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ベルトスクロールの記事 (1)

エローン大君 2019/07/03 21:00

「Fight'N Rage」(Steam) 感想


Steamのセールのたびにもうそろそろ……もうそろそろ……と言っていながらまだ買っていなかった、ベルトスクロールアクション「Fight'N Rage」を買いました。
「なんか色々あってミュータントが人間を奴○化してる!ヤバいから有志3人がミュータント達をコロ!」
と一言で表せば単純なストーリーですが、色々会話を見てみると「ミュータントと人間の関係」など、かなり色々と踏み込んでいる作品なんじゃないかと感じました。
問題は多分簡単なんだろうけど英語だから何言ってるかよく分からないことだ。

ゲームとしては、凄く良質なベルトスクロールアクションで、かなり格闘ゲームの影響も受けている感じ。
プレイヤー・敵の全体的なモーションからして、格ゲーのオマージュ的なところが多い
でもそれ以上に、敵の攻撃の直前に方向キーを押すことで「攻撃を無効化+必殺技用のゲージ(SPゲージ)が満タンになる」という、スト3のブロッキングだとか、ジャストガード的な要素もあって、上手く決まると凄く気持ちいい
あと、相手に捕まって投げられそうになった時は「投げ抜け」なんかも出来る。むしろ投げ抜けを狙った方が、安全にダメージを与えられる敵もいたりして面白い。

通常攻撃でもジャンプ攻撃などを組み合わせることで色々なコンボが出せるし、ピンチの時に体力を減らして出すいわゆるメガクラッシュ(回避に使う必殺技)も、「SPゲージ」が溜まれば無料で出せる。
防御だけでなく攻撃に使えるものも用意されているので、それを上手く組み合わせれば、通常攻撃も含めて敵をボコボコにする爽快感を得られるわけだ。
如何にもパワータイプな牛のミュータントさんは、敵の攻撃でひるまないスーパーアーマーが通常攻撃についているので、ストレス解消にもいいゲームだろう。

ボコボコにするだけでも気持ちが良いけど、このゲームで重要なのは「オーバーキル」。
敵の骨がバラバラになる演出だけでなく、ボーナス点も入るのだ。
本作では5万点でエクステンドなので、オーバーキルを行う=残機が増えてノーコンティニュークリアが近くなると、なかなかに攻め攻めなゲームとなっていて面白い。

遊ぶ前は全く想定してなくて意外だったんだけど、実はルート分岐やエンディングがこのゲームはやたらと多い。
Steamのガイドページで有志がまとめてくれているんだけど、進むステージどころかステージ数すら変わる(試しに分岐を試してみたらカワバンガ!なステージに進んだ)。
そこのコンプリートも含めるとかなり長く楽しめるゲームだと思う。ゲーム内通貨で色々とモードとかをアンロックする要素もあるしね。
ただ、難易度Normalクリアしないと難易度Easyが解禁出来ないのは色々とおかしいと思いました。
ちなみにCPUが2Pを担当してくれるモードも解禁要素としてあるので、近所にパソコンで一緒に遊んでくれる友達がいない君も安心だ。人質を助けようとせずに突っ込む(※ルート分岐)ところはアレだと思うが。

基本的に爽快感が高いゲームだけど、「投げ」だけはちょっと厳しい。
キャラによって投げられる敵キャラの限界がある程度決まっていて、しかもうっかり投げようとしてしまうとカウンター攻撃を食らってしまうと来たもんだ。
看板キャラである女の子のGalなんかは、モロにこの煽りを受けているのが残念なところ。
コンボ中に方向キーを入れていると自動的に投げが出るので、コンボ後に対空技(↓↑+攻撃)を出そうとしていると誤爆しやすいのがちょっとストレスが溜まる。

ちなみに、ゲーム画面はブラウン管テレビのように丸みを帯びていて、スキャンラインやHDR、グレイスケールなどの色具合なんかの設定もできる。
ゲームの起動演出(RAM OKが並ぶ様子とか、CPSシステムっぽい表記とか)も面白いし、レトロな雰囲気の中で色々と新しいものを取り入れたベルトスクロールアクションを遊べるのは凄く楽しい。
コンポジット信号の滲んだ感じとかは設定(色々触ったけど)できないけど、そういうゲームでも無いと思うしね。
ちなみに、色具合の設定によっては、もうちょっとで壊れるんじゃないの?って不安になっちゃうCRTモニタみたいな感じ(指宿いわさきホテルとか最近こんな感じになってきた)を醸し出せるので、これはこれで面白い。
多分、レトロなゲームセンターを経営している側からすれば血の気が引く映像だとは思うけど。

ちなみに、看板役が女の子の割に、敵がミュータントである関係で全体的にケモ度が高かったりする本作。
日本語のガイドも充実してるし、海外の人がエンディング分岐も攻略情報として寄せてくれてるので、コミュニティハブのガイドから色々と見てみるのがオススメ。
システムやキャラの性能を丁寧に説明してくれているので、読むのと読まないのとでは面白さが違うかも。

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