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アクションの記事 (5)

エローン大君 2019/08/01 21:00

「フリッキー(Steam版)」 (Genesis) 感想

色々とツッコミたい記事タイトルだと思うんですけど、個人的にもどのタグ扱いなのか分からないので許してほしい……。
いわゆる「おま国」で普通には買えないんですけど、Steamで配信されている「SEGA Mega Drive & Genesis Classics」を持っておりまして、その中にあるフリッキーの感想になります。
Steam扱いなのか、メガドラなのか、ジェネシスなのかいまいち分かりませんが、「操作説明画面が英語」という一点だけを取り上げてジェネシス版として扱わせていただきたいと思います。
フリッキーは、セガサターン版の「SEGA AGES/メモリアルセレクション VOL.1 」、Windows版の「セガメモリアルセレクション」も持っているから余計に質が悪い。
ちなみにセガサターン版・Windows版の挙動を見た感じだと、移植度はかなり高い印象です。サウンド面は目を逸らす。

ルールは単純で、青い鳥である「フリッキー」を操作して、ひな鳥である「ピヨピヨ」を全羽、出口まで脱出させればOKという凄くシンプルなもの。
ただし、やはり厄介なのが敵である「ニャンニャン」の存在。
ピヨピヨが触れてしまえばフリッキーの群れからはぐれてしまいますし、フリッキー自体が触れてしまえばミスになってしまいます。
それでも大丈夫!フリッキーはステージ中にあるアイテムを入手して投げつければ、ニャンニャンを倒すことができるのです。
ただし、ステージ中のアイテム数は限られているので、乱用しすぎると「猫に必死に終われる鳥」という自然の摂理を感じさせる状況になるので注意が必要です。

ちなみに、ピヨピヨの中にはひな鳥にしてグレてサングラスをかけたものも混ざっており、群れから離れた瞬間自分勝手に突っ走っていくので、頑張って捕まえる必要もあります。
ただ、本作は画面の左端と右端でループしているので、そのまま停止しているだけでも勝手にグレてるやつは群れに戻せます
反抗期が故に変わったことをするから一周回って扱いやすくなる。母性を感じる瞬間です。

変則的なドットイートゲームという感じなんですけど、ふとした瞬間に遊んじゃいたくなるゲームなんですよね。
スコア稼ぎが基本的に「一気に連れ帰ったピヨピヨの数」&「面クリアまでのタイム」に依存しているので、ニャンニャンや他の敵絡みをどうさばくかなどステージごとの攻略こそあれど、あまり気負うことなく遊べるといいますか。
それでいて、ピヨピヨを一気に連れ帰ればスコアが爆上げしますので爽快感がバッチリ。
ステージも壁や床を利用してそれなりのバリエーションがありますし、1面につき大体10秒~30秒で終わるのでさっくり。
それでいながら、せっかく完成したピヨピヨの群れを崩された時は、スコア稼ぎ的にダメージが大きいので絶望感が半端ないと、きちんとメリハリが効いたゲーム性になっていて面白いと思いました。
ただ爽快感とかそういうプラスの要素だけがあって、ストレスが無いゲームって個人的には苦手なので、その感情の落差を短いプレイ時間で味わえるのも、思わず遊んじゃう理由なのかも。
スーパーマリオブラザーズとかもそうなんですが、独特な操作のクセとかがあるのもより面白くしている印象がありますね。

こういうゲームって、「スナック感覚で遊べるゲーム」って普通は言うんでしょうけど、個人的にはなんとなく「駄菓子的なゲーム」って感じだと思ってます。
全く違うジャンルですが「10ヤードファイト」とかも好きで、アレもスナックというか「必死にタックルを避けつつ、レバーガチャガチャしてあー!やられたー!」みたいな、冷静に考えるとザックリとしたゲームなんだけど面白い。
昔ながらの駄菓子屋で遊ぶ雰囲気があると言う意味で、そういう感じの呼び方を提唱したいと思うのですが、いかがだろうか(唐突な質問)。

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エローン大君 2019/07/20 21:00

「平安京エイリアン(ダイソー版)」 (Windows) 感想

前の記事で「平安京エイリアンに関しては全ての日本人が知っていることを前提とする」とは書いたのですが、割と知名度高いのか低いのかよく分からんゲーム(移植版多いから高いとは思う)ので、感想を書いていきたいなと思います。
今回取り上げるのはあくまで「ダイソー版」(というよりフリーウェアでも配信されてるハイパーウェア版)です。オリジナル版やアーケード版ではありません。

