即興小説「孤独×寂しさ」
こんにちは、皐月うしこです。
即興短編小説「羽のない蝶」
それは泥沼の底にいるような夜のことでした。抱えた希望も、忘れ難い人も、全てが遠く見えたのです。
擦り切れるほど思い出す日々。戻りたいなと願うほどに、愚かで愛しい日々は続く。
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皐月うしこ 2019/05/21 11:00
お菓子で小説シリーズは、一応これでラストになります。
小さな頃、母がスーパーで発見するたびに買っていたお菓子がある。懐かしい。買い物に同行していた幼いころの私は、そんなものには目もくれず、子供が喜びそうな玩具付きのお菓子などをよくねだったものだった。
「美味しいのそれ?」
家に帰ってからお茶と共にほおばる母の姿に、ふと尋ねたことがある。
「食べてみたらわかるわよ」
そう言って促された袋に手を突っ込み、取り出した小さな包みを広げ、小さな私はその中身をおそるおそる口に含んだ。
「あんたはやっぱり母さんの子ね」
ふふっと笑う母の顔。大人に成長した今、実家を離れた私はあの頃と変わらない味を口に含みながら午後の休憩を楽しんでいる。
皐月うしこ 2019/05/17 11:00
お菓子で小説シリーズも残りわずか。
真っ黒なドレスを着込んだ悪魔のお菓子。とろける濃厚なチョコレートで全身を包み、歯さえ溶かす勢いで濃密な甘さを口いっぱいに広げてくる魅惑のお菓子。
「お嬢様、顔が崩壊しております」
呆れたような視線が痛い。毒舌がウリのこの執事は、香りのいい豆を手に入れたからとホットコーヒーを用意してくれている。
「ねぇ、もう食べてもいい?」
そのキラキラした瞳を向けられて誰が断ることなど出来るだろうか。
「まだ、でございます」
親よりも躾けに厳しい執事に、散々甘やかされて育ったお嬢さまの顔はひきつる。けれど、さすが躾けの賜物。彼女は両手を膝の上にジッと乗せて待っていた。ただ少しばかり、体が前のめりな気がするのは気のせいではないだろう。
それに執事はふふっと上越な笑いを飲み込みながら「お待たせしました」と彼女の横に濃厚な黒い液体を差し出した。
皐月うしこ 2019/05/16 00:33
皐月うしこ、本日ひとつ年を重ねました。
自分のサイトでくらい、しれっとワガママ言ってもいいんじゃないだろうかと、ここぞとばかりに自分の誕生日を猛アピールしている次第です。笑
これからも、私らしく創作を続けていきますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします。
未開の地に旗を立て
はためく風の吹く音に
顔を上げた幻想の空
雲の描く地図を片手に
花の羅針盤に問いかけて
星の示す情報を集めて
月の万華鏡に閉じ込める
年輪を刻む大樹のように
積み重ねる歴史がまた
ひとつ私に夢を与える
残していく旅を続けよう
手記に刻む感情のままに
皐月うしこ 2019/05/15 15:18
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