社』は未来から時間を止めにきた組織な訳ですよ。

しかもその動機が「みんなに希望があるうちに、時間を止めてしまう」という博愛主義てきなもの。

なぜ、今だったのでしょう。

そこには、組織の女を抱きまくるアンニュイ社長(ようは今作の悪の親玉)とはなの浅からぬ関係性が絡んでくる訳です。

女児向けアニメで、事後に執拗に手を洗うとか!!

でもしょうがないんだ!

あのアンニュイな社長・ジョージ・クライには
そうしければならない事情がある!

俺にはわかる、その気持ち!

ここからネタバレが加速するので、続きは会員限定エリアに移行します!!

まだ見てない人は全49話堪能してからどうぞ!!

ネタバレとか気にならない人はこのままどうぞ!!

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【第1回】上都河希の開発現場で見た!

はい、どうもこんばんはこんにちはごきげんよう。上都です。

唐突に始まったこのコーナーですが、とりあえず上都担当ということで始まりました。
Twitterでもつぶやいたのですが、いいカメラを買ったのでその練習も兼ねてということで、
制作現場で見つけたものを写真に収め紹介したいと思います。

そのうちネタ切れ来るんじゃないか感満載ですが、ネタ切れになるまで続けられたら御の字ですね。

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