平安京エイリアンは1979年に開発された固定画面型アクションゲーム。
簡単に纏めると、
・平安京にエイリアンが攻めてきた!
・検非違使は落とし穴を掘り、エイリアンを埋めて倒すことにした!
・検非違使はエイリアンに食われると天使の輪を付けて昇天するぞ!」
いう感じ。
なんというか改めて考えると、変なキノコ食ってトリップしたかのような設定。

東大生が作ったゲームとして話題になったとか色々書くべきことはあると思うんですが、個人的に注目したいのは「守り」を超重視したゲームシステムというところ。
ゲームシステム自体が「落とし穴を掘ってエイリアンが落ちるのを待つ」というものということもありますが、テクニック的にも「如何に自分の身を守るか」が重要になってくるのが面白いところ。
穴を掘って敵を埋めると言いますと、「ロードランナー」(ブローダーバンド)とかそこあたりを思い浮かべると思いますが、ロードランナーが一瞬で床に穴をあけるのとは異なり、平安京エイリアンでは段階的にわっせわっせと穴を掘るため時間がかかるのです。
そのため、穴を掘っている間にエイリアンに食われて死ぬことも多々。
それを避けるために、自分の周辺に予め穴を掘っておくことが、このゲームの重要ポイントとなっております。
そして、エイリアンが穴に落ちても安心はできません。
時間経過で這い上がられたり、他のエイリアンに助けられたり、無駄に広範囲に穴を広げるとせっかく掘った穴が無意味になってしまうことも。
このシステムが、平安京エイリアンのゲーム性をより深くしている部分だと思います。

AC版平安京エイリアンの攻略について

Steam版平安京エイリアンのガイドを見ていただくと分かりやすいですが、様々な掘り方のテクニックが当時からよく言われております(スペースインベーダーとかにも色々ありましたね)。
「隠居掘り」(2つ穴を掘る)は一番簡単な陣形ですが、仮に伊藤掘りを併用したとしても防御力は最悪。
「イゲタ掘り」(8個穴を掘る)が一番防御力が高いですが、前述した通り穴を掘るのに時間がかかるため、陣形のが完成しきっていないうちに複数のエイリアンになだれ込まれると悲惨なことに。
ステージが進むごとにエイリアンの数やスピードも増えていくため、様々な掘り方を使いけないといけない戦略性もあって非常に面白いゲームだと言えましょう。

伊藤掘りとかは平安京クライシス(同人ゲーム)でも重要テクとして扱われてたようなーと思いながらも、ふと上のガイドを書いた方の名前を見たところ、平安京クライシスの作者さんやんけ!となりました。

「何故わざわざダイソー版と書いたのか」と言いますと、恐らく(というか間違いなく)移植度が低いからなんですね。
守りがメインのゲームなので、根本的なゲームシステムこそきちんと味わえるのですが、エイリアンのスピードなども違いますし、効果音に至っては穴に落ちたエイリアンがなんかセミの鳴き声みたいな音を出します。
穴を掘る音もオリジナルが「ドン!ドン!」と力強いのに対して、こっちは「コッコッコッコッ」なので違和感がすごい。

ダイソー版は中古以外入手不可、まあ一応ダイソー版から効果音を抜いたフリーウェア版もあるとはいえ、きちんとした移植&新モード付という点でもSteam版を強くオススメいたします。

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エローン大君 2019/07/10 21:00

「廻転式」 (フリーゲーム) 感想

少イ左さんのフリーゲーム「廻転式」の感想でも。
廻転式ってことで、リボルバーを使ってゾンビ達を撃ちまくる(基本的に)スコアアタック系のアクションゲームです。
Major Mayhemといい、SPACE INVADERS FRENZYといい、やたらと撃つ感じのゲームを取り上げてる気がしますが、どれもゲーム性違うのでセーフセーフ。

一応ダウンロードできる旧ブログはこちら(左サイドバーにリンクあり)

作者の少イ左さんは物凄く美しいドット絵を描かれる方で、どちらかと言うとドット絵の職人さんみたいなイメージが強かったりするのですが、(現在進行形で)様々なゲームを作られている方でもありまして。
その中でも、個人的に大好きなのが「廻転式」だったりします。

