色んな「七つの大罪」を紹介してみる
●七つの大罪
七つの大罪はキリスト教における用語。
人間を罪に導くとされる欲望・感情を指すよ。
基本的に「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憤怒」、「怠惰」、「傲慢」、「嫉妬」の7つの事を言うよ。
4世紀頃にエジプトの修道士「ポントスのエウァグリオス」が『八つの悪しき霊について』という著作を書いており…これが今の七つの大罪の起源、なんだそうな。
それが徐々に学者、教皇、芸術家などに取り上げられ、知名度を上げていった感じだね。
そんなわけで、今回は色んな七つの大罪を「テーマにした・ネタにした作品」を紹介してみます。
※全ての作品を閲覧しているわけではないので、説明が雑になっている場合があります。ご了承ください。
・『神曲』
イタリアの詩人「ダンテ・アリギエーリ」が書いた14世紀の詩『神曲』にも「七つの大罪」が登場する
『神曲』の「地獄篇」に出てくる「地獄界の構造」が、それだよ
「愛欲者の地獄」とか「貪食者の地獄」、「憤怒者の地獄」などが七つの大罪を元にしている…のだそうな
また、「煉獄篇」にも登場するよ
「煉獄山の構造」は、いくつかの段階に分かれていて…亡者は煉獄山の各段階で、階段の様に生前にした罪を浄めながら上へと登る
その段階に「第一冠 高慢者」や「第二冠 嫉妬者」などが存在するよ
他にも『神曲』には「裏切者の地獄」っていうのがあって…
そこにはアーサー王伝説でお馴染みの「モードレッド」なんかがいるよ
・ボスの『七つの大罪と四終』
『七つの大罪と四終(Table of the Mortal Sins / The Seven Deadly Sins and the Four Last Things)』は七つの大罪の題材にした絵画
フランドル(オランダあたり)の画家ヒエロニムス・ボスが15世紀に描いた作品だよ
彼がいた時代はいわゆる「ルネサンス」…「古代ギリシアとかローマ文化ってイイね!復興しようぜ!」な運動が起きていた頃であり…その辺の時代を題材にした作品が多く作られた
ボスのこの絵は、円の中に「七つの大罪を犯した人々」とその周りに「罪人の死、地獄、天国、最後の審判」が描かれている
ボスは同時代の他の芸術家と比べると、かなり独特でミステリアスな絵を描いていた事で有名だよ
皆がマジメにイエス様とか天使を描いている時に、1人でシュールなもん作ってる人…みたいです
・セブン
1995年のアメリカ映画
主演はブラット・ピットとモーガン・フリーマン
ある殺人現場に被害者の血で「GREED(強欲)」の文字が残されていることから、モーガン演じるサマセット刑事が「これって七つの大罪をモチーフにしてんじゃない!?」と気づく…
そんな感じのストーリーなんだけど…
昔の詩・絵画とかに、キリスト教的な意味合いが強かったのに対し…
この『セブン』みたいな近現代の作品は、キリスト教的な性格が弱い感じだね
「七つの大罪」をテーマにして「傲慢や怠惰は良くないよ」と訴えるのではなく…
「七つの大罪」を単純にキャラ名にしたり、物語に組み込み…キリスト教的メッセージはそこまで強くない…というのが、近現代作品の特徴だと思います
・鋼の錬金術師
ダーク・ファンタジーな漫画「ハガレン」こと「鋼の錬金術師」には、七つの大罪をモチーフにしたキャラが出てくるよ
「ホムンクルス」と呼ばれるキャラクターたちは、七つの大罪に従った名称と性格を保有しているよ
例えばキャラの1人「ラスト」は七つの大罪の「色欲」で、セクシーな体格…
「グラトニー」は「暴食」で、人間を食べちゃうヤベー奴…っと言った感じだよ
ちなみに私は「ラース」が好きだぜ!皆は覚えてるかな!?このキャラを!?
・七つの大罪
エリザベスちゃんオッパイカワイイファンタジー漫画
最悪の大罪人を結集して作り上げた7人からなる騎士団「七つの大罪」と呼ばれるキャラ達の性格などが、キリスト教における「大罪」に関連付けられているよ
このへんの設定の仕方は、ハガレンのホムンクルスと似てるような…
まあ、複数のキャラを作るときには、ネタにしやすいのかも?…「七つの大罪」ってだけで7人のキャラが作れるからね
・ JUDGE
外海良基(とのがい よしき)による漫画…及びそれを原作とした実写映画
裁判所に集められた9人の人間たちッそこで待ち受けていたのは、「生き残るためには誰かを殺さなくてはならない」というお決まりのデスゲーム!