内容としては、「タイムアタック形式でゾンビを倒しまくりスコアを競う」「ゾンビから女性を護衛する」など、様々なステージが用意されたゲーム集。
ゾンビを倒すと一言で言っても、ジャンプしてヘッドショットを狙う、地面や天井に撃ち跳弾で当てるなどの工夫をすることで、一発の威力が上がり一撃で倒せるという爽快感があります。
手持ちの残弾を豪快に使ってしまいますが、必殺技で敵を一掃したりすることも出来るので、「構える→撃つ」というキー操作に慣れさえすればドハマりするゲームだと思います。

ちなみに武器・必殺技、そしてアビリティ(リロード速度上昇とか)は、凄く自由に選んで戦いに挑めます。
(銃は発射するたびにランダムでブレが出て、命中率とか細かく設定されているのだ!)
ステージごとに適した武器がありますので、色々試してスコア稼ぎなどについて考えるのが楽しいですね。

護衛する場面でグレネードとか使おうものなら、女性もろとも巻き込んじゃったり。
ちなみに、旧バージョンでは無駄に自決ボタンがあったりしたのですが、新バージョンになってから出来なくなって寂しい……。
と思いきや必殺技の一つとして自決が割り当てられてました。いや、必殺ではあるんだけど。

面白いのは、使用武器が「リボルバー」であるが故にリロードに時間がかかるという点をシステム面で取り入れているところ。
また、手持ちの弾丸もそう沢山は持てない(通常36発)ので、定期的にステージ内のどこかにある箱から補給しなければならないというところも面白い。
ゲームならではの爽快感やリスク・リターンという非現実と、残弾やリロードなどの現実が入り混じった感じが、凄く面白いなぁと思っています。

あと、説明書にも書かれているのですが、ステージ内にあるオブジェクトを利用してゾンビを倒すことができる、ってのも結構面白いです。
簡単なところではシャンデリアの上に乗っかったり、シャンデリア自体を撃つと紐が切れて真下にいるゾンビが押しつぶされる。
大量のゾンビが襲い掛かってきたタイミングでランタンを撃ち落とし、地面で燃える炎で一気に焼き尽くす。気持ち良すぎる……。

全体的に凄くアイディアに溢れたゲームで、しかもドット絵も良質ですので是非気になる方は遊んでみてください。
昔のPC事情だったらあまり問題なかったんですけど、ウィンドウサイズが320×240なのでちょっと慣れがいるところではありますが……。

【超余談】
DLチャンネルでクリエイターズねくすと記事として、【指名手配】気が付きゃこんな時間だよ 時間泥棒なゲーム5選ってのを書きました。
フリーゲームでも本作みたいにその手のが沢山あったので書こうかなと思ったんですけど、「DLsiteで扱っている作品だと嬉しいですが」って運営さんから前置きがあったので、フリーゲーム系は書かん方がええかもなぁと思って全年齢作品を挙げた次第だったり。フィーバー!

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エローン大君 2019/06/27 21:12

「クルードバスター」(メガドライブ) 感想

レトロゲーム販売サイト「プロジェクトEGG」にて配信中の、「クルードバスター」を遊んでみたり。
世紀末じみた世界の中、モヒカンマッチョ男(※主人公)が看板や車などをぶん投げながら敵を倒していく、というキレッキレのデータイースト節を感じさせるアクションゲームです。
とは言っても、カルノフ・チェルノブ・トリオザパンチとやたらと濃い面子がいるせい(そして何故かデコがカルノフに執着したせい)で他のゲームがかすんでるだけで、凄く斬新なアイデアや純粋に面白いゲームに満ちたゲームが多い会社でもあります。
「ハンバーガー」(バーガータイムでしたっけ)ですとか「バギー・ポッパー」(アーケード版だとバーニンラバー)ですとか、デコカセ時代とか結構興味深い作品が多いです。

さて、アーケード版の動画を見た感じですと、「看板とか投げられるぜ!Do It!(それをやれ!)」的な感じで、持ち上げられるアイテムに「取れ!」と書かれていたのですが、メガドライブ版ではスプライトなどの関係かそういうものは無し。
一見不親切に見えますが、「えっ!?これって取れるの!?」という驚きが得られるので、これはこれで別の方向性でゲームが面白くなっていると思います。車とか普通背景だとしか思わないもの。

ゲーム的には肉弾戦は妙にジャンプキックが強め(壁とかに出すとガリガリ連続ヒットしたり)、近づいてくる敵を普通にキックしたり掴んだりするよりは、下手するとジャンプキックをした方が安全まであるので、若干大味な印象。
ただ、流石にそれが通じるのは序盤だけで、徐々に投げることの重要性が増していくというのはかなり面白いと思いました。

投げることの重要性が分かりやすいのは、チュートリアルとも言える1面の中ボス戦。
アルマジロっぽく丸まりながら地面を転がってくるのですが、流石にこれを蹴り飛ばすのは無理なので、突進してきたところをナイスキャッチ&リリースというのが攻略法となります。
攻撃と投げを如何に切り替えるか、そのパターンが組めるかが結構楽しいゲームだったりします。
確か2面のボスだった気がするんですが、敵の攻撃の関係で階段に乗ってパンチするだけで倒せるあたりの大味さも忘れない。

プロジェクトEGGは月額制サービス+ゲーム料金が必要なサービスですので、なかなか手が出しづらい配信サービスではありますが、ここでしか配信されていないゲームもそれなりにありますので、レトロゲーム(特にレトロPCファンかな?)好きの人は是非ともチェックしてみてください。
コンパイルとかボーステック作品はかなりの量が無料作品になっているので、それだけでも何ヶ月も遊べちゃうかも?
ちなみに月額会員を抜けると連続継続ボーナスやサポートが無くなりますが、ゲーム自体をダウンロードしていれば遊べたりも。
パソコンに利用権が紐づいているので、新しいパソコンに移動したい時とかに月額会員に入ってみるなんてムーヴもいいかもしれません。

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エローン大君 2019/06/25 21:01

「Super House of Dead Ninjas」(Steam) 感想

記念すべきゲーム感想第一弾は、Steamより「Super House of Dead Ninjas」。
Flashゲーム「House of Dead Ninjas」の続編となります。
名前的には何かゾンビ物っぽいですが、登場するのはモンスター的なクリーチャーが多めです。

様々なアクションを駆使しながら、ランダムで生成される塔を下っていくアクションゲーム。
忍者ゲーなだけあって、壁に引っ付いてジャンプしてみたり、手裏剣を投げてみたり、全然忍ぶ気が無かったり、基本をきっちり押さえている作品だと言えるでしょう。

非常に操作性が良く、ゲーム自体もかなりスピーディー。
一定階を降りるとボスが現れるなど、「ただ下に潜るだけじゃない」というゲームとしての緩急があり、なかなかに面白い作品です。
また、敵を連続して倒しまくると、攻撃力アップや無敵などの恩恵を受けられる「レイジモード」が発動。
あらゆる敵や罠を無視して暴れまわるのは爽快感バツグンですね。

急いで下の階層に向かわなければならない制限時間の存在や、1プレイあたりの時間も相まって、結構時間を吸い取られてしまいました。
ちなみに、アクション的には攻撃力が高い「ジャンプ+下」での急降下が強く、固い敵も基本一撃死・素早く下の階に降りれるなど、気持ちいい要素がてんこ盛り
ただ、深い階層になってくると、降りた先にトゲ罠がある場合もあるので、調子に乗りすぎると踏んじゃってグエー!となったりします。

個人的に興味深いと感じたのは、武器の解禁について。
前作とは違い、刀や鎖鎌、ブーメランなど様々な武器をアンロックする形で使うことが出来ます。
アンロックするにあたってはゲームプレイ中に様々な条件を満たさなければならないのですが、それぞれの武器の強化版を入手する条件に、

刀:刀のみを使ってボスを倒す
鎖鎌:壁に張り付いた状態で敵を10体倒す
ブーメラン:ブーメラン1回で敵を4体倒す

などがあり、「使い慣れてない武器を使うのって、なんか面倒よなー」って気分を晴らすのが面白いところだと感じました。
鎖鎌とか「思いの外射程短いけど微妙に役立つ!」ってなりました。しかし俺はヌンチャクを使うぜ。

条件の中には「敵の放った爆弾で敵を倒す」など、ちょっと運の要素が絡みそう(ランダム性ありますしね)なところもありますが、固定された地形もたびたび用意されているのでそこを上手く利用してアンロックしてね、ということなのでしょう。

実はまだラスボスまでいけてない(というか体力含めアップグレードが完全じゃない)ので、ちょくちょくやって完全クリアまで持っていこうと思います。
とある武器のアンロック条件、「敵を殺さずにある程度のフロアまで降りる」とか、一発でも攻撃食らったら自動反撃でアウトになると思うんですが出来るものなのですかね……。

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