この漫画ではキャラクターの犯した罪が「七つの大罪」となっているよ
・機巧童子ULTIMO(カラクリドウジ ウルティモ)
アメコミ界の巨匠スタン・リーと『シャーマンキング』でお馴染みの武井宏之がタッグを組んだ日米合同プロジェクト作品
ネット上では「(重機人間ユンボル+ローゼンメイデン+トランスフォーマー)×変態嗜好な漫画」と言われることがある どういうこっちゃ
「悪童子集会」という悪いグループの中に七つの大罪に関連するキャラがいるよ…ジェラスとかエデレとか
・SERVAMP(サーヴァンプ)
コミカルハートフルな吸血鬼×主従契約の現代バトルファンタジー漫画(※オッパイはない)
登場する吸血鬼の「真祖(元となる吸血鬼)」が七つの大罪となっている
・境界線上のホライゾン
ライトノベルの物理的攻撃力において最強を誇る(らしい)作品
この作品には「大罪武装(ろいずもいおぷろ)」っていうのがあるんだけど…
これは七つの大罪のモデルとされる「八つの枢要罪(八つの悪しき霊について)」に嫉妬を加えた九つの感情を原材料とした武装だよ
・家庭教師ヒットマンREBORN!
「ダメダメ中学生沢田綱吉はイタリアマフィアのボスなんだよ」漫画
本作品には「ヴァリアー(VARIA)」というイタリアンマフィア・ボンゴレファミリー最強と謳われる独立暗殺部隊がおり…
この部隊のメンバーの名前・モチーフが七つの大罪を由来としているよ…ベルフェゴールとかマーモンとか
・ドキドキ!プリキュア
悪党をぶっ倒す女の子たちのアニメシリーズ「プリキュア」の10作目
懲りずにプリキュアに戦いを挑む悪役「ジコチュー」の幹部たちの名前の由来が七つの大罪になっている
「イーラ」が「憤怒」のラテン語表記「イラ(ira)」 「マーモ」は「強欲」を表す悪魔「マモン」から…といった感じだよ
・七つの大罪(ホビージャパン)
オモチャとか作ってる会社ホビージャパンによるメディアミックス作品
七つの大罪と悪魔の名前を冠したキャラが登場
2012年にOVAとして制作される構想が発表されたが、何か無かったことになったり
2017年にアニメ化されたものの、第五話・第十一話の製作が間に合わず、急遽、総集編である第4.5話・第10.5話が放送される事態になったり
そして放送中にもかかわらず、制作会社の一つであるアートランドが倒産して、その権利上の問題で第十一話の動画配信サイトへの公開が延期されたり、と色々忙しいコンテンツである
ちなみに、エリザベスちゃんが出てくる七つの大罪とは何の関係もない
・トリニティセブン7人の魔書使い
7人の美少女魔道士と愉快な仲間たちによる学園ファンタジー(※おっぱいはある)
「書庫(アーカイブ)」と呼ばれる七つの大罪を冠する「魔道(魔法的なヤツ)」の分類が存在する…その名の通り、7種類存在しているよ
・Re:ゼロから始める異世界生活
死んでも復活する異世界ファンタジー(※おっぱいはある)
「魔女教」というヤベー組織に「嫉妬」を除く六つの大罪の名を冠する幹部たちがいるよ…怠惰の大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティとかね
・うみねこのなく頃に
決してウミネコやカモメが主人公というわけではないサウンドノベル及びそれを元にしたメディアミックス作品
魔女ベアトリーチェに仕える七体の悪魔の使用人「煉獄の七姉妹」というのがいて…
彼女たちの名前と性格が七つの大罪に該当する悪魔のそれと対応しているよ…長女の傲慢のルシファーとか次女の嫉妬のレヴィアタンとかね
・デモンブライド
エクサムが開発・販売した豪華声優陣による中二病格闘ゲーム
登場する悪魔はそれぞれ「七つの大罪」に対応する罪を持っているよ…ルシフェルとかアスモデウスとかね
・ブラックマトリクス
フライト・プランが制作したシミュレーションRPG
善と悪が逆転した独特の世界観が特徴で、「平等」「自由」「正義」「友情」「弱者」「人権」「愛」が七つの大罪とされている
逆に嫉妬、憤怒などが七つの美徳とされているよ
・デッドライジング3
ゾンビパラダイス・アクションの3作目
ボス(サイコパス)のモチーフが七つの大罪になっている
食いしん坊のババァ(暴食)とかブチギレてるオッサン(憤怒)とかね
・ 七つの大罪シリーズ
VOCALOIDプロデューサー「悪ノP」が作り出した物語音楽シリーズの一つ
七つの大罪を主題にしており、各楽曲の登場人物たちが用語に関する『罪』を犯し、その結末までが描かれている
・ペルソナ5
七つの大罪を象徴する悪魔がボスキャラとして登場するんだけど…
ペルソナ5は公式が「ネタバレやめろ」と仰っているので…これ以上は私からは申せませぬ!
他にも「七つの大罪」をネタにした作品はかなりあるけど、って言うか多すぎ!
キリが無いので今回はココまで!
F○te、ペ○ソナ、女○転生、フ○イナルファンタジー、グ○ブル、ド○フターズなどの元ネタ